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(一日目)畳平〜肩の小屋〜剣ヶ峰〜富士見岳〜畳平
(二日目)畳平〜大黒岳(ご来光)〜畳平

 

乗鞍岳 (剣ヶ峰・富士見岳・大黒岳)

2019年 8月11日(山の日)  12日<ご来光>

今夏は家内と三泊四日の信州旅行。となれば・・・旅の途中で、1日だけでもどこかの山に登りたい!
さて、どこに登ろうか?・・・選んだ山は乗鞍岳。 この山は「初心者でも登れる3000m超の山」として人気が高い。乗鞍岳は標高
3026mの主峰「剣ヶ峰」をはじめ、23の峰、7つの湖、8つの平原からなる火山で、岐阜県と長野県にまたがっている家内は北アルプスデビューだった。


   

富士見岳(2818m)からの眺望。左奥が剣ヶ峰(3026m)、右下は雪渓が残る不消ヶ池



<コース概要>

★ 一日目(8月11日) 山の日
1、畳平 11時47分 〜 2、富士見岳口 〜 3、肩の小屋 〜 4、剣ヶ峰口 〜 
5、剣ヶ峰 3026m 〜 6、剣ヶ峰口 〜 7、肩の小屋 〜 8、富士見岳口 〜 
9、富士見岳 〜 10、畳平 16時17分    <夕食後にお花畑で夕日鑑賞>
二日目(8月12日)
11、 乗鞍白雲荘 (3時55分起床) 4時09分出発 〜 12、大黒岳登り口 〜 
13、ご来光 5時00分 〜 14、大黒岳山頂 2771m 〜 15、乗鞍白雲荘

  

シャトルバスは乗鞍スカイラインを走り、一気に標高を上げて畳平へ到着!

 

シャトルバスで畳平に到着 11時14分
前夜宿泊した上高地から、バスを乗り継いで乗鞍岳の畳平に到着したのが午前11時14分だった。既に下山してくる登山者も多い中、これから乗鞍岳の山頂、剣ヶ峰を目指す!
一旦宿泊先の乗鞍白雲荘に立ち寄り、急いで支度を整えた。気がかりなのはお天気。少々ガスがかかってきている。



1、畳平からスタート  11時47分  畳平にあるバスターミナルの左横から下って行く。

 家族連れの観光客も多く、お花畑の木道は賑わっているようだ。


 
ヨツバシオガマ



イワツメクサ

 

案内標識(お花畑への分岐) 11時54分
高山植物を撮影しながら下って鞍部に到着。そこには剣ヶ峰へ1.5kmとの表示があった。右に進めばお花畑の周回コースとなっている。我々は剣ヶ峰を目指し、気合を入れ直進。
この時、この標識の左下に書いてあるクマの目撃情報は目に入らなかった。実は、昨日も今日もこの付近でクマが目撃されていた。


 
中部山岳国立公園とライチョウ(雷鳥)の碑
 

ウサギギク


先ほどの案内標識から上りとなる。傾斜はそれ程でもないが、約2700mの高所なので、空気が薄く息が上がる。高山病も気にしながらゆっくり進んだ。背景は畳平のバスターミナル。

 上り終えると、広い道路に出る。そしてこの道路を肩の小屋まで歩くことになる。



不消ヶ池(きえずがいけ)は、夏でも雪渓が残る。12時12分 歩き易くて「これって登山?」()

 


 

2、富士見岳口を通過  12時16分
スタートして約30分で富士見岳口に到着。
ここは通過して、まずは剣ヶ峰を目指す。

    整備された道

 

摩利支天岳への分岐 12時21分

  
   


遠くに剣ヶ峰が見えてきた。分岐を左にまっすぐ進む。摩利支天岳方面(右側)は通行止め。

 


 
あれっ?雪渓の上で何か動いてるぞ!

お散歩気分で進んで行く  12時22分
やはりこの時間は下山者が多い。

   

   
          チシマギキョウ?




雪渓をズームアップすると、夏スキーを楽しむスキーヤーの姿が確認できた。



 

3、肩の小屋  12時31分
標識ではここから50分で山頂となっているが、上を見上げると・・・無理だと思った。

    本当に50分?

 

4、剣ヶ峰口  12時33分
いよいよここからが、岩ゴロゴロの本格的な登山道。空を見上げると灰色の雲が徐々に覆ってきて、霧雨が降ったり止んだりしている。ここまで元気に歩いていたが、この先の道のりを見ると、ちょっと気が重くなる。
それでもまだレインウェアは着ずに、山頂を目指して進んだ。






剣ヶ峰口から少し上って振り返る  12時37分
振り返ると摩利支天岳山頂に天体観測所が見えるが、老朽化により2010年に閉鎖されている。
左の赤い小屋は、東京大学宇宙線研究所付属乗鞍観測所。右下は肩の小屋。  




 

とうとう雨が降ってきた  12時50分
雨脚はそんなに強くないが、念の為、レインウェアの上着だけを着て進む。
少し上ると雨が止んでレインウェアをザックに仕舞う。そんなことを2度3度。このような事で、なかなかペースが上がらない。
まだ先は長いな〜。「何とか晴れてくれないかな〜」とブツブツ言いながら上った。

 

途中休憩しておやつタイム  13時02分
エネルギー補給のため途中で休憩。今朝、上高地で買っていた「おやき」を食べる。

    野沢菜入り



たくさんの登山者で賑わう乗鞍岳登山道  13時16分  登山者の列が長く続いている



 

火口湖の権現池が見えた 13時20分
お天気が良ければ、スカイブルーが映りこんでとても綺麗な湖面となるのだが・・・。残念。

    乗鞍本宮確認

 

あと一息  13時24分
不規則な岩がゴロゴロ、小石や砂礫もザラザラして滑り易い。下りは特に注意が必要だ。

    山頂を見上げる



もう少しで標高3000m位かな〜? 13時32分  雄大な景色を堪能しながら山頂へと進む。 
家内は心配していた高山病も大丈夫のようだ!



 

乗鞍岳頂上小屋前で休憩  13時34分
今日は「山の日」ということで、雷鳥についてのお話しが行われるとのことだった。

    水分補給



ここからの眺望をパノラマ解説したパネルがあるが、少し霞んでいて遠くまでは見えない。


  乗鞍本宮が見えてきた  13時43分
頂上小屋を出てすぐに本宮の裏側に辿り着いた。裏側にも賽銭箱があったので、まずはここで登頂御礼参拝。続いて表側に出ようとするが、山頂碑での記念撮影が混雑していて、前に進めず渋滞が起きていた。勿論、我々も列に並んだ。待つこと10分。やっと順番が回ってきた。

 
登頂御礼参拝  13時46分

 
乗鞍本宮(裏側)


畳平(たたみだいら)を出発して2時間9分で、剣が峰の山頂碑に到達!




 

5、乗鞍岳・剣ヶ峰  13時56分  3026m
登山者がお互いに写真を撮り合う。

   登頂記念

 

乗鞍本宮頂上本殿に参拝  13時59分
山頂は登山者で混雑。百名山の中でも登り易い山なので、我々同様、初心者が多いようだ。山頂でおにぎりを食べる予定だったが、落ち着いて座るスペースもなく、また霧雨も降ってきた。どうしようかと迷っていたら、遠くで稲妻が光った。「雷も怖いな〜」と思っていたので、即下山を決めた。



下山途中、雨が降ってきたので上下レインウェアを着ることに・・・ 14時18分  蒸し暑い
まだまだ登ってくる人は多い。さすが人気の高い乗鞍岳。




 

6、剣ヶ峰口  15時04分
山頂からここまで1時間と5分。ゆっくり下ってきた。降っていた雨はもう止んでいた

    ホッとする瞬間

 

7、肩の小屋  15時06分
登山客でガヤガヤとする小屋の中を通過。小屋内で休憩する人も多いようだ。

    雰囲気を味わう

 

アキノキリンソウ

 
オンタデ
 

肩の小屋から歩きやすい道路  15時26分
肩の小屋付近でおにぎりを食べて休憩。元気を取り戻して歩く。剣ヶ峰も遠くなった。

   富士見岳へ



摩利支天岳への分岐を過ぎたところで、器量の良いコマクサを見つけた!




高山植物の女王と呼ばれる コマクサ  15時30分  背景奥は剣ヶ峰への稜線
ここぞとばかり家内を待たせて何度もシャッターを切った!
※これは立入禁止のロープの下から腕を伸ばして撮った写真です。
決してロープ内に足を踏み入れていません!




 

8、富士見岳口  15時34分
帰りは富士見岳に登ることにした。上るとすぐにコマクサの群生が広がる。

    嬉しい

 

9、富士見岳山頂  15時50分  2818m
富士見岳は、登り易い山だった。しかもコマクサが群生していて景色も抜群!お薦め!

    雄大な風景

 

濃い霧に包まれる  16時03分
富士見岳の下山に取り掛かるが、先ほどの富士見岳口に戻るのではなく、反対側の大黒岳方面へ下ることにした。
下り始めてすぐに霧が発生。辺り一面真っ白となり、視界は20メートル程になった。
下りの際も斜面にコマクサがたくさん咲いていて、とてもいい雰囲気だった。

 

富士見岳を下山  16時12分  左へ進む
ここは大黒岳との鞍部になる。大黒岳では明朝ご来光を拝む予定だ!

   鶴ヶ池方面へ

 鶴ヶ池を見ながら畳平に着く頃には・・・
また晴れてきたぞー!

10、畳平に到着! 16時17分
今夜の宿、乗鞍白雲荘が正面に見えてきた。

   



 白雲荘は畳平出入口のすぐ横にあります。

乗鞍白雲荘に到着  16時19分
夕食は17時00分からだったので、急いでお風呂に入って汗を流した。

    看板前にて
   山小屋のスタッフさんは、皆親切でした。

  お風呂に入って夕食タイム  17時00分〜 
この日は宿泊客が多いので、食堂は入替制だった。飛騨牛のすき焼きは旨かった〜!

   カンパーイ


白雲荘での夕食を終え、ほろ酔い気分でお花畑をお散歩・・・・・他に誰一人いない



 
イワギキョウ?



モミジカラマツ

 

ウメバチソウ



ヤマハハコ

 

イワイチョウ
 

ミヤマキンポウゲ


お花畑で草花を撮影していると、徐々に日が暮れてきた。
そしてあっと言う間にこの光景。




 木道が金色に輝き、お花畑から見る夕日は最高だった! 18時35分   眩しすぎる〜


夕日鑑賞

富士見岳に夕日が映えて徐々に赤くなってくる。
山肌の色が移りゆく光景をボーっと眺める
素晴らしい5分間のアーベンロートタイムだった!(*_*)




夕日が沈むに連れ、影も次第に伸びてくる 18時38分  家内はお花畑でオコジョを発見!






 山の端に沈みゆく夕日  18時40分  幻でかまわない、時間よ〜止まれ〜♪
と呑気に夕日を楽しんでいたが・・・・・
この日、クマの目撃情報を見ていれば、夕暮れ時にお花畑を散歩する勇気はなかっただろう。
そう言えば、以前、畳平でクマが暴れた事件もあったので、監視も強化されたと聞く。
だから誰もいないのか? あとから考えるとゾ〜ッとした。
この後、乗鞍白雲荘に戻り、夜9時に消灯。 爆睡して夢の中。 知らぬが仏。



 8月12日  ご来光観賞  大黒岳へ
 昨夜の夕日に引き続き、今朝はご来光を拝むことにした。
ご来光の予定時間はジャスト5時00分!
山荘内の一部の宿泊客は、ご来光を拝むため3時頃からゴソゴソと準備を始めていた。
私は物音で一瞬目が覚めたが、また夢の中へ
そして、3時55分に起床。



 

 標高2705m 花と星降る山小屋 乗鞍白雲荘
残念ながら写真では見えないが、満天の星空がとても綺麗だった。非日常の天空に酔う。

11、乗鞍白雲荘 4時09分 出発
前夜に準備をしていたので、すぐに出発!山肌に点々と光っているのは登山者のヘッドライト。
皆、大黒岳の山頂に向かっている。


      

 

12、大黒岳の登り口  4時17分
ご来光バスが到着したのだろう。既にたくさんの登山者が大黒岳に向かっている。実はこの場所からでも十分ご来光は拝める。

    いざ、大黒岳へ!


 
期待を膨らませて待つ。少し寒くなってきた。

場所を確保して待機  4時40分
雲海が全く動かない。 まるで静止画面!

    凄い!
    日の出前の幻想的な雲海に感動する。



左側に、槍の穂先も見えている!




 雲海は広がり、滝雲も発生して何とも言えない雰囲気になってきた   4時44分
こんな素晴らしい風景、なかなか見ることはできない!




東の空が真っ赤に染まってきた。あともう少し! 4時49分  ここは大黒岳、標高2771m




13、令和元年 8月12日のご来光  5時09分  雲海に浮かぶ太陽を見て至福の時間





 
朝日を浴びる高山植物の女王「コマクサ」



こちらは朝日を浴びる我家の女王


 
14、大黒岳山頂  5時18分  記念撮影



感動の雲海を見ながら下山 5時30分

 

雲海をズームアップ
 

下を見るとご来光バスが5台も(*_*)

 
15、白雲荘に戻る 5時47分 朝食タイム
 

朝食後、乗鞍白雲荘に別れを告げる


大変お世話になりました。楽しかった〜。




 

畳平にある乗鞍本宮に参拝



ここは、標高日本一 2702mのバス停です。



畳平からまたバスに乗ります。 次の目的地は立山なので、富山駅に向かいます。
今回はJRやバスを乗り継ぎ、夫婦二人で「きままに個人旅行」
ルートは、上高地→乗鞍→立山→黒部アルペンルート
その途中で乗鞍岳に挑戦!
雨も少し降ったが、概ねお天気に恵まれて良かった。
楽しい乗鞍岳登山になって感謝です。



<信州旅行で訪れた場所>
 



上高地  賑わう「河童橋」周辺 (大正池から歩きました)






 上高地  梓川の朝靄に浮かぶモルゲンロートの「焼岳」



立山  パノラマバスの車窓から見た「剣岳」

 






黒部アルペンルート   展望台より「黒部湖」と「後立山連峰」を望む
(縦走してみたいなあ〜)


お天気に恵まれた、三泊四日の信州山旅でした!



訪問ありがとうございました。
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