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大浪池登山口〜大浪池休憩所〜<西回り>〜韓国岳避難小屋〜
   韓国岳山頂〜韓国岳避難小屋〜<東回り>〜大浪池休憩所〜大浪池登山口
 

霧島 大浪池&韓国岳

 

2012年8月25日

 

霧島連山は平成23年1月26日、新燃岳が189年ぶりに爆発的噴火。
噴火警戒レベル3の発表以来、入山規制が敷かれた。しかし、平成24年7月15日に大浪池、韓国岳、高千穂峰への登山が規制解除となり登山が可能となった。

今回その報を聞いた友人からのリクエストもあり、三人で霧島に足を伸ばすことにした。
本日の天気予報は快晴! 沖縄に接近してくる大型台風も影響がないと思って何も気にせず深夜3時に自宅を出発。 満天の星を見ながら気分よく高速道路を飛ばし、えびの高原に到着。
ところが山にはどんよりと雲が垂れ込めて・・・不安がよぎる。結局小雨の中、登山道に取り付いた。






火口湖、大浪池(おおなみのいけ)を覗き込む  <下を見るとかなりの断崖絶壁で・・・>


<コース概要>

1、大浪池登山口 7時21分 〜 2、大浪池休憩所 〜 <大浪池西回り> 〜 
3、韓国岳避難小屋 〜 4、韓国岳山頂 〜 5、韓国岳避難小屋(昼食) 〜 
<大浪池東回り>  〜  6、 大浪池休憩所 〜 7、大浪池登山口 13時30分 


                 

大浪池登山口駐車場に到着 7時00分
自宅を出発して3時間30分、やっと登山口に到着した。天気予報は快晴なのに空からはポツポツと雨が・・・。テンションが下がる。

  
 綺麗なトイレ

  駐車場横の登山口へ向かう  7時18分
登山準備をしていると時折強く雨が降る。雨雲が上空を激しく流れて不安定なお天気だ。

   道路標識
 

1、大浪池登山口  7時21分
登山口はバス停にもなっている。
さあいよいよスタート!しかし・・・雨が強くなってきた。

  
 登山届ポスト

 

整備された登山道  7時26分
雨を気にしながらスタートしたが、森の中に入ると覆い茂る木々が傘の代わりになって思わず助かった。
登山道は敷石が綺麗に整備されていてとても歩き易い。しかし雨で濡れて滑りやすいので注意して進んで行く。鳥の囀りを聞きながら気持ちよく森に溶け込んでゆく。

どうやら今回の3人の組み合わせは、今までの経験から言って天候に恵まれないようだ()

 

2、大浪池休憩所  7時51分
蒸し暑い中、森を抜けてやっと休憩所に到着!
ラッキーなことに雨は止んでいた。
  
 汗が噴き出す

 

休憩所内でちょっと一休み  7時53分
ザックを下して休憩。休憩所内は綺麗に掃除されていてとても気持ちよかった。

    7分後出発!

 

九州自然歩道案内図  8時00分
九州自然歩道は、4つの国立公園と4つの国定公園を通って九州を一周する長距離自然歩道で「やまびこさん」の愛称があります。
           (中略)
大浪池一周は約2時間かかります。左回りコースを東回りコース、時計周り(右回り)のコースは西回りコースです。一周の距離は4.0kmです。             <案内図より抜粋>

  大浪池(おおなみのいけ)  8時02分
「あ〜、韓国岳には雲がかかっている」 でも大浪池はかろうじて見える。前途多難だ。
大浪池は火口湖です。直径は650m、標高は1239mでほぼ円形です。火口の内壁は樹木におおわれ、静かな雰囲気をただよわせています。山頂からの眺望は、霧島連山はもとより、桜島、開聞岳も望まれ、その雄大さは登山者の目を楽しませてくれます。(説明標識より)
 

西回りコースへ  8時06分
大浪池の標識から更に上って行く。これから大浪池(火口)の周りを歩いて対岸へ向かう。
池には霧が立ち込めていて展望は良くない。

  
 8時21分

 

霧が少し晴れた  8時24分
時々大浪池が展望できる場所に出る。右下に大浪池を見下ろしながら進んで行くが・・・。
本来なら池の全貌を見渡し、しかもすぐ横にある韓国岳も見上げながら歩けるはずなのだが、この雲が絶景の一部分、一部分を小出しにして見せてくれる。その絵を一枚一枚頭の中で貼り合せて、全体を想像しながら歩いていた。
これもまた一興なり()

  大浪池登山口から1.7km地点  8時25分
出発して1時間が経過した。 「えっ、まだ1.7kmしか歩いてないんだ〜」 とういう印象だった。
この辺りはミヤマキリシマなどが生える低木地帯で、強風が常に当たるので大きな樹木は育たないとのことだ。
登山道沿いにはチラホラとミヤマキリシマが確認できるので、来年の花の時期にも是非またここを歩きたいと心が揺れる。韓国岳まであと2.7km。
 

えびの高原に向かう分岐  8時46分
この分岐を左に進むと2.3kmでえびの高原、右に進むと1.4kmで韓国岳である。

    木道を進む

  木道を進むとまたすぐに分岐  8時49分
自然保護目的で設置されたであろう木道を快適に進むと、ほどなくして韓国岳避難小屋の表示を見つけた。右奥に小屋があるようだ。

   快調、快調
 

3、韓国岳避難小屋  8時50分
避難小屋に到着、山頂までの急登を前に小屋内で休憩をすることにした。

    一休み

  韓国岳避難小屋で休憩  8時52分
小屋の中では仲のいいご夫婦一組が休憩中だった。
お二人はかなりのベテランさんで九州のみならず、全国の山を楽しんでいる様子だった。それぞれ奥方から見離され?山だけが心のオアシスの我々三人は、そのご夫婦の姿を拝見してちょっと羨ましいような、反省するような・・・複雑な気持ちに包まれた。(私だけ?)

そのご夫婦にスリーショットを撮って頂いた。
 

避難小屋を出発  9時00分
休憩も終え満を持して出発した。ここからが正念場、山頂まで直登が続く。

   あと700m 

  木段が続く  9時24分
笹が覆い茂る中、急な木段を辛抱して上って行く。
登るに連れて周りの樹木も低木へと変化してくる。
それにしてもキツイ上りだ!先行の二人の体力についていけず私一人取り残されて迷惑をかけてしまった。
太ももにかなりの負担がかかって、翌日の疲労が目に浮かぶ()

でも、この木段がなかったら、ズルズルと滑ってきっと登れないのではと思った。木段に感謝!
  展望が開けてくるはずだが・・・  9時37分
木段も終わって傾斜が幾分緩やかになってきた。
展望も開けて気分も爽快に!となりたいところだが・・・。
山頂に近づくにつれて強風と濃霧に襲われてしまう。
それでもこの雲が晴れるのを信じて山頂に向かった。下界を覗くと見えるはずの大浪池は雲に覆われて全く姿を見せてくれず、ただただ上を目指して進んで行った。足元は火山礫がザラザラとして歩き難い。
 

山頂まであと少し  9時49分
雨こそ降っていないが風がめっぽう強く歩き難くなってきた。風の音でお互いの声も通らない。

   こんなはずじゃ

  4、韓国岳(からくにだけ)山頂  9時51分
「マジか〜」と言うほど風が強い、時折吹く突風に吹き飛ばされそうになるので、冗談抜きで岩にしがみついて風が治まるのを待った。
山頂で記念撮影をしようとした時、数組、えびの高原方面から登山者が登って来た。皆さん風にあおられて大変だ!気のいい親子連れ(父と息子)の方に山頂での記念写真を撮って頂いた。強風の中ありがとうございました!
 

山頂の裏側を覗き込む  10時04分
とうとう雨も降ってきた。山頂の裏には火口跡があり、切立った崖になっている。
突風も吹き、高所が不得意な私には覗き込む勇気はなかった。それよりなんとか山頂からの大浪池の姿を一目見たくて、山頂から少し下った標識地点で風が落ち着くのを粘って待ってみた。
状況は変わらず時間が長く感じた。

  大浪池方面視界不良  10時12分
だんだん寒くなってきた。体が冷えてきたので諦めきれないが下山を決めて木段を下りた。

   残念無念!






ところが、我々の願いが通じたのか下山途中一瞬ガスが切れた!
2分間位だったが、大浪池が雲の間から見え隠れした。この下界に広がる森の中を歩いて韓国岳に上ったんだな〜と初めて確認でき嬉しかった。 10時31分



 

5、韓国岳避難小屋  10時55分
長い木段の下りだったが、上りに比べるとあっという間だった。ただ、濡れた木段は気をつけないと滑るので下りは特に要注意。ここでランチタイム!

    カレーうどん

 

昼食を終え下山  11時40分
避難小屋を出ると・・・明るい!晴れているぞ!
韓国岳山頂を見るとまだ雲がかかった状態だが、かなり天候が回復しているようだった。
メンバーの一人から「今からもう一度登ろうか?」と提案が出たが、残りの二人は無言で却下()
下山道は東回りコースを歩く。これで大浪池を一周することになる。まずは大浪池(火口)の縁まで登って行く。するとそこには・・・・・。






大浪池(おおなみのいけ)  湖面に青空が映って池が輝いて見えた。  12時05分



 

韓国岳山頂はまだ雲が・・・  12時05分
かなり天候が回復したが、山頂はまだ雲が覆っている。山頂以外は文句なしの快晴である。
晴れるとジリジリ暑くなってきた。
東回りコースを歩いていると所々に大浪池の絶景ビューポイントがあった。
下を見ると断崖絶壁なので足がジーンとしてきて怖くなってくる。


 

 





絶景なり!  12時15分  良い子は真似をしないようにネ!





立っていられません!  12時28分  岩の下は・・・見てもいられません!





大浪池休憩所が見えてきた  12時53分  青空が眩しい!



 

休憩所近くの火口縁鞍部  12時56分
朝とは打って変わって好いお天気。韓国岳もかなり見えている。景色を眺めながら小休憩。

   バッチリ!

 

6、大浪池休憩所  13時07分
今日一日楽しませてくれた韓国岳と大浪池に名残を惜しんで休憩所を後にした。

   ありがとう

 

7、大浪の池登山口  13時30分
朝歩いた整備された登山道を快適に下りてきた。無事に下山完了!お疲れ様でした。

   14071歩




今回、快晴の天気予報を確認し安心して山へ登ったが、避難小屋で一緒になった登山者から台風が沖縄に接近しているような時、霧島連山は麓では影響がないようでも、山頂は天候が荒れるのだと聞いた。山頂での強風、突風はやはり台風の影響だったのだろう。
えびの高原〜韓国岳〜新燃岳〜高千穂峰の縦走路はまだ解禁にならないのだろうか?
新燃岳が早く沈静化して安全宣言を出してもらいたいものである。
帰路は、霧島温泉の立ち寄り湯で汗を流して気分最高でした。

 背後のカラー 
訪問ありがとうございました。
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