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有氏登山口〜ガラン台〜入山公墓〜鳥居窪〜大船山 往復

 
 くじゅう山開き
有氏登山口からの 大船山

2018年6月3日

今日はくじゅう山開き。T師匠からのお誘いで、初めてくじゅう山開きに参加することになった。
登山口は竹田市側の有氏登山口。くじゅうは何度も足を運んでいるが、このルートは未踏だったのでちょっと嬉しい気分。スタート地点のゲートから地元竹田市のKさんとご一緒させて頂くこととなり、いろいろとレクチャーを受けながら山頂まで。時間を忘れてとても楽しい山歩きとなった。


   

くじゅう山開き  大船山山頂  本日登頂最高齢(80歳)の登山者による万歳三唱



<コース概要>

1、有氏(ありうじ)登山口 5時46分 〜 <有氏道路> 〜 2、ガラン台 〜 3、十字分岐 〜
4、分岐(板切登山道への分岐・登山バス待合所へ通じる) 〜 5、入山公墓 〜 
6、入山公墓分岐 〜 7、鳥居窪 〜 8、大船山(山開き・安全祈願祭) 〜 9、鳥居窪 〜 
10、入山公墓分岐 〜 11、分岐(板切登山道への分岐・登山バス待合所へ通じる) 〜 
12、十字分岐 〜 13、ガラン台 〜 <有氏道路> 〜 14、有氏登山口 15時07分
  

今回の目的は「くじゅう山開き」への参加である。T師匠が数年前から、まだ一度も参加したことがない私に声を掛けてくれていた。やっと実現して出かけることになった。

前夜8時 自宅出発→ 11時頃 竹田市直入「道の駅ながゆ温泉」到着後、車中で仮眠。
早朝4時頃 起床。 有氏登山口に向けて出発。

この辺りからくじゅうへ取り付く登山口は、「今水(いまみず)」「岳麓寺(がくろくじ)」「有氏(ありうじ)」の登山口である。最近はパルクラブから登山バス(ワンボックス)を利用し、板切登山道を歩いて有氏登山道(入山公墓付近)に合流するルートも脚光を浴びている。バスは予約制。




 

登山口はどこだ?
七里田温泉を目標に、道路標示とナビを頼りに登山口を目指す。分り易いのは、とりあえず近くにある「民宿くじら」にナビをセットして車を走らせると良いと思う。(民宿くじらまで行くと行き過ぎになる。)この辺りには、今水登山口(急登の東尾根)もあるので、間違えないように注意。

 


道路脇のスペースに駐車
写真手前から進入。右側に3〜4台の駐車スペースがある。左の上り坂が今回の登山ルート。右の下り坂(写真ではちょっと分かり難いが同じ幅の道路がある)は今水登山道に通じている。左の上り道も車両通行可。最後はゲートがあり行き止まりとなるが、ゲートの約200m手前に3台程の狭い駐車スペースがある。
我々は少し歩く距離が長くなるが、ここに車を停めて歩くことにした。

    
辺りには大きなアザミがたくさん咲いている。

我々が準備中、車が3台左の道を上って行った。上方の狭い駐車スペースに停めるのだろう。




 

1、有氏(ありうじ)登山口 5時46分 スタート
看板に沿って登山開始!登山口の表示がないので、ここを登山口とした。

     大船へ

 

暫くは車道を歩く  5時52分
朝日が眩しい。歩くにつれて気温は上がり、身体も熱くなる。汗がジワリジワリと出てくる。

    ガクウツギ

 

狭い駐車スペースに3台  6時04分
我々が駐車した場所から18分でここに辿り着く。ここに駐車出来たら18分の短縮となる。

    野イチゴの花?

 

ゲートを越える(一つ目) 6時10分
この先は牧場になっているらしい。15年前T師匠はこの先で牛に追いかけられた経験が()

    車両通行止め 


この場所で、地元のベテラン登山者「Kさん」」と偶然お会いした。Kさんはこのゲートまでバイクで到着。Kさんにとって運が良かったのか?悪かったのか?奇しくも我々と同時スタートとなり、T師匠と会話を交わしながら歩き出したと思ったら、なんとなく一緒に登山することになってしまった。これでよかったのだろうか?単独行を楽しむ方には申し訳ないとちょっと反省。




 沿道に咲く花々を見ながら歩く。

 

Kさん(左)とT師匠(右)



真っ青な空には白い月


 


 
 
 

ヤマツツジ
 

なんじゃこりゃ〜(_;) 鹿の足の骨だった




有氏道路から祖母山系を望む  傾山(左)、祖母山(右)  6時33分  七里田の水田が光る




 

2、ガラン台  6時49分
最高のお天気の中、祖母山系をバックにパチリ。
Kさんから撮って頂きました。


    絶景ポイント


 
右に大船山が見えてきた  6時51分



そして次に黒岳が正面に  6時53分


この山容を見ると、また黒岳にも行ってみたくなりました。




 

左へ 6時53分 有氏道路から森の中へ
うっかりすると通り過ぎてしまいそうな感じ。Kさんが取り付けた赤テープが目印。

    分り易い

 



登山届のボックスはあるが、使用されていないようだった。ここが本来の登山口か?





 

雰囲気の良い森  6時55分
岩を貫く木がたくさん。

    不思議


 

3、十字分岐  7時05分
先程歩いていた有氏道路からひんやりした森を12分程歩くと分岐に到着した。

    大船山へ


ここは、「風穴・黒岳」方面、「岳麓寺(久住町)」方面、「入山公墓・大船山」方面、そして今歩いてきた「有氏道路(久住町)」の十字分岐地点となる。





 

大船山目指して  7時08分
分岐で写真を撮った後も森は続く。次第に斜度は増し本格的な登山道で気合を入れる。

    大岩から木が・・・

 

展望の効く場所に出た  7時29分
ここからも祖母山系を見渡すことが出来て嬉しくなる。日当たりの良い場所に赤い花・・・。

    ベニドウダン?

 

4、分岐(板切登山道への分岐) 7時50分
辛い上りを続けていくと、標識が目に入った。この右の道は登山バス待合所へ通じている。

    左から来ました 

 

入山公墓への分岐  7時51分
先程の分岐からすぐに入山公墓への分岐に到着。急がないとT師匠が余裕?で待っている。

    水分補給


駐車地点から、スタートしてここまで約2時間が経過。

このコース、大船山に登るコースとしては、時間的にも登山道的にも比較的登りやすいルートとは聞いているが、されど日本2百名山の大船山、そう簡単にはいきません。まだまだ先は長い。




 

整備中の石段  7時53分
入山公墓は全体的に整備中で、石段も綺麗に敷き直しをされていた。結構広い墓地だ。

    倒れかけた祠

 





入山公の墓石の後ろには入山公の愛した「大船山」が聳えている。岡藩の歴史に触れてまた大船山が好きになった。

5、入山公墓  7時57分〜8時11分
国指定史跡  岡藩主中川家墓所
指定年月日 平成9年9月2日
岡藩三代藩主中川久清(入山公)の墓所は、大船山の中腹、標高約1400mの鳥居ヶ窪と称される場所に造られています。墓所は石垣により造られた基壇が設けられ、基壇中央部に墓石が設置されています。墓石には「従五位下中川氏前城州太守源久清」の碑文が刻まれ、後ろに土盛りを意味すると思われる鞍馬状の石塊が付設された変わった形をしています。〜(中略)〜
久清の墓所には、久清の六男中川久矩(13歳没)、同じく四女井津姫(3歳没)の墓地が存在し、久清同様に儒葬されています。(以下略)

岡藩三代藩主中川久清
岡藩三代藩主中川久清(1615〜1681)は水利・灌漑事業を行い、藩内の農業生産力強化を図ると共に、藩制度の整備を進めた名君として知られています。また、久清は政治家としてだけでなく、大船山を愛したことも知られ、1662年以降たびたび大船山に登っているが、足が不自由であったことから、屈強な領民が背負う「人鞍」に乗って登山していました。大船山を愛した久清は1680年に自分の墓を大船山に設けるよう遺言を遺し、その翌年67歳で死去した久清は、大船山に葬られました。
                <説明看板より抜粋>

 

入山公の六男、久矩の墓石
 

久矩の墓石横にある、展望場所

 

入山公墓の説明板   8時10分
入山公墓ではKさんが色々と説明をしてくれて、岡藩の歴史に深く触れることが出来た。
さすが地元のベテラン登山者である。
因みに、竹田市に住むKさんは、竹田市にある山は、竹田市側からしか登らないと言うポリシーを持っていて、郷土愛の強い方とお見受けしました。

 

説明標識の右から再スタート  8時11分
元のコースに戻るには、上って来た石段の道ではなく、説明看板の右横から細い登山道を下って行く。そうすると、先程上って来た入山公墓の分岐(9時51分地点)より先に進んだ場所に合流することになる。
我々は初めてのコースなので、Kさんの案内がとてもありがたい。


 

6、入山公墓分岐  8時13分
約2分で元のコースに復帰した。大船山への進行方向はここから左になる。

    コース案内


7、鳥居窪  8時15分
鳥居窪呼ばれる広い場所に出てきた。ここは岡藩が合戦の練習をしたとも言われている。

    コース表示


 

観音様がひっそりと  8時16分
コース表示の後方に、木々が茂るこんもりとした場所がある。その奥の右側に・・・。

    登山者を見守る


この観音様、どこかで見たような? くたみ分れから佐渡窪に行く途中で見る、鍋割峠の観音様に姿形がよく似ている。きっと何かの関係性があるのだと思った。






モミジガサの広がる登山道  8時28分  他の登山者と抜きつ、抜かれつ上って行く



 

露岩で絶景探訪  8時55分
この露岩までの急登は結構堪えて、足がフラフラ状態。南側が展望できるこの露岩は絶好の休憩場所となっているようだ。
我々も休みたかったが、先着者が休憩していて仕方なくスルーした。
この後も急登は続き、日頃の鍛錬が足りない私にとっては忍耐の上りとなった。

 

展望場所に飛び出した  9時02分



見上げると山が覆いかぶさるようだ 9時03分


更に急登を進む  9時21分
登るにつれて登山道にはミヤマキリシマが多く見られるようになる。
登山道がピンクに彩られて急登とは言え、足が幾分軽くなったような・・・。
山頂での風景やミヤマキリシマの絶景を創造すると力も湧いてきた。
あとひと息、ガンバロー!

 

観音様に安全祈願  9時27分
鳥居窪で見た観音様とよく似ている。
このコースに5体あるとKさんが教えてくれた。

  
  手を合わせる


急登を上る最中では、ほとんどの人が下を向いて歩いている。そのような状況で、この観音様に気が付く人は少ないだろう。勿論我々も同様だったが、Kさんのおかげで拝むことが出来た。





 

ミヤマキリシマを掻き分けて  9時30分
黄色いプレートが目についた。「山頂まで・・・」で割れている。これはT師匠の知り合い(人吉のかめさん)が取り付けたものでした。

    あと5分で山頂!

 

山頂はガヤガヤと賑わってます

山頂が見えたぞー!  9時34分
山頂をよく見ると、大勢の人、人、人・・・絶句!
既に山頂は人で埋まっているようだ。

    凄い!

 

竹田市在住のKさん(左)とT師匠(右)

ここで少し待機  9時37分
山頂での神事は10時30分開始。急いで山頂へ行っても時間を持て余しそうなので、山頂直下で休憩&写真撮影。
ゲートからここまでお世話になったKさんと記念撮影。おかげでいろんなお話を聞かせて頂き、とても楽しかったです。
ありがとうございました。
また竹田市側から登りますね。


 

休憩後山頂へ  9時56分
実は山頂でT師匠の山友達(西日本新聞発刊の登山情報雑誌「のぼろ」の専属ライターN村さんやその取材メンバー)が待っている。
彼らは前夜、坊ヶツルにてテント泊をして、今日に臨んでいる。
果たして、大船山山頂で山友達と会うことが出来るのか?

 

山頂は超混雑  10時00分
山開き神事が始まる前は、記念撮影の順番を待つ人が山頂碑周辺に集まって混雑状態。
我々はあっさり諦めて山友達を探す。やっと見つけたが、容易に近づくことが出来ない。
翌日新聞を見ると、この日の神事には600人の登山者が参加していたとのことで、あの狭い山頂に600人とは信じられない。


神事が始まるまで30分じっと立ったまま待ちました。座りたいけど座れない。我慢、我慢。




 

8、大船山(山開き・安全祈願祭) 10時30分
参加者全員で登山の安全を祈りました。

    安全祈願





三人の代表者による万歳三唱  11時01分 大きな声でバンザーイ・バンザーイ・バンザーイ
代表は★地元警察署長さん★80歳の最高齢者★遠方(茨城県)より来訪された方でした。



神事も終了し、やっと落ち着いて景色を見ることが出来る。ペナントも配布されました。




大船山山頂より九重連山を望む  11時16分  この風景に癒される

 





大船山山頂より北大船山とその奥にある平治岳を望む  11時18分  美しい風景

 


「昼食にしよう」と、山頂での滞在はそこそこに、先程休憩していた場所まで下ることになった。
私は往路の上りでお世話になったKさんを探すが混雑で見つからない。もう下ったのかな〜。



 ミヤマキリシマが大船山を彩る  






 昼食を終え記念撮影する「のぼろ隊」  11時57分

西日本新聞発刊の登山情報雑誌「のぼろ」のN村隊長(左端)と「のぼろ」の取材隊の皆さん
真ん中でT師匠が持っているのは、過去12年間分のくじゅう山開きペナント
今日はこの12種類のペナントを掲げて坊ヶツルから登頂したと言う\(o)
「くじゅうLOVE」全開でした!


 そして、今年のペナントは・・・


 戌年なので、犬がデザインされています。欲しい方は来年是非山開きにご参加を!


 坊ヶツルに下る「のぼろ隊」ともここでお別れとなる。我々は逆側の有氏登山口へ


 

ヘリが低空飛行  12時05分
プロペラ音が大船山に響き渡る。山開き神事の際も上空を飛んでいたが、更に低空で空撮をしているようだ。山頂の人はヘリに手を振り、ヘリはそれに応えている。ミヤマキリシマも映えて良い写真が撮れていることだろう。

   
ヘリは2機上空を舞っていた。何度も何度も旋回して爆音を響かせている。我々は大船山をバックに記念撮影後、下山に取り掛かった。
足下にマイズルソウが咲いていた。

 

マイズルソウ



ミヤマキリシマ

 
 



「下山も気を付けて」を合言葉に無理せずにゆっくり下った。




かめさんのプレート通過  12時17分


ミヤマキリシマを掻き分けて 12時20分
 

観音様に無事下山のお願い 12時23分


ミヤマキリシマのトンネル  12時24分

 
展望場所で休憩  12時37分
 

モミジガサ 
 

9、鳥居窪  13時19分
山頂から1時間6分で鳥居窪に到着。ここで休憩。
山頂方面を見るとヘリが人を吊り上げていた。
事故があったのだろうか?


    気を引き締める


 

10、入山公墓分岐  13時33分 直進通過
往路は入山公墓を見学後、右の道から来た。



入山公墓への分岐  13時38分 直進通過
往路はこの分岐から入山公墓を目指した。

 

11、分岐  13時39分
右は板切登山道で登山バス待合所へ通じる。
左は有氏登山口へと続いている。

   左へ下る


 
展望場所でまた休憩  13時55分
 

ひらすら下る  14時03分
 

ガクウツギ
 

バイケイソウ

 
12、十字分岐  14時12分 有氏道路方面へ
 

岩を砕く木に驚く  14時16分
 

有氏道路到着 「エッ、車が?」  14時23分
 

テレビ取材やパトロールの車  14時24分

 
13、ガラン台 有氏道路)  14時26分
 

ベニハナニシキウツギ

 
カノコソウ?
 

ニガナ?

 
一つ目のゲートを越え  14時48分
 

真っ赤な野イチゴの実


 二つ目のゲートも越えた 14時53分
 

ウマノアシガタ?
 

シシウド
 

マムシグサ
 

ナルコユリ
 

あと少し、ガンバレ!  15時02分
 

14、有氏(ありうじ)登山口  15時07分
無事に下山完了!9時間21分の山歩きでした。
二人とも一度も転倒なし()
スマホの歩数計は24037歩。
今日、往路は地元竹田市のKさんに同行して頂き、とても楽しい山歩きとなりました。
くじゅう南面ルートの面白さを存分に楽しむことが出来て満足のいく一日でした。

 

久住の恵 天然炭酸水 め組茶屋ソーダの湯
下山後すぐ近くにある温泉に浸かって汗を流しました。水汲みも出来ます。

    やまぼうし





帰路の途中、竹田市側からの大船山と黒岳の雄姿を撮影し名残を惜しむ。
Kさん、T師匠お世話になりました。お疲れ様でした。


訪問ありがとうございました。
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