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カシバル峠〜白岩山登山口〜杉越〜白岩山〜水呑ノ頭〜
              杉越〜向坂山〜杉越〜白岩山登山口〜カシバル峠
 
白岩山  向坂山 

2017年8月26日

今回はT師匠と二人で夏恒例遠征登山。先ず初日、目標とする山は私にとって初めての九州脊梁、九州百名山の一峰である白岩山である。登山口は五ヶ瀬ハイランドスキー場リフト乗り場横の白岩林道(未舗装の凸凹道)から、車で3分程進むと現れる。九州脊梁の山としては比較的取り付き易い場所にある。登山道も綺麗に整備されており、初心者でも安心して歩くことが出来る。



   

白岩山山頂  真っ白で何も見えなかったが、一瞬雲が流れ景色を見ることが出来た

 



<コース概要>

1、カシバル峠(五ヶ瀬ハイランドスキー場リフト乗り場) 〜 
2、白岩山登山口(ゴボウ畑) 8時21分 〜 3、杉越 〜 4、白岩山  5、水呑ノ頭 〜
6、杉越 〜 7、向坂山 〜 8、杉越 〜 9、白岩山登山口 12時41分 〜 
10、カシバル峠 (五ヶ瀬ハイランドスキー場リフト乗り場)
  


8月25日(金曜日)  19時00分 北九州を出発!→九州自動車道 御船IC→道の駅通潤橋

 


道の駅通潤橋  23時20分 到着  テント設営後に乾杯!




 8月26日(土曜日)  5時30分頃 起床




朝、テントから這い出ると、夜中は見えなかった通潤橋が目の前に現れた!  5時52分

 


前夜到着した時は満点の星空。その星空の下でビールと焼酎で乾杯。
いい気分でテントに入り眠りに就いたが、夜中2時頃パチパチとテントに雨粒が落ちてきた。
明朝からせっかくの山行なのに・・・少し落胆して再度眠りに就いた
辺りが明るくなってテントから出てみると雨は止んで曇り空となっていた。
これなら大丈夫!と、テントを撤収し、いそいそと準備に取り掛かる。


本日目指す白岩山登山口までは、まだこれから時間程度を要する。
車のナビを「五ヶ瀬ハイランドスキー場」にセット。 途中、コンビニに立ち寄り昼食弁当を購入。



 

霧立越登山口のゲートを潜る  7時37分
ナビもあるが、ルート上には五ヶ瀬ハイランドへの案内板があり、それを辿りながら進んだ。

    少し気になる




1、カシバル峠  7時53分  五ヶ瀬ハイランドスキー場のリフト乗り場

車道を上り詰めるとカシバル峠(五ヶ瀬ハイランドスキー場)に到着。登山口への白岩林道はリフト乗り場の横からになる。これから向かう山頂方面には、どんより雲が垂れ込めていた。


 
スキー場駐車場からの風景


白岩山方面を見上げると雲が・・・ 



2、白岩山登山口(ゴボウ畑登山口)  8時15分  凸凹道を経て登山口に到着
駐車スペースは7〜8台。お天気が微妙なせいか、登山者は少なく先着車は1台だけだった。



 


標識を確認して出発!  8時25分  白岩山まで2.3km



 

整備された登山道  8時42分
登山口から緩やかな上り、登山道は整備されており、登山と言うよりハイキング。

    サルノコシカケ

 

3、杉越(白岩峠)  8時46分  1558m
ここ杉越は三叉路になっていて、向坂山への分岐になっている。我々はまずは直進して白岩山へ、帰りに向坂山へ立ち寄ることにした。登山ボックス(霧立越関所)がポツンと立っていた。分岐に登山ボックスが設置されているのも珍しい。ボックスの横に、この地域にまつわる歴史が描いてある。

   
   
      ★駄賃つけ(昭和初期まで)
霧立越は、九州脊梁山地を南北に続く向坂山(1684m)から扇山(1661m)にかけての尾根伝いを辿る古道です。その昔、熊本県の馬見原(まみはら)から宮崎県の椎葉まで馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」の道でありました。
昭和12(1937)ごろから廃道となりました。

     
        ★タイシヤ流(江戸時代)

正保2(1645)には人吉の剣豪丸目蔵人のタイ捨流が鞍岡に伝承されました。今日では、その演武が祇園神社のお祭りとなって伝えられています。

   
   
        ★西郷隆盛(明治時代)
明治10年(1877)4月には、日本最後の内戦「西南の役」で田原坂の合戦に敗れた薩摩軍が西郷隆盛と共に人吉に逃れた道として知られています。
     ★那須大八朗宗久(鎌倉時代)
寿永4年(1185)には、壇ノ浦の合戦に敗れた平家一門が鞍岡から霧立越を越えて椎葉に逃れました。
             (ネット調べ)

    
      扇山山小屋まで8300m
       向坂山まで900m
         カシバル峠まで1100m

 

白岩山へ向かう  8時50分
古びた道標にはあと1.3kmの表示。ここの標高は1558m。夏場と言え、涼しいはずだ。

     気温 18℃




 大きなブナの横を通り抜ける  8時53分  霧雨が降り始めた・・・ 

 しばらく苔むす登山道を歩く。霧雨が小雨に変わり、辺りは霧で白くなってきた。



 

防護ネット(シカ避け)を通過  9時11分
どこの山も鹿(シカ)による食害が大きい。
希少な植物を守るのに必死だ!

    開けたら締める

             お願いの看板
この地域は「白岩山石灰岩峰植物群落」として県の天然記念物に指定され、ここだけにしかない希少な植物をはじめ特有な植物群落を形成しています。この地域の植物群落が、近年シカ食害により絶滅の危機に瀕しており、保護対策として防護ネットを設置しました。
                (説明看板より抜粋)

防護ネットは二重に設置されていた。二つ目のネットを通過すると、いよいよ白岩山の山頂直下となる。この防護ネットを通過すると途端に花が目に入ってくる。この花々を見ると、防護対策の重要性を改めて認識する。しかしこの時、雨足は次第に強くなり、落ち着いて花の写真を撮る余裕がなくなってしまった。

 
雨の中、岩場を上り始めるとあっと言う間に山頂に到着したが・・・。



撃沈!  アウト!  ホワイトアウト!  9時16分  何も見えない(悲)
そして
急な土砂降り
焦る、焦る。
レインウェアの上着だけは着ていたが、必死でズボンを履いた。
全身ズブ濡れ ・ カミナリも怖い


 

4、白岩山  9時17分 1620m
天候は良くなかったが、意外にあっさり登頂。雨の中、急いで記念撮影。

    九州百名山





 「おっ〜、霧が晴れてきたぞー。」 二人して喜んだがまたすぐ真っ白に・・・。
晴れていると大展望が開けるのだが、今日は我慢。 
山頂からの展望はあっさり諦めて「水呑ノ頭」へと向かう。
一旦防護ネットまで戻り、防護ネットからの分かれ道を先へと進む。


 

ガマガエル登場  9時52分 体長17センチ
雨は小雨になったが止む気配がない。考えたら久しぶりにレインウェアを着て雨の中を歩いている。これもちょっと楽しい気分。
雨といえば、気を良くして動き出す輩が・・・。
それは、枯葉と同じ褐色のガマガエル。
この日、道中で3匹も見つけて、その度に驚いた。カエルがいるのでヘビにもご用心。

 

水呑  9時55分
この分岐から水呑の頭へと向かう。足下にも小さな立札があり、「あと五分」の表示。

    すぐそこだ!

  白岩山シャクナゲ大群落地
白岩山から水呑ノ頭にかけての南東斜面にはツクシシャクナゲが大群落を形成しています。その数およそ10万本、九州最大の群落地といわれ4月下旬から5月中旬にかけて見事な花を開きます。シャクナゲはブナやミズナラの巨木が茂る苔むした林床に生育しており、環境の変化にとても敏感です。(標識より抜粋)
 

5、水呑ノ頭  10時01分
山頂は樹木に囲まれて展望はない。標識もないが、三等三角点はすぐに見つかった。

   小休止

証拠写真を撮り終えて戻ることにした。
霧立越の道はこれより更に先に続いており、扇山山小屋までここから6900m。
この歴史ある古の道は、また時間がある時ゆっくり歩いてみたいと思った。
林の中は霧が立ち込めている。
休憩も終え、これより先程の水呑分岐から白岩山を通過し、杉越より向坂山を目指す。


やっと雨も霧雨に変わり、ホッとする。
帰りに「花」を撮影しよう!




 
ソバナ



アザミ


 
ヤマシャクヤクの実

 
ツクシクサボタン
 

オオバヨメナ
 

メタカラコウ 

 
シギンカラマツ
 

キリタチハナウド




白岩山山頂直下で花の撮影をしながら杉越しへと戻って行く。




霧が立ち込める登山道  10時36分  これぞ霧立越。 幻想的で Very Good!





登山道は苔ロード  10時51分  このブナの木はとても印象的だった!(往路、復路で撮影)



 

6、杉越(白岩峠)  10時55分
杉越に戻って来た。
ここから左に進んで向坂山へと向かう。

     あと900m

  木段の始まり  11時01分
長〜い木段。単調なので飽きてくる。

    一歩一歩




木段が終わると緩やかなアップダウン  11時17分  頂上もすぐ近くのはずだ
雨が止んで、心もすこし晴れてきた。と思ったらお腹が減って来た。



 

7、向坂山  11時30分  1684m
山頂広場に到着。ここは先程の白岩山より標高が高い。風が吹いてとても涼しい。雨も止んだことだし、ここで昼食休憩だ。

     弁当が旨い!


 
木々に囲まれ展望はない

 
トレイルランが行われるようだ 

 
向坂山(むこうざかやま)山頂碑

 
山頂広場(スキー場はすぐ近く) 
 

8、杉越(白岩峠)  12時21分
昼食休憩を終え一気に木段を下って杉越まで戻って来た。休憩なしに下山する。

     ゴボウ畑登山口へ





9、白岩山登山口(ゴボウ畑登山口)  12時41分  駐車場は車が5台に増えていた

あいにくの雨模様で、山頂からの大展望は望むことが出来ずちょっと残念だったが、十分楽しい山歩きだった。欲を言えば、キレンゲショウマに会いたかった。どこかに咲いていたのだろうか?雨の中、ゆっくり探すことが出来ず、次回の宿題となった。


 

10、カシバル峠 (五ヶ瀬ハイランドスキー場)
凸凹の白岩林道を下り駐車場へ。ここで車を停めて少し休憩。明日の予定を話し合う。

     下界は雲の中


今日はこれで帰路に着くわけではない。再度テント泊をして次の山を目指す計画である。
明日目指す山はロッククライミングのメッカである比叡山。
今夜は高千穂にある国見ヶ丘の駐車場で野宿をすることに・・・。


明日は晴れて欲しいものだ! お疲れ様でした。


訪問ありがとうございました。
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