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茶ヶ床園地〜広谷湿原〜偽水晶山〜鬼の唐手岩〜
                       青龍窟〜広谷湿原〜茶ヶ床園地

 

ノハナショウブ咲く 平尾台

 

2014年6月29日

 

6月中旬と言えば平尾台のノハナショウブが咲き誇る季節。しかしながらその最盛期は毎年梅雨時期と重なり、土日の休日限定ともなればなかなか見に行くタイミングが難しい。いつものようにH師匠からの連絡で平尾台に集合。平尾台鍾乳洞のスペシャリストYさんも同行して三人での散策となった。最盛期を1週間ほど過ぎていたが、遅咲きのノハナショウブが我々を出迎えてくれた。




鬼の唐手岩に立つH師匠  背景は周防台 


<コース概要>

1、茶ヶ床園地駐車場  8時19分 〜 2、中峠 〜 3、広谷湿原 〜 
4、平尾台無線中継所 〜 5、偽水晶山 〜  6、平尾台無線中継所 〜 7、広谷台 〜 
8、鬼の唐手岩 〜 9、青龍窟 〜 10、広谷湿原 〜 11、中峠 〜 
12、茶ヶ床園地駐車場  13時30分



               

1、茶ヶ床園地駐車場  8時19分スタート

茶ヶ床園地駐車場に8時頃到着。H師匠とYさんも合流し8時19分に支度を整えて出発した。
いつものようにトイレの横から左に曲がってこんもりした林の方に進んで行く。トイレ横のスペースにはムラサキツメクサが一面に咲き誇っている。その横を歩いて林の中を通り抜けると広大なカルスト台地が広がり、平尾台の羊群原が目に飛び込んでくる。

道なりに進むとすぐに車やバイクの進入を防ぐ鎖のゲートにさしかかる。鎖のゲートを越えると心の中で散策開始のゴングが鳴り、気持ちも高揚して次第に足取りが軽くなる。




 

鎖のゲートを越える  8時22分
まだ朝が早いのだが気温はかなり上昇している。暑くなりそうな気配だ。

   バイク禁止

 

雑談しながら  8時28分
お二人にとっては勝手知ったる平尾台。余裕綽々とフィールド内を歩いて行く。

   ウツボグサ

 

2、中峠  8時33分
駐車場からのんびり歩いて14分。中峠にさしかかったがそのまま通過した。

   


グリーンの丘陵が朝日に照らされて、更に輝きを増してきた
目指すはノハナショウブが咲く広谷湿原!




 

広谷湿原入口  8時42分
さあいよいよ広谷湿原へと下って行く。お目当てのノハナショウブのご機嫌は?

   マムシ注意! 

 

竹の柵を左回りで  8時46分
湿原へ到着すると・・湿原を囲むように竹の柵が設置されていた。この竹の柵、去年は無かったのだが・・・貴重な植物の盗掘、そしてマナーの悪い登山者が湿原を踏み荒らすことのないように設けられたのだろう。遠目だが湿原の中心部を見ると紫色の花がたくさん咲いているのがわかった。




柵の回りを歩いていると器量の良い「ノハナショウブ」に出会った



風に吹かれ優雅に揺れる「ノハナショウブ」




3、広谷湿原を見渡すH師匠とYさん  9時10分




 

広谷湿原について
広谷湿原は、カルスト台地にある貴重な湿原であり、サギソウ、トキソウ、ノハナショウブなどの湿原性の植物が見受けられますが、心ない人々の採取や踏み荒らしが絶えず、貴重な湿原植物も絶滅の危機にさらされています。この貴重な自然を守りましょう。
                   (説明看板より抜粋)

 

広谷湿原の舞台で「ノハナショウブ」の競演
盛りは過ぎているようだったが、湿原にはたくさんのノハナショウブが咲いていた。よく見るとヌマトラノオが顔を出していた。

   ヌマトラノオ





広谷湿原で咲き競う「ノハナショウブ」






トンボソウ





カキラン



 

偽水晶山を目指す!  9時40分
気が付けば広谷湿原で1時間も花散策に没頭していた。花の撮影も存分に行って、次の目標「偽水晶山(にせすいしょうやま)」を目指すことにした。広谷湿原から一旦舗装道路に戻って先に進んだが、沿道にはカキランやウツボグサがたくさん咲いていて退屈することはない。振り返ると広大な風景が広がって不思議な気持ちになる。

  中継塔が近づいてきた  9時57分
前方から来たパトロールのジムニーとすれ違う。「どこに行くの」と尋ねられたが、盗掘者と間違われたのだろうか?()

   定期巡回か?
  4、平尾台無線中継所  10時07分
舗装道路を歩くと、平尾台無線中継所で行き止まりとなったがここを左上へと進む。

    階段があるぞ!
 

階段を上れば・・・  10時07分
草に隠れて分らなかったが、細いがしっかりとした階段がある。上ると分岐があった。

   軽快に!

 

分岐標識を右へ  10時08分
左は貫山、右は水晶山と書いてある。我々は水晶山の手前の偽(にせ)水晶山を目指す!

   ハングル表記も

  無線中継所の裏を歩く  10時09分
先を見れば稜線が続いている。ヤシャブシの木になる実はまだ青々としていた。

   ヤシャブシの実 



ここから先はあまり人が立ち入らないのであろう。暫く笹と雑草に覆われた登山道を歩くことになる。Yさんの虫よけスプレーを拝借!しっかり防御対策をして先に進んだ。






オカトラノオ


 

偽水晶山が見えてきた  10時21分
なんとまだヤマツツジが残っている。「ここはヤマツツジが綺麗な隠れスポットですよ」とH師匠が教えてくれた。

   ヤマツツジ

 

最後の上り  10時22分
なだらかな斜面を気持ちよく上って行く。この辺は石灰岩があまり目立たない。

   ノイバラ

 

5、偽(にせ)水晶山  10時30分  566m
広大な平尾台を背景に記念撮影。ここから見る平尾台の風景も新鮮で絶景だ!

    山頂標識

  小倉方面を眺めると  10時37分
霞んでいるが「砲台山、妙見山、足立山」がはっきりと確認できた。今年の3月に足立山に登ったのを思い出した。今頃足立山の山頂からも平尾台方面を見ている人がいるかもしれない。それにしても最近の空気の濁り具合は尋常ではない。この大気汚染、どうにかならないのだろうか?
  水晶山方面を眺めると  10時40分
「どれが水晶山なのだろう?」この稜線上にあることは間違いないのだが、はっきりとは確認できない。もう少し先に行ってみたい気もしたが、この先の鞍部は道が荒れているらしく、我々はここでUターンすることにした。いずれにしても我々は平尾台の最深部にあたる場所まで歩いてきたことになる!
  さあ、戻るとするか  10時43分
山頂で一休みした後に往路を戻ることにした。
これから広谷台へ向かう。


   右前には貫山






背丈ほどの草むらをかき分け、かき分け進む  10時52分

 



 

6、無線中継所に戻ってきた  10時58分
草むらから脱出してホッとした。偽水晶山から無線中継所まで休みなく歩いて15分だった。これからまたジリジリと暑い舗装道路を歩くことになる。腕時計の温度計を見ると30度だった。6月とは言え、もう真夏の暑さである。暑い時期、日陰のない平尾台は体力の消耗が激しくなる。

 

広谷台へ  11時03分
これから向かう広谷台へは、この舗装道路の途中から左に降りて行くことになる。

   表示なし

 コンクリート道のカーブの辺りから下りて行く。標識などはないが、広谷台への道筋ははっきりしているので、注意して見れば間違うことはない。




 

登山道に合歓(ねむ)の木  11時06分
「これは合歓の木です」とH師匠が教えてくれた。暗くなると葉を閉じてしまうので「ねむの木」と呼ばれているらしい。

   合歓の木の葉




ヤクシソウ?

 

ノアザミ

 

サルトリイバラの青い実


いろんな植物に出会いながら登山道を歩く






気持ちの良い登山道  風も吹いてきて身体がスーッとする  11時11分



 

7、広谷台  11時19分  510m
なだらかな丘陵を上り詰めるとそこは広谷台だった。
綺麗に草が刈られていた。


   のんびりムード






心地よい風に吹かれながら・・・  「あっ、鬼の唐手岩の上部が見えてきた」



 

8、鬼の唐手岩  11時27分
ここは鬼の唐手岩の上部になる。この先に道はなく覗き込むと断崖絶壁。ネットで調べると、「露頭部幅3〜5m、高さ20m。上昇した溶岩が石灰岩を侵食して地上に露出したものである。」と説明されていた。見下ろす広谷湿原は湖だったとも言われているらしい。地形の変遷に想いを馳せる。






「鬼の唐手岩」に立つYさん(怖) 12時08分  良い子は真似をしてはいけません!





鬼の唐手岩に立つ(H師匠撮影) その向こうは断崖絶壁



 

青龍窟へ向かう  12時14分
鬼の唐手岩から下を見ると広谷湿原が一望できる。
そんな絶景を眺めながら昼食タイムを楽しんだ。エネルギー補給して再出発!


    グリーン一色

 

青龍窟への道  12時16分
鬼の唐手岩から一旦広谷台方面(歩いてきた道)に戻るが、1分も歩くと右手に降りて行く道がある。表示はないが道筋ははっきりしているので分りやすい。周防台を前方に見ながら下っていけば大丈夫である。平尾台では丘陵地に幾つもの登山道があるので、もし霧などが発生すると迷いやすい。もしもの時の為に地図の携帯をお勧めします。






鬼の唐手岩を振り返る  12時20分
下から鬼の唐手岩を見上げ、その全景に圧倒される!




 

青龍窟への分岐  12時19分
この分岐を左に曲がり更に下へ下へと・・・。Yさんの歩くペースが上がった!

    あと少し

 

下って行くと・・・  12時24分
大きな洞窟の入り口に注連縄(しめなわ)が垂れていた。ここが青龍窟だった!

   冷(霊)気漂う






9、青龍窟の岩屋神社  12時25分   異空間だ!
外気温は30度だが中に入ると16度。かなり涼しい。





 

岩屋神社(奥ノ院)   祭神  豊玉姫
急に暗い中に入ったのでなかなか目が慣れない。真っ暗な中、足下に気を付けながら恐る恐る降りて行く。すると正面下に岩屋神社奥ノ院が祀られていた。
此の附近一帯及窟内は天然記念物にして落書、破損、鍾乳石、石筍等
一切持ち出しは厳禁 (注意看板より抜粋)


 


歴史を感じる不動明王像が祀られている。剣が光っていた。 

 


 

青龍窟をプチ探検  12時35分
同行のYさんは平尾台鍾乳洞のスペシャリスト。青龍窟の中を詳しく案内して頂いた。
ヘッドライトをして奥に進むと、上の方に光の窓があった。この穴は地上に通じている。素人が無謀に入窟すると方向感覚が鈍り、迷って出て来られないことがあるので、勝手な探検は絶対にやめた方がいいだろう。


 
腰をかがめて上を見上げると・・・


20m程上に光の窓が・・・
 

プチ探検を終えて外へ  12時43分
外に出ると一気に気温が上がる。青龍窟の入口には冷気を受け気持ちよさそうに白い花。

    ユキノシタ

 
所在地:苅田町大字山口字青龍

青龍窟 説明看板   国指定天然記念物

青龍窟は石灰岩が水に侵食された鍾乳洞窟である。窟は上中下と三段の洞穴からなり、石灰岩のテラスが点在する複雑な構造を持っている。窟の規模は平尾台全カルスト台地の中で断然他を抜いて大きい。青龍窟の名は普智山等覚寺の奥の院として、豊玉姫の化身、青龍大権現を祀った由緒にはじまり窟は等覚寺修験者の霊場であった。(説明板より)

 

青龍窟分岐に戻ってきた  12時49分
往路を戻って青龍窟から先程の分岐まで歩いてきた。この先を右へ下ると広谷湿原だ。

    右へ下る




鬼の唐手岩を右に見ながら広谷湿原を目指す  12時50分




 

鞍部に下ると滝不動  12時53分
激しく水が流れる音がする。更に鞍部へ下ると小さな滝が現れた。

   涼しい風が吹く

 

10、広谷湿原  13時01分
今朝ノハナショウブを観賞した広谷湿原に戻ってきた。通過して舗装道路まで歩く。

    広谷湿原入口

 

11、中峠  13時15分
強い陽射しを真上から浴びながら舗装道路を歩く。時折吹く風が気持ちいい。

   中峠の分岐表示




権現山を見上げる  13時24分  一本の登山道が見える
気持ちよさそうに見える一本道だが・・・。今度はあそこを歩いてみようかな?




 

鎖のゲートに戻ってきた  13時26分
沿道の花を見ながら歩いていると、表面にブツブツの突起が付いた葉が・・。注意!

   漆(うるし)

 

野犬の罠(わな)  13時29分
茶ヶ床園地のトイレの裏に何やら青い檻があった。看板を見てみると、この辺りで野犬被害が発生したと言うことで、北九州市が捕獲を目的に設置したものだった。平尾台で犬を見かけたら気を付けよう!
茶ヶ床園地に到着すると、休憩する大勢の人でガヤガヤしていた。





 12、茶ヶ床園地駐車場  13時30分   駐車場は満車で車が溢れていた

本日の散策所要時間は5時間11分。ノハナショウブ、偽水晶山、鬼の唐手岩、青龍窟等かなり内容の濃い散策だった。H師匠、Yさんに感謝です! 



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背後のカラー