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沢水(そうみ)展望台駐車場〜<久住山本山登山道>〜稲星越〜
     鳴子山〜稲星越〜白口岳〜鉾立峠〜佐渡窪〜沢水展望台駐車場
 

早春の鳴子山・白口岳・佐渡窪

 

2012年4月1日

 

今回は先週挑戦しようと思っていたルートをリベンジした。
先週は突然の寒波襲来、道路凍結の為に残念ながら登山口目前で断念した。 
しかし、目的である佐渡窪(さどくぼ)のマンサクの見頃もそろそろ終わりそうなので、2週連続でくじゅうに出かけることに・・・。
今回は幾分寒の戻りもあったが、雲一つない快晴の下、心置きなく歩き回り早春の「くじゅう」を満喫した一日だった。




佐渡窪に咲くマンサクの花と白口岳

<コース概要>

1、沢水(そうみ)展望台駐車場 7時28分  〜 <九重本山(ほんやま)登山道> 〜 
2、稲星越 〜 3、鳴子山 〜 4、稲星越 〜 5、白口岳 〜 6、鉾立峠 〜 
7、 佐渡窪 〜 8、鍋割峠 〜 9、くたみわかれ 〜 10沢水展望台駐車場 15時58分




写真による路面状況の比較をしてみた。


先週 3月25日 7時02分

   

寒波襲来 路面凍結ツルツル 鳴子山を断念 
零下5℃  この先の坂道でトラックが立往生して道路を塞いでいた。真冬の状態だった。
 

本日 4月1日 6時52分

    

快晴・爽快  降水確率0% 鳴子山に向かう
零下2℃だったが、先週に比べて道路状況がとても良かった。まさに早春の朝だ



                 4月1日 沢水キャンプ場  6時58分

「瀬の本高原」から車を走らせ、くじゅう花公園の前を左折、沢水(そうみ)キャンプ場方面に進む。
キャンプ場を左に見て進んで行くとすぐに交差点。その交差点を左に曲がると右斜めに伸びる久住本山(ほんやま)登山道への道が現れる。「なんとお天気がいいのだろう。雲一つないぞ。」
 



 

沢水(そうみ)キャンプ場  6時59分
お天気最高! オ〜!山が呼んでいる。
目指す鳴子・白口は右側に位置している。

    エッ?

沢水キャンプ場の上にある駐車場 7時05分
先ほどの本山(ほんやま)登山道の標識から車が離合し難い細い道を上って行く。
2分位走ると沢水展望台駐車場に辿り着く。
ここは約10台の駐車スペースだったが、既に4台の車が停まっていた。普段登山者は少ないようだが、今日は多いのか、私たちのすぐ後に2台到着した。
ここに停められなければ、下のキャンプ場に停めることになるので大変だ。

この駐車場からは二つの道が伸びている。
@   (左の道) 稲星越に直登する本山登山道
A   (右の道) くたみわかれから佐渡窪を通り、鉾立峠そして法華院へと続く道
私たちは@のコースで進み、鳴子山、白口岳山頂を踏んでAのコースでここに戻ってくるループコースを計画している。ほとんどが初めて歩く道だ。
本山登山道の後半のトラバースと、白口岳からの下りが注意箇所らしい。
 

 

沢水キャンプ場展望台  7時26分
登山準備を整え、駐車場を少し下ったところにある展望台に来てみた。

    アセビ満開

 

1、駐車場を出発  7時28分
いよいよスタート。登山届ボックスを後にして左の本山登山道(最初は舗装道路)を進む。

  
 ペット注意!

 

稲星山方向へ  7時37分
舗装道路はすぐに砂利道に変わる。10分も歩くと表示があり、細い道を右に下りていく。

   右斜め下へ

 

登山道の表示  7時41分
植林の中を快適に歩くと再度林道に飛び出した。林道を渡り登山道に突入することになる。

   ヨイショ 

 

いろんな注意看板が・・・  7時42分
鳴子山への直登ルートは危険なので通行不可と表示がしてあった。

   注意!注意! 





自然林の中を進んで行く 7時59分 啄木鳥(キツツキ)の仲間だろうか?幹を突く音が響く


 

涸れ沢を横断  8時06分
自然林と植林の入り混じった森を抜けると涸れた沢にさしかかった。岩に黄色でペインティングされた矢印に沿って進む。

   植林帯へ突入

足元注意!   8時09分
赤テープに注意しながら、踏み跡を外さないように歩いて行く。

   緩やかな上り

  根っこで岩を包む大木  8時29分
森の主か? 今にでも動きそうな白くて大きな木だった。ん?木が何やら話しかけてくる・・・。
「自然を大切に!」と聞こえたような・・・。

    
森を抜け涸れ沢に出たが、右に渡って大きな岩が続く急坂を上って行く。一つ一つ岩をクリアしていくのが楽しい上りだった。 8時44分





岩から岩へ 注意して進む  9時03分  


 

マンサクを見つけた  9時18分
黄色い花が可愛い。木々は枯れているようだが新芽がたくさん出ている。

    春の息吹

 





展望が開けた。  山肌の所々に黄色いマンサクを見つける   9時20分



 

荒れた登山道を進む  9時25分
岩がゴロゴロなので注意してコースを選ぶ。
10分程で急登を上り詰め林に突き当たった。

  
   左へ

直登コースを見逃した  9時35分
道は突き当たりの林から左に折れ続いている。
たぶんこの辺りから鳴子山への直登コース伸びているはずだが、その道は見つけることが出来ずに左の道を進んで行った。道は平坦になり、とても楽になった。
ここまで緊張して歩いていたのでちょっとホッとした。
この道は快適で気持ちが良い。いつもこのような道だと歓迎なのだが・・・。苦あれば楽あり。

木陰で休憩  9時43分
登山口を出発して2時間15分経過。ちょっとスローペースかも? それでも休憩。

    栄養補給

 

大きな岩の壁が・・  9時51分
上を見ると切立った岩壁。なんとなく落ち着かず、その下をそそくさと通り抜ける。

   おっかない

 

下界を覗くと・・・  9時53分
かなり高度を上げて来た。マンサクもチラホラ見ながら歩くのでまたペースが遅くなる。

   春を感じます






 「稲星越」方面に向かって一歩一歩上る  9時56分



 

足下に雪が・・・  10時11分
ゆっくりゆっくりと標高を上げていくと、突然足下に白いものが・・・雪が残っている。

   マンサク

 

木段を上りたいが上れない  10時14分
この辺りの道は荒れて黒土がかなり流れている。
雨天時や雪解けでぬかるみ状態の時に登山者が通行すると、ますます登山道は荒れて窪んでくる。
それを防ぐために木段を設置してあると思うが、その木段は杭の根元からそっくり流されてほとんどの木段がバラバラになっていた。
くじゅうにはこのような場所が多々見られる。しっかりとした対策をお願いしたい。

 
看板の左が稲星越、右に進むと鳴子山

2、稲星越に到着  10時33分
黒土のぬかるみに苦労しながら20分程歩き、やっとのことで稲星越に到着した。

    フゥーッ






稲星越   左から天狗ヶ城、中岳、三俣山、白口岳  風は強く冷たい  目指す鳴子山は背面


 

鳴子山へ向かう  10時42分
ここ稲星越は、@中岳、A白口岳 B稲星山 C鳴子山への分岐になっている。
少し休憩して、倒れかけた看板の横を通り鳴子山への道を辿る。鳴子山は私にとってニューピークとなる。楽しみだ。
鳴子山へは軽いアップダウンを繰り返しながら徐々に下って行く。
思ったより山頂までは距離がありそうだ。

 

大きな岩が稜線に  10時43分
稜線には大岩がいくつもあるが、その都度左に巻いたり、右に巻いたりして先へと進んで行く。

   稜線歩き






左眼下に片ヶ池、その後ろに立中山、奥は左から平治岳、北大船山、大船山の峰々 11時02分
日出生台の自衛隊演習と思われるが、砲声が断続的に聞こえてくる


 

正面を見ると・・・  11時03分
稜線上の先に鳴子山の山頂が見えた。しかし、一旦急坂を下って山頂を目指すことになる。

   山頂へ最後の上り

 

3、鳴子山山頂  11時15分  1643m
小さな山頂碑だった。他の山頂のような立派な山頂碑にしてあげたらいいのに。なぜ?

   読めます?






鳴子山からのパノラマ  11時21分  雲一つない青空で言うことなし!



 

鳴子山を後にする  11時27分
お腹が減った。昼食をどこで食べようかと探しながら稲星越へと戻ることにした。

  

 

ランチタイム  11時52分
稜線上の大きな岩の上で食べることにした。
風もあまりなく、ポカポカと暖かい。

    おにぎり






眼下に沢水(そうみ)キャンプ場   登山口の展望台駐車場が確認できた   12時13分



 

4、再度 稲星越へ 12時22分
昼食を終え急ぎ足で稲星越に戻ってきた。これから向かうは白口岳。なだらかな道である。

   快調、快調!

 

振り返ると鳴子山が・・  12時29分
稜線の左端が鳴子山。目指す白口岳はもうすぐそこだ。団体さんとすれ違い談笑する。

   楽勝、楽勝!

 

5、白口岳山頂  12時40分  1720m
稲星越から18分で到着。周囲の景色は抜群である。絶景に見惚れてゆっくり休むことになる。

   爽〜快!






坊ヶつるを見下ろすと、3月27日(5日前)に野焼きがあったらしく、焦げて黒くなっていた。



  野焼き後の坊ヶつる  12時47分

  

   鳴子山(左)〜白口岳までの道が確認できた。 
 

白口岳から急降下  12時57分
ここからが難所。鉾立峠まで緊張の下りが続くことに。最初は垂直の崖だ。ロープに頼る。

   足元は凍結






 最初の急な崖を下ると、幾分傾斜が楽になった。しかしまだまだ斜度はキツイ。13時05分
坊ヶつるを見ながら下る。右下に鉾立峠が見えるが・・「いつ着くの?」って感じ。






白口岳下山途中からのパノラマ  景色を見ているとペースが遅くなってきた。  13時13分
こんな絶景を見ながらの登山は贅沢の極みである。


 

山頂を振り返る  13時29分
思ったより急斜面に見えた。
山頂から32分経過、まだまだ先は長い。

   ズルズルと

 

鉾立峠が見えてきた  13時33分
眼下に鉾立峠、その後ろに立中山、そして奥には大船山が堂々と。黒土がズルズルと滑る。
ロープや木の根を掴んで、ぬかるんだ道を慎重に歩く。景色も見たいが足元が気になって仕方がない。この時間にまだ霜柱がある(驚)

    

      鉾立峠もすぐそこだ   13時48分

 

6、鉾立峠  13時50分  正面は立中山
白口岳山頂から急坂と格闘しながら下ってきた。53分もかかってしまった。ホッとした。

    背景は白口岳





 鉾立峠  ここでちょっと休憩、白口岳を見上げる   13時57分
本日最後の難所を切り抜けホッとする。  でも・・・1回滑って尻もちつきました(恥)



 

鉾立峠から佐渡窪を望む  14時00分
ここからは緩やかな下りが続くので安心だ。

    さあ出発!

 

木段を下って佐渡窪へ  14時06分
自然林の中を歩いて行く。
沢水キャンプ場まであと4.5キロだ!

   ペースUP!





7、会えた! 佐渡窪でマンサクに会えた!  14時24分  これぞ早春の風景だ!
春色の山肌にも黄色いマンサクがあちらこちらに見受けられる。 背景は鳴子山。




 

 
 

佐渡窪でマンサクを満喫
結局、20分程マンサクを観賞した。
青い空と黄色のマンサクがとてもマッチ。
背景にそびえる白口岳や鳴子山がその風景を引き立てる。

佐渡窪は風もなく静かで穏やかで、とても落ち着く空間だった。
四方山に囲まれたこの環境は、坊ヶツルの縮小版のように思えてならなかった。 





佐渡窪を歩く  14時51分

 

8、鍋割峠  14時58分
佐渡窪からの上りもここまで。以後、下り中心となる。何気に目を上にやれば観音像が・・・。

   観音様?

 

9、くたみわかれ  15時28分
鍋割峠から森を抜け30分で「くたみわかれ」に到着した。沢水キャンプ場方面へ進む。

   5分休憩


 「くたみわかれ」 からは少々アップダウンはあるが歩き易い遊歩道のような道を歩いた。


10、沢水(そうみ)展望台駐車場  15時58分
駐車場にやっと到着。なんと本日の行程は8時間30分もかかってしまった。

   やれやれ  


先週のリベンジが叶って満足したのは勿論のこと、初めてのルートは同じ山を見ても景色が違ってとても新鮮だった。
お天気に恵まれた早春の一日はあっという間に過ぎ去った。来てよかった。
心地よい疲労感を感じつつ帰路に就いた。 T師匠、お疲れ様でした。

 背後のカラー 
訪問ありがとうございました。
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