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吹上峠駐車場〜<花散策>〜大平山〜四方台〜
                    貫山〜四方台〜<花散策>〜吹上峠駐車場

 

吹上峠からの 平尾台 花散策

 

2014年4月12日

 

天気予報は午後から雨なので、午前中だけの予定で平尾台を散策することにした。今の時期はヒトリシズカやオキナグサ等の、貴重な花たちが登山者の目を楽しませてくれる。これらは山野草が豊富な平尾台だからこそ出会える花と言っても過言ではない。平尾台に精通されたH師匠に案内をお願いして、二人で写真を撮りながら、の〜んびり、ゆっ〜たりした花散策を楽しんだ。




吹上峠駐車場から羊群原の斜面を上って大平山(おおへらやま)へ向かう

 

<コース概要>

1、吹上峠駐車場  7時23分 〜 2、散策路入口 〜 <花散策> 〜 
3、大平山(おおへらやま) 〜 4、塔ヶ峰への分岐 〜 5、四方台 〜 6、貫山 〜 
7、四方台 〜 <花散策> 〜 8、ドリーネ下穴  9、吹上峠駐車場  11時38分



               
 

吹上峠駐車場  7時02分
桜の花が残る駐車場に到着したのは、ジャスト7時。
駐車場には先着の車が2台だけだった。風は冷たく上着を着込んで登山靴を履いていると、H師匠の車が到着した。


    駐車場に咲く桜の花

 

1、吹上峠駐車場をスタート  7時23分
午後からは雨の予報なので不安に駆られながら準備を整えた。「さあ行こう」と駐車場の隅から道路に下り散策路の入口に向かう。

   入口まで約100m

駐車場の説明看板
北九州国定公園について
北九州国定公園はすぐれた景観をもつ平尾台、皿倉山、福智山、風師山、足立山を含む地域です。特に、平尾台はカルスト地形の典型的な石灰岩台地として有名です。台上はゆるやかな起伏をえがき、ドリーネや石灰岩柱などが多く、地下にはたくさんの鍾乳洞があります。(説明看板より抜粋)

 

2、散策路入口  7時24分
散策路では菜の花がお出迎え!気分よくスタートが出来た。これより最初の目標である大平山(おおへらやま)に向かう。

   菜の花畑を通過

  

九州自然歩道  7時29分
まずは最初の丘陵に挑む。散策路とは言え、それなりに勾配のある上り坂だ。上るにつれ石灰岩がチラホラと現れてくる。

    ハングルも併記

   登路をジグザグに  7時34分
駐車場では風が吹いていたが、上るにつれて止んできた。風が吹くから吹上峠なのか?と、そんなことを考えながら歩いていた。
    ふきのとう




今上って来た道を振り返ると、吹上峠駐車場が小さく見える  7時34分





ヒトリシズカの群落  7時49分  石灰岩の陰でひっそりと咲いていた





 

ヒトリシズカを撮影する  7時53分
ヒトリシズカの名前の由来は静御前(しずかごぜん)の舞う姿からと言われている。

   ブラシ状の花

 

ヤブレガサの群落  7時56分
ヤブレガサの名前の由来は、芽が出る若い葉の様子が破れた傘のようになるところから。

   若い葉






山野草を撮影しながら羊群原を上る  8時01分  なかなか前に進まない



 

ホタルカズラ  8時13分
ホタルカズラの名前の由来は鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたという。

   濃いブルー

 

3、大平山山頂  8時22分  586m
花散策は実に楽しい。吹上峠駐車場を出発し、時間を忘れて花散策に熱中していると、いつの間にか1時間が経過していた。

    おおへらやま






大平山より吹上峠駐車場方面を望む  8時24分  野焼きから35日後の風景



 

大平山(おおへらやま)を出発  8時29分
野焼きが終わって早や1ヶ月が過ぎ、あちこちから春の息吹を感じる。足下にはワラビ。しかし平尾台では採取は一切禁止だ!

   野草の採取禁止

 

分岐表示を真っ直ぐ進む  8時30分
分岐を真っ直ぐ進んで四方台〜貫山を目指す。
右に進めば2.1kmで茶ヶ床園地である。


   確認、確認!






コース上に鉄筋が立っている。  8時38分  鉄筋は野焼きの際の目印だと思われる。



 

咲き乱れるスミレ  8時51分
石灰岩の横にスミレが群生している。薄紫色の小さな花がとても健気で可愛い。H師匠は既にこの先の分岐まで進んで待っている。

   ズームアップ

 

センボンヤリ  8時55分
天に向かって伸びる姿が、大名行列の千本槍にかぶせた飾りに似ていることからこの名が付いたと言われる。キク科。

   花が開くと白い






4、塔ヶ峰方面の分岐  8時56分  この先の急登を上り、四方台〜貫山を目指す!



 

塔ヶ峰方面の分岐  8時57分
この分岐から左に進めば井手浦、大穴、塔ヶ峰方面、右に進めば中峠へと続く。すぐ近くで、野焼きのせいで焦げたのか? (それとも枯れたのか? )ハバヤマボクチを見つけた。

   ハバヤマボクチ

  急登に喘ぐ  9時03分
急登の得意なH師匠は「トン、トン、トン」と上って行くが・・・私は「ヨイショ、ヨイショ」と必死について行く。

   振り返り見る






急登を上り詰めて振り返ると・・・  9時09分  左は先程登った大平山、右は塔ヶ峰
ここは大平山より標高が高い 



 

5、四方台  9時11分  618m
四方台に到着すると、正面に貫山が見える。ここから右に進路をとると中峠に続く。我々は真っ直ぐ貫山を目指す!

    さあ行くぞ!

 

古びた車両通行止めの柵を越える 9時18分
沿道の松も新芽が出てきている。目標の貫山山頂はここから最後の上りとなる。この辺りからは山野草をあまり見かけない。

    松のローソク芽

 

荒れた登山道  9時20分
登山道は悲しいかな、バイクや四輪駆動車の轍(わだち)でかなり荒れている。
相変わらず違法進入者がいるのだろうか?
注意喚起の看板
当地域に、農林業以外の目的で、県知事の許可を受けずにバイクや四輪駆動車等を乗入れることは、自然公園法により罰せられます。
                (説明看板より)

  6、貫山山頂  9時33分  711m
最後の坂道を13分程上ると、貫山山頂に到着。ここで小休憩。H師匠よりもらった羊羹が甘くて旨い!

   記念ツーショット
 

貫山を下山  9時46分
目標の貫山山頂を踏み満足!これよりまた散策しながら吹上峠まで戻ることにする。
山頂碑の裏側にある温度計を見ると・・。

   15℃だった。

 

ヤシャブシの木  9時59分
登山道の所々に、こげ茶色の実を付けたヤシャブシの木が生えている。ヤシャブシの実は「松ぼっくり」にとてもよく似ている。

   ヤシャブシの実

  7、四方台  10時03分
四方台の分岐を左に曲がる。中峠方面に向かってなだらかな道を下って行く。

   中峠方面へ






見晴らしの良い登山道を下る  10時11分   上空では雲雀(ヒバリ)が囀る




 

下山途中でバッタリお会いしました!
九州を中心とした山歩きホームページ「鈴鹿の風に吹き飛ばされて・九州に!」でお馴染みのMORIさん御一行にバッタリ!
嬉しさのあまり声を掛けさせて頂きました。
MORIさんと奥様、そして、お連れのムツゴローさんご夫婦(HPは「二人山脚」)、皆さんとても気さくな方でした。またどこかの山でお会いしましょう!






絶滅危惧種の 翁草(オキナグサ)
キンポウゲ科オキナグサ属。 山地の草原に生える多年草。






石灰岩の割れ目に咲く 翁草(オキナグサ) 





 

吹上峠を目指す  10時28分
MORIさん御一行ともお別れし、吹上峠を目指し下って行く。まずは中峠・茶ヶ床園地方面を確認して進む。

   春風の中を歩く

 

吹上峠への分岐を右へ  10時33分
程なく分岐に出会う。ここを右に進んで吹上峠を目指す。快調に歩を進める!

    吹上峠方面へ

 

分岐を左に下る  10時42分
目指すは吹上峠なのだが、この分岐から茶ヶ床園地迂回路の表示に従い下って行く。

    ネコヤナギ

 

スミレの群生  10時44分
足下に咲く草花にどうしても足が止まってしまう。何度も写真を撮りながら下る。

   可憐なスミレ






シロバナタンポポの咲く散策路  10時51分 





 



 

分岐を右の吹上峠方面へ  10時52分
山桜を眺めながら下ると分岐に辿り着いた。右は吹上峠、左は茶ヶ床園地。足下にはヒトリシズカや、オオイヌノフグリが顔を出す。

    オオイヌノフグリ






平尾台の保護活動をされている方に出会う  10時56分  少しお話を聴きました
違法者に対する取締りと罰則の強化を図ってもらいたいと願う!




 

盗掘禁止の貼紙
平尾台には数多くの山野草が自生している。この貴重な自然の植物を盗んで行く人が後を絶たない。悲しいことである。

   セイヨウタンポポ


 
ヒメオドリコソウ


ヒメオドリコソウとオオイヌノフグリの群
 

分かれ道  11時11分
つい左に進みたくなるが、散策路は右。右に進むと左手に台地が窪んだドリーネがある。
5年前ここを歩いたが、酷い草むらだった。

   ベンチがある

 

8、ドリーネ 下穴  11時12分
ドリーネについて
代表的なカルスト地形のひとつで、雨水や地下水によって石灰岩が溶けてできるすり鉢状のくぼ地です。
いろいろな形のものがありますが、中には深く落ち込んでいるものがあり危険です。2つ以上のドリーネが合体したものをウパーレといいます。(説明看板より)

 

吹上駐車場への分岐  11時21分
ドリーネを見ながら歩いて行くと散策路の分岐がある。真っ直ぐ進むと平尾石仏に続くが、ここを左に折れて吹上峠へ向かう。

   あと少し 

  の〜んびり、ゆっ〜たり  11時26分
整備された散策路を歩いていると、ピンク色が濃い桜に目をひかれた。今日は花三昧で楽しい散策だ!
やっぱり春はいいなあ〜。


   美しい桜の花
  散策路のゲートが見えてきた  11時33分
楽しい散策路歩きもこれで終了。ちょっと歩き足りない気もするが今日はこれで下山となる。ゲートから右に進むと吹上峠。
 
   散策路入口標識
 

吹上峠駐車場まで420m  11時34分
車道を5分程歩くと、今朝出発した吹上峠駐車場に到着した。お疲れ様でした。

   ゴール!






9、吹上駐車場はほぼ満車状態  11時38分  登山者が増えたようだ
15905歩、4時間15分の平尾台花散策でした。 




訪問ありがとうございました。
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背後のカラー