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長者原〜雨ヶ池〜坊ヶツル〜法華院温泉山荘〜立中山〜
                法華院温泉山荘〜北千里ヶ浜〜スガモリ越〜長者原

 
 立中山(たっちゅうさん)
2017年5月27日 

ミヤマキリシマの季節がやってきた!考えてみれば、ここ二年ほどミヤマキリシマ鑑賞に関して、仕事や雨天で花季シーズンを逃している。「あのピンクの絨毯を今年こそはまた見たい!」その想いが募り、じっとしていられずに時期尚早とは知りつつ、空振り覚悟で九重連山に足を向けた。
ミヤマキリシマと言えば、代表格は平治岳〜大船山の稜線だが、さすがにまだ咲いてないだろうと、標高の低い「立中山」へ狙いを絞った。そして、鉾立峠から立中山を上り始めると・・・。



   

立中山山頂から「北大船山〜大船山」の稜線を望む


<コース概要>

1、長者原駐車場到着 5時20分 〜  2、平治号の銅像 5時40分 スタ−ト〜 
3、タデ原 〜  4、雨ヶ池 〜5、坊ヶツル 〜 6、法華院温泉山荘 〜 7、鉾立峠 〜 
9、
立中山 〜 10、鉾立峠 〜 11、法華院温泉山荘 〜 12、北千里ヶ浜 〜 
13、すがもり越 〜 14、鉱山道路 〜 15、長者原駐車場  13時29分
  

 

1、長者原駐車場到着  5時20分
ミヤマキリシマのシーズンなので、駐車場の確保が気になって、少し焦り気味で車を走らせた。
しかし、意外に駐車場は空いていて、すんなり駐車できた。ミヤマキリシマの咲き具合に敏感な登山者があまり来ていないということは、今日はまだまだ時期尚早なのだろう。でもお天気は快晴の登山日和。

 

2、平治号の銅像  5時40分
今日も「平治号」にご挨拶。いつものように安全登山をお願いして出発です。

   深呼吸 

 
足下がコンクリートで固められている

あれっ、平治号の足下が・・・
前回(平成29年5月7日)は暗くて気付かなかったが、足先がコンクリートで固められている。
きっと地震の影響で台座から落ちないように、しっかり補強したのだろう。
しかしながら、くじゅう連山を自由に走り回っていた平治号のことを思うと窮屈そうで・・・。
でも、仕方ないですね。

 

熊本地震(平成28年4月)以前の平治号

 

熊本地震直後(平成28年5月)に訪れた時、
平治号は台座から降ろされていた。


ガイド犬平治号のことはさておいて、それではスタート!



 

平治号の銅像からタデ原へ  5時41分
平治号の銅像の裏手に白水川。
その川を渡ってタデ原へ入る。

  
    説明看板






3、タデ原 とても清々しい朝  5時42分  ワクワクして、「来てよかった〜」と思う瞬間だ!



 

坊ヶツルへの分岐  5時45分
タデ原の木道を歩き森に近づくと分岐に出会う。坊ヶツルの表示を確認して進む。

     確認、確認

 

森の中へ突入  5時46分
先ほどの分岐からすぐに森へ入る。早朝なので森の中はまだ薄暗い。
これからこの森をしばらく歩くことになるが、その途中「雨ヶ池」を越えて坊ヶツルへと入って行く。とても気持ちの良いルートなので、坊ヶツルまでガツガツ歩かず、じっくり森を味わって歩こう。


森に入ってすぐ、啄木鳥(きつつき)の類だろうか?
くちばしで木の幹を高速連打する、けたたましい音が森中に響き渡る。
〜♪カッコー♪カッコー♪カッコー♪〜
森の奥で、郭公(かっこう)が鳴いている。
托卵で知られる郭公(かっこう)は、別名:閑古鳥といい、あまり縁起の良い名前ではない。
しかし、その鳴き声がなんとも言い表せない森の雰囲気を醸し出しており、
森全体が神秘的な空間に感じてくる。
登山をしない人も、タデ原の木道だけでなく、この辺りまで足を運ぶとよいのだが・・・。



 

外来植物の種子除去マットの分岐 5時50分
森に入って広い登山道を5分程歩くと分岐に出会う。ここでは殆どの人が広い道をまっすぐ進みたくなるが、坊ヶツルへ通じるのは右の細い道。おしゃべりしていて分岐に気付かず間違う可能性があるので要注意!
外来植物種子除去マットで登山靴の裏をゴシゴシしようと思ったら・・・。


 
表示の確認「坊ヶツルへ」

 
あれっ、マットがなくなっている 




雰囲気の良い森の中を進む  5時52分  新鮮な朝の空気を吸いながら
6時00分になると、長者原地域でポールモーリアの♪「恋はみずいろ」♪が鳴り響く
♪森の中まで聞こえてくるこの曲に耳を傾ける♪


 

休憩ベンチ  6時11分
この休憩ベンチは、長者原から1.6km、坊ヶツル迄2.7kmの地点である。

    分かり易い

 

指山への分岐  6時25分
以前、指山に登った時、下山ルートでこの分岐に出てきたことを思い出す。

    黄色の文字


土石流跡を横切って進む  6時28分




 


土石流跡を通り過ぎる際に右を見上げると、緑の山肌が朝日を浴びて輝いている
秋になるとこの山肌も錦を纏った秋色に変身する



 



<秋の風景>2015年10月18日撮影 

 

危険箇所を通過  6時40分
このルートで唯一危険な場所を通過。右側に補助ロープが張られているので大丈夫!

    落ち着いて

 

休憩ベンチ  6時42分
この休憩ベンチは、長者原から2.3km、坊ヶツル迄2.0kmの地点である。

    半分を過ぎた


ここのベンチから長者原の駐車場が見える。ザックを下ろして休憩。





 ベンチより長者原駐車場をズームアップ  6時42分  愛車が確認できた
ここを過ぎると、雨ヶ池もすぐそこだ!






4、雨ヶ池  6時50分  気分よく木道を歩く。遠くに平治岳が見えている。



 

雨ヶ池の説明標識  6時52分
どうやら雨水は溜まってないようだ。説明標識によると、今はイワカガミの季節。

    GOODです!

 

坊ヶツルが見えた!  7時04分
雨ヶ池を越えて進んで行くと、森が少し切れて展望の利く場所がある。

    霞んでいるぞ


この後、登山道は徐々に下りになり坊ヶツルへと近づいていく
岩がゴロゴロとガレ場の登山道も出てくるので注意、注意!





馬酔木(アセビ)のトンネルを進む  7時18分  ここまで来れば楽勝♪気分

 


そしてとうとう坊ヶツルに飛び出した!




5、坊ヶツル 7時22分  強い朝日が眩しくて、眩しくて  緑がとっても濃くてもう夏のよう




 

法華院温泉山荘を目指す! 7時26分
本日目標の山は「立中山」。立中山に通じる道は法華院温泉山荘のすぐ横にある。

    抜群のお天気


 

鳴子川の流れを見ながら


 

坊ヶツルはのんびり歩くに限ります




坊ヶツルキャンプ場に通じる分岐  7時31分  法華院温泉山荘へは右の広い道を直進


 

坊ヶツルは大船山、平治岳、三俣山、久住山などの山々に囲まれた標高1230mの盆地で、中央に筑後川の水源・鳴子川が南北に蛇行して流れる九州では珍しい高層湿原です。ここは以前からくじゅう山群への登山基地としてキャンプ場があり、四季を通じて大勢のキャンパーが訪れる美しい清水、温泉に恵まれた楽園です。   
            (説明標識より抜粋)





6、法華院温泉山荘  7時40分  あちこちにミヤマキリシマが点在して風景を彩っている



 

山荘から出発する登山者  7時43分
ガイドさんが、20人ほどのパーティーを引率し、平治岳を目指して出発して行く。

   愛しの山荘 


法華院温泉山荘に表敬訪問を終え、本日目標の「立中山」へ  7時47分




 
法華院温泉山荘のすぐ下にテントサイト



テントサイトの上に鉾立峠への道標がある 


 
立中山の取り付きは鉾立峠から。

 
正面の立中山に向かって一本道。あとkm。

法華院温泉山荘から木道が終わると、緩やかな勾配の登山道となる。 





イワカガミ  久しぶりに出会えて嬉しい




 
森を抜け、振り返ると三俣山



ツクシドウダン 


 
イワカガミ

 
ミヤマキリシマ

 
鉾立峠から左が立中山、右は白口岳

7、鉾立峠  8時15分
法華院温泉山荘から花の撮影などしながらゆっくり歩いて28分だった。

   「鉾峠」 


 
立中山
 

白口岳をバックに記念撮影
 

立中山へGO!  8時25分
鉾立峠で10分程休憩。古びた「立中山・大船」の標識に従って取り付いた。

   さあ行くぞ! 

  ミヤマキリシマがお出迎え  8時26分
上り始めるとすぐにミヤマキリシマの群落があり、その光景に驚いた。

   
群落の中を更に上に進んで振り返ると、そこにはブルースカイ、白口岳の美しいグリーンの山肌、そしてピンクに染まるミヤマキリシマと、三色ベストマッチの風景が目に飛び込んできた。綺麗な風景にちょっと感動。
この景色に見惚れて、この先足が前に進まなくなった。

この後の登山道は、途中、細くえぐられ、黒土でズルズル滑る場所もある。




 
大船山をバックに 8時39分



群落は山頂まで続いている 8時45分


山頂まではピンクロード!





ミヤマキリシマの群落は五分咲き位だろうか? しかし、満開の株も多く見られる。




群落の上の方から振り返る  8時52分  「立中山に来て良かった〜」
友人、知人にラインやメールを入れて報告等していると全く前に進まない()



 

9、立中山  9時05分  1464m
普段なら15分もかからない距離なのに、鉾立峠からなんと40分を要して登頂!

   
目標達成


この後、山頂でブラブラしながら四方を眺めて写真撮影
最初は独り占めしていた山頂だった。後続の登山者も少なくて、私を含めてたったの4人。




 
三俣山と法華院温泉山荘



法華院温泉山荘をズームアップ 




北大船山〜大船山の稜線をバックに 9時14分  なかなかいい感じ 



三俣山と坊ヶツル  9時17分  空気が澄んでとても綺麗だ



 

 鳴子山と白口岳をバックに  9時29分  もう満足、満足、大満足!
これで本日の目標は200%達成!山頂で景色を満喫して下山に取り掛かる。




 

10、鉾立峠  9時49分
これから往路で法華院温泉山荘まで戻る。

   坊がつる 

 

テントサイトが見えてきた

 
ユニークなトーテムポール 




11、法華院温泉山荘  10時15分  山荘横のベンチで昼食休憩



 
今年は是非宿泊したいと思う

ベンチを拝借  10時16分
昼食には時間が早いが、長者原を出発して既に5時間近くが経っている。

   まったり


 25分程の昼食休憩。ベンチで同席した登山者から平治岳の情報を教えて頂いた!
「大戸越(うとんごし)付近は五分咲き。山頂付近は蕾も硬くまだ全く咲いていない」
「来週の山開きの日でもまだ早いかも?」
「去年と同じ6月10日位がベストではないか?」とのことだった。
しかしながら、今日のようなお天気が多いと開花も早まるかも知れない。
ほんとに開花の状況はいつも頭を悩ませる 

 
昼食休憩を終えて、帰路に就く。 コースは法華院〜北千里〜スガモリ越〜鉱山道路〜長者原


 

法華院温泉山荘を通り抜け、10時41分



突き当たると、 


 
すがもりコースの標識を見て右へ、

 
裏に回ると北千里へのルートが伸びている

 
長いコンクリートの階段を上り、 10時44分

 
黙々と歩く  11時01分

 
振り返ると坊ヶツル 11時02分
 

「スガモリ」の文字に励まされ 11時08分




ガレ場で登山者と行き交う  11時05分  雄大な景色に歓声が上がっている





12、北千里ヶ浜  11時14分  法華院温泉山荘から33分で北千里ヶ浜到着。小休止。







ゴリラ岩を見て先へと進む 11時19分


硫黄山をバックに記念撮影 11時25分 

 
この分岐から右に上る 11時30分

 
ガレ場をあとひと踏ん張り 11時31分 

 
北千里はくじゅう分れまで続く 11時32分

 
振り返ると今歩いて来た道 11時39分 

 
13、すがもり越  11時41分
 

正面は三俣山西峰 11時42分




地震の影響で「愛の鐘」を鳴らすことはできない。釣鐘の台座に「きけん立入禁止」のテープ。

 スガモリ越では20人程の小学生(低学年)の団体が休憩していた。先生や保護者達の引率者も
10人以上いて、本日最大級のパーティーだった。私が腰を下ろして休憩していると、「頑張って歩くぞー。エイ・エイ・オー」と掛け声を挙げて元気よく北千里ヶ浜方面に出発して行った。



 冷たいフルーツゼリーで元気回復。でも三俣山はパス。重い腰を上げて下山に取り掛かる。




ガレ場を下って下の方に見えている鉱山道路へ  11時59分  これを見ると気が遠くなる 




硫黄山斜面の硫黄  12時03分
噴気が斜面から立ち昇る。山肌は異様な色に変色している。地獄絵図のよう。

   ガレ場での生命 

  14、鉱山道路  12時16分
ガレ場ではゆっくり、慎重に下っていたのだが、足を取られて一度軽く尻餅をついた。
後からテンポよく下って来ていた青年が、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
後ろから見て、危ない姿だったのだろう。
「自分もいつまでも若くはないなあ〜」と今更ながら思う。単独行は注意しなければ!

鉱山道に到着したが、大きな岩が目の前に! こんな大岩、ここになかったよな〜?




大岩の崩壊落石で荒れた鉱山道  12時18分  怖いので速足で通り過ぎた





これじゃ車両は通れません。


上を見ると今にでも崩れてきそうな岩が・・・
  鉱山道ショートカットコース分岐  12時26分
以前ここから一度歩いたが、結構時間がかかったような気がしたので、鉱山道を直進した。

    のんびり直進
 

大曲への分岐  12時32分 鉱山道を直進
通過後、この分岐が分からすに通り過ぎて困っている人に出会った。勿論、教えてあげた。

   石積みが目印 

 

三俣山と雲  12時55分
鉱山道(コンクリート道)はゆっくりと下るだけである。とても長いので敬遠される方も多いが、私はそれなりに楽しい。

   ウツギ? 

  鉱山道ショートカットコース分岐  12時56分
先程の分岐から鉱山道をゆっくり下って29分だった。以前ショートカットコースを歩いたタイムを調べると25分。あまり変わらない。

    水分補給
  指山への分岐  13時07分
指山に登る際はここから取り付けばよい。

    (~_~;)





 指山と三俣山そして硫黄山  13時21分  緑濃き風景。 来週は山開きです。
いよいよ登山シ−ズンの幕開け!



長者原登山口に到着! 13時22分
白水川を渡り、長い鉱山道もここで終了!
ようやく無事に下山しました。お疲れ様でした。


    登山届所

 

長者原ヘルスセンター  13時23分
センターの裏を歩いて平治号の銅像へ向かう。
観光客がたくさん訪れていた。


    平治号に御礼

 

15、長者原駐車場  13時29分
駐車場は満杯!
登山客が増えたみたいだ。明日は日曜日なので泊りの方もいるのだろう。
今日は本当に良いお天気とミヤマキリシマに出会えて最高の登山となった。
また来週も来ようかな? 用事が入らなければいいのだが・・・。


今日は標高の低い「立中山」に挑戦して大正解!
ミヤマキリシマが予想以上の開花状況だった。
平治岳・大船山はこれからが本番だろう。
でも扇ヶ鼻も気になるなぁ〜。


スマホの歩数は25923歩だった。お疲れ様でした!
 



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