ご訪問ありがとうございます。
よろしければ他のページもどうぞ
 
  HOME へ



山口登山口〜山伏の宿〜国境石〜カラ迫岳山頂〜
                  下り登山道への分岐〜山口登山口

 

カラ迫岳  山開き

 

2015年4月19日

 
八女星野村にあるカラサコ岳の山開きに参加した。メンバーはT師匠、Y川さん、T井さんご夫妻、N村さん、Tさんと私の総勢7人。あいにくの雨だったが、70名程の参加者で賑わった。出発前に神事を終え、恒例の集合写真を撮影。今年は山開き10周年記念と言うことでお世話をされる上郷村の皆さんも嬉しそうだった。




山口登山口の横で集合写真  子供たちも加わって活気が出る!

 

<コース概要>

1、路肩の駐車スペース 7時42分 〜 2、山口登山口 9時17分 〜 3、金鉱跡 〜
4、山伏の宿 〜 5、幻の滝 〜 6、国境石 〜 7、カラ迫岳山頂 〜 8、国境石 
9、下り登山道への分岐  10、山口登山口 11時53分 〜 11、路肩の駐車スペース
12、滝の脇農村集落センター(だご汁の昼食)  12時23分



               
 

1、路肩の駐車スペース  7時42分
ここはカラ迫岳の山口登山口から200m程下った所にある路肩の駐車スペース。
8時45分から神事が始まるとのことだったが、我々は少々早目に到着した。今日は山開きだと言うのに、あいにくの雨。登山者の出足を心配してしまう。


我々の車にはT師匠、T井ご夫妻と私。ここで、星野村で前泊されていたY川さん、そしてN村さん、Tさんと合流。本日の山開き参加者7人が全員集合!となった。






 

山口登山口へ向かう  8時20分
小雨降る中、なるべく濡れないように工夫しながら登山準備をした。雨が降っていると、登山靴を履くにも、レインウェアを着るにも準備が鬱陶しい。でも小雨で良かった。
神事までまだ時間があるが、じっとしていられずに登山口へと向かった。






山口登山口では小雨降る中、山開き神事の準備中だった  8時22分

仮設のテントでは山開き参加者の受付を行っていた。受付で300円の支払いを済ませ、住所等を記入すると、記念のタオルを頂いた。下山後に「滝の脇農村集落センター」において、だご汁の昼食を用意しているとのことだった。これは下山後が楽しみだ!





山開き神事  9時00分  祝詞奏上後にお神酒と清め塩で安全祈願を行う

 



 神事の後に山開き参加者の集合写真を撮影  9時12分  「頑張って登るぞー!」
このカラ迫岳の山開きは、今年で10周年を迎える事になるそうだ。上郷村の地区の方々のお世話でこれまで続いているとのことで、とても微笑ましい恒例行事となっている。山開き行事は登山ブームにもあやかって村興しの一部ともなっているのだろう。今日はあいにくの雨だったが、晴れるともっと大勢の参加者があるそうだ。優しい上郷村の方々の誘導で神事も無事に終了となった。集合写真の撮影も和気あいあいの中行われた。



 

2、山口登山口 9時17分
山開き神事が終わると、皆さんすぐ横にある登山口から順次スタート。我々は最後尾からゆっくりと取り付いた。雨に濡れた登山道は滑り易いが、沿道の草ガ洗われ「緑」がクッキリと鮮やかで綺麗である。
「カラ迫岳、どんな山なんだろう?」


登山口から1分も歩くと道は突き当たって、道標の示す通りに左へ進むのだが、道標の右手を見るとN村さんとTさんが何か発見したようで、カメラを取り出していた!




 

さっそくお花畑を発見! 9時19分
登山道から少し外れたところにネコノメソウの類だろうか?群落があった。

   白い花弁





新緑が素晴らしい森へと入って行く  9時20分  グリーンシャワーを浴びて気分は最高!
春になると新芽が芽吹き、森が明るいグリーンに包まれる。この森に入る瞬間がたまらない。




沢沿いの登山道を歩く  9時24分  しっとり濡れた落ち葉を踏み締めて・・・
奥深い森を真っ直ぐ突き抜けるように歩いて行く。とても雰囲気がいい森である。 

 





沢を渡渉  9時35分  沢に下りまた上る
色とりどりのレインウェアが登山道を進んで行く。皆さん滑らないよう慎重に、慎重に!
登山道には標識がたくさん立てられており、迷うことはなさそうだ。

だだ、急な斜面をトラバースする場面も出てきたりするので、足下には十分注意する必要がある。ザレ場などでは小股でゆっくり、ソフトな歩行をすることが大切だと思う。 



 

金山縦穴注意!  9時40分

侵入禁止のロープが張られている場所に出た。縦穴がぽっかりと口を開けている(怖)
  
   金鉱跡





縦穴の場所から更に上って行く  9時44分  皆さんこの急坂では寡黙になってしまった



 

 

3、金鉱跡  9時48分
上り詰めると今度は大きな横穴が現れた。
入口には坑内立入禁止の立札がある。
きっと中は迷路のようになっていて、入ると出てこられなくなるのだろう。進入できないように柵が取り付けられていた。「金」が出るかもと、欲を出してはいけません!

 

4、幻の滝  9時50分
右下奥の谷間に小さな滝が見えるが、あれが幻の滝だろうか?どうして幻なのだろう?

   滝への道が不明





上り詰めて尾根に出た! 10時01分  明るくなって気分が晴れる。
運よく雨も止んできた。 これから歩く稜線上にカラ迫岳があるようだ。
稜線の樹木が台風で薙ぎ倒されたのか?新たに苗木が植林されていた。



 

タラノメ(上)とコシアブラ(下)  10時03分
尾根を歩いていると、目に付くものがあった。T井さんご夫妻がタラノメとコシアブラを見つけて採ってくれた。尾根では多少日当たりがいいのでこのような自然の恵みに出会うことが出来る。T井さんご夫妻にいろいろと山菜のレクチャーを受けながら歩いた。






すこし霞んでいるが、前方右奥にカラ迫岳の山頂が顔を出している。 10時07分

 


 


5、山伏の宿(ヤンブガシュク) 10時08分
開けた場所に出た。立札には「山伏の宿」と書かれているが?その昔、山伏の宿があったのか?この地点で、なんと陽が射してきた。レインウェアを脱いでホッとし10分程休憩。
今日は一日中雨だとばかり思っていたが、誰の行いが良かったのか?お天気が回復してきた。太陽の陽射しを浴びて足下のスミレも気持ち良さそうだ。

   嬉しい






山伏の宿を出発  10時20分  休憩も終え重い腰を上げて山頂へと向かう




 ミヤマシキミの花  10時22分  尾根沿いの林の中を覗くと群生していた




 


国境石は途中で割れて落ちている

6、国境石  10時36分
ここを境に山頂に向かって右側は日田天領(日田市)、左側は久留米藩(八女)となる。
このカラ迫岳は金鉱が存在するので、その境界線を巡って争いが絶えなかったそうだ。
麓の集落にある、滝の脇農村集落センターには国境石の写しがあった。(下の写真)

     
     従是北筑後國(これより北は筑後の国)

 

ツクバネソウ  10時39分
さあ、山頂まであと一息。
国境石から一旦鞍部に下り、少し上るとカラ迫岳山頂に到達する。
山頂までの斜面でひっそりと咲くツクバネソウを見つけた。(本当はベテランの女性登山者に教えて頂きました。)






林を抜け明るくなったと思ったら、山頂で先着のY川さんが手を振っていた  10時41分

 


 

7、カラ迫岳山頂  10時42分  1006m
山口登山口をスタートして1時間25分で登頂した。山頂はとても狭く、後から来る登山者ですぐに満杯になってしまった。山頂からの景色もゆっくりと堪能できない。山開き行事なので登山者も多く仕方ない。譲り合いの精神で皆さん楽しい登山にしましょう。





山頂で記念撮影  10時43分

Y川さん、T井さんご夫妻、T師匠と皆さんいい顔しています。




カラ迫岳山頂からの風景は霞んで残念。遠方に釈迦岳、御前岳の稜線が見える。

 

 

カラ迫岳を下山  10時45分
山頂滞在時間はなんと4分。後続の登山者に押し出されるように下山した。山頂と山頂下の鞍部までは周回道となっているので、山頂を通過するような形で下山することになる。
この下山ルートが結構急坂で、逆回りに歩いたほうが歩き易いと思った。

 

8、国境石  10時54分
鞍部からまた国境石に戻ってきた。
足下に奇妙な物か・・・。キノコの仲間?

   ツチグリ






国境石から振り返るとカラ迫岳の山頂が見えた。  10時51分

 



 

9、下り登山道への分岐  11時05分
下山場所は今朝取り付いた山口登山口だが、ここから往路とは違う登山道で下る。

    →矢印に沿って





ギンリョウソウ(銀竜草)  落ち葉の中から顔を出す5人兄弟

 




フカフカの落ち葉を踏みながら下山する  11時17分  一度滑りこけました


 

沢を渡渉するが、飛び石は濡れていて危険だった!  11時37分  焦らず慎重に!
春になるといろんな花が咲き、登山道が賑やかになってくる。
沢沿いに小さな花を見つけた
似ているような花だけど・・・色が違う  花の名前がわからない(悲)





 
エンゴサク?



白いエンゴサク?


 
キケマン?



フカフカの苔






見上げると新緑の天井が広がる  11時46分

霧雨に煙る森だが、新緑の輝きは森を明るくしていた




 

 




 10、山口登山口 11時52分   無事に下山完了!

スタートして下山するまでの所要時間は、ゆっくり歩いて2時間36分。あっと言う間で本日の山歩きは終了となった。ちょっと物足りないが、新緑の山を満喫した。 



登山口に国境石についての説明看板があった。




旧久留米藩・天領日田国境石 (福岡県指定文化財 史跡) 指定年月日 平成9年7月25日
久留米藩が幕府に提出した国絵図にも「此所より御前嶽迄ノ間、山国境不相知」と記されているように、藩政時代を通して天領日田との間に熊渡山一帯での国境争いが絶えませんでした。古文書調査の結果、方位と通し番号を付した藩境石(全部で78本)が埋設されたのは、慶応3年(1867)であることが明らかになりました。このようにまとまった形での藩境石の存在は珍しく、貴重な歴史的遺産といえます。  平成20年3月  星野村教育委員会  (説明看板より)




下山して気が付くと自分たちのグループ以外誰もいない。他の登山者は既に昼食会場の
滝の脇農村集落センター」へ行っているみたいだ。「我々のだご汁残っているかな〜」()




 

11、路肩の駐車スペース 12時00分
駐車スペースには我々の車だけが取り残されていた。
全員お腹がペコペコで急いで登山靴を履きかえて車に乗り込んだ。
急げ急げと麓にある昼食会場の「滝の脇農村集落センター」へと向かった。

 

12、滝の脇農村集落センター」 12時23分
センターに到着すると、登山者で溢れかえっていた。皆さん楽しそうに談笑している。

    楽しみにしていた

 

センターの中でだご汁の昼食  12時25分
綺麗な室内で美味しく頂きました!

   おにぎり2つ






自宅に戻って記念のタオルを開いてみると・・・。


上郷村第15支部の皆さんありがとうございました! また来年お会いしましょう! 




訪問ありがとうございました。
HOMEへ 


背後のカラー