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斫石峠(登山口)〜分岐〜釈迦ヶ岳〜分岐〜
                            大日ヶ岳〜分岐〜斫石峠(登山口)

 釈迦ヶ岳 & 大日ヶ岳

 2016年9月25日

土曜日の午後、仕事をしながら「明日は福智山に登ろうかなあ〜」と思っていた。そこに、突然H師匠からお誘いのメールが入った。目指すのはまだ登ったことのない釈迦ヶ岳と大日ヶ岳とのこと。
勿論すぐに飛びついた。しかし、この登山道は知る人ぞ知る修験者の峰入古道。しかも急登の上り下りの連続で、一ヶ月半も山行きを怠けていた私の身体は悲鳴をあげた。



   

 釈迦ヶ岳山頂   ここから、右手奥の岳滅鬼岳〜左奥の英彦山へと峰入古道は続く


<コース概要>

1、    斫石峠(きりいしとうげ)・登山口 8時21分 〜 2、分岐 〜 3、釈迦ヶ岳 〜
4、分岐 〜 <前山(一峰)で昼食休憩>  5、大日ヶ岳 〜 6、分岐 〜 
7、
斫石峠・登山口 12時52分
  

 

斫石峠に到着  8時06分
添田町から県道52号線を進む。道は次第に狭くなるので対向車に注意だ。10分程で斫石トンネルにさしかかるが、「トンネルを抜けるとそこは登山口だった。」
路肩スペースに車を停めて準備に取り掛かる。
久しぶりの山の空気はとても新鮮で、車を下りたら深呼吸。

 

斫石(きりいし)トンネル 
添田町からトンネルを抜けて振り返り見たところ。
トンネル入り口のすぐ右に登山口がある。


    1990年竣工

 

東峰村登山マップ

 大日ヶ岳・釈迦ヶ岳・岳滅鬼山・浅間山の縦走路が示された登山マップ。

大日ヶ岳と釈迦ヶ岳(説明看板より)
大日ヶ岳と釈迦ヶ岳は、14世紀室町時代頃に整備されたと考えられる、彦山と宝満山の間を踏破する入峰修行の道筋にあります。
大日ヶ岳は、密教の教主であり、宇宙の真理そのものである大日如来が、また釈迦ヶ岳は、仏教の開祖の釈迦如来が鎮座すると考えられていたのでしょう。 彦山春峰修行では、彦山上宮を旧暦2月15日に出発し、3月中旬に筑前・豊前・豊後の国境の三国石を経て筑前に入り、吹春峠下の行者水と高原状尾根筋の木馬の平での修行、釈迦ヶ岳を迂回し斫石峠を経て大日ヶ岳山頂での修行、山を下り玉来宿(岩屋神社)での修行、釈迦ヶ岳に戻り、釈迦ヶ岳山頂と北側の山伏の水場での修行を終えた後、小石原を経て宝満山に向かいました。 しかし、明治初年の修験道禁止令により、修験道が壊滅すると、これらの行場は放棄されてしまいました。 現在は健脚向きの登山コースとして賑わっています。

養蜂箱
車を停めた路肩から50メートル程下った所に木箱がたくさん並べてあった。ベンチかと思って近づくと、なんとそれはミツバチの養蜂箱だった。ミツバチが飛び交っている!そして、そのミツバチを狙ってスズメバチも飛んでいる。これはヤバイとすぐに養蜂箱から離れた。県道沿いに養蜂箱があるとは・・・。

本日のコースマップ
スタート前に、H師匠から本日のルート概略図を頂戴した。英彦山駅からのルートが分り易く解説されている。これを見ると初めての方も迷わず登山口まで辿り着くだろう。
H師匠曰く、「今日のコースはとても短いので楽勝ですよ。」と、含み笑い。
「んっ?」 「短い?」 「楽勝?」 と言うことは・・・・この時、今日のコースはかなり厳しいルートだと覚悟した。

 

H師匠作成のルートマップ 


 

1、斫石峠・登山口 スタート  8時21分
準備を整え「さあ出発!」
さて今回はどのような展開になるのだろう。

    登山口表示



本日のメンバーはH師匠、ヤジさん、T宮さん、私の4人での山行きだ。 



取り付きは杉木立の中を赤テープに沿って上って行く  8時23分  最初から急登だ!
この山は入山者が少ないので道筋はわかり難い場所もある



 

2、分岐  8時29分  右へ
登山口から100m登った所に分岐がある。この分岐は釈迦ヶ岳と大日ヶ岳の鞍部になる。

    400mで山頂

 

急登は更に続く  8時30分
H師匠はペースよく先導。こちらは着いて行くのが必死。なまった身体が動かない。

    この実.何の実





急登は更に傾斜がきつくなる  8時38分  積もった落葉が滑ってとても歩き難い
 頂上までたった400メートのはずなのに、なかなか前に進まない



 

ロープ場が何ヶ所も  8時41分
上を見るとH師匠はもうあんなところまで上っている。その体力には脱帽である。
TVのグレートトラバースで御馴染み「田中陽希」も顔負けの、元祖プロアドベンチャーレーサーだ!
10メートル程前で、
T宮さんも頑張っている。
私も置いて行かれないように、頑張ってロープを手にして上った。




山頂まで続く急登。空が広がる、あと少し  8時55分  みなさん寡黙になって上る
写真を撮る余裕も失せている



 

山頂近くで見つけた白い花  9時03分
汗だくで「ヒーヒー」言いながら山頂を目指していると、足下に白い花を見つけた。
この登山道で見かけた唯一の花だ。
花の名前はよくわからないが、やはり花は心癒される。増してやこの厳しい急登の状況下では尚更のことだった。休憩がてら花の写真を撮っていたら、取り残されてしまった。

 

3、釈迦ヶ岳山頂  9時04分  844m
やっとのことで釈迦ヶ岳に登頂!既にH師匠の山レクチャーが始まっている。
残念ながら大気は少し霞んでいるが、遠くに英彦山などが確認できた。
岳滅鬼岳の稜線が美しい。
それにしても、H師匠はどの角度からも見ても、
山の名前がわかるのはさすがである。

 

釈迦ヶ岳山頂碑
岳滅鬼山までは5.2km。この縦走はかなり厳しい縦走となりそうだ。いつか挑戦して・・・。

    修験の道





山頂碑の横で記念撮影  9時07分  左からヤジさん、H師匠、T宮さん




 

往路を下山  9時25分
山頂では約20分の休憩だった。漸く息が整ったと思ったら、鞍部まで下山することに。そしてその先の大日ヶ岳を目指すことになる。

    二等三角点




上りは♪よいよい♪下りは♪恐い  9時39分  滑り易いので慎重に下る




両手でロープを持ち、足場を固めて一歩、一歩  9時45分  この急勾配で滑ると大変だ!
私は最後尾で慎重に歩いていたはずなのに、ズルッと滑って尻餅をついてしまった。 



 

4、分岐  10時03分
ゆっくり下山して鞍部の分岐まで戻って来た。
休憩はせずに大日ヶ岳へ向けて通過した。


   900mで山頂

 

岩場の連続  10時07分
ゴツゴツした溶岩塊の上を歩いて行くと、急に切れ落ちている。下を見るとロープが垂れている。
H師匠の指示通り岩場下りに挑戦。

ヤジさんはスルスルと見事に下って行く。
あとの二人は太いロープに振り回されないように注意。下りは足下が見えにくいので足運びが不安になる。

 

痩せ尾根に挑戦  10時09分
岩尾根の上を歩くことも出来るが、左側に張ってあるロープを手に、慎重に進む。

    峰入道

 

長い急登の始まり、始まり  10時16分
痩せ尾根が終わってホッとしていると、またまた急勾配となる。

   怪しいキノコ 


この後、ロープ場も出てくる。ただ黙々と上る。



 

平坦な痩せ尾根で昼食休憩  10時43分
必死に急勾配を上ること30分、やっと落ち着ける平坦な道に出た。
「ここが山頂だったらいいのに」と思ったが、そうはいかない。
この場所は通称「前岳」もしくは「一峰」と呼ばれている。と、H師匠から教えてもらいました。

 

昼食休憩後に大日ヶ岳を目指す  11時28分
前岳(一峰)で、ちょっと早いが昼食休憩にすることになった。ヘトヘトなので、私はとても嬉しかった。
腰を下ろし、45分程休憩後、ここでザックをデポして大日ヶ岳山頂を目指した。
ところが、ここからは大岩との格闘する道。
ザックをデポして大正解!





さっそく難所、大岩を潜り抜けて進む  11時29分  峰入古道に圧倒されながら進む





一難去ってまた一難  11時33分  大きな岩を乗り越える


 

山頂かと思ったら・・・  11時42分
目の前に「山頂碑が現れた!」と思ったら、肩透かしを食らった。気を取り直して先へ進む。

    コース表示

 

5、大日ヶ岳山頂  11時47分  826m
大日ヶ岳にゴール!本日2座目の登頂。ザックを
デポしていたので楽勝?だった。


    達成感

 

山頂で記念撮影  11時49分
山頂には、岳滅鬼山まで縦走中の若きトレラン三人組が休憩していた。山頂には誰もいないとばかり思っていたので、ちょっと驚いた。
しかもこの峰入道をトレランとは頭が下がる。
休憩中のトレラン・イケメンボーイに四人での記念撮影をお願いしてシャッターを切ってもらった。


大日ヶ岳の山頂で休憩していると、辺りがだんだんと暗くなってきた。
午後はお天気が崩れる予報なので、早めに下山をすることにした。
結局山頂には五分しか滞在せず、トレラン三人組に別れを告げて往路を戻った。





声掛け合って  12時03分  段差の大きい岩場を慎重に下りていく

 我々がモタモタ進んでいると後方から、先程別れを告げたトレラン3人組が追いついてきた。
「お先にどうぞ!」とあっさり道を譲りました。若さが羨ましい。




ロープ場  12時05分  昔、修験者達はこの峰入道を草鞋(わらじ)で歩いていたのか?

 





滑る、滑る  12時27分  以前、ロープは張られてなかったそうだ!

一人ひとり順番に降りていく。

 




苔むした痩せた岩尾根は恐い  12時40分  雨が降ると、こうはいかないだろう






6、分岐  12時44分  分岐に着くとトレラン3人組が休憩していた
お天気が崩れそうなので、この先、岳滅鬼山まで縦走するかどうかを相談していたようだ

 我々はこの分岐から右に下って斫石峠(トンネル)の登山口を目指す。
登山口まであと100m下るだけだ。最後まで慎重に!


 


登山口が見えてきた  12時51分  
今日は急登の上り下りが続いたので、登山口に到着して本当に安堵した。
紅一点のT宮さんは「やったー!」と喜んでいた。



 

7、斫石峠・登山口 12時52分
無事に下山完了!と思ったらポツポツと雨が降ってきた。良かった〜。

    霧も出てきた

下山後、足はガクガク。 ストックを握っていた手も汗ビッショリ!
まだまだ修行が足りません。
皆さんお疲れ様でした。お世話になりました。


訪問ありがとうございました。
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