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頂吉少年自然の家〜満干越〜金満山〜赤牟田の辻〜 
                           焼立山〜月の平〜頂吉少年自然の家
頂吉からの 金満山・赤牟田の辻・焼立山

2016年3月21日

早春の心地よい風が吹く中、H師匠のお誘いで金満尾根を歩いた。早朝は4℃と少し冷え込んでいたが、終日お天気は良好。陽が射すと温かく、上着もベストも脱いでシャツ一枚で十分だった。久しぶりに吸う山の空気は、日常の疲れをほどよく癒してくれる。




赤牟田の辻(旧焼立山)から焼立山(旧赤牟田の辻)へ向かう



<コース概要>

1、頂吉(かぐめよし)少年自然の家  7時45分 〜 2、紫川起点 〜 
3、
満干越 〜
<金満尾根(満干南尾根)> 〜 4、絹糸の滝&吉原の滑め滝〜 
5、
金満山 〜 <金満尾根(満干南尾根)> 〜 6、赤牟田の辻 〜 
7、
焼立山 〜 <上頂吉林道> 〜8、林道交差点 〜 
9、
月の平 〜 <上頂吉林道> 〜 10、頂吉(かぐめよし)少年自然の家  14時13分

  

 
頂吉(かぐめよし)少年自然の家
我々が準備をしていると、辺りに音楽が鳴り響き、
宿泊者50人程が広場に集まって朝礼を始めた。どうやらこの連休で研修があっているようだ。皆さん眠たそうに出てきた。この時間の気温は4℃。この気温だと朝が苦手な人も、ピシャッと目が覚めるだろう。

我々もピシャッと準備、準備!

1、頂吉少年自然の家」の前 7時45分出発
ここは「頂吉(かぐめよし)少年自然の家」の前にある公衆トイレ。本日はこのトイレの横のスペースを拝借して駐車。
前夜、H師匠からお誘いを受けて迷わずに参加を決めた。メンバーは福智山常連のベテランY本さんを含めて三人。
さて、今日の山行は如何に?

 

ミツマタが満開  7時46分
頂吉(かぐめよし)少年自然の家の敷地内にはミツマタの木が植えてあり、今が見頃。

     和紙の原料 

  頂吉少年自然の家前を通過  7時47分
道路を田川方面に3分程歩くと、福智山への青い道路標識が見えてくる。

     7時50分 

 ここ頂吉(かぐめよし)は紫川の起点とされている。
ここから上流に伸びる川が2本ある。一つは満干に通じる「吉原川」もう一つは上頂吉林道と並行して流れる「山の神川」である。この2本の川が、ここ頂吉で合流して一本の川となる。


 

2、紫川起点・上頂吉林道入口  7時50分
ガードレールのある橋を渡ると上頂吉林道に通じるが、橋を渡らずに真っ直ぐ進む。

    紫川起点の碑

 

しばらくは民家の中を歩く  7時51分
今回は、まず吉原川沿いに歩き、満干越を目指す。その後、金満尾根(満干南尾根)を進むが、途中で絹糸の滝・吉原の滑め滝を観賞。更に金満尾根を進み、金満山山頂へ。その後赤牟田の辻、焼立山を踏み、念仏坂を下った後に、気になっていた林道を使って、ここ頂吉へ戻ってくると言う周回コースだ!

 

民家を抜けて林道へ  7時57分
「んっ?」 ぬかるんだ足下を見ると・・・
それはイノシシの足跡だった!

    H師匠が発見! 

  吉原川を渡渉  8時18分
川の流れに沿って道が伸びている。途中で川を3回渡渉することになる。

    ヤブ椿の落花


吉原川の下流は水量が少なく、とても静かな流れである。しかし、雨が続く日などは川を渡渉する際は十分気を付けなければならない。川底は苔が生えて滑り易い。慎重に渡ろう!

吉原川の水量が少ないのはいつも不思議に思う。「ひょっとして地下を流れている水もあるのではないか?」とH師匠は言う。真実は分からない。     




 

慎重に渡渉  8時25分
H師匠が先導してくれる。的確なルート選択で安心して歩くことが出来る。

     バランス良く

最終的には川の左側に渡り、林道を進むことになる。





林道は倒木で荒れていた  8時28分  注意しながら進んで行く


 

満干越への分岐を通過  8時37分
金満尾根に乗るにはここから左に上るのだが、目印がわかり難くて、つい見過ごしてしまう。今回はちょっと寄り道で真っ直ぐ進む。

     木に古びたテープ 


我々は今回、この林道を真っ直ぐ進んで、この先にある満干集落跡を見に行くことにした。

そして、またもう一度ここに戻って満干越に向かう。



 

林道は荒れている  8時38分
倒木の下を潜ったり、跨いだり大変な場所も数ヶ所あった。H師匠とY本さんは要領よく進んで行くが、私はザックが倒木にひっかかり難儀した。しかし、言い訳ではないが、快適に歩くのは勿論良いが、たまにはワイルドな山歩きも面白いものだ。

 

作業小屋・満干集落跡  8時41分
林道を進んでいくと広場に出た。広場には古びた作業小屋があった。H師匠によると、この小屋は25年程前に建てられたと言う。
現在はもう使われていないようだが、当時は林業の方が作業や休憩に利用していたらしい。この場所が満干集落跡になる。この先の川沿いに集落跡の石垣が遺っていた。

 

<H師匠の沢登りの記憶>
H師匠は25〜26年前に、この満干集落にある小さな川から上流にかけて沢登りを楽しんでいたとのこと。当時は友人と二人でこの界隈を探検して歩くのがとても面白く、頻繁に足を運んでいたようだ。
その沢も今は倒木などで荒れ果てている。
H師匠は懐かしそうに眺めていた。

 

満干越への分岐に戻って来た  8時54分
満干集落跡で休憩後、先程通過した分岐に戻って来た。足下に白くて小さな花が。

   サツマイナモリ  

さあこれからいよいよ本番の金満尾根に向かう。先ずは満干越えまで上ろう!
林道から満干越への取り付き口はわかり難いが、取り付くと道筋ははっきりしている。
取り付き口には色褪せた赤テープや白いビニール袋などがぶら下げてある。     



 「満干」の語源は、滝上部の岩の間から、不定期に吹き上がる間欠泉による、川の水量の増減からきているらしい。
 

3、満干越  8時57分 右へ進む 
林道から3分も歩けば満干越に到着。ここから左に進めば新城・茶臼山。我々が目指す金満山は右。途中で絹糸の滝に立ち寄る予定。

   黄色い標識が目立つ 

 

快適な尾根歩き  9時00分
木漏れ日の中、気持ち良く歩を進める。快適な尾根歩きに満足。

     環境維持の啓蒙

 

イノシシのヌタ場  9時03分
「猪の風呂」と標識があるが、実はノミやダニの宝庫?近づかない方がいいようだ。

    イラスト入り

  せせらぎロード  9時12分
ほどよい斜度の尾根歩き。疲れも感じることなく順調に歩く。右側から川の流れる音が聞えてくるようになった。

     誰が付けたの? 

満干越から赤牟田の辻に至るまでの尾根は、現在「金満尾根」と呼ばれている。以前は「満干南尾根」と呼ばれていたらしい。紹介される雑誌等で徐々にその名称も変わるのだろうか?






尾根を歩いていると、大きな木を中心に道が左右に分かれている。 9時13分


左の標識

 

右の標識   滝を目指して右へ向かう!

  


左の道は上り勾配、右の道は緩やかに下っている。木の根元に黄色い標識がある。



 

滝の音が響く  9時16分
道は徐々に細くなる。右側は崖になっている部分もあり、滑落注意の標識も現れる。

    慎重に! 



滑り易く、細い登山道(斜面)を進んで行くと、小さな滝壺のある場所にさしかかる。
道はここで行き止まり。  ここから上流を見ると「ゴルジュの小滝」が見える。

 

4、絹糸の滝&吉原の滑め滝  9時19分
ゴルジュの小滝は迫力もイマイチかな?
下から覗くとこんな感じ。

    ゴルジュの小滝 


しかし、この下流の「吉原の滑め滝」は全長72m、落差は25mで五段に分かれている!
ここで、驚きの写真をご紹介しましょう!


     写真は26年前、「吉原の滑滝」下部にある「絹糸の滝」を上る、H師匠の勇姿です。
足に履いているのは、なんと当時は草鞋(わらじ)だそうです!
 この「絹糸の滝」は4年程前(2012年)に雑誌で、新発見の滝として紹介されました。しかしながら、その雑誌で紹介される20年以上も前にH師匠はこの滝の存在を知っていて、しかも沢登りまでされていたということになります。もちろん当時は無名の滝でした。


先ほどのゴルジュの小滝前の滝壺から下を覗くと「吉原の滑め滝」が流れ落ちている。



そして、次の写真が同じ場所を颯爽と沢登りする 26年前のH師匠です!

 

急流の中をさすがH師匠、完全脱帽です! よくぞご無事で・・・。


滝の観賞も終え、再度金満尾根の分岐に戻って来た!



今度は左側の「焼立山・両貝権現」方面へと進む。  9時30分  <金満尾根(満干南尾根)>

 


      急登に喘ぎながら金満尾根を進む  9時34分  黙々と一歩一歩



尾根を上るにつれてゴツゴツとした石灰岩が現れてくる。

 

石灰岩の中を歩く  9時45分
まるでゴジラの背中の様な石灰岩。
ここは「英彦山 秋の峰入道」でもある。


    歴史ある道  





石灰岩をすり抜けて尾根を歩いていると、両貝権現の標識が目についた。修験者が立ち寄る場所があるとのことで、見に行くことにした。
 
 

両貝権現  9時51分
修験窟入口の標識からすぐの所に両貝権現が祀られている。木札が供えてある。

    木札 

  あと少しで金満山  9時55分
両貝権現に手を合わせて金満山へと向かう。途中で国土調査の標柱を発見。

    国土調査済み 
  5、金満山  9時56分  526m
頂吉をスタートして2時間11分で金満山登頂。寄り道もしているのでまずまずのタイム。

    樹林の中



       我々が金満山山頂に到着してザックを下ろした時、後方から単独の登山者が続いて登頂された。

挨拶を交わすと、H師匠と共通の知人がいるとのことで話が盛り上がった。
私にも「ホームページも見ていますよ」と言われて、感謝です!



     記念に一枚  10時02分
左から Y本さん ・ H師匠 ・ 山頂でお会いしたMさん
少し談笑後、Mさんは先発されてお別れとなった。

またどこかの山でお会いしましょう!  


金満山で少し休憩した後、石灰岩の金満尾根(満干南尾根)と格闘すること35分

長い尾根に閉口しながらも黙々と歩いた!


 

防火帯の稜線に出た〜  10時43分
ここは赤牟田の辻のすぐ近く。この防火帯は福智山〜牛斬山の縦走路である。

     右へ進む 

  防火帯を上って行く  10時45分
青い空と広い防火帯。これまで尾根歩きだったこともあり、防火帯に出ると開放感に浸って天国、天国。ワラビはまだかな?と探してみるが、もう少し先のようだった。
  6、赤牟田の辻  10時46分  759m
ここは旧焼立山。数年前、赤牟田の辻と焼立山の名称が何故か入れ替わっていた。

   慣れない山名 
  赤牟田の辻を出発  10時56分
山頂で10分程休憩した後、正面に見える焼立山へ向かってGO!
雲一つない空、心地よい風に吹かれながら足取りも軽い。PM2.5も発生してなさそうで、久しぶりの快晴と言っていいだろう。
お腹も空いてきたので、昼食は焼立山山頂で食べることにした。
 

焼立山まであと少し  11時01分
広い縦走路を見ていると、ゴルフコースを歩いているような錯覚に陥る。

    振り返り見る

  7、焼立山(旧赤牟田の辻) 11時08分
本日、三座目の焼立山に登頂。ここで遠くに聳える福智山を見ながら昼食にした。

    山頂 791m
  Y本さんから食後におはぎの差し入れ。
H師匠からはコーヒーとお菓子を頂いた。

    感謝・満腹 



焼立山からの眺望(南岳・福智山・鈴ヶ岩屋)


 

トレランの二人  12時00分
昼食休憩も終え、出発しようとした時、赤牟田の辻方面から、一組の若きカップルが軽快に走ってきた。焼立山山頂で立ち止まり、「福智山は?」と聞かれ、「あれですよ」指差して教えると、元気よく挨拶して走り去って行った。最近はトレラン人口も増えているようだ。
若さが羨ましく感じる。






念仏坂  12時05分  我々ロートルトリオは慎重に急坂を下る




 

左は植林・右は自然林  12時05分
前方の福智山が気になるが、滑り易い足下に集中した。太陽の陽射しが強いので、なるべく日陰を選んで下った。
この坂は焼立山(旧赤牟田の辻)名物、「念仏坂」と呼ばれている。標高差は150m。
下りは問題ないが、上りとなるとちょっと手強い坂になる。

 

上頂吉林道に出会う  12時14分
念仏坂を下り終えると右手に新しい林道が目に入る。砂利道なのですぐにわかる。
H師匠に聞くと、この林道は本日のスタート地点である、頂吉(かぐめよし)まで続いていて、今日はこの林道経由で下山するとのことだった。勿論、私も未踏ルートなので興味があり、大賛成。さっそく砂利道へ。





砂利が敷き詰められた林道へ  12時15分

この上頂吉林道(かみかぐめよしりんどう)は、私が4年前に気が付いた新設の林道で、以前から開通していた頂吉(かぐめよし)から月の平の区間を更に延長させて、ここ念仏坂の下まで伸びてきたようだ。4年前、突然現れたこの砂利の林道を見たときは驚いた。
 

下り道に沿って  12時19分
林道の途中には所々支線もあるが、下り方向に沿って歩けば大丈夫。
自然林を切り拓いての林道工事は木材伐採など、林業の為とは理解は出来るが、モトクロスバイク等の侵入も容易になり、自然破壊にもつながるので、その辺の対策も切にお願いしたいと思う。





林道は落石注意!   12時29分   左手に福智山と鈴ヶ岩屋が見える場所がある
林道脇の斜面は赤土から大きな岩がむき出しになっている。時折大きな岩が道まで落ちていて、これに当たると非常に危ない!今後、赤土が雨に流されると、岩や木が落ちてくるだろう。 



 

ふきのとう  12時38分
道端に「ふきのとう」が顔を出す。明るい黄みどり色が早春を演出している。

    天ぷらに 

 

治山工事  12時54分
林道を下って行くと、植林地帯を割って建設された砂防ダムがあった。

     27年度 治山

 

林道交差点への分岐  12時57分
砂防ダムから少し下ると、左に林道の支線がある。真っ直ぐ進んでも良いが、あまりにも林道歩きが単調なので、ここから左の支線で林道交差点まで行って、そこから月の平に下ることにした。影で隠れて見えないが、左手に林道交差点への標識がある。

支線で林道交差点へ向かう  12時58分

  

  橋を渡る  13時07分
先ほどの分岐表示から進むと、すぐに岩がゴロゴロとした荒れた林道になる。
そして10分も歩けば橋にさしかかる。その橋を渡るとそこが林道交差点になっている。
ここから左に上ると福智山へ、右に下ると月の平に通じることになる。
  8、林道交差点  13時08分
林道交差点から月の平までは登山道となる。
下りは必死に二人について行くが・・・。

    足下の標識

ここから下ると自然林の中に突入、欅(けやき)の大木などあって雰囲気の良い森となる。




 

自然林から竹林へ  13時13分
林道交差点から下って行くにつれて森の様相が変化する。

     筍の季節

 

9、月の平  13時25分  林道と合流
再び上頂吉林道に合流。下りでは、Y本さんとH師匠にかなり離された(悲)

    月の平の標識 

林道交差点からの登山道ルートで「月の平」に下って来たが、林道利用で下ってもこの「月の平」に通じている。但し、林道は曲がりくねっているので距離は長く、時間もかかる。





「月の平」で小休止  13時26分  3分程休憩して出発!

 

 

林道歩き
山の神川に沿って歩く林道歩きでは三つの橋を渡ることになる。
上頂吉3号橋  13時36分
上頂吉2号橋  13時46分
かぐめ大岩    13時49分
上頂吉1号橋  13時56分
偶然にも橋と橋の間隔は10分だった。

 

かぐめ大岩  13時49分
2号橋と1号橋の間にかぐめ大岩がある。
この大岩は頂吉(かぐめよし)の地名の語源と言われているらしい。
かがみ石→かごみ石→かぐめよし(?)
なんだかよくわからないが・・・。
この大岩の付近にはカッパが住み着いていたとの伝説も・・・。

 

一般車両通行止めゲート  14時03分
とうとう頂吉まで戻って来た。ゲートを越えるとゴールもすぐそこだ。

     注意表示

  紫川起点・上頂吉林道入口  14時08分
今朝通過した地点に戻って来た。金満山〜赤牟田の辻〜焼立山の周回コースを完歩。

    紫川起点 

満足感に浸って道路を歩き、頂吉少年自然の家へと向かう。
今日も一日楽しかった〜


左のガードレール越しに川を覗くと・・・・
「吉原川」と「山の神川」の合流地点が確認できる。




左から「吉原川」の流れ、上から「山の神川」の流れ、そして右に流れ下るのは「紫川」となる。


 

10、頂吉少年自然の家  14時13分
無事に駐車地点の公衆トイレに到着!本日の山歩きは6時間28分。20610歩だった。

    お疲れ様〜 


あっと言う間の一日だった!

H師匠、Y本さんありがとうございました。


訪問ありがとうございました。
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