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皿倉山〜尺岳〜福智山〜牛斬山〜採銅所駅

縦走 一人旅  


2009年5月23日


12年ぶりに福智山に登りました。いつか一度は縦走してみたいと思っていましたが、
この度、思い切って挑戦してみました。
お天気よく最高の一日でした。





コース概要
皿倉山(尾倉登山口)5時15分皿倉平〜皿倉山山頂〜皿倉平〜
市ノ瀬峠分岐〜市ノ瀬峠〜田床峠〜 双伍山分岐〜 観音越〜 10田代分れ〜
11かえで峠〜12尺岳平〜13尺岳山頂9時56分13尺岳山頂0時10分
14
尺岳平〜新山瀬越〜山瀬越〜豊前越〜 15烏落し〜16たぬき水(荒宿荘)〜
17福智山山頂11時45分
17福智山山頂12時6分 18頂吉分れ〜 19赤牟田の辻(念仏坂)〜 20焼立山山頂〜
21山犬の峠〜 22牛斬山分岐〜 23牛斬山山頂〜 24採銅所分岐〜 25採銅所駅15時56分







1 皿倉山(尾倉登山口)5時15分

帆柱ケーブル山麓駅駐車場から、100メートル程車道を歩くと尾倉登山口があります。

森はひんやりとしてとても気持ちがいい。
久しぶりの長丁場なので少し緊張。
まだ薄暗い中、不安を抱えて出発。





登山道を進む 5時19分

何度か車道に出てはまた登山道へと入ります。

早朝、小鳥のさえずりのシャワーを浴びながら、すでに気分は上々です。前日の雨で落ち葉はびっしょり濡れています。「シャッシャッシャッ」と落ち葉を踏みしめる音もまた気持ちのいいものです。





県立ふれあいの家 5時28分

かなり明るくなってきました。

ふれあいの家のすぐ横の駐車場から本格的な登山道に入ります。

 





見返り坂 5時34分

ここからちょっときつめの「見返り坂」。
迂回路もありますが、まっすぐ進みました。
早朝からいい運動です。すぐに汗が噴出しました。





皿倉の泉 5時40分

見返り坂を一気に上りきった所に皿倉のおいしい水が湧いていました。ここで顔を洗い気分爽快。

これから先はおだやかな上り、樹林の中をテクテク歩きます。





 皿倉平 5時56分

視界が広がる皿倉平に到着。ここまで41分。
快調な滑り出しです。
実は登山靴を買ったばかりでまだ履き慣らしていないので、一抹の不安が・・・。

 





 皿倉山山頂 6時09分

皿倉平からビジターセンター前を通過、冒険の森のゲートをくぐり、長い階段を歩いて山頂へ到着。

北九州市の街を見下ろしながら、朝食のアンパンをほおばりました。ザックを山頂碑の所にそのままにして50メートルほど離れると、カラスがザックの上にとまりました。食料を狙ったのでしょうか??




福智山方面を望む(皿倉山頂より)6時16分

これから目指す尺岳、福智山方面を見てみると、どうやら左のほうにある、頂上をチョンと突き出した山が、福智山みたいです。それにしても遠い。ちょっと気が遠くなりました。

福智山まで到達しても、ゴールの目標である採銅所駅までの3分の2の距離です。どうなることやら。





 皿倉平 6時29分

皿倉平に戻り、権現山方面へ向かいます。

皿倉平を通過し、車道をそのまま進まず、すぐ左脇にある権現山周回道路(九州自然歩道)に入ります。





「九州自然歩道」(車止めのある道)6時29分

標識には  尺岳   11,4キロ

福智山 16,7キロ  と書いてあります。

 

権現山山頂はパスしました。







 市ノ瀬峠分岐 6時34分

しばらく進むと、市ノ瀬峠へ下る分岐があります。
注意していないと見過ごすかもしれません。
ここから市ノ瀬峠までゆっくりとした下り坂。
小道をどんどん下って行きます。
杉山橋(丸太の橋)は濡れていて滑りそうなので慎重に渡りました。





 市ノ瀬峠 7時

車道が見えてきました。この車道は市ノ瀬の鷹見神社横から河内の「あじさいの湯」に通じる道路です。

登山道はこの車道を左に進み、50メートルほど行くと、右手のカーブしたところに、消防車の絵の看板があります。そこから上って行きます。





市ノ瀬峠の車道から入る登山道 7時01分

消防車の看板を確認して登山道へ。

朝から2時間近く歩いていますが、まだ他の登山者には誰にも会いません。
いつ最初の登山者に会えるのか?

やっぱり朝が早すぎるのか?(笑)





建郷山登山口 7時07分

古びた建郷山の標識があります。
すぐその右手に下って行く道がありますが、迷わずまっすぐと進みます。





 田床峠 7時26分

樹林の中を楽しみながら黙々と進む。

不覚にもこの辺りでこけた。







 双伍山分岐 7時49分

突然、郭公(カッコウ)の鳴き声がした。
結構近くで鳴いている。「カッコウ、カッコウ」と山の中に響いている。
山に来なければ聴けない貴重な体験である。





 観音越 8時26分

ここで小休止。実は情けないことに足の調子が・・・。

右足の中指に肉刺(マメ)ができかけているようで、さっそく靴下を脱いで点検。やっぱり的中。薬を塗って、中指と小指にテーピングをした。この先大丈夫なのか本当に不安になった。

 





10 田代分れ 9時05分

やっとここで最初の登山者に遭遇。田代から登ってきたという登山経験豊かなご夫婦でした。「どこから、どこまで行くのですか?」と尋ねられて、「皿倉山〜採銅所まで」と答えると暫し沈黙、私を思いやってか、縦走コースを親切に説明してくれました。

 





11 かえで峠 9時18分

尺岳まであと30分位だろうか?

穏やかな上り坂を進んでいく。





12 尺岳平 9時52分

尺岳平に到着。目の前がパァッと明るく視界が広がる。ここから尺岳まであとわずか。心がウキウキして山頂へ向かう。







13 尺岳山頂 9時56分

まずは第一目標の尺岳に到着。ホッとして、ここで小休止。

お天気に恵まれ山頂からの景色は四方最高でした。

既に頂上には老夫婦の登山者が休憩をしていました。

ここでも「どこから来たの?」と尋ねられて、「皿倉山からです」と答えると。「それはよく歩いたね」と言われ、「甘いものでも食べなさい」と、アンパンを2個も頂きました。山で会う方は良い方ばかりです。皿倉山頂でもアンパン食べたんだけど・・・。ありがたく、いただきました。美味しかったです。




尺岳山頂より皿倉山を望む 9時59分

早朝出発した皿倉山の頂上が小さく見えます。
本当にあそこから歩いてきたのだろうか?いったいどこをどう歩いてきたのか?少し不思議な気がします。





尺岳山頂より福智山を望む 10時

これから目指す福智山。福智山までは、ここからあと5キロは歩かなければなりません。





14 尺岳平 10時12分

尺岳での休憩もそこそこにして、福智山を目指す。
青い屋根の休憩小屋の左手に登山道が続いている。尺岳平ではアザミがたくさん咲いていた。







15 烏(カラス)落し 11時23分

少し広い場所に出る。ここから福智山もあと少し。

ここまで、新山瀬越〜山瀬越〜豊前越と順調に進んできた。登山者も多く見かけるようになる。

 





16 たぬき水 11時30分

烏(カラス)落しからすぐの所に水場がありました。

ここで、カラになったペットボトルに水を補給。

冷たくてとてもおいしい水でした。





荒宿荘 11時34分

たぬき水のすぐ上にある福智避難小屋です。

ここから福智山山頂を目指します。結構急な上りでした。





福智山への最後の急坂からの遠望 11時41分

爽やかな風にあたりながら山頂を目指します。
遠くに皿倉山を見つけました。
すぐ下に荒宿荘の赤い屋根が見えます。

クマザサの中を気持ちよく歩いて登りました。





17 福智山山頂 11時45分

第二目標の福智山山頂にやっと到着。
皿倉山からここまでちょうど6時間30分。
よく歩いたものだ。しかし、今回の縦走全コースのまだ3分の2の距離なのです。

山頂はたくさんの人が休憩をしていました。







福智山山頂より牛斬山(採銅所)方面を望む

12時06分 

ここから今回の縦走ゴールの採銅所駅まであと4時間程度?まだまだ先は長い。

難関の「赤牟田の辻」が遥か向こうに待っている。福智山での休憩も昼食のおにぎり2個を食べ、20分あまりで出発した。もう少しゆっくりしたかったが、先を急いだ。





福智山を下山しながら福智山山頂を振り返る

12時17分

ずーっと一本道。テクテク歩きました。

このコースは人気がないのでしょうか?すれ違う人はほとんどいません。





18 頂吉分れ 12時28分

ここを下ると頂吉(かぐめよし)少年自然の家につながります。





赤牟田の辻(念仏坂)遠景 12時47分

歩くにつれ、だんだんと「赤牟田の辻」が近づいてきました。

なんとなく、あきらめにも似た「笑い」が込み上げてくる。





ヤマボウシが咲いています。12時55分

このルートではいろんな花が目にとまりました。
時々お花畑の中を進むような場所もあり、花の匂いも香って、ミツバチも喜んで飛んでいました。「山に咲く花」の図鑑を持参すれば楽しそうです。







19 赤牟田の辻の上り口 12時56分

このコースの難所のひとつ「赤牟田の辻」の上り口に到着。通称、念仏坂とも呼ばれているそうです。

約150メートルの標高差をまっすぐに登ります。

途中で10回は立ち止まりました。なかなか上までたどりつきません。





赤牟田の辻の頂上 13時17分

「赤牟田の辻」(標高791メートル)をやっと登りきったところで、運よく牛斬山方面からのご夫婦の登山者に会いました。すかさず写真を撮ってもらいました。遠くに見える真ん中の山が福智山です。





20 焼立山山頂 13時33分

道をまっすぐ進んで行き、焼立山の頂上付近に近づくと左右に道が分かれます。右に行くと頂上です。左に行くと頂上を確認せずに進んで行くことになります。頂上に着いたら、右手に少し下ってからコースに戻ります。





長い長―い、広―い 一本道 13時40分

焼立山から少し行くと、これから歩くであろう一本道が遥か向こうまで見えてきます。簡単そうな道ですが、下り坂は結構急で滑りやすく、石がゴロゴロとしている所もありました。ここまでで8時間以上も歩いているので、足も時々フラつき踏ん張りがききません。





鮎返り新道入り口 13時55分

鮎返り新道へのルートはなんだか怖そうでした。
鮎返り新道には行かず、まっすぐ進みます。

とにかく、いやらしいアップダウンを繰り返し、ただただ歩くだけ。上りは比較的楽なのですが、下りがだんだん辛くなります。足先が痛くなってきました





21 山犬の峠 14時05分

標高625メートル。

なんだか、本当に山犬が出てきそうで、あたりをキョロキョロと見回しました。(笑)





まだまだ続く一本道 14時06分

とにかく前に進むだけ。遠くに見えるのは牛斬山。

ゴールが見えた。あそこまでたどり着けば縦走完了。

少し元気が出てくる。暑い、汗びっしょり。のどがとても渇く。





22 牛斬山分岐 14時32分

福智山と牛斬山の分岐の他、五徳峠への標識もあります。そちらの方にも行ってみたくなりましたが、今回は無理をせず予定通り進みます。





採銅所との分岐 14時35分

一旦この分岐を過ぎて、牛斬山山頂を目指します。

 





23 牛斬山山頂 14時38分

第三目標である牛斬山山頂にとうとう到着。

しばし休憩。歩いてきた道を思い出して達成感を味わう。よく歩けたものだ。牛斬山からの景色は殊のほか美しい。少しボーっとして大きな石の上に座っていました。

 






香春岳を望む 14時46分

牛斬山山頂から香春岳を見下ろす。

左から三の岳、二の岳、一の岳。




24 採銅所との分岐 14時59分

先ほど通ってきた採銅所への分岐に戻る。

ここから最終目的であるゴールの採銅所駅を目指す。

牛斬山は580メートルなので、皿倉山(622メートル)とほぼ同じ標高である。




牛斬山を下る 15時23分

最初は小道を下って行ったが、降りていくにつれ道幅が広くなっていく。途中で細い車道に出るがそのまま車道を渡ってまっすぐ進む。最後は立派な竹林を見ながら進んでいく。





牛斬山登山口に到着 15時39分

ここから先は舗装道路となる。民家の間を歩いて採銅所駅へと向かう。

あともうわずかで最終ゴール地点。





線路、そして採銅所駅が見えた。

15時52分

もう何も言うことはありません。

のどかな風景です。


25 採銅所駅(日田彦山線) 15時56分

なんとか無事に最終ゴールの採銅所駅に到着。28キロ、10時間41分の一人旅でした。
結局、「赤牟田の辻」の頂上以来、その後は誰にも会うことなく採銅所駅に到着しました。





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