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登山リフト・見ノ越駅〜<リフト利用>〜西島駅〜刀掛の松〜
          キレンゲショウマ群生地〜刀掛の松〜剣山山頂〜大剣神社〜
                            西島駅〜<リフト利用>〜登山リフト・見ノ越駅

 

西日本標高第二位 剣山 

2018年8月12日

T師匠との夏山遠征登山、二日目は徳島県の剣山(つるぎさん)。昨日は愛媛県の石鎚山(いしづちさん)に無事登頂を果たし、今日も大きな期待感を持ってスタート!! 予定としては、剣山からジロウギュウまで縦走するつもりだったが、昨日同様に雲が山頂を隠し、断念してしまった。残念でならない。取り付きや下山時はリフト利用をしたので、その辺の低山より楽な山歩きだった。どうりで子供連れが多いはずだ。




剣山山頂・剣山本宮宝蔵石神社  大きな岩の上に小さな祠

<コース概要>

1、  登山者リフト・見ノ越駅  8時22分 〜 <リフト利用> 〜 2、西島駅 〜 
3、刀掛(かたなかけ)の松 〜 4、キレンゲショウマ群生地 〜 5、刀掛の松  〜 
6、剣山本宮 〜 7、剣山山頂 〜 8、大剣神社 〜 9、西島駅 〜 <リフト利用> 〜 
10、登山リフト・見ノ越駅 13時13分
  

石鎚山に登頂して翌日剣山に登るということは、ある程度愛媛県から徳島県へ移動しておかねばならない。我々は、徳島自動車道の吉野川サービスエリアを二泊目の場所と決めて、夜間移動することにした。四国の高速道路は車も少なくスムースに走ることが出来た。
8月11日 7時30分  松山市内を出発 → 松山自動車道 →
               徳島自動車道  吉野川SA<車中泊>
8月12日 5時30分  吉野川SA → 美馬IC → 国道438号 → 
               剣山登山口・見ノ越  7時45分


 

剣山・見ノ越第一駐車場  7時45分
リフトは8時からの営業となっているので、ちょうどいい時間に到着した。
美馬から一宇を抜けて走ること一時間半。細くてカーブの多い道路を注意しながら運転した。途中で見る渓谷は自然美溢れる光景で、車を停めて写真撮影したくなるほどだった。四国の山深さを実感した。

 

駐車場の奥にリフト乗り場  8時17分
この時間になると、駐車場にも車が続々と入ってくる。準備を整えリフト乗り場へ向かう。

    歴史を感じる

  1、登山者リフト・見ノ越駅  8時22分
営業期間     4月中旬〜11月末日
見ノ越駅の標高  1420m
西島駅の標高   1750m
距離       830m
所要時間     15分
料金  往復 大人1860円 ・ 小人870円
    片道 大人1030円 ・ 小人510円

 


これから見ノ越駅〜西島駅までリフト利用で標高を330m稼ぐことになる。本来の登山口は駐車場入口近くにある剣神社の鳥居からとなる。歩くと西島駅まで約50分と言われている。


 

リフトに揺られて出発  8時23分
ザックを前に担いでリフトに乗車。これから15分かけて標高を330m上げます。

    ゆらゆらと



快適なリフト  8時35分  このまま山頂まで連れてって()



 

2、西島駅  8時38分
リフトに15分揺られて西島駅に到着。ここは標高1750m。シコクフウロがお出迎え。

    綺麗な花弁

 

西島駅を出発  8時46分
西島駅からは、剣山の山頂がすぐそこに見える。
まずは「刀掛の松」を目指すことにした。


    右上奥が山頂

 

アザミ
 

タカネオトギり


整備された登山道をゆっくりゆっくり上って行く  8時53分


 

3、刀掛(かたなかけ)の松  9時00分
ふと顔を見上げると、先行していたT師匠がベンチに座ってこちらを見ている。
「えっ、何、もう休憩しているんだ」と思ったら、あっけなく「刀掛の松」に到着していた。
西島駅からたったの15分なので、少し物足りない気分。
ここから道は三方に分かれる。





刀掛の松  9時01分  ただの枯れて倒れたマツに見えるのは私だけだろうか?
と、そんな不謹慎な事を言ってはいけません!


屋島の合戦に敗れた平家が、安徳天皇と東祖谷(剣山の西)に落延び、源氏滅亡を祈願し剣山の頂上付近に宝剣を納めた伝説があります。
安徳帝が剣山へ登る途中、この場所で休んでいた時、汗だくで宝剣を持ち続けている従者に気遣い、松の枝に宝剣を掛けて汗を拭くよう言葉をかけられたそうです。
それ以来、この場所を「刀掛の松」と呼ぶようになったと言われています。  
                               (ネット調べ)




 
↑枝折神社


キレンゲショウマ群生地への道(左)


↑大剣神社への道(右)

 
↑キレンゲショウマ説明看板

枝折神社  9時01分
「刀掛の松」の後ろに小さな祠があり、この祠は登山道案内図によると、枝折神社と言うらしい。
この枝折神社から道が三方に分かれる。


   

左はキレンゲショウマの群生地へ。直進すると尾根に沿って山頂へ。右に進むと大剣神社経由で山頂、もしくはジロウギュウへ。
我々は昨年の夏、宮崎県の白岩山で見ることが出来なかった、キレンゲショウマを観賞すべく左の道を進むことにした。さて、今年は見ることが出来るだろうか?

天然記念物 キレンゲショウマ
これより200m先(行場付近一帯)はキレンゲショウマが群生しています。キレンゲショウマ(ユキノシタ科)は、深山に稀に生える多年草です。花が黄色で、レンゲショウマ(キンポウゲ科)に似た植物ということからこう呼ばれます。茎には毛がなく、高さ1メートルほどになり、葉は対生し、長い柄があります。 (中略)
平成11年、作家宮尾登美子氏の「天涯の花」で紹介され有名になりました。 木屋平村は平成12年1月1日に、凛として気高い月光の花「キレンゲショウマ」を多くの人に観察できるように群生保護地域に指定しました。この花は高山植物ですから家庭では育ちません。天涯の花の主人公「珠子」が幻想するこの山でみんなが守り育てましょう。  
            (説明看板より抜粋)

 

キレンゲショウマの群生地へ  9時03分
これよりキレンゲショウマの群生地を見て、再度ここまで戻ってくる。その後山頂を目指す!キレンゲショウマの群生地は「行場」辺りと案内図で示されているが、ここからかなり下ることになりそうだ。行場と言うと険しいのか?しかしながら、世界的にも稀な植物ということなので一度は見ておきたい。


 
カニコウモリ
 

 

分岐を直進  9時08分
この分岐を直進し徐々に下る。そして左回りで周回してまたこの分岐に戻ることになる。

   一方通行

 

防護ネットの裏側は・・・  9時11分
シコクフウロのお花畑だった。

   一面満開

 

不動の岩屋  9時17分
洞窟があるようだが、この中で修験者が修行していたのだろうか?

   巨岩 !!

 

4、キレンゲショウマ群生地  9時19分
巨岩を回り込み急坂を下ると黄色の花が・・・。

    防護ネット





キレンゲショウマ


 

キレンゲショウマが鈴なりです



キレンゲショウマが斜面にビッシリ

 

シコクブシ(トリカブト)



ソバナ

 

キツリフネソウ
 

ツルギハナウド
  花を鑑賞後、上り返す  9時49分
珍しい花を見ることが出来て大満足。さあこれから剣山の山頂を目指す。

    足取り軽く
 

5、刀掛の松  9時59分
キレンゲショウマを堪能して「刀掛の松」まで戻ってきた。56分のお花観賞タイムだった。
ベンチではたくさんの人が休憩している。
「刀掛の松」の前では記念撮影する人が並んでいた。剣山は日本百名山。登山客が多いのも十分理解できる。





「刀掛の松」の分岐から山頂を目指す!  10時09分  枝折神社に参拝して尾根道を進む




 
整備された登山道 10時10分



一歩一歩 10時18分





6、剣山本宮  10時29分  刀掛の松から丁度30分で剣山本宮に到着



 

剣山頂上ヒュッテ  10時31分
剣山本宮のすぐ横に頂上ヒュッテが並んで建っている。売店を少し覗いてみた。

    盛況の様子

 

剣山頂上ヒュッテよりの展望
ヒュッテの裏側のベンチからは壮大な景色が見えるはずだったが・・・・残念ながら本日は雲に隠れて眺望は叶わなかった(悲)。
説明表示図によると、晴れていれば瀬戸内海越しに、鳥取の大山まで見渡せるようだ。
取り敢えずベンチに座って三分休憩。
そして、日本百名山の剣山山頂へと向かった。

 

細い階段  10時45分
剣山本宮と剣山ヒュッテの間の細い階段を上り、山頂へと向かう。

    大岩の裏側に

  剣山本宮宝蔵石神社  10時46分
ここで還暦記念撮影。
実は、今日着ている赤い登山ウェアが、昨日石鎚山山頂でT師匠に頂戴した還暦祝いのウェアです。還暦と言えば赤い品物が特徴的です。これできっと厄払いになったことでしょう。記念になるので、本日着用させて頂きました。
T師匠ありがとうございました。

「剣山」には様々な噂があるらしく、壇ノ浦の戦いで義経が平家を追い詰めた際に、安徳天皇が「宝蔵石」の下に天皇に伝わる三種の神器である剣を埋めたという説がある。

当社は、剣山山頂直下にあり、元々、修験の行場でもあったとされる。また、かつては、源氏と平氏の立場が逆転し、源氏が隆盛を極めていく中、その挽回を期し、四国太郎山(石立山)の不思議の池に安徳帝の御剣を天に奉じて武運長久の御祈願を申し上げたところから、剣山と呼ばれるようになり、そこに神社を建立したことに始まるとされる。このため、神社背後には安徳天皇の剣を納めたといわれる巨石もある。
                            (ネット調べ)




剣山頂上案内図  10時48分  これより木道を歩いて山頂を目指す





広い草原のような山頂広場  10時50分  木道が山頂まで続いている

こんなに広い山頂に木道が設置されているのは、自然保護の為でもあるが、濃霧の際にも迷うことなく往来できるのがいいと思う。





 7、剣山山頂  10時55分  山頂に到着したがご覧の通り真っ白状態




 

 

ジロウギュウ(次郎笈)は断念  11時05分
となりの山、ジロウギュウにも行きたかったが、あいにくの雲隠れ。少し悩んだが、T師匠の決断で次回のお楽しみとなった。

     古びた道標

 

山頂碑で記念撮影  11時14分  1955m
ジロウギュウを諦めたら時間に余裕が出来た。
山頂でのんびりすることに()


    風が強い


ジロウギュウの美しい稜線が少しでも見たいと思って、ジロウギュウ方面を見つめていたが、
山頂でじっとしているとだんだん寒くなってきた。上着を着て防寒対策!





一頭三角点  このように注連縄(しめなわ)までされている三角点は、今まで見たことがない





 木道を歩いてヒュッテ方面へ 11時40分  昼食タイムを終え下山に取り掛かる



 

剣山本宮に立ち寄って下山  11時45分
相変わらずたくさんの人で賑わっている。
剣山本宮に会釈をして通過。


   鳥居を潜る

 

大剣神社へ  12時00分
西島駅までの下山道は大剣神社経由で下ることにした。

    文字が見難い


あとから聞いた話だが、剣山は日本百名山の中で一番登りやすい山だとか。リフトを利用して、直接山頂まで歩く時間を計算すると、1時間程度となる。しかも登山道は整備されている。



 

山頂を見上げながら下山  12時01分
斜面は一面笹で覆われている。

   気分よく

 

目の前に突き出た奇岩が・・・  12時16分
さらに進み、下を見ると赤い屋根が見える。

   大剣神社だ





すると、ここで少しだけ霧が晴れてジロウギュウの裾野部分が少し見えた  12時19分
大剣神社からジロウギュウへ続く道が一瞬見えて・・・・登山者が歩いている



 

大剣神社前の広場  12時22分
ジロウギュウは完全に雲で隠れてしまった。
左は大剣神社、右に下ると登山リフト西島駅。

   
ミヤマクマザサ





8、大剣神社  12時22分  
天地一切の悪縁を断ち   現世最高の良縁を結ぶ



 

パワースポット
大剣神社のご神体は神社の後ろにそびえ立つ、剣にも見える大岩で、神社の正面の柱には「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」と書かれている。
それを読むとご利益を受けることが出来るような気持ちが湧いてきて、思わす手を合わせて拝んでいた。()


 
大剣神社から西島駅へ下山 12時36分



快調に歩を進めると・・・ 12時38分

 

大剣神社の鳥居が現れた 12時40分
 

大剣神社鳥居の扁額 ・ 振り向いて一礼



 登山リフト・西島駅に到着  12時44分  家族連れが楽しそうだった



 

9、西島駅  12時47分
このままリフトに乗るのはなんとなく名残惜しく、西島駅の横で剣山を眺めた。

   心地よい疲労感





 リフトでのんびり下山  13時00分  リフトの下にたくさんの花が植えてあった。
キレンゲショウマも植えてあって、群生地に行けなかった人もリフトから観賞が出来る。




 

10、登山リフト・見ノ越駅  13時13分
無事に下山出来ました。T師匠は剣山観光センターに寄り道してそばを購入。

  
   お土産購入





 剣山(左)1955mとジロウギュウ(次郎笈)(右)1929m
見の越リフト駐車場を出発して少しすると、雲に隠れていたジロウギュウが姿を現していた。
次回は是非縦走したい!


これからまた国道438号(山間地帯)を運転して美馬まで戻る
と、その前にT師匠の往年の登山仲間のU野さん(徳島在住)にご挨拶
待ち合わせの場所「道の駅・貞光ゆうゆう館」へ


8月12日 13時42分  剣山登山口・見ノ越 → 国道438号 → 道の駅貞光ゆうゆう館




 
T師匠とU野さん

道の駅貞光ゆうゆう館  16時13分
うだつの町並みを通り抜け、吉野川のすぐ横にある「道の駅貞光ゆうゆう館」に到着!
ここでU野さんと待ち合わせ。U野さんもT師匠と同じく登山歴50年以上の超ベテラン。喫茶室でアイスコーヒーをご馳走になり、ご当地で有名な半田そうめんをお土産に頂戴致しました。昔話に花が咲き、なかなか話は尽きませんが、約1時間の楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいお別れとなりました。


道の駅貞光ゆうゆう館 →  坂出IC → 瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)




 
与島から見る瀬戸大橋(四国側) 18時54分



遠くに見えるのは剣山だろうか?


 
「日本一夕日の美しいスポット」の看板



西の空は夕焼けが綺麗だった 19時04分


→ 与島PA → 倉敷JCT → 山陽自動車道 → 美東SA<車中泊>  

8月13日  美東SA   北九州市到着 8時00分



これで、車中三連泊の山旅が終了。

初の四国遠征で四国にある日本百名山である、石鎚山と剣山の二座の山頂を踏み、大満足。
全走行距離は約1300km、なんとか無事に北九州市へ到着!
T師匠大変お疲れ様でした。ありがとうございました。


訪問ありがとうございました。
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