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高千穂河原〜霧島神宮古宮址〜御鉢火口縁〜<馬の背>〜
           背門丘(せとお)〜高千穂峰(たかちほのみね)  
往復
 

ミヤマキリシマ咲く 高千穂峰

 

2013年5月11〜12日

 

毎年恒例、一泊宴会付きの高校同級生登山がやってきた。今回でもう6回目となるが、 よく続くものだと全員が驚いている。みんな山が好きなのか? 夜のお酒が楽しみなのか? ちょっと疑問ではあるが、ま、どちらにしても年に一度友と元気な顔を合わせるのは楽しいものだ。





高千穂河原の登山口で全員集合!


<コース概要>

1、高千穂河原  8時50分 〜 2、霧島神宮古宮址  3、御鉢火口縁<馬の背> 〜 
4、高千穂峰山頂 〜  5、御鉢火口縁<馬の背>  〜  6、高千穂河原   13時40分 





一日目  2013年5月11日(土曜日)

今回の参加者は21人。埼玉県、滋賀県、山口県の友人も駆けつけて賑やかな山行となった。
当初の予定は一日目に登山、二日目に観光だったが、一日目の天候が不安定なために、急遽予定を入れ替えて登山を二日目に変更した。結果、これが大正解だった!

    

       
  折尾駅で乗車  7時45分
いつもの中型バスをチャーターして、八幡駅、折尾駅、遠賀駅とメンバーをピックアップ。登山6回目ともなると、みなさん余裕の表情。

   H渡リーダーご挨拶 
 

白岳伝承蔵  11時23分
人吉インターを降りて、球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」に寄ってプチ観光。

    試飲をどうぞ!  

 

ひまわり亭で昼食  12時33分
球磨川の畔で人吉のおばちゃんたちの真心こもった美味しい手料理を頂いた!

    ひまわり御膳

 

球磨川下りを見物  13時22分
食後、外に出ると上流から球磨川下りの船が・・・。
あっという間に目の前を過ぎて行った。


   手を振りあう

  矢黒神社参拝  13時31分
ひまわり亭から歩いて5分。人吉・パワースポットの一つである矢黒神社だ。戦の神、勝負の流れを変え、打ち勝つパワーを持つと言われる。

   静かな境内
 

霧島神宮参拝  15時06分
昼食後はバスで一路、霧島へ!霧島と言えば霧島神宮。ここで「登山お守り」を購入して明日の登山の安全祈願をする。

   これでバッチリ!

  霧島神宮社殿  15時16分
朱塗りの社殿が美しい。ここは天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫にあたる、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が祀られている。

   二礼二拍手一礼。
 

霧島キャッスルホテル  18時02分
ホテルに到着後、温泉にゆっくり浸かり極楽、極楽。いよいよお待ちかねの宴会スタート。

   夕食です。 







          (音が出るので注意して ↓をクリック)
   こちらビデオはじまります

                                

今日はN谷君の誕生日!  N谷君はどの人って?  見たらわかるでしょ!
それにしてもまだ還暦でもないのにどうしてこんな姿になってるの?
ホテルの方の粋な計らい(勘違い)で思わず衣装をお借りすることになりました。


明日はいよいよ高千穂峰登山!

お酒もほどほどに、温泉で酔いを醒まして皆さん早目のご就寝でした。



二日目  2013年5月12日(日曜日)


早朝5時起床、お陰様でぐっすり眠れました。窓から朝の光が燦々と射し、今日一日のお天気の良さがすぐにわかりました。ホテルからは雲海に浮かぶ桜島や大隅半島の山並みも見ることが出来ました。
朝風呂に浸かって7時に朝食、登山ウェアに着替えてホテルをスタートです。





ホテルの前で全員集合!  7時58分


 

ホテル出発  8時00分
予定通りにホテルを出発! 
快晴の中、高千穂河原に向かいます。


    さらばキャッスル


登山旅行の参加者は21人、しかし高千穂峰に挑戦するのは15人。
留守番メンバーの6人は近くでパットパットゴルフとプチ観光です。



 

高千穂河原到着  8時39分
バス到着後、すぐに登山準備に取り掛かる。
高千穂峰もよく見える。 「待ってろよ〜」

    行くぞ〜

  1、集合写真を撮っていざ出発!  8時50分
登山口はツツジが満開です。
わっ〜綺麗、もちろん「K良さん」あなたのことですよ!


    ピース 
 

あれっ? K君何してるの?  8時51分
集合社写真を撮った後、全員満を持してスタート! 
しんがりを務める私も、さあ出発と思った瞬間、何故かまだ登山靴を履いているメンバーが一人。 
「おいおい大丈夫か?」 最初から思わぬハプニングだ! ま、いいか、5分遅れでスタートして二人で追いかけた。

 

2、霧島神宮古宮址に参拝  8時59分
朝日がギラギラと降り注ぐ。鳥居をくぐり参拝をしようとした時、留守番メンバーの6人から「写真撮って!」と呼び止められた。鳥居の下はミヤマキリシマが満開で、とても綺麗だった。正面に高千穂の峰が聳えて、とてもいいロケーションである。
ここは以前、旧霧島神宮が存在した場所だが、1234年御鉢の噴火により焼失。霧島神宮は後に現在の場所に再建された。

 

ミヤマキリシマをバックに  9時01分
古宮址での参拝は一旦お預けで、階段を下って記念撮影をした。留守番メンバーもミヤマキリシマを見ることができて本当に良かった。

   深山霧島 満開

 

霧島神宮 古宮址参拝  9時03分
参拝をしている間も、既に他のメンバーは登山道をどんどん進んでいる。かなり遅れをとっているので気にはなりながらも、本日の全員無事登頂、全員無事下山を祈った。
さてさて今日はどんな山行道中となるのやら?
ここで、留守番メンバーの6人とも暫しお別れ。
「ガンバレヨー」と声をかけられ、急ぎ足で登山道に向かった。

  急げ、急げ!  9時04分
古宮址参拝後、鳥居の下の階段を下りて左へ曲がると登山道に続く。少し焦る!

    標識を確認 
  灰の降り積もった階段を上る  9時09分
すぐに樹林帯に入るが、木陰になって気持ちいい。
登山道は新燃岳噴火の影響だろう、灰がたくさん積もっている。「ザッ、ザッ」と音を立てて上って行く。
前を歩くメンバーに追いつこうとハイペースになり、一気に汗が溢れ出た。

この樹林帯を抜けると木陰はない。高千穂峰までは上りは通常2時間。水場はないので、水分はしっかり携帯が必要だ!
 

この説明板によると、2年目に噴火した新燃岳は54年前にも噴火していた。
霧島火山の歴史は古く、火山活動は約700万年位前に始まったといわれています。高千穂峰・中岳・韓国岳・大浪池などはおおよそ1万年前にできたもので、中でも新燃岳や御鉢が最も新しく、新燃岳は昭和34年(1959年)にも爆発を起こし、多量の火山灰を降らせ、今でも水蒸気を出しています。
                   (説明板から抜粋)

 

自然研究路との分岐  9時16分
自然研究路に進むと、グルッと右回りで高千穂河原の駐車場に続いている。登山に自信のない方も、ちょっとした散策にはお勧めですよ。

   勿論、高千穂峰へ 

  追いついた!  9時23分
樹林帯を抜ける直前、最後の木陰で休んでいた先行の二人に追いついた。しかし、他のメンバー(11人)は見当たらない。
ここから4人で歩くことになった。

   木陰にひっそり咲いていた 
 

お天気は最高!  9時31分
ここからはもう日陰はない。しかも更に勾配は増して、おまけにザラザラとした火山灰、火山礫でズルズルと滑って踏ん張りがきかない。
沿道にミヤマキリシマがチラホラと咲いている。
花を見ながら歩くと気分が変わって歩く元気も出てくる。さあこれから第一難関の上りが待っている。
「頑張って歩こう!」

「アレっ?」 一人ついてこないぞー。







灰が降り積もった登山道を上る!     9時32分  砂の上を歩くようでとても登り辛い。
新燃岳噴火前はこの登山道は赤褐色だったが、今は灰色と化してしまった。







歩き難い登山道を一直線に上る  9時52分  高千穂河原が見える



 

沿道のミヤマキリシマ  9時53分
いつの間にか4人で登っていたのが、二人になってしまった。元気な二人は先に行ってしまった。気にせずゆっくり登ろう!お鉢までもう少し。沿道に咲くミヤマキリシマが疲れを癒してくれる。ミヤマキリシマは噴火による降灰でかなり痛めつけられたに違いないが、小さな株も元気に花を付けている。薄っすらとピンクに染まる斜面はとても綺麗だった。

 

3、御鉢火口縁  10時30分
大岩の横にザックを下して火口を覗き込むと、火口縁にへばり付くようにミヤマキリシマがたくさん群生していた。遠くに高千穂峰が見える。
「K田さん、あそこまで頑張って歩きましょう!」

    登山口から1時間40分


この時、M利君たち先頭集団はすでに高千穂峰山頂に登頂していた! 


            






御鉢(おはち)  斜面にピンクのミヤマキリシマが点在している  10時31分



 

馬の背を歩く  10時42分
痩せた火口の縁を歩く。途中にひび割れた大岩が今にも落ちそうな姿で転がっていた。

    いつか落ちるよ

  登山道が狭くなった  10時45分
足下注意の看板の先は、道が狭くなり、左下はアリ地獄のような不気味な景色だった。

   用心、用心!
  正面に高千穂峰  10時54分
馬の背を歩いて行くと高千穂峰の存在が次第に大きくなってくる。火口縁は途中にロープが張ってあり、ここから先は立入禁止だ。

   鞍部に下り、直登 
 

背門丘(せとお)の鳥居  10時59分
霧島神宮はもともと背門丘(高千穂峰御鉢の鞍部)にあったと言われている。

   山頂を拝む






登山者が多くなってきた。 11時23分
背門丘(せとお)の鳥居から少し上の岩で腰を下ろしていると、
山ガール達が元気よく上ってきた。




 

落石、足元注意!  11時30分
勾配が急な登山道なので、下に石を落さないように注意して歩く。上からの落石にも注意だ。

  
 一歩、一歩 

 

山頂に近づくと・・・  11時34分

山頂も近くなり見上げると、高千穂河原を一緒にスタートしたK君が、山頂付近にある大岩で遅れて登ってくる私達を心配そうに待っていてくれた。やっぱり持つべきものは友! でも、他のメンバーはと言うと・・・、すでに山頂で湯を沸かし、ラーメンを食べてお腹を満たしていたようだ。 う〜ん、悔しいが仕方ない。






4、天孫降臨伝説の山 高千穂峰山頂  11時40分  1573m
集合写真を撮影するや否や皆さんすぐに下山開始!  「おい、ちょっと待ってくれ〜」


 

高千穂峰の山頂で休憩  11時43分
下山するメンバーを見送り、数名が山頂で休憩を続けた。私は山頂の「天ノ逆鉾」を周回し、展望台から景色を楽しんだ。

    韓国岳がよく見える

 

高千穂山頂小屋  11時47分
小屋の戸が開いていたので中に入ってみた。
誰もいなかった。トイレはないが休憩できる。

    小屋内 

  高千穂峰を下山  12時03分
山頂で360度のパノラマを楽しんだ後、下山開始。
下山は意外と歩き易くペースアップ。


   靴が埋まる 





降り積もった火山灰の上を大股でどんどん下りて行く  12時10分



 

団体さんとすれ違う  12時15分
鳥居のある鞍部付近で50人程の団体さんとすれ違った。皆さん寡黙、必死に上っていた。

    鳥居通過

  馬の背を下る  12時24分
雄大な景色を堪能しながら下って行く。月面のような荒涼とした風景を眺めながら歩く。

   強風時は注意! 






5、御鉢火口縁に咲くミヤマキリシマ  12時34分  遠くにK君が待ってくれている




 

最後の下りだ!  12時48分
遠くに高千穂河原の駐車場が見える。
あと少しだ、ガンバロウ!

    足下注意

 

気楽な登山道  13時15分
火山灰の急坂もやっと下り終え、ここからは安心して歩くことができる。ゆっくりゆっくり歩く。
気温がどんどん上がり、喉が渇く。

    登山者カウンター

 

お出迎えありがとう!  13時33分
樹林帯を抜けて、高千穂河原が見えてきた!と思った瞬間、「お帰り〜」「よく歩いたね〜」と遠くから声がかかった。
下山がちょっと遅くなったので、心配したのか途中まで留守番メンバーが迎えに来てくれていた。おかげで元気が出ました。そしてここからゴールまで一緒に歩いてくれました。
一気に安堵感に包まれ、涙が出る。

  ゴール間近  13時39分
先に下山している同級生が全員でお出迎え。

   ファイト! 
  6、高千穂河原にゴール  13時40分
最後の下山者を迎えてみんなで拍手。
K田さん、よく頑張りました!ここ高千穂河原をスタートし、山頂を踏んで下山するまで4時間50分だった。ちょっと時間はかかったものの、最後まで諦めずによく歩き通しました。
これで全員無事に下山、事故もなく登山終了です。皆さん本当にお疲れ様でした。バスの中で食べた差し入れのアイスクリームが旨かった!



高千穂峰

たかちほのみね

登山スナップ

    写真提供/N山君 
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     全員無事生還!

お疲れ様でした。

来年はどこに登ろうか?


背後のカラー 
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