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長者原駐車場〜タデ原〜雨ヶ池越〜法華院温泉山荘(宿泊)〜
           北千里ヶ浜〜スガモリ越〜<鉱山道路>〜長者原駐車場

 法華院温泉山荘 

2015年8月13日〜14日

今回は妻と二人でくじゅうの山歩き。なんと夫婦で山歩きは6年振りである。以前は家族5人でよく九重連山を歩いていたが、子どもたちが成長するにつれその機会も減っていった。そのファミリー登山で一番の思い出は何度も泊まった「法華院温泉山荘」と言っても過言ではない。
20年前頃の懐かしい想い出を話しながらの山歩きとなった。


      
  

   
雨ヶ池を越えて坊ヶツルに飛び出した   雨も上がりレインウェアを脱いで爽やか気分

 

 

<コース概要>

8月13日 (一日目)
1、長者原駐車場 12時45分 〜 2、タデ原 〜 3、雨ヶ池 〜 4、坊ヶツル 〜 
5、法華院温泉山荘(宿泊) 16時47分
8月14日 (二日目)
6、法華院温泉山荘の裏から 8時05分 〜 7、北千里ヶ浜 〜 8、スガモリ越 
<ガレ場> 〜 <鉱山道路> 〜 9、長者原駐車場  12時25分
  

8月13日 (一日目)   お昼の12時過ぎに長者原へ到着
 

1、長者原駐車場 12時45分
今日はあいにくの雨模様。長者原駐車場でレインウェアやスパッツ等、完全雨対策!

   坊ヶツル讃歌の碑 

 一昨日(8月11日)坊ヶツル讃歌を歌った、歌手の芹洋子さんが来訪され除幕式が行われた。


今日はお盆  12時47分 先ずは平治号(へいじごう)のお墓にお参りして登山安全祈願



 

花達が出迎えてくれた  12時52分
タデ原に入る前、川沿いの道でさっそく綺麗な花々を発見。雨に濡れてはいるが、それもまたいいものだ。
最初に目に入ったのが紫色のヒゴタイ。この丸い花がとても愛くるしい。思わず出会えて嬉しかった。


 
コオニユリ



ヒゴタイ

 

橋を渡り木道を上れば  12時53分
川の流れる音を聞きながら登山開始!
タデ原に入るこの瞬間がたまらない。

   濡れた木道 






 2、タデ原  12時55分  雲が垂れ込めて、手前にある「指山」の麓しか見えません



 



サワギキョウ


 
コバギボウシ



アザミ

 

雨ヶ池への分岐  12時59分
木道を歩いて行くと分岐に出会う。標識に従って「坊ヶツル」を目指す。

   坊ヶツルまで4.7km 

  森の中へ  13時00分
登山者カウンターを通過し、いよいよ森の中へ入って行く。森は暗そうだなあ〜。

    環境省設置  
 

外来植物の種子除去マット  13時09分
広い登山道はここまで。この先は本格的な登山道となる。雨はしとしと降っている。

    靴底をゴシゴシ





岩が苔むす登山道  13時12分  森が深くなると雨粒もあまり当たらない



 

アサギマダラを発見  13時36分  一生懸命に蜜を吸っていた


 

休憩ポイント  13時49分
ペースは遅いが順調に歩く。ベンチが設置されているのでここで休んで行こう!

    本日はエスコート役






しっとり濡れた雨ヶ池コース  14時05分  森に包まれて満足感に浸る



降っていた雨も上がり、少し陽が射してきた  ラッキー!



レインウェアをザックに詰め込んで歩く  14時18分  レインウェアを脱ぐと身体が軽い



 

指山への分岐  14時23分
長者原をスタートして1時間38分。超ゆっくりペースで歩いている。

     ヤマアジサイ

 

土石流跡を横断  14時28分
開けた場所に出たと思ったら、そこは土石流跡だった。想像すると恐ろしい。

     少し緊張する

 

土石流跡をよじ登る  14時41分
程よい風が吹いて気持ちがいい。土石流跡の明るい場所で10分程休憩した。

     

 


土石流跡を出発して間もない頃、空がだんだん暗くなって・・・いきなり土砂降り!




土砂降りの登山道  15時02分  ザックから慌ててレインウェアを取り出した

 

 

展望所  15時05分
通常ならこの展望所で休憩するのだが、雨は止む気配がないので通過することにした。

   坊ヶツルまで2.0km 






雨ヶ池へ入る  15時17分  霧で真っ白、これもまた良しとしよう!



3、雨ヶ池  15時19分  少し霧が晴れてきたぞ! 木道沿いに花が咲いている


 

雨ヶ池で小休止  15時21分
お腹が減ったのでおにぎりを一つ。栄養補給して元気をつける。

    ママコナ


 
イブキトラノオ


 
マツムシソウ

 

ノリウツギ



ハクサンボウフウ




雨ヶ池での休憩を終え、森に入り、坊ヶツルへ下って行く  

 

現在地表示・地図を確認  15時52分
雨はまだ降っている。森の中は霧が立ち込めて幻想的な雰囲気になって来た。

   坊ヶツルまで900m 



4、坊ヶツル  16時26分  坊ヶツルの手前で雨が止んだ  またまたレインウェアを脱ぐ
妻にとっては10年ぶりの坊ヶツル。久しぶりに訪れて心が弾む。



 

自然歩道案内図  16時27分
九州長距離自然歩道は九州の国立公園等、山岳、高原や湖沼等の大自然の中をゆっくり歩き、また、史跡や文化財を尋ねることが出来る歩道として設定されています。九州を一周するこの歩道は全長約2100kmで、このうち大分県内の延長は約160kmです。(看板より)


ここからは坊ヶツルの風景を楽しみながらのんびり歩く。法華院温泉山荘もすぐそこだ!

 




 

坊ヶツルを眺めながら  16時29分
徐々にではあるが、ガスは山肌を昇っている。
立中山は見えているが、大船山の稜線はまだガスの中。この時期、坊ヶツルは濃いグリーン一色だ。ここが秋には草紅葉と変化する。
遠くに見えるキャンプ場ではテントが10張程度あるようだ。

 

水溜りのある道を歩く  16時31分
長者原から法華院温泉山荘まで全行程5.4km。あと700mで法華院へ到着する。

    想い出のベンチ

 
ラムサール条約湿地

坊ヶツルへの分岐  16時32分  直進
くじゅう坊ヶツル・タデ原湿原
この場所は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(通称:ラムサール条約。湿地の保全と賢明な利用の促進を目的とする国際条約)に基づき、国際的に重要な湿地の登記簿に記載されている湿地です。(説明看板より)




法華院温泉山荘が近づいて来た  16時45分  川の流れる音が響く




 

5、法華院温泉山荘(宿泊)  16時47分
長者原駐車場から4時間02分。会話しながら歩いているので時間も忘れて歩いていた。

   オタカラコウ

 

チェックイン  17時00分
売店の横が受付になっている。食堂を覗くと数グループが休憩していた。

   夕食が楽しみ 





チェックイン後、食事の前に温泉タイム  17時43分  風呂場のデッキから撮影

 


 

夕食風景  18時10分
宿泊客は40人程度かな?

    満足、満足


夕食後、2度目のお風呂。部屋に戻れば睡魔が襲う。あっと言う間に一日目終了。



8月14日 (二日目)  早朝5時00分 起床  8時間は爆睡していた
目を覚まして窓から薄暗い外を見ると黒い影がウロウロとしていた。
それはタヌキだった!   


 

法華院温泉で朝風呂  5時20分
清々しい朝、平治〜北大船〜大船の稜線シルエットがクッキリ見える。今日は晴れるぞ!
ぬるい湯船にゆっくり浸かっていると空がだんだん茜色に染まって来た。
デッキに出て空を見上げると、雲に朝日が映えてとても美しい。






風呂場のデッキから朝焼けを見る  5時36分 左から平治岳〜北大船山〜大船山の稜線

 

温泉後に食堂で休憩  5時55分
この時間、広い食堂にはまだ誰もいない。
食堂の隅に談話コーナーが設けられている。テレビにソファーそして漫画本。他に山に関する本がたくさん並べられたコーナーもある。
法華院温泉山荘の昔の写真なども展示されていて、変遷を見ることが出来る。


まだ宿泊されたことのない方は、是非この山小屋の雰囲気を味わってみませんか?




 

窓の外側に巣を作るクモ  6時05分
夜中、窓から漏れる光に飛んで集まってくる虫たちを狙っているのだろう。体長3センチ。足を広げるともっと大きくなる。
近くで見ると気持ちのいいものではないが、法華院温泉山荘と大船山が背景になって、ちょっと面白かった。

 

早朝散歩  6時10分
清々しい朝を一人でブラブラ、妻はまだ部屋で夢の中。だんだん辺りが明るくなって、テント泊の人たちもゴソゴソと朝の支度を始めたようだ。気温はかなり低めで、長袖でも寒い。

  
      鉾立峠まで1.0km

   
       法華院温泉山荘 個室




平治岳〜大戸越〜北大船山〜大船山の稜線。 右手前は立中山。  6時16分



 

朝食  6時53分
朝から食欲旺盛で、ごはんをおかわりしました。山での食事は美味しい!

   飲み物メニュー 





スタート前に記念撮影  8時03分  ほぼ同時スタートのご夫婦に撮ってもらいました

 

 

6、法華院温泉山荘の裏から  8時05分
今日はこれから真っ直ぐ下山。
ルートは北千里ヶ浜〜すがもり越〜長者原。

    二日目スタート

 

コンクリート道を上る  8時06分
新しい砂防ダムが出来ている。以前、凄まじい濁流が法華院を襲ったことを思い出す。

    振り返る





急登をゆっくり、ゆっくりと上る  8時47分  北千里ヶ浜もすぐそこだ

 

 

大岩に「スガモリ」の文字  8時51分
なんとなくこの文字に励まされる。

    イタドリ





ここで坊ヶツルの風景とお別れ  8時53分  平治岳〜北大船山 そして 坊ヶツル


 

遠くに硫黄山  9時10分
法華院温泉山荘を出発して1時間05分。
ようやく北千里ヶ浜まで上ってきた。安心して暫く休憩することにした。
遠くに硫黄山の噴煙が見えるようになってきた。硫黄山の影響で荒涼とした風景が広がっている。





7、北千里ヶ浜を歩く  9時33分  硫黄山の噴煙が左に見えている





大船山を振り返る  9時33分  あっ、ゴリラも大船山を見ている(通称ゴリラ岩)





快適な北千里ヶ浜  9時38分  硫黄の臭いが漂う




 

スガモリ越を目指す  9時41分
北千里ヶ浜からもうひと踏ん張り。黄色のペンキを辿ってガレ場を上って行く。

    北千里ヶ浜の道標





一歩、一歩  9時46分  誰かがスガモリ越えで鐘を鳴らしている



 

北千里ヶ浜を振り返る  9時48分
さっきまで楽勝で歩いていた北千里ヶ浜が離れて行く。大船山も見納めか?

     岩の間から

 

8、スガモリ越  9時54分  
「愛の鐘」を鳴らす。ここスガモリ越えは以前スガモリ小屋のあった場所である。

    正面は三俣山西峰






愛の鐘  10時01分  ここで三俣山を眺めながら10分休憩


 

スガモリ越を出発  10時03分
ガレ場へ少し下ると強風が吹き上げてくる。妻はハットをキャップに取り替えた。

    元気、元気!

 

硫黄山立入禁止  10時09分
警告の看板。違反者は処罰!と書いてある。

    危険です!





ガレ場を下る  10時10分  遠くに見える鉱山道路までガレ場を下る




硫黄山の噴気を感じながらガレ場を下る  10時23分  あまりいい気分ではない
左上を見ると鉛色の山肌に噴煙が漂う



 

鉱山道路に出た  10時40分
硫黄山方面を見るとこれ以上鉱山道路を上らないようにロープが張ってある。

    ガレ場終了

 

落石注意  10時53分
以前は落石と土砂で道路が埋まっていたが、治山工事行われて綺麗になった。

    休憩禁止区域 

 

噴火対策監視装置  11時04分
この小屋を通り過ぎれば大曲への分岐だ。

   平成9年度 

 

大曲を見下ろす  11時05分
大曲への分岐を通り過ぎる。

     小さなケルン

 

分岐を左へ  11時14分
大曲への分岐からコンクリート道を9分程下ると分岐になる。広い本道の通り左へ。

   ウツボグサ 






陽射しが強くなり日傘をさして下山  11時36分  正面は三俣山


 

クサフジの蜜を吸うキチョウ  11時50分  ヒラヒラと舞う姿は可愛い


 

指山への分岐  11時55分
ここから入ると、昨日歩いた雨ヶ池コースの指山分岐へ続いている。

   ゲンノショウコ

 

長者原 九重登山口  12時18分
やっと下山完了!長い長〜いコンクリート道路だった。

     ハイ、ポーズ




9、長者原駐車場  12時25分  平治号に無事下山の御礼
法華院温泉山荘からの所要時間は休憩を含めて4時間20分。
長者原は大勢の観光客で賑わっていた。さあ、温泉に入って汗を流そう!



 

無事に車へ戻る  12時26分
考えてみれば、昨日の丁度この時間に長者原に到着した。丸24時間の山中生活だった。

    よく頑張りました


今回は九重連山のどの山にも登らず、法華院温泉山荘に宿泊するだけのゆったりとした山歩きとなった。それでもこの二日間、くじゅうの山々に囲まれてとても満足だった。


訪問ありがとうございました。
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