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雄山〜大汝山〜富士折立  雷鳥沢ヒュッテ(泊)

 

霊峰 立山

 

2013年7月26〜28日

 

恒例夏の遠征登山、今年は日本三霊山の一つ立山に挑戦した。室堂に到着すると立山三山の稜線は雲がかかって見えない。天候の回復を願いながら歩き続けていると、少しずつ晴れ間が見えてきた。運よく雷鳥親子にも遭遇し気分を良くしていると・・・雷鳴轟く悪天候に急変した。




室堂平に咲く コバイケイソウ  (左奥に見えるのは日本最古の山小屋)

<コース概要>

1日目

JR小倉駅〜<新幹線>〜新大阪駅〜<サンダーバード>〜JR富山駅(泊)

2日目   1、電鉄富山駅 〜<富山地方鉄道>2、立山駅〜<立山ケーブルカー>
3、美女平駅〜<立山高原バス>4、室堂 登山開始 8時07分5、一の越山荘〜
6、雄山〜7、大汝山〜8、富士ノ折立〜大汝山〜雄山〜一の越山荘〜9、室堂〜
10、雷鳥沢ヒュッテ(泊) 16時05分 
3日目    11、雷鳥沢ヒュッテ〜12、室堂〜<立山高原バス>13、美女平駅〜<立山ケーブルカー>
14、
立山駅〜<富山地方鉄道>15、電鉄富山駅〜<徒歩2分>
16、JR富山駅〜<サンダーバード>〜新大阪駅〜<新幹線>〜JR小倉駅


               
 

1、電鉄富山駅  5時39分始発
JR富山駅の横に富山地方鉄道の電鉄富山駅がある。ここから立山ケーブルカーのある立山駅まで約50分。待合室は全員登山者だった!

  いよいよ出発!

 

2、立山駅  6時31分
立山駅から室堂まではWEB切符予約をしていたので、乗り継ぎの丁度良い6時40分のケーブルカーに乗ることが出来た。良かった〜。

  整然と並ぶ登山者

 

立山ケーブルカー  6時36分
ケーブルカーは満員!続々と登山者が乗り込んだ。我が故郷の帆柱ケーブルと似ている。

  ギュウギュウ

 

3、美女平駅  6時47分
ケーブルカーを降りるとそのまま立山高原バスに乗り換える。私のザックは10キロオーバーなので300円の追加料金を支払った。

  急ぎ足でバスへ

 

立山高原バス  6時53分
バタバタとバスに乗り込んだと思ったら「発車オーライ」と50人程の登山者は出発した。
あと少しで室堂に到着すると思うと心がウキウキしてくる。しかし、あれだけ望んでいた天候が芳しくない。遠くの稜線には雲がかかり、近くの森も霧で霞んでいる。がっかりするが、気を取り直して、車窓から立山スギやブナの森を見ながら美女平天空ロードを楽しんだ。

  称名滝  7時02分
天空ロードの途中、滝見台(標高1280m)から日本一の落差350mを誇る大瀑布「称名滝」を拝むjことが出来た。
バスは弥陀ヶ原そして天狗原を進む。晴れていれば絶景が目に飛び込んでくるはずだが・・・
高度を上げるにつれて霧も深くなり、これからの登山意欲が半減してしまう。
そして約45分の乗車を終え室堂に到着した。
  4、室堂  7時37分
バスを降りると霧で真っ白。ターミナル内では皆さんレインウェアなどの準備に余念がない。

    ガヤガヤ
  ターミナルの階段を上がると・・・ 7時59分
いつ雨が降ってもおかしくない状況なので、雨対策をしっかり整えて外へ出た。相変わらず霧は濃く、あとは神頼みをするしかなかった。

   展望テラスにて
 

立山玉殿(たまどの)の湧水  8時00分
この湧水はとにかく旨い!柄杓で2杯も飲んでしまった。この水を汲んでいく人が多い。

   名水百選

 

立山の石碑  8時03分
ここは中部山岳国立公園、標高は2450m。
この石碑前は定番の記念撮影場所である。
御多分に漏れず私もいそいそと石碑の横に立っていた。お天気は気に入らないけど、立山の自然の中に身を置いてこの開放感がたまらない。ゆっくり写真などを撮っていると、後から続々と登山客が押し寄せてきた。これは登山道が混雑するだろうなあ〜と少々焦った。





一の越・雄山(立山)の標識に沿って石畳を進む  8時12分  左は雪渓が残っている


 

立山参道の石塔並びに石仏群  8時17分
江戸時代から、立山・白山・富士山が日本三霊山と呼ばれるようになり、立山は多くの人々の篤い信仰を集めてきた山岳宗教の霊山でした。立山への登拝道には、信徒によって奉納安置された多くの石塔・石仏があり、石仏41体と石塔3基が富山県指定の有形民俗文化財に指定されています。(説明看板要約)
石仏にそっと手を合わせた。

 

立山室堂(日本最古の山小屋) 8時21分
現在残っている日本最古の山小屋で、立山における信仰や民族の様子を伝える貴重な建造物です。
「室」とは宿泊所という意味があり、「堂」とは御堂などと言われるように宗教施設を示すもので、室堂は、その両方の役割を合わせ持ったものでした。現在の建物は1726年に再建されたと伝えられており、国の重要文化財に指定されました。(説明看板より抜粋)






立山室堂から振り返ると、雪渓を歩く登山者の列が見えた  8時23分  
我々もこれからこの雪渓に突入だ! 




 

ヨツバシオガマ



イワイチョウ


 
チングルマ


イワカガミ
 

雪渓をトラバースする  8時26分
雪渓を歩くのだが、傾斜はないのでアイゼンを着ける程でもない。雪は踏み固められている。

   慎重に!

 

青空が少し見えてきた  8時37分
なんと立山の全貌が見えてきたではないか!
晴れていたらどれほど綺麗なのだろう?そのスケールの大きさに圧倒されながら雪渓を進んだ。しかし、雲の流れは速く、青空も見えたり隠れたりで、一喜一憂しながらの登山となった。
雪渓のトラバースは短いものは20m、長いものは100m位あると思われる。都合6回ほど雪渓を渡り一の越山荘へ向かう。

 

6、一の越山荘  9時16分 標高2700m
室堂から1時間10分で「一の越山荘」に到着した。小屋の前にはヘリで運ぶ廃材等がゴロゴロと置いてあった。

   小屋前で休憩





一の越山荘から見上げると、たくさんの人が登っている  9時23分  ここからガレ場が始まる



 

長く急なガレ場を上る  9時44分
10分も上ると息が切れてきた。ペースを維持しようと淡々と登った。足下に可愛い花。

   イワツメクサ




山頂にかかる雲が晴れると雄山山頂の社務所が見えてきた  10時02分



 

小学生の団体が下山してきた  10時19分
山頂に近づくと下りの登山者が増えてきて登山道は渋滞した。富山の小学6年生が元気よく下山してくる。先生の引率も大変そうだ。子供たちに元気をもらってガレ場を進んだ。
山頂は雲がとれていて、今のうちに登頂したいと少々焦る。見下ろすと時折雲間に雪渓が姿を現す。

 



 
山頂はもうすぐ  10時39分
相変わらず渋滞は続いている。あと少しで頂上とういう場所で、渋滞を我慢できずに列を離れて上る人も出てきた。しかし、登山道を離れて他の登山者を追い抜く際、焦って歩くのでつい足に力が入り、時々上から石を蹴って落としている。注意して見ていると、勢いのついた直径20センチ程の石が私の方に落ちてきた。
これは危なかった!焦る気持ちは分るが・・・。
 

6、雄山(おやま)山頂  10時42分 2991m
一の越山荘から1時間9分。登頂すると方位盤と一等三角点が一番に出迎えてくれた。

   三角点標石

 

 


一等三角点 「立山」 (説明板より)
この標石は「三角点」といい全国各地に設置されており、地球上の正確な位置(緯度、経度、標高)が求められています。霊峰立山のこの三角点は、一等三角点として明治28年8月に設置されたものです。三角点は地図の作製を始め、様々な測量の基準として使用されるほか、地震や火山の調査等に必要な地殻の変動を知る上で、極めて重要な役割を果たしています。平成8年7月  
北緯 36度34分21.2秒  東経 137度37分02.9秒  標高 2991.6m
                      国土地理院  世界測地系(平成14年4月)



雄山(おやま)山頂風景  10時44分  右奥上に見えるのが雄山神社頂上御本殿

 

雄山神社 立山頂上社務所  10時48分
社務所では巫女さんがいて、お守りなどの販売をしている。
お土産や、カップ麺もお湯を入れて販売していた。
標高2991mのこの場所で普通に社務所が運営されているのに驚きを感じた!

 

還暦のお祝い  10時56分
今日は同行しているT師匠の誕生日である。しかも、還暦の60才。雄山山頂で還暦の節目を迎えることが出来るとは、なんと幸せ者だろう。
私はサプライズで「赤いちゃんちゃんこ」に見立てた
「赤いベスト」と日の丸の扇子をプレゼントさせてもらった。いや〜よくお似合いです()

この分だとあと30年は大丈夫!今後のご活躍が見えるようです。

 

頂上御本殿に登拝  10時59分
登拝料金500円を支払うと、「立山頂上登拝」の白いお札」と、金の鈴が付いた赤いお札を頂戴し、御本殿に進んだ。
20人位の希望者が御本殿前に集合して神主さんにお祓いをして頂いた。立派な祝詞が奏上され清々しい気持ちになり、とても満足した。
お祓いの後は神主さんからお神酒を頂き、最後にツーショットで記念撮影させてもらった。

 

標高3003mの立山頂上雄山神社御本殿
  私は今、日本三霊山立山の頂上に立った。一万尺巌頭の神庭に相対するものは神と私だけである。心眼に見ゆるものは全て神の光、心耳に聞ゆるものは全て神の声。神は私以外の何ものにも与えない大いなる使命を私に与えている。私は神の子として私一人の尊い人生を力強く生きよう。今、天地合唱の立山頂上に立って私は固く心に誓った。(金の鈴が付いた赤いお札の裏に書かれている文章) 
 

立山頂上雄山神社御本殿  11時24分
次は大汝山を目指す。社務所の横から裏に回ると登山道が続いている。

   ガレ場の道
 

ガレ場の尾根を歩く  11時25分
雄山の頂上から大汝山への登山道に入ると登山者がグッと少なくなった。殆どの人が雄山から引き返すようだ。

   慎重に歩く
  7、大汝山(おおなんじやま)山頂  11時55分  
                           
3015m本日二つ目の山頂制覇!T師匠も満足気な表情だ。しかし、なんとなく空気が薄いような気がする。やはり3000m級の山だけはある。
さあ次は富士の折立を目指す!室堂からここまで3時間47分経過している。ちょっと時間がかかりすぎているようだ! 

 

大汝休憩所  12時03分
大汝山のすぐ下に大汝休憩所がある。団体の登山者が休憩していて私たちはスルーした。

   


 

女性の単独登山者が・・・  12時09分
大汝休憩所から稜線を進んでいると、単独行の女性登山者が何やらハイマツの下を覗き込んでいる。
「何かいますよ」「これって雷鳥ですか?」と私に聞いてきた。私が近づいて見てみると、それはまさしく雷鳥だった。それも生まれたばかりのヒナを3匹も連れていた。ヒナは親鳥の羽の下に潜ったり、出てきて遊んだりしていた。親鳥も登山者に警戒心はないようだ。





雷鳥親子  親鳥とヒナが何やら会話をしているようだ  12時10分  近づいても逃げない



 

親鳥の羽の下にはヒナが3羽隠れている



楽しそうに遊ぶヒナ



雷鳥(ライチョウ) キジ目ライチョウ科 / 日本固有亜種の特別天然記念物/絶滅危惧種U類
北アルプスに生息する雷鳥は3000羽と言われています。
ライチョウは長野県、岐阜県、富山県の県鳥です。
猛禽類(タカやイヌワシ)を警戒してすぐに隠れることの出来るハイマツなどの群落があるところが雷鳥の住処となっています。朝夕または天候の悪い時に出てきて高山植物の種子や芽、果実、昆虫類を食べます。






8、富士ノ折立  12時21分  ここで昼食をとりながら休憩することにした。
本来ならこのまま稜線を進んで雷鳥沢まで下る予定だったが、時間がかかり過ぎていることと、天候の具合が良くないとの判断で、T師匠から引き返すように指示が出た。他の登山者は先へ進んでいたが、私達は後ろ髪を引かれる思いで、昼食が終わると今歩いてきた道を戻ることにした。 





昼食をとりながら下界を覗くと、黒部ダムのある黒部湖が見えた  12時30分


 

大汝休憩所  12時54分
富士ノ折立から大汝山に戻る途中で雨が降り出した。雲が通り過ぎれば晴れるのかな?と安易に考えていたが・・・突然雷鳴が轟いた!

    いやな予感

 

雄山山頂  13時19分
雄山山頂に戻ってきたが、真っ白で前が見えない。雨も強くなり、先ほどまで行われていた神主さんによるお祓いも中止になっていた。

   天候悪化!

 

雄山神社 立山頂上社務所  13時21分
たくさんの登山者が雨宿りをしていた。
じっとしていても仕方ないので下山を開始した。


  

  雷鳴は轟き視界は不良  13時23分
雨、霧、雲、そして雷まで・・・。さっきまでのお天気はいったいどこへ行ったのだろう?
雷鳴轟く中、必死に下った。雨で登山道はとても滑りやすくなっている。
団体登山者の渋滞に巻き込まれ、なかなか前に進まない。子供たちも悪条件の中、我慢して歩いている。とにかく滑って転ばないように注意して下山した。
  一の越山荘  14時15分
ようやく一の越山荘に到着。ここまでくればちょっと安心。視界は依然として不良である。

   室堂へ
  雪渓との格闘  14時38分
雨が降ったので雪渓がとてもよく滑る。皆さん重心を下げて慎重に歩いている。

   そろりそろり
 

9、室堂平も霧で真っ白  14時57分
今朝飲んだ立山玉殿の湧水で喉を潤して、今日宿泊する雷鳥沢ヒュッテを目指すことにした。
相変わらず雷雨が続いている。


   湧水 15時04分

  みくりが池の畔を歩く  15時23分
私達の宿泊する雷鳥沢ヒュッテは、みくりが池から「みくりが池温泉山荘」そして「雷鳥荘」を通り越した雷鳥沢にある。 「早く着かないかな〜」と願う気持ちで歩いていた。
途中、立ち入り禁止の地獄谷からぐったりした女性をおんぶしたレスキュー隊員が現れた。
「レスキューです!道を空けてください!」と、隊員さんが叫んでいた。
  雷鳥沢ヒュッテが見えた!  15時52分
ゴールが見えたら元気百倍。しかしこの長い下りの石畳は、雨で濡れてとても滑りやすい。
調子に乗って歩いていると尻もちをついた。

  
 ヤマハハコ
  0、雷鳥沢ヒュッテ  16時05分  2360m
今朝スタートして宿に到着するまで8時間の行程だった。無事に宿に入れてよかった。

   安堵した
  チェックイン  16時14分
30分位並んでチェックイン。ずぶ濡れだが温泉に入れるので山小屋としては最高だ!

   雷鳥沢温泉  
 

213号室(三人部屋に二人)  17時28分
荷物を片付け、温泉に入ってようやく落ち着いた。夕食前に缶ビールで乾杯!
このひと時が実に楽しい!
部屋は個室を予約していたのでゆっくり寛ぐことができた。北アルプスの山小屋に宿泊してこんなに快適なことは初めてである。温泉はあるし、部屋は広いし言うことなし。確か昨年の白馬では畳一枚に二人で寝たような・・・(笑)。

 

60歳おめでとう!

2013年7月27日の夕食  18時00分
T師匠の還暦誕生日を祝ってワインで乾杯!
赤いベスト(ちゃんちゃんこ)がお似合いです。

    トンカツ

 

談話室
 

フロント受付

 
雷鳥沢ヒュッテ 主人より
 

各種メニュー


食事が終わってまたお風呂に入り、全身ポカポカ! 極楽、極楽。
T師匠はお酒もほどほどに布団に潜りこんだ。
気温が下がっていくのがわかったが、部屋の布団と毛布で十分寝ることが出来た。
快適な雷鳥沢ヒュッテでした。


2013年7月28日(日) 




早朝、部屋の窓から景色を眺めるとすでに小屋を出発する人達がいた。  5時24分 気温10度




 

朝食  5時41分
他の宿泊登山者も朝が早い。朝から食欲旺盛。
味噌汁が旨い!


   いただきます! 






朝食後、ヒュッテのベランダから雷鳥沢キャンプ場方面を眺める  5時56分  雪渓が美しい






テントサイトをズームアップ  5時57分  雷鳥沢キャンプ場には約50張りのテントがある



 

11、雷鳥沢ヒュッテを出発  6時38分
今日は室堂をブラブラ散策しながら帰路に就く予定だ。雨は止んでいるのでありがたい。
 
   また来ます!

 

大自然を感じながら歩く  6時45分
朝の気持ちのいい空気の中ゆっくりと歩く。
左手には雷鳥沢キャンプ場が見えてくる。

   チングルマ






雪渓が解けて下の方が空洞になっている  6時46分  雷鳥沢キャンプ場のテントが見える




 

雲で霞む大日連山  6時55分
大日岳の山名は大日如来に由来し、この山は古くから修験者の修行の場になっていたと言われています。また、大日連山は登山道からの見晴らしもよく、高山植物の種類も多いことから登山者に人気のあるコースになっています。七福園や大日平のお花畑などの見所をとおり、称名滝に下るルートは手軽な1日コースです。
                     (説明看板より)

 

火山ガスに注意!  7時06分
これからリンドウ池の畔を歩くのだが、風向きによっては地獄谷からの火山ガスが流れてくる危険があるようだ。説明看板によると、喘息、気管支疾患、心臓病、乳幼児、妊婦の方は特に注意が必要と書いてあった。対策としては水分を含ませたタオルで口を覆うといいみたいだ。
昨日ここを歩いた時、硫黄の臭いがとても強かったのを思い出した。


                                   



登山道ではいろんな花に出会った!  雨に濡れて少々痛んでいるがとても可愛らしい。

 

ウラジロタデ



ハクサンシャクナゲ

 

コケモモ
 

エゾシオガマ


クルマユリ
 

アオノツガザクラ
 

ハクサンイチゲ


イワカガミ
 

シナノキンバイ
 

ハイマツ



イワイチョウ

 

ミヤマアキノキリンソウ
 

コバイケイソウ

 
ハクサンボウフウ
 

ヤマハハコ




 

血の池  7時26分
残念ながら霧がかかってよく見えない。
火口湖が池になったもので、酸化鉄が多く含まれているため、赤い色をしています。昔、人々は立山地獄の一つとして血の池地獄と呼んだのがこの名の由来です。
                      (説明看板より)

 

リンドウ池  7時34分
リンドウ池には、イワイチョウやアオノツガザクラなどが生育しています。また、丈が10p位のリンドウが多く見られます。池から離れた斜面の瑠璃色に見えるのがミヤマリンドウです。池に近いところに藤色に見えるのがタテヤマリンドウです。2種の区別は、花の色だけではなく、茎や葉の硬さや形でも見分けられます。
                      (説明看板より)


 

立山の山崎圏谷の碑  7時37分
<山崎カール> 正面に見えるおわんのようなくぼみは、氷河によって山腹が削られてできたもので、カール(圏谷)と呼ばれています。立山にはこのようなカールがいくつもあり、氷河が削った岩の傷(さっこん)も見られます。山崎カールは、氷河地形の研究家であった山崎直方氏によって1905年に指摘されたカールで、国の天然記念物に指定されています。(説明看板)

 

みくりが池温泉  7時43分  標高2450m
ここは日本一標高の高い場所にある天然温泉で人気のある宿泊施設である。

   雲上の温泉

  ミドリガ池方面へ  7時47分
みくりが池温泉から少し戻って、ミドリガ池方面に進んだ。みくりが池の周回コースである。
 
   雷鳥保護区域
  ミドリガ池  7時55分
突然バリバリとエンジン音が響いてきた。見るとキャタピラ装備の物資運搬車だった!

   雪でも大丈夫!
  室堂山荘を通過  8時17分
室堂平は霧に包まれていた。

  
  12、室堂  8時45分
これから雄山に出発する登山者でごった返していた。最後に立山玉殿湧水で喉を潤してターミナルに向かった
    美味しい水
  

展望所より  8時55分
展望テラスからバスターミナルを見下ろすと大型観光バスが16台。観光メッカの立山だ!

   展望テラス

 

立山自然保護センター  9時35分
模型やシアターで解説があり、立山の自然を理解するのに絶好の施設だった。時間があればもっとゆっくり見たかった。

    ターミナルの隣

  バスターミナル  9時44分
ザックを量ると10キロオーバーでまた300円追加料金を払った。10時のバスで美女平へ。

   満員だった!
  13、美女平から立山ケーブルカー 10時52分
45分程バスに揺られて美女平に到着した。慌ただしくケーブルカーに乗り継いだ。
下界に下るにつれお天気が良くなってきた。 高度が下がると気温もかなり上昇して、半袖でも汗が出てくる。
今までは高所の天然クーラーの中にいた訳だが、ケーブルを降りるといつもの真夏の状態だった。
 

14、立山駅  11時26分
富山地方鉄道の立山駅から電鉄富山駅まで約1時間の辛抱だ。ガッタンゴットンと単線に揺られて富山駅に向かった。

   15、電鉄富山駅

 
 

16、富山駅  12時42分
電鉄富山駅を降りると徒歩2分でJR富山駅だ。富山駅は現在北陸新幹線開通に向けた駅の新築工事が行われている。
北陸新幹線が開通すると更に便利になり、遠くからの登山者も喜ぶだろう。
それにしても陽射しが強い。大きなザックを背負っているので、汗でびっしょりだ。

  立山そば  12時56分
駅構内の立山そばで空腹を満たし、お土産を買ってサンダーバードに乗車。2泊3日の遠征登山、本当にお疲れ様でした。

   山菜そば 



7月27日は午後からの天候急変により多くの登山者が、戸惑い、焦ったと思う。
今回は山の恐ろしさの現実を見せつけられた。
1、  前から来るグループの一人が、私の目の前で転倒して足を挫いて動けなくなった。
2、  地獄谷の火山ガスでぐったりしている人がレスキュー隊員におんぶされていた。
3、  疲れ果ててザックをレスキュー隊員に持ってもらっている人を見た。
4、  ガレバで転倒して頭から血を流している人がレスキュー隊員に救助されていた。
5、  雷鳥沢付近で雷に打たれた人がいたと宿泊した雷鳥沢ヒュッテで聞いた。
この日は様々な事故が発生していたようだ。    
安全第一に、お互い気を付けて、登山を楽しみましょう !!



訪問ありがとうございました。
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背後のカラー