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長者原〜坊ヶツル〜平治岳〜北大船山〜大船山〜坊ヶツル
     〜法華院温泉山荘〜北千里ヶ浜〜スガモリ越〜長者原
 
 長者原からの
平治岳北大船山大船山

2018年5月27日

約1年振りのくじゅう連山だった。コースはどうしよう?と悩みながら車を走らせるが、なかなか決まらない。ほぼ満開になっている平治岳は外せないし・・・などと考えながら・・・結局欲張りコースになってしまい、入山〜下山まで11時間超の山歩きとなった。


   


山肌がピンクに染まる北大船山頂から平治岳方面を望む


<コース概要>

1、長者原駐車場 4時51分 〜 2、タデ原 〜 3、雨ヶ池 〜 4、坊ヶツル 〜 
5、大戸越 〜 6、平治岳 〜 7、大戸越 〜 8、北大船山 〜 9、段原 〜 
10、大船山 〜 11、段原 〜 12、坊ヶツル 〜 13、法華院温泉山荘 〜 
14、
北千里ヶ浜 〜15、スガモリ越 〜 <ガレ場> 〜 <鉱山道路> 〜 
16、
長者原駐車場  16時26分
  

くじゅう連山は年間で最大のピークを迎えている。皆さんご存知の通り、ミヤマキリシマの時季だけは驚くほど大勢の登山者で溢れかえる。当然駐車場の確保が大変なので、今回は前夜からの出発とした。午後10時半頃自宅を出発。午前時頃に長者原に到着したが、第一駐車場は既に満車。
仕方なく第
駐車場へ。ここも約4分の3は先着車で埋まっていた。



 

駐車場から見る三俣山 4時28分
結局仮眠は2時間程度。山が気になり熟睡できなかった。この時季でも夜中は気温が下がる。家内が持たせてくれた厚手の毛布が役に立ち、車の中でくるまって寝ていた。
本日の日の出は5時10分。三俣山の稜線は既にクッキリ見えている。さあ、準備開始。お天気が良いので気持ちが高ぶる。


 

1、長者原駐車場 平治号にご挨拶 4時51分
本日の安全祈願。銅像と横にある平治号のお墓に手を合わせてスタート!

   白く光る硫黄山





 2、タデ原  4時55分  早朝の静かな空間に溶け込んで歩く



 

雨ヶ池・坊ヶツル方面へ 4時57分
先ずは坊ヶツルまで4.7kmだ。

    GO!


 

薄暗い森を歩く  5時05分
道ははっきりしているので迷うことはない
。迷い込みそうな所はロープが張ってある。


    樹木名のお勉強


 
ベンチで休憩 5時23分
先着者が一人。ベストを脱いで、水分補給。
静かな森の中でカッコウの囀りが響く。

    現在地確認

 
指山(ゆびやま)への分岐を通過  5時36分

 
土石流跡地を通過  5時38分

長者原から坊ヶツルまでの間で人の登山者から追い抜かれた。因みに追い抜いた人は0人。
皆、平治岳や大船山に急いでいるのだろう。それにしても「体力落ちたなあ〜」と落ち込む。



 

土石流跡地を通過  5時39分



見上げると濃いグリーンの三俣山 5時40分



森は続く  5時41分  土石流跡地で一瞬視界が開けるが、また森に突入する

私が必死に上っていると、全員同じ帽子を被った20人位の集団がハイペースで下ってきた。
それは地元竹田高校の山岳部だった。擦れ違う中、挨拶を交わすが、真っ黒に日焼けした好青年ばかり(女性もいました)で頼もしい。あの体力が羨ましい。




 

ベンチで休憩  5時51分
体力のないおじさんはベンチで休憩()
スタートしてここまでジャスト時間。

    順調・順調





 3、雨ヶ池  5時58分  朝日を浴びる雨ヶ池、正面にはこれから目指す平治岳




 
坊ヶツルが見えたぞ 6時11分


現在地標識通過 6時15分 


アセビのトンネルを抜けて 6時24分



敷石道を下ると 6時27分





 4、坊ヶツル  6時28分  長者原からの所要時間は→時間37分(ちょっと遅い)




 

分岐  6時32分
左は吉部登山口へ。右は法華院温泉山荘並びに大船山&平治岳登山口へ。しかしながらその登山口へのショートカットコースがある。
そのルートは坊ヶツルのド真ん中を通り、キャンプ場まで通じる道である。
この分岐を横断すると左前方に細い道がある。道なりに進むと鳴子川の方へ下って行く。


 
飛び石で鳴子川を渡ると  6時32分



キャンプ場まで一本道  6時36分


坊ヶツルは、4月上旬に野焼きが行われて大地は真っ黒に焦げたが、今はもう一面グリーン。





坊ヶツルキャンプ場  6時43分  坊ヶツルで一度はやってみたいテント泊



 

平治岳&大船山登山口  6時45分
左の道は平治岳へ。右の道は大船山へ。

   
 平治岳へ

 

木道から平治岳を望む  6時54分
登山口から10分程歩くと平治岳の南峰斜面が見えてきた。「おーっ、ピンクが輝いている。」

    期待感大


平治岳では九州の自然を守る会が「一人一石運動」を行っている。ぬかるんだ登山道に石を置く運動である。私も小石を10個程持って歩くことにした。




 

「一人一石運動」任務完了  6時56分
くじゅうの山々は黒土に覆われている。この黒土は雨が降るとヌルヌル滑って転倒する人も多い。私も何度滑ったことか。

    小石を10個


 

分岐を直進  7時06分
ここで大船林道からの登山道と合流。以前、大船林道から歩いたので見覚えがあった。

    確認・確認





 空が見えてきた  7時07分  大戸越(うとんごし)もあと少し
もう一息でミヤマキリシマの群落に会える。この期待感で足も軽快に動いてくれる。




 

斜面がピンク  7時30分
さきほどの分岐から森の中を歩くこと24分。平治岳の南峰斜面が目に飛び込んできた!
これを見た瞬間疲れが吹っ飛び逆に元気が出てくる。4年ぶりに平治岳のミヤマキリシマに会うことが出来た。更に歩を進めると大戸越で休んでいる登山客の声が聞こえてきた。「皆さん早いなあ〜。」と感心する。

 

5、大戸越(うとんごし)  7時31分
登山口から45分で大戸越に到着。自分にとっては良いペース。

   先に平治岳へ





 大戸越から見上げた平治岳南峰斜面  7時39分  かなりいい咲き具合だ!
意外に登山者が少ない。ラッキー! おにぎりを一つほお張りながら休憩



左下に見える坊ヶツルをチラチラ見ながら南峰斜面をゆっくり上って行く。



平治岳南峰からミヤマキリシマ越しに坊ヶツルを望む  8時06分





南峰斜面の上から大戸越を覗くとこんな感じ  8時13分  (o)!ウオーッ、凄い!




平治岳南峰から本峰を望む  8時20分  素晴らしい眺めに感動!
このあとミヤマキリシマの群落を掻き分けて平治岳山頂を目指す!



 


 

6、平治岳  8時38分  1643m
徐々に登山者が増えてきた。団体さんもやってくる。やはり早目に登頂してよかった。
足下にはイワカガミもひっそりと顔を出している。感動しながら自然のお花畑の中を歩き回った。
平治岳はこの時季だけはくじゅう連山のナンバーワン。「来て良かった」。


 
イワカガミ



三脚を据えたカメラマンに撮ってもらいました






 平治岳本峰斜面のミヤマキリシマ  8時40分 お天気に恵まれてハッピー





平治岳本峰から南峰を望む。その奥には北大船山  8時48分 上空にはドローンが飛んでいる





平治岳本峰の先端から坊ヶツルを望む  8時50分  ずっとここにいたい気分です!

 


南峰に戻って大戸越(うとんごし)まで下山開始!


 

次は正面の北大船を目指す  9時12分
下山途中で白いミヤマキリシマにご挨拶。

    可憐


 

大戸越に到着  9時27分
随分と登山者が増えている。

    ガヤガヤ






 7、大戸越(うとんごし)  9時29分  平治岳南峰斜面を上る登山者を見ながら休憩。




 
これから北大船にGO! 9時46分
先はまだまだ長いぞ〜

「テーピングを持っていませんか?」
さあこれから北大船山に出発と思っていた矢先に、一人の若い男性から声を掛けられた。
連れの女性が足を痛めているようだった。
最初テーピング等は持ってないと答えたが、よく考えると救急セットの中にそれらしきものがあったような?恥ずかしながら三年ぶり位に救急セットの中を見たらテープがあった。私から男性に声掛けして、テープを差し上げた。
あれから大丈夫だっただろうか?

 

この花はクサボケ?
時折足下に小さな花を見つける。そんな花を撮影するのも楽しみの一つ。
ひょっとしたらと、期待をしていたオオヤマレンゲの花は、まだ固い蕾で咲いていないようだった。残念、開花は来週位かな?
北大船山へのこの急登は結構大変だ。一歩一歩黒土に足を滑らせないよう、慎重に歩いた。






大戸越から少し上って振り返ると・・・  10時12分  ピンクに染まる素晴らしい平治岳の全貌

 




急登を登り切って大船山を望む  10時39分  鮮やかなピンクがグリーンに映える
この辺りのミヤマキリシマは、蕾を沢山つけた株も多かった。ピークは来週だろう。




 
イワカガミ



イワカガミ


 

8、北大船山  10時54分  1706m
今日のような日に大船山の稜線を歩くことが出来て幸せだ!
♪ミヤマキリシマ咲き誇る
♪山くれないに大船の
♪峰を仰ぎて山男
♪花の情けを知る者ぞ
と、「坊ヶつる讃歌」をつい口ずさんでしまう。






北大船山より大船山を望む  11時06分  段原にいる登山者が見える




 

9、段原  11時08分
ここでザックをデポして大船山へ向かう。

    十字分岐






ここから見る北大船山のミヤマキリシマはほぼ満開のように見える  11時26分




 

10、大船山  11時38分  1786m
大船山頂から御池(おいけ)を望む

    おいけ

 

雄大な景色を望みながら下山



ツクシドウダン?

 
11、段原  12時08分
段原彷徨う山男?はここで小休止。
ノンアルコールビールが喉に沁みる。

    冷たい・旨い





段原から北大船山の斜面を望む  12時25分  北大船山もこんなに色付くのかと改めて思う
この景色を見納めて坊ヶツルへ下山開始



黙々と下山し、1時間で坊ヶツルへ到着。


 

12、坊ヶツル  13時25分
今朝、ここから平治岳に取り付いて以来、6時間40分かかって周回してきた。

   ホッとする

 

北大船山〜大船山の稜線を見上げる
坊ヶツルで顔を洗いサッパリ。トボトボと歩きながら振り向くと、稜線が遠くに見える。

    のどかな空間

 

ハルリンドウ
 

サワオグルマ

 
木道を歩き法華院温泉山荘方面へ13時35分

 
キャンプ場方面を振り返る 13時35分


下山ルートはどうしよう?雨ヶ池コースで戻っても良いが、三俣山西峰斜面のミヤマキリシマも気になるし・・・と言うことで法華院温泉山荘の裏からスガモリコースで長者原に戻ることにした。



 
法華院温泉山荘

 

13、法華院温泉山荘  13時42分
法華院温泉山荘のベンチで休憩。ここで大船山頂で出会った、単独行の男性と再会して談笑。大船山から立中山経由で法華院温泉山荘まで下って来たとのことだった。私はそのコースは自信がなく未踏である。
          
          <法華院温泉>
ここの温泉は、標高1303mの九州では最も高い所に湧き出る温泉として知られ、泉質は単純硫化水素泉で、動脈硬化症や高血圧症などに効くといわれています。ここは、約500年前に天台宗の修験場として九重山法華院白水寺が建立され、修験場の出入りで賑わいを見たが、明治になると廃寺となり、本坊だけが残る由緒あるところです。現在は、雄大なくじゅうの山々が望める山の温泉宿として、山男の疲れをいやす秘湯が人気を集めています。

 


 

法華院温泉山荘を通過
 

北千里ヶ浜〜すがもり越〜長者原へ

 
北千里ヶ浜へ  13時54分
法華院温泉山荘の裏側から砂防ダムまでコンクリート道が続く。ちょっと辛い。
親子連れの登山者が楽しそうに下ってきた。
20年前は我が家もファミリー登山を楽しんでいたので、このような光景を見ると微笑ましい。今日はきっと法華院温泉山荘で宿泊だろう。あの頃が良かった。




 急登を上り、振り返ると坊ヶツルが遠くに見える  14時20分  平治岳、大船山に別れを告げる



 

ガレ場で団体さんと擦れ違う  14時25分
皆さん楽しそうに歩いていた。

    ファイトー


 

14、北千里ヶ浜  14時32分
「フウッー」やっと平坦な場所に辿り着いた。
北千里ヶ浜の歩きは足休めになり有り難い。

    ゴリラ岩


 

北千里ヶ浜をのんびり歩く  14時38分
荒涼とした風景は異空間。霧が出るとルートがわかり難いので要注意場所でもある。

   石積みケルン


 

スガモリ越への分岐  14時41分
帰路のルートで最後の上りとなるガレ場。あとひと踏ん張りすれば下るだけだ!

    ガンバ、ガンバ


 
「ひとみちゃん」?いや「ひとみくん」!
久住山頂で見た「ひとみちゃん」のような目玉のある大きな岩。この岩は「ひとみくん」と命名しよう。

    あと少し





三俣山西峰斜面のミヤマキリシマ  14時50分  結構いい感じ、これが見たかった!



 



15、スガモリ越の避難所<災害復旧工事中>
避難所はまだ工事中です。説明看板には5月31日まで使用できないと書いてありました。




 

スガモリ避難所を出発  15時01分
ガレ場を慎重に下って行く。

    ゴロゴロ






 不気味な硫黄山を横目にガレ場を下る  15時09分  自然の驚異を体感




 

ガレ場の下り終了! 15時21分
あとは鉱山道路を歩いて長者原へ。この辺りは落石が多いため休憩禁止区域です。

    休憩禁止の説明

 

コンクリート道を下る  15時30分
長者原への分岐があるが、パスして真っ直ぐ下る。
長者原まで一本道となる。


   三俣山が綺麗

 

砂防ダムを通過  16時00分
 

指山への分岐を通過  16時09分
 

長者原の九重登山口が見えてきた16時23分
 

九重登山口に到着 16時24分

 
16、長者原駐車場  16時26分
気が付けば一日中歩いていた。
平治号の銅像に無事下山を報告。平治号は登山者の安全を祈って待っている。
スマホの歩数計は39025歩。
所要時間は11時間35分だった。
今日一日楽しい山歩きをありがとう。
道路を渡り、第二駐車場へと向かう。
 
長者原第二駐車場  16時31分
朝は満車だった駐車場も既に閑散としている。
私自身もミヤマキリシマを堪能してちょっと抜け殻状態。心地よい疲労感に包まれる。

来週はくじゅう山開き。
今年は大船山頂で神事が行われる。
これから一層くじゅうの登山者が多くなるが、事故のないように祈るばかりだ。
訪問ありがとうございました。
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