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茶ヶ床園地〜広谷湿原〜<散策>〜
              塔ヶ峰(天狗の舞台)〜<散策>〜茶ヶ床園地

 

平尾台(広谷湿原&塔ヶ峰)

 

2013年8月10日

 

平尾台の夏は花盛り。グリーンの台地にオレンジやブルー、パープル、ホワイト、イエローと目を凝らせばいろんな花々が目に飛び込んでくる。早朝から茶ヶ床園地をスタートしたが、太陽が昇るにつれて気温もグングン上がる。ザックとカメラを抱え大汗かきながら、殆ど日陰のない平尾台の広いフィールドを縦横無尽に歩き回った。





広谷湿原に咲くコオニユリ


<コース概要>

1、茶ヶ床園地  7時08分 〜 2、中峠 〜 3、広谷湿原 〜 中峠 〜 4、周防台(中腹) 〜
中峠 〜 
5、四方台(よもだい)〜 <林道塔ヶ峰線> 〜 6、塔ヶ峰(天狗の舞台) 〜 

<林道支線> 〜 7、小穴・中峠への分岐 〜 8、小穴手前の分岐 〜 9、小穴 〜 
9、キス岩 〜 10、茶ヶ床園地  12時08分


               

 

1、茶ヶ床園地出発  7時08分
H師匠と合流し準備を整える。今日は暑くなるので、水分補給と日焼け対策を心がける。
   さあ行くぞ!

 

トイレの横の道から  7時09分
朝日を浴びながら茶ヶ床園地を出発した。トイレの横の道を進むとこんもりとした林がある。足下には薄紫色の花がチラホラ見える。

   ムラサキツメクサ

 

車両通行止めの鎖を越える  7時10分
清々しい早朝・・・と言いたいところだが、もう既に気温は高い。「あっ、あのオレンジ色は?」「あそこにも咲いている」 楽しくなってきた!

   ノヒメユリ

 

アスファルトの道を行く  7時18分
左に羊群原を見ながら気持ちよく歩いて行く。
沿道にはいろんな花が点在する。
   コマツナギ






鬼の洗濯岩   夏になると草が覆い茂って石灰岩もかなり隠れてしまう。  7時27分



 

あ〜暑い  7時28分
H師匠の足は速い。もう既に置いて行かれて焦っている。目指すは広谷湿原に咲く幻の花!

   ヨロイグサ(セリ科)

 

花の撮影  7時29分
お目当ての花が見つかったのか? 「さてさて今年の咲き具合は?」 H師匠は撮影に夢中。

   
カワラナデシコ






「私を撮るなら、今でしょう!」 と、ノヒメユリが話しかけてくる。 7時30分



 

2、中峠通過  7時31分
ようやく中峠にさしかかった。撮影しながら歩いているのでかなりのスローペースだ。

   広谷湿原へ

 

黄色い花を見つけました  7時38分
緑の丘陵に映えるこの美しい花は? とH師匠に尋ねると外来種のメマツヨイグサだった。

  鮮やかな黄色 

 

葛(クズ)の花  7時40分
皆さんご存知の秋の七草の一つ。葉を裏返すと白さが目立つので別名裏見草(うらみぐさ)とも言う。この花は下の方から咲いていくらしい。
根にはたくさんのでんぷんを含んでいて、葛湯や葛餅の原料になる。
生命力が強く、つるがどんどん伸びて生長して他の木や草花に絡みついてしまう。






斜面を見上げると、一面にはびこるネザサと点在するほうき草  7時41分



 

広谷湿原入口  7時43分
いよいよこれから湿原に入るのだが、「マムシ注意」の看板が気になって仕方ない。

    怖々と






3、広谷湿原のサギソウ  7時44分
なんとラッキーなことか、この一輪だけが撮影可能な場所に咲いていた!







コオニユリも競うように咲いている  7時47分







キキョウは朝日を浴びて嬉しそう  7時51分


 



 

広谷湿原  8時11分
広谷湿原は、カルスト台地にある貴重な湿原であり、サギソウ、トキソウ、ノハナショウブなどの湿原性の植物が見受けられますが、心ない人々の採取や踏み荒しが絶えず、貴重な湿原生物も絶滅の危機にさらされています。私たち一人ひとりが自然保護のこころを十分に理解して、この貴重な自然を守りましょう。(看板より)



広谷湿原で花を観賞した後、この奥にある小さな滝を見に行くことにした。
広谷湿原から5分程歩くと、林の中の暗い窪地に下りて行った。
すると、そこから滝の音が聞こえてくるではないか。
 




 

滝不動で涼む  8時17分
ここはドリーネの底部分にあたるみたいで、この上部が青龍窟のようだ。 小さなお不動さんが祀られていた。 「何か動いたぞ!」

   サワガニだ!(驚)

 

滝から広谷湿原に戻る  8時21分
日陰から出ると相変わらず強い陽射しでクラクラする。先は長いのでゆっくり歩こう!

   オミナエシ

 

広谷湿原入口を越え中峠へ戻る  8時26分
さあ次はどこへ行きましょうか?キキョウのたくさん咲くお花畑に行ってみることに・・・。

   雲一つなし

 

中峠を通り過ぎて周防台へ  8時34分
周防台への分岐から斜面を上って行く。
さてさてキキョウのご機嫌はいかがでしょうか?


   夏草が茂る






斜面の途中から振り返ると  8時42分  素晴らしいパノラマが広がる



 

4、周防台(中腹)  8時43分
ネザサの間にキキョウがたくさん咲いている。
器量のいい花を選んで撮影をした。

    綺麗だ!

 

三度目の中峠  8時55分
周防台の斜面でキキョウを楽しんだ後にまた中峠に戻ってきた。これより四方台へ向かう。

   大平山方面へ

 

岩山・貫山方面へ  8時58分
中峠から3分も歩くと分岐に出会う。右に曲がって岩山・貫山方面に進む。

   水分補給

  四方台への1本道  9時12分
ここでもノヒメユリに魅せられ撮影をした。美しい花に何度も足が止まる。

   美人さん






広谷湿原を見下ろす  9時21分  先程歩いた道が確認できる



正面に貫山の山頂が顔を出した  9時23分

貫山が見えてくれば四方台もすぐそこだ。

   

日陰のない丘陵を一歩一歩進んで行く。

   

この花は秋に咲くはずのヤクシソウ?

 

左手には大平山(おおへらやま)  9時25分

  



キキョウが咲く斜面の向こうには、見事な羊群原を見せる
大平山(おおへらやま)が見える。

 

 

5、四方台(よもだい) 9時30分  618m
貫山もすぐ近くになった。貫山方面に進むが、山頂には進まず途中から塔ヶ峰を目指すことにした!

    貫山方面へ






貫山が目の前に  9時31分  登山道はバイクの轍(わだち)で荒れている



 

バイクの進入を防ぐ柵から左へ  9時36分
真っ直ぐ進めば貫山山頂へ続くが、この場所から左へ進み森の中へ入って行く。

   道があるの?

 

林道塔ヶ峰線へ  9時36分
「師匠こんなところ行けるんですか?」と不安になって聞くと、「大丈夫!」 と言う力強い返事。
でも本当にここを進んでいくの?

   大丈夫かなあ〜

 

森を抜けるとそこは・・・  9時37分
気合を入れて森へ入ったと思ったら、すぐに明るくなって・・・そこは林道塔ヶ峰線だった。
立派な林道を見て拍子抜けしてしまった。

    鎖の横に白い標柱

 

林道塔ヶ峰線  9時51分
林道はあまり利用されてないようだ。枯葉や木切れが散乱している。しかしながら、平尾台らしくない自然林の中の涼しい林道歩きだ。

   ヘクソカズラ

 

左に林道支線  9時57分
先程の白い林道標柱から13分程歩くと、左手に林道の支線が現れた。特に表示はないが、「水源の森」のグリーンの看板が目印になる。

   左手にある 

 

塔ヶ峰への登り口  9時58分
林道支線から20m程先の左手にガードレールがある。 その先の斜面から塔ヶ峰へ登ることになる。「エッ?どこが道なの?」 道がない。

    ヤブミョウガ

 

林道から斜面に取り付く  9時59分
この場所にはなんの標識もないのでためらうと思うが、とにかく斜面を上って道を探すしかなかった。夏場なので草が覆い茂って道が見えなくなっていることもあるが、踏み跡は薄い。
H師匠は登った経験があるが故に、その勘を働かせて斜面を右斜め方面に登って行った。
すると次第に踏み跡が分かるような道、そして古い赤テープが見つかりホッとした。

  斜面には石灰岩がゴロゴロ  10時00分
踏み跡やテープを探しながら進んで行く。斜面には大きな苔むした石灰岩。平尾台らしくない風景だが、やはりここは平尾台に違いない。

    大岩をすり抜ける 
  斜面と格闘  10時07分
林の中、踏み跡を辿りながら上って行くと小さな標識を見つけた。ちょっと嬉しくなった。

   あと5分だ!
 

木漏れ日の中を歩く  10時09分
何故か上るにつれて道がはっきりしてきた。
次第にペースも上がってきた。
 
   ヤブレガサ

 

6、塔ヶ峰展望台(天狗の舞台)  10時18分
突然目の前がパッと明るくなった。展望台だ! 
ここからは、福智山系、帆柱山系、そして企救山系の足立山などが見渡せる。


    感無量!

 

天狗の舞台  10時21分
展望台の大岩は「天狗の舞台」と呼ばれている。
天狗が舞った伝説でもあるのだろうか?


   手作り標識

 

景色を堪能  10時22分
景色を楽しんだ後は待望の昼食休憩。実はかなり疲れていた。展望台は太陽が照りつけて暑いので、木陰に逃げ込むことにした。

   キリンフリーが旨い

 

昼食を終え下山  11時04分
上って来た道を辿り、塔ヶ峰林道へ戻る予定だったが、何故か別の場所に飛び出てしまった。

   アレッ?

 

飛び出た場所は?  11時07分
途中までは確かに同じ道を歩いていた。しかし踏み跡が薄いながらも、道筋がはっきりした道を選んで歩いて行くと、林道には出たものの、先程上る際に取り付いた場所から50m程離れた所だった。現在はこの道がメインになっているのだろう。上りは20分近くかかったが、下りは12分とあっという間だった。林道を右に進んで歩いて来た道を戻った。

 

塔ヶ峰林道支線に入る  11時08分
1分も歩くと先ほど確認した林道支線がある。その支線に入って行く。そうそう、「水源の森」のグリーンの看板がある場所である。

   林道支線入口の左

 

林道支線  11時09分
林道の右手は「大穴」があるはずだが、植林に阻まれて見えない。大きなドリーネが存在するのだが、見えないので残念である。

   ヤマイモの葉

  7、小穴・中峠への分岐  11時15分
支線入口から6分程で分岐があり、左へ入って行く。見落としがちなので要注意だ!

   快調・快調
 

8、小穴手前の分岐  11時22分
見覚えのある場所だ!右に行けば大平山(おおへらやま)、真っ直ぐ進めば中峠方面。左へ進めば貫山だ!すぐ右前方に小穴がある。

   標識確認

 

貫山への道  11時22分
左上を見上げれば、四方台(よもだい)への急坂が迫っている。この坂はきつそうだ!足元を見れば薄紫色の可愛い花が咲いていた。

   サイヨウシャジン

  9、小穴  11時32分
10分休憩の後、小穴を右手に見ながら中峠方面へと進むことにした。小穴と言ってもかなり大きなドリーネである。足下はキキョウの花畑。

   開花直前のキキョウ


林道歩きから出ると開放感だが、気温がグーンと上がって汗が出てきた。






小穴の壁面   11時37分  石灰岩が露出している断崖絶壁







羊群原  11時48分  美しい風景に見惚れて立ち止まる

 



 

九州自然歩道  11時48分
標識を見て分かったが、この道は九州自然歩道だった。緩やかな坂道を下って行く。

   銀色のプレート






羊群原のど真ん中に身を置く  11時49分  自然に浸ってのウォーキング



 

分岐に出会う 11時50分
駐車場は茶ヶ床園地なので本来なら左へ進むところだが、右に進んでちょっと寄り道だ。

   ハバヤマボクチ

 
 

キス岩の標識  11時52分
前を見ると、H師匠が呼んでいる。

   何?







キス岩  11時54分  言い得て妙


 


 

茶ヶ床園地へ  11時58分
キス岩の観賞が終わった後は駐車場に戻るだけ。標識を確認して最後の下りだ。

   あと800m

 

茶ヶ床園地へ向かう  11時59分
「その葉っぱに触らないように」とH師匠から注意があった。それはブツブツのある葉だった。

   漆(うるし)の葉 

 

最後の分岐  12時05分
あと500mで茶ヶ床園地だ。この炎天下よく歩いたものだ。気温は腕時計表示37度だった。

   トボトボと・・・

 

10、茶ヶ床園地駐車場  12時08分
太陽がギラギラ照りつける中、ようやくゴールにたどり着いた。じっとしているだけでジリジリと暑く、焼け焦げるようだった。ビッショリ汗で濡れた上着をすぐに着替えて、少し気分転換。
やはり、真夏の低山、しかも日陰の殆どない平尾台は身体に堪える。この時期は体調を整えての山歩きは必須条件だと思った。H師匠お疲れ様でした。ありがとうございました。



暑い中ではあったが、その中で生き生きと咲く花達の生命力に驚かされた一日だった。
夏の平尾台は水分補給と日焼け対策を怠らないようにしよう!


訪問ありがとうございました。
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