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薬師峠近くの駐車スペース〜苅又山登山口〜急登下部分岐〜
       急登上部分岐〜<尾根歩き>〜苅又山山頂  
往復

 

苅又山

 

2016年5月14日

 

苅又山(かりまたやま)と言っても一般の人にはあまり馴染みがない山だと思う。
英彦山から裏英彦山方面を見ると、遠くに三角の形をした山が見える。それが苅又山だ。

今回はH師匠とヤジさんの3人でこの苅又山の尾根に咲くシャクナゲを観賞しようと足を運んだ。
私は苅又山はニューピークになるので、その点も楽しみに出かけることになった。


   

薬師峠近くの駐車スペースから望雲台を望む


<コース概要>

1、薬師峠近くの駐車スペース 7時52分 〜 2、薬師峠 〜 3、裏英彦山道登山口(通過) 〜
4、苅又山登山口 〜 5、急登下部の分岐 〜 6、急登上部の分岐 〜 <尾根歩き> 〜
7、苅又山(かりまたやま)山頂 〜 <尾根歩き> 〜 8、急登上部の分岐 〜 
9、急登下部の分岐 〜 10、苅又山登山口 〜 11、裏英彦山道登山口(通過) 〜 
12、薬師峠 〜 13、薬師峠近くの駐車スペース  12時42分

  

 

 

薬師峠近くの駐車スペースに到着  7時40分
高住神社のある豊前坊の駐車場を通過し、1分も走ると道が分かれるが、右の500号線へ。
この分かれ道からほんの少し走ると左に駐車スペースがある。7時40分にこの駐車場所に到着。H師匠とヤジさんはもう既に到着して準備中だった。ここは4台しか駐車できない小スペースなので、早い者勝ちだ!
望雲台を見上げる
今日はとても良いお天気で、ここから望雲台を見上げると朝日を浴びてクッキリ!
よく見ると、以前上った場所で必死にしがみついた、ステンレス製の柵が何本も光って見えている。あんな所に立ったのかと、この大岩壁を見て今更ながらゾッ〜とする。
山伏の修行場とは言え驚くばかりだ!

  
              望雲台にて(2012年1月撮影)

 

1、薬師峠近くの駐車スペース  7時52分
準備も整え、さあ出発!駐車場所から道路を斜めに横断して薬師峠への道へと入る。

    苅又山へ

 

右の側道を進むとゲートがある 7時53分
この道は薬師林道。ゲートを越えて進むと薬師峠へと続いている。

   車両通行禁止

 

落石に注意!  7時55分
大きな岩がゴロゴロと・・・。1ヶ月前の地震の影響だろうか?
こんな岩に当たったらその場でゲームオーバーとなる。悠然と進む二人とは対照的に、私は崖をビクビク見上げながら、自然と早足になって通り抜けた。

 

鷹巣山登山口を通過  7時58分
鷹巣山は、一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳と三つのピークがある。二ノ岳が険しいとの事だった。

    行ってみたい 

  2、薬師峠  8時00分
またもや落石場所を通過。辺り一面落石だらけで、ここも早足で通り過ぎる。
雨が続いたり、雪解けの時期は十分気をつけなければならない場所だ。
この辺りが薬師林道での峠のピークで、福岡県と大分県の県境となるようだ。
  雨量計  8時01分
落石場所から少し進むと、「山崩れ発生予知施設」が設置されている。

    昭和62年設置
  3、裏英彦山道登山口(通過)  8時02分
裏英彦山道への登山口を右に見ながら林道を下って行く。

   横を通過
  鷹巣山 一ノ岳  8時04分
林道を歩いていると左手に鷹巣山一ノ岳が見えてきた。

    山頂が平ら?
  キンランを見つけた
林道から少し入った茂みの中に、黄色く光るものが・・・。何かと思ったらキンランだった。
まだ朝が早くて花が開いていない様子。
帰りもこの道を通るので、開花した姿は帰り道のお楽しみという事で先へと進んだ。
朝からキンランに出会えてラッキー!




4、苅又山登山口  8時20分  小さな沢と大岩の間の道を右に上る
大岩の近く、赤テープのある場所に登山口の古びた表示がある。




 

苅又山登山口から・・・  8時23分
ストックを出してこれからの急登に備える。
登山口から真っ直ぐ伸びる道を進むと思ったら、違っていた。

   古びた表示

 

5、急登下部の分岐  8時24分
先程の登山口から30m程進むと、右手に上る分岐がある。この場所は非常に分かり難い。単独で、しかも初めてであれば迷うだろう。
辺りを見ると、切株に石が積み上げてあり、分岐の目印にしているようだ。
H師匠と一緒なので、安心して歩くことが出来る。いつも感謝である。

 

木に赤・青・黄色のテープ  8時25分
これから植林の中、急登を上ることになる。少し上ると、目印のテープが目に入る。

    赤、青、黄色

 

赤テープに沿って  8時27分
今後この急登は木に巻かれた赤テープに沿って上ることになる。

    切株に石積み






急登を喘ぎながら上る  8時32分  時間が長く感じた




 

6、急登上部の分岐  8時37分  左へ
先行する二人に必死な思いで着いて上った。
かなりの急登で、最大40度はあるのではないだろうか?しかも落葉が溜まって、それが滑ること滑ること。歩き難くて大変だった。
上っている間は時間が長く感じたが、結局、13分で急登を上りきった。
急登を上ると尾根を左へ進む!

 

急登上部の分岐から振り返る
今、右斜め下から登って来た。帰りもこの道を戻るので、振り返ってこの分岐の風景をしっかり覚えておくようにする。と言うのは、尾根の途中に登り着いたので、帰りの際、うっかりすると通り過ぎてしまうからだ。H師匠はそのような注意を、さり気なく教えてくれる。テープを見落とさないようにしよう!

 

これからは快適な尾根歩き  8時40分
尾根上には朽ちた大木の跡が残る。さあ、これからシャクナゲの群生する尾根に突入だ!

   ハイノキ

  ギンリョウソウ
木の根元にギンリョウソウが顔を出す。
今年は登山道でよく見かける。

でも、でも・・・・お目当てのシャクナゲが出てこない。登山道にはシャクナゲの木がたくさん立ち並んでいるのだが・・・(悲)。時期が遅かったのか?シャクナゲの木を観察すると、あまり咲いた様子もない。今年は裏年か?

おかしいなあ〜、おかしいなあ〜とぼやきながら尾根を歩く。
と、その時
前方にピンク色の花がチラッと見えた!







シャクナゲとご対面  8時45分  


 

美しいシャクナゲ  9時06分
シャクナゲのピンク色の花びらは森を彩り、とても綺麗だ。心和む瞬間だ。

    優雅に咲く

 

空を見上げるとグリーンの天井  9時08分
苅又山の尾根歩きは樹林帯の中を歩くので、殆ど展望がない、しかも山頂に到着しても景色は望めない。しかし、天を仰ぐと新緑の間から青空が見える。これもまた一興。
「苅又山は尾根歩きを楽しむ山ですよ」とH師匠が言う。じっくり山を楽しむ山歩きもなかなかいいものだ!






痩せ尾根を歩く  9時16分  苔むした古い切株はまるでアートのようだ! 




 

明るい場所に出た  9時34分
左手の樹木が無くなり、少し明るくなったと思ったら、崖崩れの跡だった。

  

     
       ブナの大木の下で小休止

 

痩せ尾根を進む  9時51分
進むにつれて尾根がどんどん痩せてきた。よく見ると左右が崖になっている。
樹木があるので気にならないが、この樹木が無ければきっと怖い思いをして歩くことになるだろう。それにしても今日は誰一人として会うことがない。
苅又山を三人で独占だ!(笑)






7、苅又山(かりまたやま)山頂  9時55分  960m
晴れているが、山頂は杉木立の中で少々暗い。展望も全く望めなかった



 

苅又山(かりまたやま)山頂碑
三等三角点が設置されていた。
ここで昼食休憩をすることになった。


   三等三角点  

 

山頂碑は左側が欠けていた
他に誰もいない。ひっそりとした山頂で昼食タイム。ハエが飛んでちょっと厄介だった。

    お弁当とスープ




約45分休憩の後、下山に取り掛かる。下山は往路を戻る。




痩せ尾根を下る  10時45分  下りはハイペースで調子がいい

 

 

大木が他の木をくわえ込む  10時47分
登山道を歩いていると、草木のありのままの姿をたくさん目にする。

    苔も種類豊富






樹木の間から犬ヶ岳の稜線が見えた!  10時58分  美しい稜線を暫く眺める
今日、私の知人が犬ヶ岳に登っているが、シャクナゲの咲き具合はどうだろう?




 

苅又山のシャクナゲは綺麗ですよ〜()
今年の犬ヶ岳のシャクナゲは例年に比べてとても花付がいいと聞いている。苅又山も負けてませんよ〜()
負け惜しみもこの位でやめておきましょう。
来年こそは、苅又山はシャクナゲの当たり年となる事を期待します。それと、もう少し早い時期がベストかな?

 

朽ちた大木を過ぎると・・・  11時37分
テープを巻いた見覚えのある木が現れた。ここから右へ下る。

    目立っている


復路もシャクナゲを見ながら(探しながら)尾根歩き。ようやく分岐に辿り着いた。





8、急登上部の分岐  11時37分  ここから急坂を下る





落葉で滑り易い急登  11時43分  ヤジさん快調に下っていく



 

9、急登下部の分岐  11時52分
尾根上にある上部の分岐から一生懸命下ること15分。やっと急登を下り終えた。

    切株に石積み






10、苅又山登山口  11時53分  急登下部の分岐から30m程下って薬師林道に合流
左へ進んで、薬師峠を目指す!



 

緑のトンネルを歩く  11時54分
林道を歩いている姿を後ろから見ると、新緑に包まれているのがよく分かる。

    澄んだ沢

 

今朝出会ったキンランと再会  12時00分
美しい黄色の花が登山の疲れを癒してくれる。
今朝撮影した時より、花びらが少し開いているので、一層綺麗に見える。

  

キンランは絶滅危惧種に指定されている、大変貴重な花です。その可憐な姿、黄色の花びらは輝くほど綺麗で、見る人を魅了します。
これまで心ない人の盗掘で、数が激減してしまいました。





本日同行のH師匠(左)と、ヤジさん(右)



 

11、裏英彦山道登山口(通過)  12時31分
登山道を見ると、裏英彦山へも行きたくなってしまう。また今度挑戦します。

    こんな看板も 

 

12、薬師峠  12時34分
空が青い!帰るのがもったいない気分。
望雲台も見えてきた。

    霞んでいる

 

薬師林道終了  12時41分
ゲートを越えて500号線へ。駐車場所も目の前に見えてきた。

    通行車両注意

 

13、薬師峠近くの駐車スペース  12時42分
帰りの薬師林道は花など撮影しながらゆっくり、のんびり歩いてきた。
薬師林道終点から道路を斜めに横断したらそこが駐車スペース。車は我々の3台から1台増えて4台になっていた。
本日は、4時間50分で13586歩の山歩き。
無事に下山で、お疲れ様でした。


訪問ありがとうございました。
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