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昭和の森キャンプ場〜難所ヶ滝〜仏頂山〜宝満山〜
           仏頂山〜頭巾山〜三郡山〜昭和の森キャンプ場

 

宝満山・三郡山

 

2014年2月23日 

 

久しぶりにT師匠からお誘いを頂き、二人で宝満山・三郡山の雪山を縦走した。残念ながら
難所ヶ滝の「大つらら」は消えていたが、お天気は終日晴れで快適な山歩きを堪能した。
しかし、三郡山からの下山ルート欅谷(ツキダニ)Bコースは、大雨の影響なのか倒木が多く、
コースはかなり荒れていた。



宝満・三郡のシデ林  頭巾(とっきん)山から三郡山への途中、レーダードームを見ながら進む

<コース概要>

1、昭和の森キャンプ場駐車場  7時33分 〜 2、難所ヶ滝(河原谷の大つらら) 〜 
3、河原谷(ごおらたに)コース入口 〜 4、宝満山 〜 5、河原谷(ごおらたに)コース入口6、頭巾(とっきん)山 〜 7、三郡山 〜 8、欅谷(ツキダニ)Bコース分岐 〜 
9、昭和の森キャンプ場駐車場  15時50分



               
 

1、昭和の森キャンプ場駐車場  7時33分
北九州を早朝6時に出発して、1時間20分で昭和の森に到着。冷気の中準備をしていると、身体がどんどん強張ってくる。さっそく出発!

   池を左回りで進む

 

池に沿った道を上って行く  7時36分
すぐ先のカーブでショートカット。池を左に見下ろしながら上の道に出る。そこから右に進む。

   外灯から右へ

 

分岐から右へ  7時43分
真っ直ぐ歩いて行くと、分岐に辿り着いた。左は通行止め!1台の軽四駆が横を通り過ぎた。暫く歩くと、狭い駐車スペースがあった。納得!

   のんびり歩く

 

標識に沿って真っ直ぐ進む  7時52分
林道は次第に細くなってきた。左手に標識が出ている。「河原谷」と書いて「ごおらだに」と読む。地名の読みは難しい。

    身体が温まってきた

 

「大つらら」まで1.5km地点  8時04分
いよいよ登山道に入って行く。途中、大きな岩に杖が数本立てかけられていた。スタートしてここまで約30分、ウォーミングアップは終了!

   歩け!歩け!






すぐに岩ゴロゴロの登山道に変わる  8時06分


 

「大つらら」まで900m地点  8時24分
まだまだ元気、元気! 快調に登山道を進んで行く。写真を撮っていると、後続の若者グループが追いついてきた。若者は足が速い!

   余裕、余裕!

 

宝満山への分岐  8時33分
辺りに白い物がチラホラ現れた。宝満山へ続く分岐に到着したが、向かうは難所ヶ滝。

   三郡山方面へ






雰囲気の良い森を進む  8時34分



 

涸れ沢を渡る  8時38分
不規則な岩場は濡れていて一層足場が悪い、両手両足、全神経を集中。時折備え付けのロープを手にしながら慎重に歩く。

   マメ蔦が目に付く






雪が踏み固められた登山道  8時47分  滑るので恐る恐る足を運ぶ



 

「大つらら」まで300m地点  8時48分
炭焼き小屋跡のある場所に出た。平坦なこの場所で休憩を兼ねてアイゼンを付けることにした。これで安心して歩くことが出来る!

    あとひと踏ん張り

 

小つらら前・「大つらら」まで215m  9時04分
アイゼンを装着してペースが上がってきた。上を見上げると、申し訳なさそうに小さなつららが少しだけ・・・。でも実際は大きいのだと思う。

   小つららはどこ?

  仏頂山への分岐   9時13分
踏み跡は薄いが仏頂山へ続くルートが右に伸びている。あまり歩く人はいないのだろう。
我々は黙々と凍った登山道を進んで行く。

   難所ヶ滝方面へ
 

看板が現れた  9時13分
河原谷の大つらら(通称:難所ヶ滝)
河原谷のおおつららは、三郡山(936m)の標高724mに位置します。普段は滝のような流れは無く、雨や雪解け水などが山肌をつたいながら凍って、つららとなります。寒気が強まる時期が続くと、小さなつららは、少しずつ時間をかけて成長します。暖かい九州にあるとは思えない景観です。(説明看板より)

 

ガリガリの斜面  9時16分
説明看板からすぐに急登となる。これをクリアすると難所ヶ滝へ通じる。あとひと踏ん張りと思うと、力が湧いてくる。「ザッ、ザッ、ガシッ、ガシッ」と凍った斜面にアイゼンの歯が刺さる。
ここはアイゼンがないと怖くて上れない。

  
   頭上から つららが落ちてくる・・・注意!注意!






2、難所ヶ滝  9時18分  一面が氷瀑に・・・ではなく、岩肌がむき出しになっていた!
「先週はたくさん氷が着いていましたよ」と、丁度一緒になった常連さんが教えてくれた。




 

取りあえず「つらら」を撮影(笑)
かろうじて残っていたつららを観賞して、ここから宝満山へ向かうことにした。難所ヶ滝前を左手方面に進むと、三郡山へ近い尾根に出るが、我々は滝の右側を上って宝満山に近い尾根に出ることにした。
コースは先ほどの落氷注意を示す黄色の看板辺りから直登することになる。親切な常連さんに道案内をして頂いた。

 

滝の右横を上って行く  9時27分
常連さんの後を追って進む。滝の右端に小規模なつららが残っていた。足下を見ると落氷していた。こんなのが直撃したら大変だ!

   自分の足と比較

  急登に喘ぐ  9時30分
難所ヶ滝からの上りはきつかった!休憩することなく約20分上り続けた。ゆっくり写真を撮る暇もない。必死でついていくのが精一杯だった。このルート、確かに道はあるが一般の登山者は少ない。どちらにしても、難所ヶ滝で出会った常連さんに先導して頂いて感謝の一言である。
おかげで、安心して尾根まで上ることが出来る。ありがとうございました!
 

3、河原谷(ごおらたに)コース入口 9時46分
やっと尾根に出た。この分岐は「河原谷(ごおらたに)コース入口」と言う場所だった。

   宝満山まで1km

  河原谷(ごおらたに)コース入口の標識
ここから我々は宝満山へ。常連さんは三郡山へと向かうので、この分岐でお別れとなった。
常連さんは、我々に道案内をしたばっかりに遠回りになってしまった。
不甲斐ない我々の為にこのルートを一緒に歩いてもらって、本当に申し訳ない。助かりました。感謝です!

ザックを下し、チョコレートを食べて栄養補給。一息入れた後に宝満山に向かった。
  宝満・三郡のモミ林の説明板  10時06分
宝満山で一番目立つ林は、山頂部をおおうモミ林です。本来モミ林は、ブナ林の下方に位置するものですが、宝満山の標高が低く、また、尾根に岩峰が発達するためブナ林が十分発達する余地がなく急斜面や岩石地により適したモミがこの一帯の山頂部を占めたものと思われます。県内でモミ林は少なく、ほかには英彦山の南岳にあります。(説明看板より)
 

仏頂(ぶっちょう)山 10時10分  869m
見晴らしも無く、山頂らしからぬ山頂である。
ここには「宝満山」を開山した「心蓮上人」の墓と伝わる石の祠がある。

    手を合わせる

  宝満山山頂直下  10時26分
物頂山から15分程歩くと、宝満山に辿り着く。しかし、ここでは大きな岩壁が立ちはだかる。勿論、岩壁登りに挑戦しようと思ったが、上から下ってくる人が多いので、岩壁の右下を回り込んで山頂を目指すことにした。さすが宝満山は福岡でも人気の山、とても登山者が多い。
以前この岩壁でヘルメットをかぶり、ロッククライミングの練習をする人を見たことがある。
  岩壁の横を通り山頂へ  10時28分
迂回路を歩いていると、普通の軽装、しかもスニーカーで歩いている人を数人見かけた。きっと正面登山道から上ってきた登山者だろう。

   山頂へ最後の上り
 

4、宝満山山頂  10時32分  829m
昭和の森からおおよそ3時間で登頂!ここで景色を眺めながら休憩することにした。

   まずは参拝


 
竈門神社上宮裏側の岩壁から撮影。
PM2.5の影響なのか、残念ながら霞んで見えない。


 
若杉山方面を撮影。
以前篠栗駅から大宰府駅まで縦走したことを思い出した。






宝満山   山頂碑の前で登頂記念撮影  10時45分




 

宝満山を下山  10時53分
山頂での休憩は20分。下山は迂回路を使わず岩壁を下って行くことにした。
ちょっとしたスリルを味わいながら鎖を握った。

   足下注意!

往路を引き返す  10時59分
目指すは三郡山!これから約2.5km、三郡山までの尾根歩きが始まる。

   ヨイショッと・・

 

物頂山を通過  11時12分  869m
復路でも立ち止まって手を合わせる。祠の中には穏やかな顔の心蓮上人?がいた。

    合掌

 

5、河原谷(ごおらたに)コース入口 11時29分
往路の際、難所ヶ滝から直登してきた分岐まで戻ってきた。宝満山から36分経過!

   三郡まで1.5q  

  難所ヶ滝に通じる分岐  11時42分
分岐で休憩していると、下の方から数人の登山者が楽しそうに上ってきた。この分岐では誰かが雪だるまを作って遊んでいたようだ。

   雪山縦走日和

頭巾(とっきん)山への分岐  12時03分
出発して既にかなり歩いている。快適な尾根歩きでもスタミナが切れてきた。「頭巾山で昼食にしよう!」と、分岐から頭巾山へ向かった!

     あと100m

  6、頭巾(とっきん)山山頂 12時07分 901m
山頂は木々に囲まれとても狭い。展望もなく山頂らしくない山頂だが、ここは以前、頭巾山城と言うお城があったらしい。ここでランチタイム。

    身体が温まる


昼食も終え頭巾山を12時44分に出発!  尾根に戻って三郡山を目指す。






宝満・三郡のシデ林  12時50分  お天気最高!


 

宝満・三郡のシデ林  12時51分
説明看板に足を止める。
この一帯のシデ林は、もともとブナ林であったものが、古くから度々伐採された結果、そのあとに成立した二次林と考えられます。
アカシデ、イヌシデのほかヤマボウシ、リョウブ、カナクギノキなどの落葉樹を主としています。新緑、紅葉と季節変化の楽しめる林でもあります。(説明看板より)

 

快適なシデ林を歩く  13時00分
シデ林を通り抜けると三郡山山頂直下だ!
三郡山のコース看板の横を通り、いざ山頂へ!


   九州自然歩道

 

舗装道路に出る  13時05分
あと100mで山頂だ!ここからの舗装道路は雪が解けている。アイゼンをしたままなので、なるべく路肩の雪を踏みながら歩いた。

   あと少し

 

7、三郡山山頂  13時13分  936m
宝満山からの尾根歩きは実に快適だった!
山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。

   山頂碑






三郡山の山頂風景  13時18分  レーダードームがシンボルになっている



 

三郡山を下山開始  13時37分
約30分休憩した後、欅谷(ツキダニ)Bコースで下山することにした。鉄塔方向に下りて行く。

   鉄塔横を歩く

 

三郡山案内図を通過して右へ  13時40分
鉄塔横の金網に沿って歩くと、三郡山案内図がある。その先のT字路を右に曲がると、若杉山まで通じる縦走路になる。

    

 

反射板を通過  13時43分
この辺りで単独行のベテラン風中年女性とすれ違った。「どちらからですか?」と同行のT師匠が訪ねると・・・「篠栗駅からです」と返事が返ってきた。この雪の中を篠栗駅から縦走していたのだった!トレーニングだろうか?完全脱帽である!彼女を見ていると、我々のようなエンジョイ登山者でなく、山を知り尽くし、山を愛する本格的な「登山家」に思えた。

 

8、欅谷(ツキダニ)Bコース分岐  13時50分
尾根道を進んでいると、程なく欅谷分岐に出会った。
ここから左に下って行くのだが、標識を見ると、昭和の森まで70分と書いてあった。


    さあ下山!

 

植林の中に突入  13時52分
相変わらずの雪道、急斜面の踏み跡を見るとあまり人が歩いていない様子だ。

   ロープを手に

 

土砂崩れと倒木で登山道が・・・  14時08分
登山道は下るにつれ倒木が目立ち、かなり荒れた状態に変化した。急斜面、雪、氷、沢、そして倒木と一つ一つ障害物をクリアしていく。

   沢を慎重に渡る

 

倒木を潜る  14時24分
荒れた登山道のおかげで大幅にペースダウン。
それにしても欅谷(ツキダニ)Bコースはかなり酷い状態だ! 焦らず歩くように心がける。


   大宰府県立自然公園

 

欅谷(ツキダニ)Bコース登山口  14時54分
やっと欅谷(ツキダニ)を下り終えた。ホッとした瞬間だった。この先、距離は少々長いが、のんびりした林道歩きとなる。

   ハードな下りだった

 

東屋を通過  15時09分
舗装された林道をダラダラと歩く。雪も次第に少なくなって、アイゼンを外し歩き易くなった。

   雪は消えた

 

昭和の森バンガローを通過  15時34分
冬は静かなキャンプ場。案内図を見ると「昭和の森」全体像がわかる。夏は賑わうのだろう。

   案内図






駐車場に向かう途中、今登ってきた三郡山の頂上を振り返る  15時42分




 

9、昭和の森キャンプ場駐車場  15時50分
駐車場に戻ってきた。スマートホンは21526歩の表示。スタートして8時間17分が経過していた。
T師匠お疲れ様でした。よく歩きました!


    余裕の下山?


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背後のカラー