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仁田峠〜紅葉茶屋〜鬼人谷口〜<新道>〜立岩の峰(昼食)
             〜普賢岳〜紅葉茶屋〜国見岳〜妙見神社〜仁田峠

雲仙 普賢岳

 2016年11月12日

高校同級生登山も今回で9回目を数える。よく続いているものだとみんな感心している。普賢岳は5年前に一度挑戦したが、その時は霧の為全く視界が利かず、普賢岳から平成新山を拝むことが出来なかった。その後、景色の良い新道も整備されたということで、リベンジ登山となった。



   

仁田峠  スタート前の16人の精鋭登山者? メンバー全員まだ元気です!

<コース概要>

1、仁田峠駐車場スタート 10時05分 〜 2、ロープウェイ山麓駅(普賢神社拝殿) 〜 
3、あざみ谷 〜 4、紅葉茶屋 〜 5、鬼人谷口 〜 6、鳩穴分れ 〜 7、立岩の峰(昼食)〜
8、霧氷沢分れ 〜 9、霧氷沢 〜 10、霧氷沢分れ 〜 11、普賢岳 〜 12、紅葉茶屋 〜 
13、
鬼人谷口 〜14、国見分れ 〜 15、国見岳 〜 16、国見分れ 〜 17、妙見神社 〜 
18、ロープウェイ山上駅 〜 19、仁田峠駐車場  15時26分
  

 

北九州市を出発!  5時40分
まだ暗い内から、JR八幡駅〜黒崎駅〜折尾駅〜
遠賀川駅〜九州自動車道須恵パーキングとメンバーを拾いながら一路雲仙へ!

仁田峠で長崎在住のO川君と合流して、これで今回の16人の登山部隊が全員集合!
眠たい目を擦りながらも皆さん楽しそうだ。
さてさて今回の高校同級生登山は如何に?


ワイワイ、ガヤガヤと4時間のバス旅はあっという間に終了!  そして・・・




仁田峠駐車場に到着  9時50分  素晴らしい! 我々には珍しく雲一つない快晴だ!
寝不足などは吹っ飛んで、メンバー全員戦闘態勢! 


 

仁田峠で集合写真  10時04分
こんなにお天気がいいなんて!いったい誰が晴れ男?日頃、行いの良いK林君かな?

    NITA PASS

 

1、仁田峠駐車場スタート 10時05分
集合写真も撮り終えて、さあ普賢岳に向かってスタート!

   国立公園





 2、ロープウェイ山麓駅(普賢神社拝殿)  10時09分  左に妙見岳、そして右に平成新山



 
妙見岳



平成新山



ロープウェイ山麓駅の右側に普賢神社拝殿があるが、そこが普賢岳への登山口となる。


 

普賢神社拝殿  10時11分
入山する前に安全登山を祈念して参拝。

    M利君





自然林の中を気持ちよく進んで行く  10時17分  陽射しが強く、すぐに汗ばんできた
ベテラン登山者? T久君の後姿がカッコイイ


 

3、あざみ谷  10時29分
登山道を進んで行くと、鳥居のある少し広い場所に出た。ここは登山者の休憩場所。

    鳥居・旧道か?

 

紅葉を愛でながら  10時46分
上るにつれ次第に紅葉する木が増えてきた。登山道はモミジがたくさん落ちている。

    紅葉・黄葉

 

振り返ると妙見岳  10時55分
紅葉の中、K附君とM村君が足取り軽く上ってくる。背景の妙見岳がGOOD!
普賢岳植物群落保護林はカエデ類が広い面積を占め、紅葉期に美しいことなど、学術的に貴重な原始性の高い植物群落のことから保護されています。
普賢岳一帯は、紅葉がきれいなことから「普賢岳広葉樹林」として国の天然記念物にも指定されています。   (説明看板より抜粋)

   

 

4、紅葉茶屋  10時58分
ここは普賢岳への分岐となる。
5年前はここから直登して普賢岳を目指したが、
今回は100m先の鬼人谷口まで進んで、新道に挑戦する。他の登山者も殆どの人が新道で山頂を目指していた。

この時間、既に下ってくる登山者も多い。

 

5、鬼人谷口(きじんだにぐち)  11時04分
この分岐は直進すると国見岳。右に進むと新道で普賢岳へと通じる。

     鳩穴分れへ





鬼人谷からそそり立つ国見岳の斜面を望む  11時07分  皆さん立ち止まって撮影している


 

鬼人谷を見下ろしながら歩く  11時12分
なだらかな登山道を快調に歩いて行く。赤く目立つものが・・・鳥獣保護区の標識だった。

    特別保護地区  

 

西の風穴  11時16分
普賢岳の風穴では、九州各地から蚕の卵を預かり、天然の冷蔵庫で保管し、必要な時に返送する仕組みでした。これにより、農繁期を避けたり、蚕のエサである桑の生育に合わせたりして、安定的に絹を生産できるようになりました。 (説明標識より)

風穴は、あちこちにすき間があり、冬場は冷気が吹き込み、内部の岩盤もどんどん冷やされ、風穴内の温度は0℃以下になります。
夏でも、風穴内部の温度は4℃程度に保たれ、冷えた空気は風穴口から流れ出てきます。
こうしたことから、かつては、蚕の保存の地、氷室として、氷づくりなどに利用されていました。
             (説明標識より)

 

ヤマグルマ  11時33分
世界に1科1属1種の近縁種のない特異で貴重な常緑高木樹です。ヤマグルマは、岩肌が露出し、空気の動きのある場所を好んで生えます。北斜面で、日当たりが悪く、年平均気温は約10℃(1月は−1℃)のきびしい環境ですが、ヤマグルマは垂直な崖にへばりつき、力強く生きています。
              (説明標識より)

 

北の風穴・柱状節理  11時41分
目の前で風穴の入口をよく観察すると、岩が柱のように割れています。これは柱状節理と呼ばれるものです。         (説明標識より)
コケ植物
雲仙岳に数個ある風穴には入口より2〜3メートル奥まで、順番に違う種類のコケ植物が見られます。              (説明標識より)


説明標識で立ち止まり、その都度いろいろとお勉強しながら上って行く。



 

6、鳩穴分れ  11時47分
かつて、この道の先には、「鳩穴」と呼ばれる穴がありました。鳩穴は1663年の「寛文の噴火」の際に出来た溶岩トンネルです。その内部は真夏でも天然の氷が残るほどの冷気で充たされていました。
しかし、「平成の噴火」によって、埋まってしまいました。            (説明標識より)

 

ここから一方通行  11時51分
これから細い登山道になる。ここ、鳩穴分れから霧氷沢分れまでは一方通行となっている。

    説明標識 





案内マップをよく見ると、霧氷沢分れまで警戒区域との境界線に沿って上って行くことになる。


 

余裕?の二人(Y中君とM村君)  11時59分
ダイエットに成功した二人。以前よりハイペースで上れるようになりました。バンザーイ!

    警戒区域





振り向くと遠く右奥に多良岳が見える  12時01分  薄雲が下界を覆う


 

平成新山に近づく  12時08分
荒涼とした溶岩ドームが目の前に迫ってきた。
噴気が上がり、ちょっと不気味な感じがする。


     噴火はNGです!



「立岩の峰」の下の広場には立ち入り禁止のロープが張られ、溶岩ドームには近づけない。 




 立入禁止のロープの前で溶岩ドームを見つめる
自然の偉大さを肌で感じる
この溶岩ドームをこんなに近くで見ると、26年前のあの大惨事を思い出さずにいられない。
 
平成新山  火山活動と植生遷移

1990(平成2)年11月17日、198年ぶりに始まった噴火活動は、約5年間続き、目の前に見える平成新山(溶岩ドーム)をつくりました。かつては森林が広がっていましたが、火山活動により壊滅的な被害を受け、裸地になりました。しかし、雨が多く比較的温暖な日本では、再び長い年月をかけて森に戻っていきます。これを植物遷移と呼びます。 

平成新山にはすでに、裸地にススキやイタドリ、低木林のニシキウツギやヤマアジサイなどが再生し始めました。これから長い年月をかけてカエデ、ナナカマドなどの落葉広葉樹林に戻っていくことでしょう。

また、雲仙を代表するミヤマキリシマの稚樹も確認され始めました。ミヤマキリシマは火山ガスに強く、他の植物が生育できない環境でも群落を形成できる特異な植物です。こうした火山と共生する植物の集まりを「火山植生」と呼びます。植物たちは、過酷な環境にもたくましく適応し、ゆっくりではありますが、確実に再生しつつあります。                              (説名標識より)





7、立岩の峰広場(昼食)  12時11分  溶岩ドームまでの距離は約200m
昼食の準備をするメンバーを横目に「立岩の峰展望所」に上ってみた
噴火した当時を思い出すと、このような場所でのんびり昼食とは嘘のようだ。





立岩の峰展望所からの眺望  12時12分  岩塊の間から多良岳が顔を出す 




立岩の峰から普賢岳山頂をズームアップ  12時16分  たくさんの登山者が確認できる


のんびり風景を眺めていると・・・・突然ヘリプターの爆音が鳴り響いた
最初は、秋のモミジ狩り風景を撮影するためのマスコミかと思っていたのだが・・・
スルスルとロープを使って人が降りてきた


「レスキューヘリ」だった!

 
普賢岳山頂でのレスキュー  12時28分  固唾(かたず)をのんで見守る

よく見ると他の登山者は山頂から消えている。邪魔にならないように山頂を一旦下りたのだろう。いったい山頂で何があったのだろう?みんな心配そうに見ていた。




 

普賢岳へ  12時49分
約40分の昼食休憩を終えて、普賢岳を目指す!元気回復で足取りは軽い。

    アザミ

 

8、霧氷沢分れ  13時03分
普賢岳山頂まであと250m。頑張るぞー。
でも霧氷沢へも行ってみたい。


    あと250m


鳩穴分れからの一方通行区間はここで終了

標識を見ると霧氷沢分れから50メートルで「霧氷沢」と表示があったので、M村君とここで一旦分かれて、ヒカゲツツジで有名な「霧氷沢」へ行ってみることにした。


 

9、霧氷沢  13時06分
目の前には溶岩ドーム。霧氷沢はひんやりとして、ちょっと寂しい感じの場所だった。

    冬にお勧め

 

霧氷沢はその名の通り、霧氷が良く見られる場所です。霧氷とは、過冷却された霧や雲が、風によって木の枝などに吹き付けられ、その衝撃で一瞬のうちに凍りついたものです。霧氷沢は標高1300mを越え、南側の岩山より日当たりが悪く気温が低いことに加え、冬には東西に伸びた谷に沿って北西の風が集まるなど、霧氷観察には絶好の場所なのです。

 

10、霧氷沢分れ  13時12分
霧氷沢まで足を延ばしたので、ちょっと満足。3分程見学してまた霧氷沢分れまで戻って来た。霧氷沢に寄り道したので、私がグループの最後尾となった。約10分のロス。「山頂碑での集合写真に間に合わないと大変だ!」
ピッチを上げてメンバーに追いつこうと焦って追いかけた。

 

秩父宮殿下御登山記念碑  13時14分
(大正14年2月登頂→昭和初期に建立)
秩父宮殿下(19021953)は昭和天皇の弟君、今上天皇の叔父にあたる。殿下が屈指のアルピニストだった事実を知る人は少ない。
アルプスの険峰マッターホルンの登攀にも成功され、世界の皇族の中で屈指の登山家として知られた存在だった。   (ネット調べ)

 

山頂直下の広場  13時15分
この場所で紅葉茶屋からの直登コースと合流することになる。山頂の風が強い時などはここで風を避けながら休憩する人も多い。広場の奥に普賢神社が祀られている。勿論手を合わせて登頂御礼参拝。山頂から登山者の声が聞こえてくる。かなり賑わっているようだ。

     
             普賢神社

 

11、普賢岳山頂  13時20分  1359m
視界良好!平成新山もクッキリと見える。
5年前のリベンジが叶ったぞ!
紅葉する斜面も見えて秋を感じる。来て良かったと思う瞬間だった。
山頂は人、人、人でごった返している。しかし、景色は360℃グルッ〜と見渡せて、登頂者のテンションは上がりっぱなしだった。




普賢岳山頂で集合写真 素晴らしい!16人全員登頂しました!メンバー全員満面の笑み。


 

普賢岳を下山  13時31分
メンバーはそれぞれ記念写真を撮っている。そうこうしている内に、山頂は登山者で満杯。後続の登頂者と入れ替わるように下山することになった。
@  紅葉の時季&A土曜日&B快晴と言う条件が三拍子揃っているので、登山者が多いのも当然と言えば当然の事だろう。

 

紅葉茶屋へ  13時40分
普賢神社のある山頂直下の広場から紅葉茶屋へ下って行く。周囲が紅く染まって美しい。

    転倒注意!

 

12、紅葉茶屋  13時55分
普賢神社広場から15分で紅葉茶屋に到着。ここで16人が二手に分かれることになった。
1、往路で仁田峠へ直接下山する人→9人
2、妙見岳経由で下山する人→7人
本人希望でM利君、O川君、T久君、N山君、O塚君、N村君そして私の7人が妙見岳経由で下山することなり、下山タイムは16時と決定!


本日2度目の紅葉茶屋  普賢岳に登頂してグルッと周回してきたことになる。



紅葉茶屋でメンバーが一旦お別れ  13時56分
歩き足りないメンバー7人が、妙見岳経由で仁田峠まで下山することになった。






精鋭?7人組は元気よく紅葉茶屋をスタート!  13時58分  H渡リーダー、またあとで。




 
色付いたモミジに心癒される。
16時までに駐車場集合なので、少々焦る。

 先頭のM利君がギアを上げる。 14時03分
国見分れまでの急登はかなり苦しい。
しかし、M利君のハイペースは衰えを知らない。
皆、息を切らして着いて行った。

13、鬼人谷口  14時00分 直進
ここも本日2回目の鬼人谷口。今度は直進して国見分れ方面へ進む。ここからは急登を上り、国見分れを目指すことになる。

   

     正面に見えるのは国見岳 
14時01分




平成新山と普賢岳  14時12分  急登を登ること12分、振り向くと赤く染まる普賢岳



 

平成新山の山頂をズームアップ
溶岩ドームの全景を見る事ができた



普賢岳山頂をズームアップ
山頂にはたくさんの登山者

 

14、国見分れ  14時15分
鬼人谷口から15分で到着。M利君を除き、他全員ヘトヘト。さてどうする?と、ここで精鋭7人がまた二手に分かれることになった。
1、直進して妙見神社経由で下る人→4人
2、国見岳に挑戦する人→3人
本人の希望でM利君、T久君と私の3人が国見岳に挑戦することになった。

 

国見分れから国見岳へ  14時15分
3人は休憩もせず、そのまま自然林の茂る国見岳へのルートに分け入った。

    さあ行くぞ!





繁みを抜けると眼前に国見岳  14時17分 見上げると圧倒される
山肌の中腹に大きな岩が数個ある。その岩にキラッと光るものが・・・それはだった!



 

急登に挑戦  14時18分
5年前、この国見岳に上ったことがあるが、その時は濃霧が発生していて、全体の状況を見渡すことが出来なかった。
今回は国見岳の全容を把握しながら上ることが出来るので、幸か不幸か国見岳の急登を目の当たりにして、ちょっとドキドキしながら上ることになった。




中腹の岩壁を上る
(下からキラッと見えた鎖場の場所)  14時19分  ルート確認!
この急登でもM利君はハイペース。 T久君と共に着いて行った!



 

15、国見岳  14時24分  1347m
国見分れから9分で山頂に到着。(後で調べたら、山渓マッのコースタイムは20分だった)

     達成感

 
T久君とM利君

国見岳山頂で記念撮影  14時26分
周囲360度をグル〜ッと見渡せて大満足!

   O&M



国見岳山頂から見る平成新山(左上)と普賢岳(右)  14時33分  眺望をゆっくり楽しんだ。
噴気を上げる平成新山(溶岩ドーム)の存在感を感じつつ下山に取り掛かる。


 
谷下を見るとちょっと怖気づいてしまう。
三点支持で、足を滑らさないように注意!

慎重に岩場を下る  14時38分
正に急登!雄大な景色も楽しめずに足下ばかり見ながら下って行った。

   

   

 

16、国見分れ  14時44分
山頂から国見分れまで8分だった。これよりロープウェイのある妙見岳を目指す。

    尾根歩き

 

平坦な尾根歩き  14時45分
国見分れから妙見岳までは楽勝の尾根歩き。岩場下りが終わってホッとして歩く。地球温暖化?6月に咲く花がチラホラと・・・。

     ミヤマキリシマ

 

第2吹越への分岐を通過  14時51分
快適な尾根歩き。おまけに左側に見える普賢岳の山肌は紅葉していて、とてもいい感じだ。

  
 奥に平成新山

 

17、妙見神社  14時59分
勿論ここでも登頂御礼参拝。ロープウェイを利用した観光客もここまではやってくる。

   二礼二拍手一礼


駐車場での集合時間まで、あと1時間。参拝後にすぐに出発!




 

ゴルフコースが見えてきた  15時03分
快適な尾根歩きも終了!ここから駐車場まで下りが続く。

    ゆっくりと

 

18、ロープウェイ山上駅  15時04分
ここは山上駅展望台。観光客がたくさんいる。その中でザックを背負いウロウロしていると、「登山したんやね。若いね〜」と、おばあちゃんから声をかけられた。(そんなに若くないですよ。もうすぐ還暦ですよ。とは言えなかった)。観光客はここから更に上にある展望台にも続々と上っていた。





観光客を乗せたロープウェイが上ってくる  15時05分  斜面の紅葉がとても綺麗!
ロープウェイもさすがにこの季節は大忙しのようだ。



 

ゴールの駐車場が見える  15時06分
駐車場は満車状態。さあこれから最後の下り。
駐車場まで気を抜かず歩こう!


    バスはどこだ?

 

ススキの穂が揺れる  15時22分
もうすぐ駐車場。集合時間に間に合った。

   
 安堵感

 

19、仁田峠駐車場  15時26分
我々三人が最後に下山。メンバー全員無事に下山して登山終了。お疲れ様でした。今宵のビールを楽しみにバスに乗り込んだ。

     貸し切りマイクロバス

参加16人のメンバーが全員「普賢岳」に登頂!
そして無事に下山!
皆さんそれぞれ秋深まる普賢岳を楽しんだことでしょう。

来年は同級生登山の10回目を迎えます。
さて来年はどのような山旅になるのやら?
お楽しみ♪ お楽しみ♪


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