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右田小学校横駐車場〜天徳寺〜石船山〜右田ヶ岳西ノ峯〜
                    右田ヶ岳中ノ峯(山頂)〜右田小学校横駐車場

 

天徳寺からの 石船山・右田ヶ岳

 

2014年4月20日

 

今年最初の県外登山。目指すは山口県防府市の右田ヶ岳である。この右田ヶ岳はこれまで高速道路や新幹線の車窓から何度も眺めていたが、見るからに岩がゴツゴツでとても印象に残る山だった。実際登るのは初めてである。今朝は雨の為山行きが危ぶまれたが、T師匠の大号令でベテランYさんと共に三人でスタート! ミツバツツジもまだまだ咲いていて充実した山行きとなった。





右田ヶ岳山頂より防府市内を望む。雨も上がり、ゆっくりと腰を下ろしてランチタイム。

<コース概要>

1、右田小学校横駐車場 8時33分 〜 2、天徳寺 〜<天徳寺コース>〜 3、石船山 〜 
4、分岐 〜 5、右田ヶ岳(西ノ峯) 〜 分岐 〜 6、右田ヶ岳山頂(中ノ峯) 〜 
<塔之岡登山コース> 〜 7、右田小学校横駐車場  14時15分


               
 

右田小学校横駐車場  8時15分
北九州を早朝6時30分に出発!山陽自動車道の防府西インターチェンジを降り、5分程で駐車場に到着。ここは防府市立右田小学校隣接の駐車場。看板を見ると、「右田小学校専用駐車場」「右田ヶ岳登山者臨時駐車場」と併記されている。右田ヶ岳はこの地域では一番人気の山だそうだが、今日は雨のせいか先着車は3台だけだった。

 

1、駐車場をスタート  8時33分
駐車場の後ろには険しい山の表情が見て取れる。
そんな山の機嫌を伺いながら登山靴の紐を締めた。雨の為、完全装備で挑む!


    花崗岩がむき出し

 

右田小学校を回り込む  8時35分
駐車場から左に回り込んでまずは登山口のある天徳寺へ向かう。校庭の横を通り過ぎるとすぐに天徳寺入口だった。

   登山道の表示

 

天徳寺入口  8時37分
大きな石碑が目に飛び込んできた。「禅 曹洞宗」
「萬年山 天徳寺」と刻まれている。

右田小学校の校舎横の参道を進む。

   シトシト雨が降る






2、天徳寺の山門前  8時41分  山門の上に右田ヶ岳への最初のピーク「石船山」が聳える


 

山門を潜る  8時42分
800年の歴史のある天徳寺。中庭も綺麗に整えられてとても気持ちの良い境内である。

   見事な中庭

 

境内の左手から登山道が伸びる  8時45分
グリーンの標識が登山道へ道案内してくれる。境内の左を進むと石段となる。

   さあ行くぞ!

 

いよいよ登山道へ  8時49分
しっとり濡れる雑木林の中へ入って行く。登山口に取り付けられた温度計は11℃。レインウェアを着ているので寒くはない。

    春雨に濡れながら

 

観音堂に寄り道  8時57分
天徳寺から8分程歩くと少し開けた場所に出た。登山道は右だが、左の観音堂を覗くと沢山のミツバツツジが咲いていた。
  鮮やかなピンク






観音堂の周辺にはミツバツツジが咲き乱れる  8時57分



 

登山道に戻って進む  9時05分
観音堂周辺でミツバツツジを観賞した後、登山道に戻って先へ進んだ。大岩の上を歩くと、下界が見下ろせる場所に出た。

   大きな岩

 

大岩と石灯篭  9時07分
大岩の先端には石灯篭が立ち、左横にはミツバツツジが咲き誇る。眼下には先程出発した駐車場の横にある右田小学校が見える。

    石灯篭








頭上の奇岩に観音様が刻まれている  9時08分  見上げて撮影をするYさん
石船山中腹の観音堂から山頂にかけての自然石には、三十三の観音様が彫られている。




 

次々と現れる観音様  9時15分
雨の中、岩の上や木の根で滑らないよう用心して上る。ザラザラした砂地も滑り易く、注意を怠ることは出来ない。

   合掌






石船山の岩峰に沿って慎重に上って行く  9時31分  新幹線が通過する音がここまで響く



 

3、石船山山頂  9時34分  194m
濡れた岩を一つ一つクリアして行くと、石船山の山頂にたどり着いた。眼前には右田ヶ岳が迫ってくる。まだまだ先は長い。

    石船山 山頂表示

 

石船山から右田ヶ岳へ  9時42分
石船山山頂で小休止。ここからは一旦鞍部に下り、あの右田ヶ岳の山頂まで上らなければならない。山頂(右の峰)をよく見ると、旗(国旗)が掲げられている。この雨の中、あそこまで行くのかと思うと溜息が出てくるが・・・。ここから下りの登山道は、ザラザラとした砂でとても滑りやすくなっている。気を引き締めてスタートした。

 

右田ヶ岳を見ながら鞍部へ  9時44分
石船山からの最初の急坂では、ストックは一旦仕舞い、両手を使える状態で下ることにした。天に向かって「雨よ、止んでくれ〜」と願うばかりだった。道中、時折見かけるミツバツツジが心を癒してくれる。

    

山全体に奇岩を纏う右田ヶ岳を眺めながら、屋久島の宮之浦岳や永田岳を思い出した!



 

鞍部より右田ヶ岳へ  9時55分
いよいよこの鞍部から上ることになるのだが・・・ここからがちょっと大変だった。

   四つん這い 

 

振り返ると石舟山  10時10分
鞍部から急登を黙々と上り、気が付くと15分経っていた。視界が広がったので、後ろを振り返ると石船山が小さく見えた。
「かなり上ったなあ〜」とちょっと満足。
遠くには、第二次世界大戦で「戦艦大和」が沖縄に向けて出港した際、最後に仮泊したとされる、三田尻冲が霞んで見えた。
あれから70年、平和な登山に感謝である。

  小ピークにて  10時21分
一息つける場所に出た。下界を見下ろし水分補給。必死に上るこの急登、レインウェアを着ているので蒸し暑くて汗ビッショリだ!

    新緑が萌える
  雨が止んだ  10時45分
断続的に降っていた雨が登頂前にとうとう止んでくれた!ラッキー!レインウェアの上着を脱ぎ、ホッとして足取りが軽くなる。

  

右側が切れ落ちているロープ場も、少々緊張したが無事にクリアした。10時52分
 

4、分岐を左に  10時55分
この分岐表示には、左に進むと西ノ峯、右に進むと中ノ峯と書いてある。まずは左の西ノ峯に行ってみることにした。

   読みにくい標識

 

5、右田ヶ岳西ノ峯山頂  10時58分
分岐より3分で到着。山頂碑はなくちょっとガッカリ。少し霞んでいる防府市内を見下ろした。ここ西ノ峯は城跡のようだ。

    弥次・喜多()

 

西ノ峯から中ノ峯へ  11時05分
景色を楽しんだ後、先程の分岐まで戻って今度は右田ヶ岳中ノ峯山頂を目指した。Yさんはザックを分岐にデポしていた。さすが!

    ヤブツバキ

 

分岐を過ぎ最後の岩場  11時14分
右田ヶ岳への最後の急登を軽快?に上る。
眼下には天徳寺から登って来た稜線が手に取るように分かる。

   「ヨイショ」っと

  6、右田ヶ岳山頂  11時17分  426m
駐車場からの所要時間は2時間44分。山頂の先客は単独の登山者が2名だけだった。

   山頂碑
  後姿で「ハイ、ポーズ!」  11時34分
右田ヶ岳山頂の岩場に立って三人でポーズ。
画になりませんね()。 山頂大岩の下でひっそりと咲く小さな花を見つけた。

    シュンラン
 

山頂には国旗が掲げられている  11時54分
この国旗は右田ヶ岳のシンボルとなっている。T師匠は右田ヶ岳の常連さんと話し込んで、山口県の山の情報交換に余念がない。
7〜8年前に熊が出たという話だった(怖)

   山頂でパタパタと

  綺麗な山頂広場  11時57分
山頂広場にはポストが3つ設置されていた。右田ヶ岳には幾つもの山の会が存在しているようだ。人気のある山を証明している。

    
  右田ヶ岳を下山  12時14分
山頂ポストの間から下山開始。道ははっきりしているので心配はなさそうだ。ザラザラとした登山道を用心しながら下って行く。

    ロープ場
  分岐を左の木段へ  12時26分
錆びついた分岐看板を見ると、右は「塚原登山口へ」、左は「塔之岡登山口へ」と書いてある。我々は左に伸びる木段を上る。

   錆びついて見難い
  登山道にはミツバツツジ  12時31分
緩やかなアップダウンでとても快適な登山道。ミツバツツジを観賞しながら楽しく歩いた。沿道には他にもいろんな花が顔を出す。

  
 ドウダンツツジ 
  分岐を右に  12時34分
また分岐だ!左は「三谷山方面へ」、右は「塔之岡登山口へ」と書いてある。我々は右の塔之岡登山口方面に進んだ。

   親切丁寧
  葉椰詩(はやし?)の山小屋  12時43分
今にも崩れそうな手作りの山小屋に出会う。この山域の常連さんが作ったのだろうか?急な雨の際には都合が良さそうだが・・。

   ネームプレート



 

ヒメハギ


松ぼっくり


ガマズミ


ユズリハ


アセビ


サカキ


いろんな花や植物を観察しながら下って行く


 

急坂を下る  13時05分
この急坂には長いロープが張られている。急坂は上るのも辛いが、下るのは滑らないようにより神経を使う。両手はフル活動。

   バクチの木 

 

多価派志(たかはし?)けるん  13時17分
このケルンもこの登山道の常連さんの作品なのか?しっかりネームプレートが付いている。ここを右に下って行く。

   いしあればまよいなし






ミツバツツジと右田ヶ岳  13時20分  右田ヶ岳の稜線を眺めながら下る




 

土砂崩れ跡  13時24分
防府市では平成21年7月に、梅雨前線に伴う豪雨で土砂災害が起こった。これはその時の爪痕なのだろうか?

    マムシグサ

 

手作りの木の橋  13時32分
今にも壊れそうな木の橋を渡る。地元の方の所有地なのか?この辺り一帯は人の手が入り、いろんな花や木が植えられている。

   シバザクラ

 

分岐を右へ  13時44分
右を示す標識には「下山ルート、塚原・天徳寺方面」と書かれている。それにしても分岐が多い。ルートが沢山ありそうだ。

   快調に進む

 

砂防ダムに辿り着く  13時48分
ミツバツツジの咲く登山道を通り抜けると、土砂崩れの跡に建設された砂防ダムに辿り着いた。工事は未完成で進行中だ。

   左へ下る

  土砂崩れの大きな傷跡  13時49分
民家が近い。土砂崩れの際、地元の方たちは生きた心地がしなかったのでは?

   工事中
 

登山道の標識  13時53分
土砂崩れの横を通り、集落を抜ける途中で「右田ヶ岳登山道」の標識を見つけた。

   古びた表示

 

舗装道路を右へ  13時55分
登山道の標識から2分ほど下ると舗装道路に出た。あとはこの舗装道路を右に暫く歩くと、今朝出発した右田小学校に着くはずだ。

   のんびり歩く

  右田小学校  14時14分
庭の綺麗な民家を見ながら、ようやく右田小学校に辿り着いた。校舎の後ろには、今登ってきた右田ヶ岳が堂々と聳えていた。

   駐車場へ
 

7、右田小学校横駐車場  14時15分
5時間42分で下山完了!スタート時点で降っていた雨もすっかり止んで、なんだか嘘のようだ。駐車場の車は15台に増えていた。花崗岩がむき出しになった荒々しい山を歩き、展望抜群の右田ヶ岳の山頂も踏んで大満足。この山はコースが多彩で、また機会があれば上りたいと思った。T師匠、Yさんお世話になりました。お疲れ様でした。



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背後のカラー