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八幡駅〜皿倉山〜尺岳〜福智山〜牛斬山〜採銅所駅

 

八幡駅〜採銅所駅 縦走

 

2015年5月23日

 

この縦走は3回目になる。最初は6年前、2回目は3年前。その2回共単独での縦走だったが、今回は友人M原君からのリクエストもあり二人での挑戦となった。それにしても、年々体力の衰えを感じる年齢になり、果たして完歩できるのか?それだけが心配な中スタートとなった。
案の定、友人M原君のペースにはついて行けず、かなり迷惑をかけつつ必死で歩いた。




八幡駅をスタートして既に9時間が経過。しかし、この先には焼立山の念仏坂が待っている。

 

<コース概要>

1、八幡駅 5時00分 〜 2、尾倉登山口  〜 3、皿倉山頂 〜 4、皿倉平 〜
5、市ノ瀬峠 〜 6、田床峠 〜 7、観音越 〜 8、田代分れ 〜 9、かえで峠 〜 
10尺岳平 〜 11尺岳山頂 〜 12からす落 〜 13たぬき水 〜 14荒宿荘 〜 
15福智山山頂 〜 16頂吉分れ 〜 17焼立山山頂(念仏坂)<旧赤牟田の辻> 〜
18赤牟田の辻<旧焼立山> 〜 19山犬の峠 〜 20牛斬山山頂 〜 
21牛斬山登山口 〜 22 採銅所駅 17時16分





               
JR八幡駅からスタート  まずは元気な姿を記念撮影  4時57分


 

1、縦走完歩を誓ってスタート 5時00分
空が白み始める薄暗い中、八幡駅に到着。家内にお願いしてここまで送ってもらった。まずは後方に聳える皿倉山を目指す。さあ今日は無事に縦走を完歩することが出来るのか?
これから30キロの行程を考えると不安が襲ってくるが・・・もう後には引けない。

 

駅まで送ってくれた家内を見送る 5時02分
縦走のゴール地点になる採銅所駅に12時間後に迎えに来てもらう約束をしてスタート!
もし途中でリタイアするような時は「SOS」のメールを入れて、救助してもらう手はずになっている。この事だけでも安心して縦走に挑戦できる。家内に感謝です。

 

皿倉山が近くなった  5時19分
駅からは真っ直ぐ皿倉山方面へ歩いて行く。尾倉中学と響ホールの間のなだらかな坂道を上り、帆柱町へと入る。更に上に続く坂道を上って行くと、T字路になるが左へ曲がり、すぐに右へと進む。まもなく北九州都市高速上に架かる道路を渡ることになる。






皿倉山ケーブルカー山麓駅 (駅名が変わっている。以前は「帆柱ケーブル山麓駅」だった。)
2015年4月1日に会社名が皿倉登山鉄道株式会社に改名され、それに伴って駅名も変更されたようだ。この時間はケーブルカーの営業は当然まだ始まってなく、シャッターが閉まっている。


 

2、尾倉登山口  5時24分
まずは「煌彩の森コース」を進むことにした。森の中はまだ真っ暗だ。気を付けて歩こう!そう自分に言い聞かせて森へ入った。
最初はヘッドライトをしようかと思ったが、だんだん目が慣れてきて大丈夫だった。
小さな沢の流れる音が心地よい。

 

国見岩コースへ向かう  5時39分
15分程歩くと分岐に出会う。ここを左に曲がり、国見岩コースへと向かうことにした。

    線路を潜る

 

林道から登山道へ  5時41分
すこし分り難いが、ここから登山道に分け入る。目印は木に巻いてある黄と白のテープ。

    確認!

 

洞見平ふれあいの森コース看板  6時08分
木段を何度もジグザグに上って行くと、コース看板に出会う。ここから国見岩を目指す!

    
可愛い花




先程のコース看板から国見岩まで直登ルートで上って来た。迂回路もあるのでご自由に!



国見岩にて一休み  6時22分  曇っているが北九州市が一望できた!

この国見岩はロッククライミングの練習場所になっている。危ないので注意!

 




展望台の横を通過  6時31分  山頂まであと少し

 

 

3、皿倉山頂  6時36分  622m
誰もいない山頂で休憩。ベンチに座ると、その背景の遥か彼方に福智山が確認出来た。

    山頂プレート

 

福智山を眺める  6時44分
本当にあそこまで行くのか?と内心不安になる。天気予報は終日曇りなので暑くもなく、絶好の縦走日和。しかしこの時、あの福智山山頂でおにぎりもろくに食べることが出来ず、大の字になって寝てしまうとは思ってもみなかった。

 

皿倉山ビジターセンター  6時51分
ビジターセンターでは鯉のぼりがたくさん泳いでいた。ここもまだ営業時間になっていない。センターの前を左に進み階段を下って行く。野外ステージなどを右手に見ながら調子よく歩いて行くと皿倉平に通じる。





 4、皿倉平  皿倉平一面にシロツメクサの白い花がたくさん咲いていた。
この広場を通り抜けて正面の権現岳へと向かう。




 

皿倉平を通り抜けると分れ道  6時57分
皿倉平を通り抜けると、大小合わせて5本の分かれ道となる。今回は権現山周回道路へ進むことにした。目印は車両通行止めのゲートがある細い道なのですぐに分る。
★尺岳まで 11.4km 
★福智山まで 16.7km 先は長いぞ〜()

 

周回道路から左へ下る  7時03分
平坦な周回道路を進むと左に標識が現れる。

      市ノ瀬峠へ

  杉山橋を渡る  7時19分
薄暗い森の中、細い登山道をどんどん下って行く。なだらかな下り坂なのでとても歩き易いが、つい早歩きになってしまうので、スピード注意!石や岩につまずくと転倒してしまう。橋の上は濡れていると滑るので用心して渡ろう。
  5、市ノ瀬峠  7時35分
車道に出た。道中いくつか分岐があるが標識が道案内してくれる。

    東屋 
  再度登山道へ  7時37分
市ノ瀬峠の車道を左に50mほど進むと右手のカーブ付近に登山道が伸びている。

    尺岳まで8.8km


ここで気が付いたのだが、以前よりペースが遅い。しっかり歩いているはずなのに。(ショック)



 

6、田床峠  8時01分
建郷山(たてごうやま)の分岐を過ぎて鞍部に下ると、そこは田床峠になる。

    静かな森






双子山付近の快適な登山道   8時29分  五月も半ばを過ぎると緑が濃くなってきた



 7、観音越  9時12分  ベンチで休憩
八幡駅をスタートして既に4時間が過ぎていた。ここでおにぎりを食べて一息つく。




 

8、田代分れ  9時50分
観音越で休憩したのでペースよく田代分れに到着。水分補給をしてすぐに出発。

   福智山まで8.1km 

 

9、かえで峠  10時05分
田代分れからかえで峠の間は上りが続いてちょっと堪えた。汗を拭き拭き水分補給。

    広いスペース

 

時折明るい場所に出る  10時10分
日光のあたる場所には花が咲いている。

   シャガ


 
ナルコユリ

 
ヤマアジサイ
  尺岳の肩  10時39分
あと400mで尺岳。ここは畑登山口(欅谷口)や菅生の滝からの合流地点にもなる。

    分岐表示





 10尺岳平  10時43分  休憩せずに尺岳山頂へと向かう
八幡駅を出発して5時間43分経過。足取りが重くなってきた。尺岳で充電しよう!




11尺岳山頂  10時46分  ヤマツツジがとても綺麗だ。そしてその向こうには、皿倉山が遠望できる!ロングの縦走をする時、振り返って見る風景はいつも不思議に感じる。



 

福智山の雄姿も見える  10時47分
これから進む方向に目をやると、5q先にある福智山が見えている。次はあのテッペンだ!

    

 

尺岳平に戻り縦走路を進む  11時05分
尺岳平には誰もいない。今日は登山者が少ないようだ。広場は青々として初夏の訪れを感じる。陽は射さないがだんだん気温が上がって、蒸し暑くなってきた。
さあ、あと尾根を5q歩けば福智山だ。
ペースを上げて歩こう!

 

頓野林道  11時20分
M原君は元気バリバリ!私はヘロヘロで後を付いて行く。タイムが遅れて申し訳ない。

    快適な登山道

 

山瀬越  11時30分
快調に歩いて山瀬越に到着。ここは七重の滝〜山瀬〜クジラ岩経由での合流地点。

    福智山まで3.5km

 

豊前越  11時54分
次の休憩ポイントは福智山直下の「からす落」になる。あと一息で福智山だ!

    福智山まで2.3km

  12からす落  12時28分
快適な尾根歩きはここで終了。これから山頂までの700mは急登が続くことになる。

    雨がパラパラと


ここでベンチに腰を下ろして小休止。からす落はカノコソウのお花畑が広がっていた。





カノコソウのお花畑


 
カノコソウ

ヤマボウシ
 

13たぬき水  12時40分
からす落で小休止した後、急登に喘ぎながら福智山を目指す。
途中、「たぬき水」で給水。今回は縦走なのでしっかり水を汲んで備えることにした。何故か今日はいつもより水が冷たく感じた。
リフレッシュして先へと進む。

 

14荒宿荘  12時47分
たぬき水からすぐ上にある荒宿荘。立ち寄ることなく、横目で見ながら通り過ぎた。
ここから山頂まではあと一息。
急登が続くが、逆に元気が出てくる。
山頂から元気ハツラツの若者のグループが下ってくる。あの体力が羨ましい。





福智山の山頂近くになると、クマザサ帯に入る。




 とうとう福智山にやって来た! 山並みの遥か彼方に皿倉山が見える。  12時54分
皿倉山を眺めると、何とも言えない満足感が溢れてくる。



 

筑前黒田藩・鳥野神社上宮  12時59分
二礼二拍手一礼。無事に登頂出来たお礼の参拝とこの先の縦走の安全を祈る。

    八丁方面

 

15福智山山頂  13時00分  901m
八幡駅をスタートして8時間ジャスト!思ったより時間がかかってしまった。やはり、体力が落ちているのだろう。実際自分でもかなり疲れているのがわかった。
山頂は強風。そして時折パラパラと小雨が降ってくる。この先大丈夫かな〜。

 

豊前小笠原藩・福智神社上宮  13時02分
勿論、もう一つの祠にも参拝。
参拝後、この先の四畳半岩で昼食タイム。
休憩時間は20分と決めて腰を下ろした。
ところが、福智山山頂に登頂して安堵したのか、身体が突然ダルくなり、ヘタヘタと座り込んでしまった。

 

採銅所駅に向かって  13時27分
結局、四畳半岩で25分休憩してしまった。疲労の為おにぎりが喉を通らない。それでも一つ無理やり口に押し込んで、お茶で流し込んだ。そのあとはザックを枕に、大の字になってダウンしていた() 10分程寝ていたら元気が出てきた。さあ出発だ!






福智山を振り返って見る  13時32分  あと4時間歩くぞー。

 


 

16頂吉(かぐめよし)分れ  13時48分
ここからは鱒淵ダム沿いの少年自然の家に通じる。このコースもお勧めです。

     目立つ道標  

 

お花畑の中を歩く  13時58分
福智山〜採銅所までの稜線は防火帯になっている。故に、暗い樹林帯の中を歩くことは殆どなく、明るい場所をひたすら進むことになる。陽もよく当たるので草花も多く、目を楽しませてくれる。自然のお花畑を歩くことは登山者にとって最高の喜びだ!





本日、最難関の急登が近づいて来た  14時09分  緊張しながら進む
焼立山の斜面を見ると、左側は自然林、右側は植林。その間を上ることになる。




 

砂利道、林道整備?  14時15分
3年前に縦走した時もこの砂利道が気になった。どうやら林道を整備しているようだが、あれから工事は進んでいないようだ。
今後どのような整備をするのだろう?あまり自然を壊して欲しくないのだが。





焼立山の急登(念仏坂)の下に到着  14時17分  覚悟して急坂に挑む!

 





焼立山の急登(念仏坂) 14時20分  歩幅を狭くして、ゆっくり一歩一歩

 





 焼立山の急登(念仏坂) 14時25分  まだまだ山頂が見えない
最初は直登の登山道だったが、次第にジグザグになってくる

 標高差150mの急坂を真っ直ぐ上る

 汗がポタポタと落ちる






17焼立山山頂(念仏坂)<旧赤牟田の辻>  14時36分  791m  10分休憩

福智山の山頂がかなり遠くなった




 

福智山をズームアップ  14時40分
秀麗な福智山の稜線美。焼立山の山頂から福智山の姿に見惚れる。

    ウマノアシガタ

 

速攻元気  14時42分
「速攻元気」を流し込んで疲労回復!空を見上げると雲を通して太陽が見えた。

    効果はバッチリ

  焼立山を出発  14時47分
焼立山山頂でまたザックを枕にして横になった。このまま眠りたいという気持ちになるが、このままじゃダメだ!と起き上って次を目指した。M原君は相変わらずペースよく歩いて行く。さすがフルマラソンランナーだ。それに比べて私は日頃の鍛錬がなっていない。
 

18赤牟田の辻<旧焼立山>  14時58分
この山頂はうっかりすると山頂を見落とし先へ進んでしまう。山頂からは下界が見える。

    標高759m

 

金満山への分岐を通過  15時03分
赤牟田の辻で3分程休憩した後、縦走路に戻って採銅所を目指す。すぐに金満山への分岐があるが、採銅所の道標の指示通りに通過。防火帯も5月ともなれば草が茂っている。夏場になれば藪こぎ状態になるので、縦走は冬から春にかけて行うのがベストだと思う。





縦走路(防火帯)は続く  15時05分  縦走路の先に牛斬山が霞んで見える


 

アザミロードと命名  15時18分
縦走路の両サイドにアザミの花が並ぶ。

    綺麗な色

 

鮎返新道への分岐を通過  15時19分
この道は歩いたことがない。今度歩いてみよう!
H師匠に同行してもらおうかな〜。


  

  19山犬の峠  15時28分
先行のM原君が余裕で待っていた。山犬が出てくるかな?ここで5分休憩。

    小さな標識




 縦走も終盤を迎える  15時35分  牛斬山も近くなってきた
この辺りで、家内に予定通り迎えに来てもらうようにメールを入れた 



 

五徳越峠への分岐を通過  16時03分
牛斬山に近づくにつれて縦走路の草の丈が高くなってきた。
この分岐を右に進むと、五徳越峠を経て香春岳の三の岳へと続いている。
今回の縦走の最終ピークは牛斬山なので、そのまま真っすぐ進んだ。

  採銅所への分岐を通過  16時05分
三角帽子の道標を通過し、真っ直ぐ進むと牛斬山。3分も歩くと山頂にたどり着く。

     三角帽子の道標





20牛斬山山頂   16時08分  580m  田川の町を眺める


 

 

牛斬山から見る香春岳  16時10分
左から「三ノ岳」、「二ノ岳」、そして山頂が削られて白く平らになった「一の岳」。

     牛斬山山頂碑

 

採銅所への分岐に戻って来た  16時22分
最後はここから採銅所駅まで一気に下るだけ。あるはずのない元気が出てくる。

    あと少し

 

林道を横切る  16時27分
先程の分岐から暗い森に入って行く。道は広く分り易い。5分程歩くと林道に出る。

    矢山方面へ

  暫く歩くと植林帯へ  16時49分
途中、足下の不規則なガレ場を慎重に歩く。
麓近くなると何度か沢を渡渉しながら矢山の集落へと下って行く。
集落に近くなるとと植林帯に入る。この辺りになると明るくなって歩き易い。
 

竹林帯に入る  16時58分
竹林帯に入ると矢山の集落ももうすぐそこだ!林道は整備されてとても歩き易い。

    コンクリート道へ

  21牛斬山登山口  17時01分
竹林を抜けて登山口を振り返る。ホッとする瞬間だ。以前はこの辺りに登山口の標識があったのだが、どうしたことか見当たらない。道はコンクリート道からアスファルト道へと変わった。これからは民家の間を通り抜けて採銅所駅へテクテク歩くだけ。
  静かな矢山集落を歩く  17時08分
本日の縦走の満足感に浸り、採銅所駅へと下って行く。線路に出ると右の踏切を渡る。

   
  日田彦山線



 

採銅所駅が見えた! 17時13分  「よく歩いたね〜」とM原君と感動を分かち合う


 

22 採銅所駅  17時16分
お迎えの家内が駅で待っていた。感謝!

     ヘトヘト


八幡駅〜採銅所駅、30kmの大縦走無事に完歩!

 

福智山山頂からは誰にも会わない山歩きでした。

12時間16分

47872歩

苦しい縦走だったが、M原君と楽しい山歩き。

 

タイムは徐々に遅くなっているが、完歩できてよかった!

 

また縦走する?

「ちょっと考えます。」

 

お疲れ様でした。




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