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淀川登山口〜淀川小屋(泊)〜花之江河〜黒味岳〜宮之浦岳〜新高塚小屋〜
           高塚小屋(泊)〜縄文杉〜大株歩道〜楠川分かれ〜太鼓岩〜白谷雲水峡
 
 屋久島縦走・白谷雲水峡 
 
2011年8月12〜15日 
 
洋上のアルプスと言われる屋久島を13年ぶりに訪れた。前回は家族で縄文杉への往復トレッキングだったが、今回はレベルアップして山中2泊の縦走にチャレンジすることに・・・。
三日目の午前中は雷雨となり、真っ暗な森に少々不安を覚えたが、それ以外は穏やかな良い天候に恵まれ、屋久島を満喫した山行となった 





                      朝日に照らされた高盤岳の奇岩(通称:豆腐岩)



<コース概要>   

一日目  1、淀川(よどごう)登山口 14時48分 〜 2、淀川(よどごう)小屋(泊) 15時35分 

 

二日目    淀川小屋 5時03分 〜 3、花之江河 〜 4、黒味岳 〜 5、宮之浦岳 〜 
       6、焼野三叉路 〜 7、平石展望台 〜 8、第一展望台 〜 9、新高塚小屋 〜 
       10
高塚小屋 15時50分 〜 11縄文杉 16時12分 〜 高塚小屋(泊)

 

三日目    高塚小屋 5時41分 〜 縄文杉 〜 12ウィルソン株 〜 13大株歩道 〜
       14楠川分かれ 〜 15辻峠 〜 16太鼓岩 〜 17辻峠 〜 
       18もののけ姫の森〜 19白谷雲水峡 14時05分 



1日目(8月12日) 



博多駅 九州新幹線  7時20分発

さくら403号に乗車。博多駅〜鹿児島中央駅までが1時間42分とは便利になったものだ。

    




鹿児島中央駅  9時02分

あっという間に鹿児島に到着。
コンビニに寄っておにぎりやパンを購入後、タクシーに乗車。


   タクシー乗り場





 鹿児島本港でトッピー2に乗船。 青空が広がり、屋久島登山の期待が膨らむ。 10時20分
ターミナル売店で常温保存できる真空パックされたさつま揚げを購入。  背景は「桜島」。


 


佐多岬を通過  11時23分

九州本島最南端の佐多岬を左に見て進む。
大隅半島の佐多岬先端部には大輪島があり、日本最古級の佐多岬灯台が立っている。
波は殆どなく、高速船トッピーは快調に海面を飛ぶように走る。
思っていたより揺れを感じることなく、いつの間にか居眠りをしていた。
このトッピーはこれから種子島経由で屋久島へ。

 


種子島、西之表に到着  11時55分

トッピーは満席だったが、種子島で3分の2以上の乗客が下船した。
お盆なので帰省客も多いようだった。
屋久島は2000m近い山々があるにもかかわらず、すぐ隣の種子島は一番高い場所でも282mしかない。
古くはフランシスコザビエルの漂着や鉄砲伝来、近年は種子島宇宙センターがあることで有名である。

 
 


屋久島 安房港 13時08分

ほぼ定刻の13時02分に安房港到着。
ターミナル方面に歩き、予約していたタクシーを探していると、私の名前を書いた紙をこちらに向けて立っているタクシーの運転手さんが待っていた。
「お世話になります。よろしくお願いします」と挨拶を交わして乗車。
解放感に加え、空は快晴なのでワクワクしてくる。

 
 


タクシーを降りて景色を楽しむ 13時31分

運転手さんから色々と屋久島の説明を聞きながら登山口へと標高を上げていく。
途中、種子島の良く見える場所で下車し写真を撮った。


   まつばんだ交通

 
 


紀元杉  14時12分

淀川登山口へ行く途中、タクシーを降りて紀元杉を見学した。樹齢3000年の古木である。
その存在感に圧倒される。

紀元杉には19種類(ツガ・ヒノキ・ヤマグルマ・ナナカマド、ヒカゲツツジなど)もの植物が着生している。
この杉は車で簡単に訪れることが出来、観光スポットになっている。

(樹高) 19.5m
(胸高周囲) 8.1m

  

 
 


1、淀川(よどごう)登山口 14時48分 出発

標高1360m。
駐車スペースはおよそ10台だが満車。
登山口前のトイレは工事中だった。

丁度、日帰りの登山者が下山してきているところで、皆さんとても満足している様子だった。
いよいよここから2泊3日の山旅がスタートする!
このままお天気が続いてくれるといいのだが・・・。
期待と不安を胸に登山開始!

 


 


 


大きなヒメシャラの横を通過  15時16分

 

  
  
    世界自然遺産登録地域の標識

 


2、淀川(よどごう)小屋  15時35分

登山口から47分だった。
ここでは登山者が3人木陰で休憩していた。
さっそく小屋の中を覗いてみたが誰もいない。
まだ時間も早いのだが、小屋やテントスペースは混雑を予想していたので、ちょっと拍子抜けした。
テント泊を覚悟してわざわざテントを担いできたが、今夜はこの小屋に泊まることにした。

 


まずは小屋の中にマットやシュラフを敷き、ベッドメーキング。
外に出て、自宅から持参していたビールで乾杯!
冷たくてメチャ旨い!

  
 冷凍して持参

 
 


ヤクシマヒメネズミにご注意

「淀川小屋の内外にヤクシマヒメネズミが出没しますので、食べ物は必ずリュックの中に入れてください。」
噂には聞いていたが、小屋の中にこのような表示がされているということは、かなり覚悟しなければならないということなのか。(悲)

 


  夕食の準備をしているとヤクシカがすぐ近くに
  現れた。とてもかわいい顔をしている。

ヤクシカ現れる  17時08分

ビールを飲みながら一息入れた後、小屋裏の川で水を汲んで夕食の準備に取り掛かる。

   美味しい 

  挟間師匠の差し入れの「岳食わかめうどん」 

 


淀川(よどごう)小屋横のトイレ

小屋に向かって右側に登山トイレが一つと、携帯トイレブースが二つ設置されていた。
屋久島の山岳部にある汲み取り式トイレは、人力で汲み取り及び搬出を行っています。
屋久島山岳部利用対策協議会はその費用を軽減する為に、携帯トイレの使用に協力を呼び掛けて、山岳保全募金(一口500円)を募っています。
 
 


結局、木陰で休憩していた先着の3人は淀川小屋に宿泊。
小屋は計5人。
私達より後から到着した二組5人はテント泊。
今夜は私たちを含めて四組合計10人の宿泊である。
「少ないなあ〜。お盆だからかなあ〜。」と言いつつ焼酎を飲む。つまみは宮崎地鶏。
テント場で皆さんと話しながら楽しい時間を過ごす。
テント泊の二組は同じルートでの縦走計画だった。
 


北九州市から来た気さくな3人組。



滋賀県から来た仲の良いお二人。 






淀川小屋  夜の帳(とばり)につつまれる  19時22分    就寝は8時頃だった。


2日目(8月13日) 

 


暗い中、狭間師匠差し入れの「きなこ餅」 を、
小屋の外のベンチで食べた。水を注いで1分。

起床  3時30分

夜は2度ほど目が覚めた。
ヘッドライトをして、すぐ近くにあるトイレに行く途中、空を見上げると星と月が煌めいていた。 
「そうか、ここは屋久島なんだ」と何故か一人で悦に入る。

「ん?」 夜中、小屋の中は何かゴソゴソと音がする。「やっぱり出たな〜。ヤクシマヒメネズミ。」
しかし、気になりながらもいつの間にかまた眠りに就いていた。


テント泊の2組は、確か同時刻の出発予定だったが、まだテントの中で準備中のようだった。
どうせまた登山中、もしくは次の新高塚小屋で再会するからという気持ちで声を掛けずに出発した。
しかしこの後、下山するまで一度もお会いすることはなかった。無事に縦走できたかなあ〜。


 

 


淀川(よどごう)小屋を出発  5時03分

小屋のすぐ横から登山道が伸びている。まだ夜が明ける前に出発した。暗い道は怖い。

   鉄製の橋を渡る




 
朝日が射してきた  5時56分

出発して約1キロ地点で辺りが明るくなった。

  






高盤岳展望所  6時08分  朝日に照らされとても綺麗だ。雲一つない。





登山道進行方向右手に展望所の表示があったので寄ってみた。  6時26分





小花之江河  6時35分  淀川小屋から2.3K  自然美の日本庭園を歩く





3、花之江河  美しい湿原がひろがる   6時43分  ここは登山道の合流地点となっている。


 


花之江河を出発  6時53分

約10分休憩して先へ進む。

   左へ

 
 


黒味分れ  7時08分

出発して2時間を超えた。
花之江河に沿って歩き、景色を楽しみながら500m程進むと、すぐに黒味分れに着いた。
ここで、標識近くの木の裏にザックをデポして第一目標の黒味岳に挑戦する。
重いザックを下したので、身が軽くなり歩くペースがずいぶんと速くなった。

 


黒味岳山頂まであと少し  7時20分

山頂に近づくにつれ大きな岩が目立ってくる。

  

 






4、黒味岳の山頂、花崗岩の大岩に立つ  1831m  7時38分   雄大な眺めに息をのむ
黒味岳の名は、黒々とした牛が寝そべったように見えることからその名がつけられたようだ。



 


黒味岳山頂にて  7時39分

  

        山頂から花之江河が見える。

 





左奥は永田岳、右は宮之浦岳   黒味岳山頂からの眺望は屋久島で一番と言われている。
宮之浦岳(1936m)は九州最高峰、永田岳(1886m)は九州第2位の標高である。


 


黒味分れに戻り先へ進む  8時24分

黒味岳から下りて休憩していると、ガイドさんが引率している「山ボーイ」の格好をした若者5人のグループに出くわした。
ガイドさんも若く、20代だったように思う。
彼らはまず宮之浦岳に登り、帰りに黒味岳へ挑戦すると言っていた。
「あ〜、今なら黒味岳は視界が抜群なのになあ〜」と勝手に思ってしまう。

 


投石湿原から黒味岳を見上げる  8時46分

水が少なく、あまり湿原らしくない。

    暑い

 
 


投石岩屋  9時01分

大きな岩に出会う。

  

 




木道を歩く  9時37分


 


不思議な形をした岩   10時17分

上るにつれ奇妙な岩が次々と現れてくる。
まるでモアイ像のようだ。最近台風で崩れたとか?


   

 
 


くりお岳  10時34分  1867m

ヤクザサの中を進むとくりお岳に到着。

   

 


5、宮之浦岳山頂  10時51分 1936m

念願の九州最高峰に登頂。
山頂に着くと、残念ながら霧が発生し視界が今一歩だった。
時々霧が一部晴れるが、景色を楽しむことは出来なかった。

あとから聞いた話だが、景色を楽しむためには気温が上昇する10時までには登頂しなくてならないらしい。

 


宮之浦岳山頂で昼食  

予め水を入れてフリーズドライの「牛飯」を用意していたが、ボソボソとした食感であまり美味しくなく残してしまった。

   昼食の牛飯




 

宮之浦岳を下山  11時40分

50分の休憩後、焼野三叉路へ向けて出発。

  




 

6、焼野三叉路  12時05分

ここは永田岳への分岐である。
ここから永田岳の往復は約2時間程度かかると思われる。
お天気が良く、時間と体力に余裕があれば挑戦する予定だったが、その永田岳は霧に覆われ視界が利かず断念することにした。
道迷いをしたら元も子もないので、あっさり諦めて先を急ぐことにした。

 





正面の山への登山道がはっきりと確認できる   12時11分 




 


平石  12時26分

焼野三叉路から更に下って平石に到着。

  

 
 


平石岩屋  12時46分

  

 
 


7、平石展望台  12時48分

宮之浦岳を背に記念撮影。少し霧が発生。

    お疲れモード 

 


平石展望台を出発  13時02分

長い木の階段を下りて行く。

    

 


ここで10分の休憩をとる

8、第一展望台  14時03分

ここからあと一時間も歩くと新高塚小屋だ。
今日はここまでもう9時間歩いている。


   

 





ヒメシャラの森を通り抜ける  14時29分
新高塚小屋に近づくにつれてヒメシャラが多くなってくる。


 


9、新高塚小屋に到着  14時34分

さっそくヤクシカがお出迎え。

   かわいい

 


水場

この水場の水は煮沸が必要とのことだった。
理由は不明だが、ヤクシカのせいなのか?
水場で頭から水をかぶった。気持ちいい〜。

   テントは1張りだけ

 
 


トイレ

登山トイレが二つ。携帯トイレブースが二つ。
綺麗に整備されていた。
  
   エコに協力

 
 


新高塚小屋の中

小屋の中は単独行の登山者が二人だけだった。
お互いに情報交換をした。
ここに到着する前、挟間師匠から「明日は雨模様なので下山時注意」と、屋久島地方のお天気をメールで知らせてくれた。
私達はこの新高塚小屋で宿泊の予定だったが、明日の行動に余裕を持ちたいので、この先の高塚小屋まで行くことにした。



昨晩、淀川(よどごう)小屋で一緒だったテント泊の二組の方に、私たちは新高塚小屋に宿泊予定と言っていたが、予定を変更して高塚小屋での宿泊になったので、その事を新高塚小屋のテントサイトで宿泊しようとしていた男性に話して、伝言してもらうようにお願いした。伝わったかな〜。


 


新高塚小屋の裏から出発  14時58分

本日の宿泊地高塚小屋を目指して出発。

  

 





思わずバッタリ。お互い緊張してしまった(笑)  15時40分



 


新高塚小屋テントサイト  15時47分

「やったー!着いたー!」
今日は11時間近く歩いてヘトヘトだ。
しかし、明日雨が降ると縄文杉の写真が撮影出来ないので、今日の内に縄文杉まで足を延ばすことにした。
まずは、本日の宿泊場所を決めるために高塚小屋周辺を見て回った。
思わずテントが沢山設営されていた。

 


10、高塚小屋  15時50分

中を覗くと昨日の淀川小屋と同じく、誰もいない。
即、本日も小屋に宿泊することを決めた。


  

 
 


小屋の壁はコンクリートブロックで作られている。約40年前の建築である。
 「ここもネズミが出るのかな〜。」 
ザックを置き、早々マットとシュラフを敷いてベッドメーキング。
その後、縄文杉の撮影も兼ねて、夕食の準備をするためにここから10分程の縄文杉の下の水場に水を汲みに行った。






11、縄文杉   16時12分





縄文杉


 


縄文杉をひとり占め  16時48分

縄文杉観光の日帰り登山者はこの夕刻の時間帯は既に下山している。
この時間にここにいるのは宿泊登山者だけである。

樹齢7200年とも言われる縄文杉をゆっくり堪能した。13年ぶりの再会だった。
やはりその存在は「山の神」そのものであった。

静かな時間がゆっくりと過ぎていく。

  

                   縄文杉と対峙

 


高塚小屋に戻る  16時58分

縄文杉から戻ると、小屋の二階に4人入っていた。
三重県から来た3人とガイドさんだった。
これで合計6人となった。
挨拶を交わし、夕食の準備に取り掛かる。
今夜のメニューはラーメンとカレーライス。
お腹が減って減って・・・()

さっそく縄文杉の水でお湯を沸かす。

よく考えると戴き物ばかりの食事だー()

 


戸島師匠から頂戴したラーメン
 


挟間大師匠から頂戴した瞬間美食カレー
 


突然、「失礼しまーす」と、鹿児島大学ワンダーフォーゲル部の二人が高塚小屋に入ってきた。
宿泊している登山者にアンケートをとっているそうだ。
「年齢は?人数は?どこから来たのか?」などと簡単な質問だった。
彼らは8月の1か月間、部員が1週間交代でここに滞在し、このような活動をしているとのことだった。
お疲れ様です。と言うより、かなり楽しんでいる様子だった。若さに勝るものはなし。






おじさん達は高塚小屋の中で夕食後に焼酎を一杯  19時52分  30年前は青年でした。


この後、夜9時頃に高校生中心の登山者6人が入ってきて、小屋は合計12人(1階6人、2階6人)となった。
小屋の中は12人も入るとびっしりだったが、ここに26人もの登山者が寝たこともあるとのこと。
皆さんお互いが譲り合って使っているようです。

ところで、この高塚小屋は2階で宿泊のガイドさんの話によると、別名「ネズミーランド」というそうで、ヤクシマヒメネズミが必ず出てくるとのことでした。
よって、「食料はネズミに狙われないように必ず吊るして保管してください」とアドバイスを受けました。
ザックに入れていても、匂いがするとザックをかじって侵入し食べるそうです。
コンクリートブロック沿いの壁の釘に下げていても、垂直のコンクリートブロックの壁を上ってくるとのことで、油断はできないそうです。




 3日目(8月14日)
 


起床  4時30分

昨夜から小屋の外は風が強くなり、残念ながら天気予報通り雨が降りだした。悔しいが仕方ない。
山のお天気だから・・・。

気を取り直して準備に取り掛かる。
朝食はソーセージ入りのうどん。
今日も8時間位歩く予定なので、しっかり食べて力をつけないと・・・。

 


高塚小屋を出発  5時41分

小屋の中で登山準備中の皆さんに挨拶をして一番に小屋を出発した。
昨夜の小屋内(ネズミーランド)は、やはりゴソゴソと動き回るヤクシマヒメネズミの気配をビンビン感じました。
でもよくこんなところで寝るよなあ〜()。 
高校生は食料を吊るしていなかったのか、しっかり被害にあっていました。
教えてあげていたのになあ〜。

 


縄文杉  5時58分

雨が徐々に強くなり、一眼レフカメラは完全防水してザックに入れた。昨日、縄文杉の撮影をしていて本当によかった。この雨の中では落ち着いて撮影などしてはいられない。

縄文杉の下の水場でペットボトルに水を補給して雨の中をいざ出発!
雷鳴は轟き、森は暗くなり足元は見難い、ヘッドライトを頼りに進んで行く。

 


夫婦杉  6時27分

杉と杉が仲良く手を繋いでいるように見える合体木。雨の中落ち着いて撮影できない(悲)

  

 
 


大王杉  6時47分

樹齢3000年。縄文杉が発見される前まではこの大王杉が最大の杉だと知られていた。
樹高:24.7m
胸高周囲:11.1m
形や枝ぶりが見事で、最も絵になる杉だと言っていい。
雨が激しく、カメラを上に向けるとレンズにバチバチと雨が当たる。

  

 
 


暗い森を進む  6時55分

木道が整備されているが、雨で滑りやすい。
慎重に歩く。

  

 


12、ウィルソン株  7時33分

雨は最も激しく降り、森は一層暗くなった。

  

 
 


ウィルソン株の内部から見上げたところ

豊臣秀吉の命により大阪城築城の為、伐採されたと言われている。
アメリカの植物学者ウィルソンが1913年(大正4年)に名付けた。

 
   株の中も雨

 
 


13、大株歩道  8時18分

縄文杉トレッキングのツアー登山者が、大株歩道入口から縄文杉に向かって上って行く。

  

 
 


トロッコ道  8時30分

雨が降りしきる中、ツアー登山客がガイドさんに引率され上ってくる。雨でかわいそう。

  

 
 


この雨の中、ツアー登山客とは40〜50組位すれ違っただろうか? 
その都度トロッコ道を譲り、左に避けることになる。
こちらは二人だけなので仕方ないが、あまりにも頻繁なので歩き難く閉口した。
最近は山ブームでそれなりに山での基礎知識は皆さん持っているし、装備もよくなってきた。
しかし、それでもまだ100円透明ビニールヤッケや普通の運動靴やジーパンなどの軽装で登っている人がいる。
 
 


登山者トイレ  9時43分

綺麗なトイレが設置されている。

   GOOD

 

 


14、楠川分れ  9時54分

分岐から左折し、白谷雲水峡を目指す。
トロッコ道をまっすぐ行けば、荒川登山口へと続く。

  

 


15、辻峠  11時04分

辻峠にザックをデポして太鼓岩へ向かう。
白谷雲水峡からのツアー登山客が多いため、上り専用、下り専用ルートが設定されている。

   上り15分 300m

 
 


16、太鼓岩  11時21分

雨が止み霧も晴れて視界が良くなっていた。

  
 怖〜い

 
 


太鼓岩の上では、その景色の雄大さに歓声が上がっていた。
5分休憩。
ずっと雨の中を歩いていたので気分も晴れた。

 
 爽〜快!

 
 


17、辻峠に戻る  11時57分

下り専用登山道で戻った。
お昼になったのでベンチで昼食にした。
その後、白谷雲水峡へ。


  

 





18、もののけ姫の森  12時33分  なんと神秘的な森だろう  苔が素晴らしい





 
くぐり杉  13時03分

大きなザックが邪魔になってくぐり抜けるのに苦労した。

  






苔むした岩と白谷川の清流  13時17分


 


さつき吊り橋   13時43分

  

 
 


 

飛竜落し  13時53分

さつき吊り橋を渡り、少し下ると大きな滝の音が聞えてきた。
よく見ると先ほどの白谷川の流れがすべてこの狭くなった岩の溝に集約され、とても速い流れとなっていた。
凄まじい音とその流れの速さに圧倒される。
午前中はずっと雨だったのできっとそのせいもあったのだろう。

これぞ白谷雲水峡。
自然が作り出した素晴らしい彫刻美である。

 
  

   飛竜落しから少し下ると大きな岩が現れた。

 


19、白谷雲水峡  14時05分

これで2泊3日の縦走完了です。
今日も8時間30分位歩きました。お疲れ様でした。


   水源の森百選

 



縦走が終わり、タイミングよく14時10分の屋久島交通バスがあったので、それに乗り、途中小原町バス停で乗り換えて安房方面へ向かいました。
中央バス停で下車し、すぐそばにある屋久島グリーンホテルで一泊して疲れを癒しました。

以前から屋久島縦走のことは知っていましたが、今回このように本当に実現するとは思ってもいませんでした。
山の中で2泊。 3日間どっぷり屋久島に浸かってその素晴らしさを味わうことが出来、また何か自然から教えてもらったような気がします。
合計約20時間の山歩きは、ちっとも辛くなく楽しい時間でした。
また機会があれば訪れたいと思います。
 




屋久島は鹿児島の大隅半島の南南西60キロに位置する島である。地質は花崗岩。今から1400万年前、海底に土砂がたまってできた堆積岩層(熊毛層群)にマグマが入り込み花崗岩になった。島はその花崗岩が1000年に1mという速さで盛り上がってできたとされている。この花崗岩の島であることが、屋久杉などの植物に大いに関係があるらしい。 

 


屋久島グリーンホテル 正面玄関
フロントの方はもちろん とても感じの良い
ホテルでした。

 


屋久島グリーンホテル 駐車場内にある
がじゅまるの木
 


部屋内に飾られた花
(おもてなしの心が伝わってきます)
 


朝食
 


屋久島グリーンホテル 裏庭
  


ハイビスカス
 


海岸へ続く道
 


煮ても焼いても食べれないカニらしい
かなり素早い動きをする





島の地形は周囲132kmのほぼ円形の島で、円錐形の地形をなしている。
九州一の宮之浦岳(1935m)をはじめ1000mを超える山が10連峰連なり、洋上のアルプスと言われている。
  

 


山に虹がかかる



 屋久島グリーンホテル
 


ヤクスギランド
(ガイドさんの説明が上手)
 


ヤクスギランド 30分コース
 


まつばんだ周遊バス
なんとこのバス、2人で貸切だった
(ヤクシカと仲の良い運転手さん)
 


キャサリン改め 現在はヒロシ君
 


屋久島自然館
折れた縄文杉の枝(実物)。デカイ。
 


実物大の縄文杉の写真





島の気象は、林芙美子の小説「浮雲」に「1か月で35日雨が降る」と書かれているように、雨の多い島である。温かい黒潮の本流に囲まれ、なおかつ高い山の多い屋久島では、近海からの水蒸気が山の斜面を上昇して雲となり、多量の雨を降らせることになる。年間降水量は平地で4000ミリと東京の3倍近く、山では9000ミリを超え世界最多雨地域の一つインド・アッサムに匹敵するほど。海岸から山頂までの標高差により、亜熱帯、暖温帯、亜高山帯と変化に富んでいる。宮之浦岳頂上付近の平均気温は札幌とほぼ同じになる。平地では亜熱帯の気候だが、山頂付近はほぼ北海道並みと、日本の気象が垂直に分布している貴重な島である。

 


安房港近くのお弁当屋さん「かもがわ」
で買った日替弁当。ボリュームたっぷり。
(バスガイドさんおすすめ)



 安房港にて
名残りを惜しんで記念撮影
 


トッピー2に乗って鹿児島本港へ
 


安房港にお別れ




ありがとう屋久島
 背後のカラー 
訪問ありがとうございました。
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