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西の原駐車場(野営)→<車で移動>→
北の原駐車場〜姫逃池登山口〜東屋〜男三瓶山山頂  往復
 男三瓶山(おさんべさん)
 2015年8月9日

昨日は鳥取県の伯耆大山に登った。下山後、車で約90キロ移動して島根県の三瓶山までやって来た。そして今日は三瓶山の中で一番標高の高い男三瓶山に挑戦する。
昨日の疲れが影響しなければ良いのだが・・・。
中年世代としてはちょっと情けないが、それでもなんとかなるだろうと取り付いた。

        

 男三瓶山(おさんべさん)山頂   山頂は広く、気候も穏やかでのんびり過ごした

    

<コース概要>  西の原駐車場→北の原駐車場へ移動

1、北の原駐車場到着 6時20分 〜 2、姫逃池登山口 6時23分 〜 3、東屋 〜
4、男三瓶山山頂 (三瓶山頂小屋) 〜 5、東屋 〜 6、姫逃池登山口 〜 
7、北の原駐車場 11時17分

  


西の原駐車場で野営  5時00分起床  グリーンの芝生を一坪お借りして一夜を過ごした
夜中、テントから出てみると満点の星空に三日月が輝いていた。
左の山が本日挑戦する「男三瓶山」


 

三瓶高原クロスカントリーコース案内板
西の原は広大なフィールドが広がり、その中にランニングコースが設定されている。
昨夕ここに到着した際、このコースでランニングをしている人たちを何人も見かけた。
男三瓶山への登山道も記されているが、道標は見つからなかった。

 

定めの松  5時59分  西の原周辺を散策
1601年頃、交通網の整備に伴い、この松は一里塚の基準として定めた松という。

    根元が極太

朝食を済ませ、西の原を散策して北の原に移動。



1、北の原駐車場到着 6時20分  清々しい気候
                     西の原から15分程で北の原まで移動してきた
北の原には三瓶自然館サヒメルや北の原キャンプ場などがある
目指す「姫逃池登山口」は三瓶自然館のすぐ上(裏)の駐車場に停めると近い



 

駐車場の真裏から  6時33分
駐車場の裏に道標が立っている。ここから森に入れば登山口へと続いている。

   林道へ 

 

2、姫逃池登山口  6時35分
駐車場から2分程度で姫逃池登山口へ到着。
いよいよ登山道へ入る。

    さあ、行くぞ!


昨日の「伯耆大山登山」の疲れもあって身体が重い。ゆっくり歩こう!




黒土の登山道  6時36分  森の匂いに包まれ全身が癒される
説明看板を読むと、ここは以前放牧が盛んな草原だったと言うことだ。
その放牧が中止されたことで、樹木が生えて森となったと書いてある。


 

足下に小さな標識  6時38分
登山道で最初の標識が現れた。それは山頂までの距離を示したものだった。

    頂上まで2300m


あれっ、オレンジに光る花がたくさん咲いている


 

キツネノカミソリの群落  6時42分
登山道に突然オレンジ色のキツネノカミソリが現れた。足を止めて暫く観賞タイム。

    コン、コン、コン


辺りを見ると斜面の上にも下にもキツネノカミソリが群生していた。



 

キツネノカミソリと一緒に  6時47分
登山の醍醐味は多々あれど、貴重な花々に出会うこともその一つ。思わずキツネノカミソリに出会うことが出来てとても嬉しかった。

    バッチリ撮れたかな?


気を良くして、足取りも軽くなる




素晴らしい森を歩く  6時51分  優しい朝日の木漏れ日が気持ちいい〜


 

3、東屋  7時02分
明るい場所に出てきた。東屋があり、休憩ポイントになっているようだ。
駐車場を出発して約30分が経っており、既にかなり汗もかいている。中年二人はそそくさとベンチに腰を下して休憩。
水分補給をして汗を拭う。


 
中国自然歩道の標識

三瓶の自然  7時02分
三瓶山は、島根県のほぼ中央に位置する独立峰で、大山隠岐国立公園にも指定されている景勝地であります。
現存する三瓶山は、広大なカルデラ内に噴出した新三瓶山の名残で、その中央部には、「室の内」と呼ばれるすり鉢状の底状の爆裂火口がみられます。 (説明看板より抜粋)


三瓶山とは、主に5つの峰の総称である。
1、男三瓶山 2、女三瓶山 3、子三瓶山 4、孫三瓶山 5、太平山
そして、その5つの山の中心に室の内(むろのうち)と呼ばれる火口跡がある


 

分岐  7時08分
登山道は中国自然歩道と交差していた。右へ下ると姫逃池。我々は直進して男三瓶へ。

    あと90分だが?

 

三瓶山の成因  7時08分  分岐での看板
三瓶山は、大山と同様に大山火山系に属する火山で、今から約3万年前に大量の軽石が噴出し火山活動が始まりました。その後多量の噴出物を出したため地表が陥落しカルデラと呼ばれる地形ができました。
                 (説明看板より抜粋)

 

標高900m地点  7時41分
先程の分岐からはひたすら登山道を上る。
山頂までの距離も1000mを切った。

    順調・順調


 登山口が標高600mなので、300m程標高を上げたことになる
登山道には時折花が顔を出す



 
フシグロセンノウ


 


 
ヤマジノホトトギス







ブナ林  8時10分

 男三瓶山北斜面の上部には、ブナ林が残っており、島根県内では数少ない大変貴重な地域となっています。(説明看板より)
 時々休憩をとりながらやっとブナ林まで上って来た。



 

山頂まで15分の標識  8時18分
標識を見ると「山頂まで5分」と見えるが「1」が消されており、正しくは15分。

    いたずらはダメ!





山頂直下はお花畑   8時28分  オオバギボウシが咲き乱れている



祠に登頂御礼

方位盤を覗き込む

大山はどっちだ?


 

4、男三瓶山山頂  8時35分  1126m
駐車場からスタートして、2時間02分で登頂!我々にしてはまずまずのタイムだった。
一組のファミリー登山者が先着していた。
山頂はとても広く木々はない。
周囲360度の視界が広がるが、本日は雲が多く、残念ながら遠くまで見渡すことは出来なかった。






室の内(むろのうち)展望所  8時39分  木道を歩いて行くと展望台がある



室の内を覗き込む  8時40分  右下の窪んだ場所が室の内と呼ばれる昔の火口跡。
左奥に見える山が女三瓶山その右には観光リフトのある太平山と続いている。




 

西の原への分岐  8時44分
室の内展望所から一旦山頂広場へと戻って来た。この分岐からは昨晩野営した西の原の駐車場に続く。

   西の原へ続く





西の原方面の草原台地を眺める  8時45分  広大な草原

 


 

女三瓶山方面へ  8時46分
西の原方面と反対側に女三瓶(めさんべ)山へ行くルートがある。ここを下ると山頂小屋。

     山頂小屋へ

 

三瓶山頂小屋  8時49分
室内を覗いて見ると、とても綺麗に掃除されている。屋根裏も利用できるみたいだ。

     清潔

 

小屋の中に注意喚起の貼紙
男三瓶山→女三瓶山縦走路
下りの事故に注意!
登山者滑落事故の新聞記事が2件貼り出してあった。どうやら男三瓶山〜女三瓶山の縦走路(下り)に危ない所があるらしい。
無理せず、安全登山を心がけよう!

 

崖崩れ跡 危険!注意!   8時55分
山頂小屋を出て左へ進み散策をしていると、崖崩れの爪痕が目の前に現れた。
砂地の地質はザラザラと崩れやすい。
ロープも危険表示も無く、これは注意しないと、ついうっかり滑り落ちてしまいそうだ。
山頂小屋周辺で子供さんだけでは遊ばせないようにしよう!



 

左上の台地が山頂
山頂小屋の周辺を散策するといろんな花が咲いている。次第に晴れ間も出てきてのんびり花の撮影を楽しむことが出来た。

   


T師匠は山頂小屋でお昼寝。下山時間を約束して私は山頂の散策を続けた。




山頂周辺の花々


 
キンミズヒキ



ウツボグサ

 

カワラナデシコ



オオバギボウシ


 
ヤマハハコ

 

コオニユリ

 
コウゾリナ
  
 
イヨフウロ




 山頂斜面のお花畑  9時30分  山頂小屋方面より撮影

山頂に吹き渡る風がとても気持ちがいい。お花畑も喜んでいるようだ。





山頂より小屋を見下ろす  9時32分



 

山頂方位盤  9時34分
方位盤をよく見ると、昨日登った大山は真東の方向だった。

    イースト


山頂方位盤のすぐ近くに北の原展望所があるので下界を覗いて見た

 




北の原展望所  9時42分  北の原方面の景色

ここからは三瓶山の北の方向が展望できます。眼下に見えるのが北の原で、県立自然館やキャンプ場、国立三瓶青年の家などの各施設が見られます。また、前方には国引き神話の舞台となった白砂青松の出雲砂質海岸と島根半島が見られます。新羅の国から引き寄せられたという島根半島を、弓なりにのびる砂浜を網にし、三瓶山を杭にしてつなぎとめたという壮大な物語を思い浮かべながら眺めてみるのもおもしろいでしょう。島根半島の西端(左手)が日御碕、少し手前の砂浜が終わるあたりが出雲大社です。また、天気の良い日には日本海の海上に隠岐島を望むこともできます。  (説明看板より)

 ようやく山頂散策を終え、約束の下山の時間がやって来た。
山頂小屋で昼寝をしているT師匠を迎えに山小屋まで一旦下る。




 

山頂から往路を下山  9時56分
山頂滞在時間は1時間20分。疲れも癒して下山に取り掛かる。

    下山開始

 

男三瓶山まで15分の標識  10時03分
上りの際に「15分」→「5分」と、「1」を消された標識を通過。下りはこの間7分だった!

    テンポよく




クワガタ発見!  10時09分  コクワガタのメスだろうか?
快調に下山している最中に、足下で何やらモソモソと動く黒いものが・・・・
それはクワガタだった。

他の登山者に踏みつけられてもいけないので、クワガタをレスキューして近くの木にとまらせた。自然豊富な森には昆虫もたくさん生息しているのだろう。



  分岐  10時45分
中国自然歩道との分岐を直進。

    安堵感
 

6、東屋  10時49分
ここまで来ればもう安心。「ちょっと休憩しよう」と東屋の中で腰を下す。

    帽子の忘れ物

 

キツネノカミソリとお別れ  11時11分
斜面には群落が広がっている。

   またね〜 

  7、姫逃池登山口  11時15分
これで2日目の男三瓶山もクリア。
美しい森を堪能した山行きとなった。

     無事下山  
 

8、北の原駐車場  11時17分
駐車場はほぼ満車状態。さあこれから汗を流す三瓶温泉が楽しみだ。その後は一路北九州まで車を走らせる。
北九州に到着してメーターを見ると、二日間での走行峡距離は951kmだった。
帰路は眠気が襲うので途中休憩が大切だ!


今年も夏恒例、遠征登山が終了。T師匠お疲れ様でした。

訪問ありがとうございました。
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