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駐車場〜<大南(おおみなみ)林道>〜鬼杉への分岐〜              鬼杉〜籠水峠(こもりみずとうげ)  往復

 

イワタバコとオオキツネノカミソリ咲く 
裏英彦山へ

 

2013年8月4日

 

8月の暑いこの季節、英彦山にイワタバコとオオキツネノカミソリがひっそりと咲く場所がある。
一度は見たいと思っていたこの花を、今回、H師匠に案内して頂いた。嬉しくて意気込んでついて行ったものの、森の中は暗くて花の撮影は非常に難しかった。






森の中でひっそりと咲くオオキツネノカミソリ

<コース概要>

1、駐車場  7時21分 〜<大南林道>〜 2、英彦山大権現 〜 3、鬼杉への分岐  
4、鬼杉 〜 5、籠水峠 〜  6、鬼杉(昼食) 〜 7、鬼杉への分岐 〜<大南林道> 〜
8、駐車場 12時33分



 

1、駐車場到着  6時42分
前日ナビで調べると、自宅からここまで1時間56分だったが、実際に走ってみると1時間15分で着いてしまった。車は英彦山しゃくなげ荘から右折して300m程登ったところにある観光酒造「酒源の泉」近くの駐車場に駐車した。公共なのか?酒源の泉の駐車場なのか?よく分からなかったが、この先の大南林道は途中から通行止めなのでここに駐車させて頂いた。

 

駐車場を出発  7時21分
今日はH師匠とYさんの三人での山行きである。支度を整えていると、遠雷が響いているような・・・。不安な中、大南林道を歩いた。

   真っ直ぐ上る

 

英彦山大権現  7時28分
駐車場からの大南林道はすぐに細い道になる。左手に鳥居が見えてくるが、これは英彦山大権現の鳥居だ。英彦山神宮とは別である。

   整備されている

 

車両通行止め  7時29分
英彦山大権現の鳥居横を通過すると車両通行止めになっている。以前は車の進入が出来て、鬼杉への分岐まで行けたのだが・・・。

   仕方ないですね






植林の中をゆっくり歩いて行く  7時30分

 

玉屋神社の鳥居  7時35分
汐井川に沿った大南林道を進むと、また鳥居が現れた。この鳥居は玉屋神社の鳥居だった。

   玉屋神社参道

 

右手に広い河原  7時37分
私には普通の河原にしかみえなかったが、H師匠によると、この河原を渡ると岳滅鬼山へ行く登山道が伸びているそうである。

   陽が射してきた

 

3、鬼杉への分岐  7時58分
アスファルトを歩くウォーキングはここで終了。ここから左の登山道へ進んで鬼杉を目指す!

   森の中へ

 

鹿避けネットを越える  8時00分
鹿が壊したのか?人が壊したのか?
ネットは破れていて全く機能を果たしていない。

  修理が必要

 

木の板の橋を渡る  8時02分
笹の覆い茂る道を歩くと次第に森の中に入って行く。大雨の傷跡なのだろうか?ゴロゴロと岩が転がる荒れた河原に木の橋が架かっていた。湿っているので滑らないように注意して進んだ。この登山道は苔むした岩や切り株が多い。焦らずゆっくり歩くことが転倒防止になる。この辺りで森がグッと暗くなった。遠雷も聞こえる。空模様が怪しくなってきた。

 

鬼杉前の東屋に到着  8時14分
大南林道の鬼杉分岐より約15分で鬼杉に到着。
ちょっとハイペース。蒸し暑い中なので汗がしたたり落ちる。ここで水分補給などしながら休憩していると、とうとうポツリポツリと雨が落ちてきた。結局、ザックカバーを装着しレインウェアを着る羽目になった。蒸し暑さも増し一層汗が出てきて、脱水症状になりそうだ。

久しぶりに鬼杉とのご対面だった。

  4、鬼杉  8時32分

  

この杉は、県下で最も大きな巨木です。木の周囲は12.4m、高さは上半分が倒れた現在の状態で38mあり、樹齢はおよそ1200年と推定され、今では国の天然記念物に指定された古い英彦山の、生きた記録の一つです。

(説明看板より)

英彦山の象徴の一つとされる、素晴らしい鬼杉の姿を見てその存在感に圧倒される。






湿った岩肌に育つ、イワタバコ


 

イワタバコ
H師匠に教えてもらって苔むした岩壁を探しているとポツンポツンと薄紫色の花を見つけることが出来た。濃いグリーンの苔と、実に調和して美しい。とても可憐な花である。
この花は湿った岩の壁に着生し、葉がタバコに似ているのでこの名がつぃたと言う。
とても暗い中、ISO感度を上げて撮影したが、納得がいく写真が撮れなかった。

 

東屋を出発  9時01分
東屋でゆっくり30分も休憩してしまった。
小雨が降り出したが、上下レインウェアを着込んだので雨対策はバッチリだ。
鬼杉の前を通過して先に進んでいくと、雷も鳴り出して早足になる。
これより先は神気に満ちた深い森へと入って行く。いつもこの辺から緊張してしまう。
3分も歩くと奉幣殿への分岐表示に出会った。

 

奉幣殿への分岐  9時05分
左は奉幣殿や大南神社に通じるが、左には曲がらず、真っ直ぐ九州自然歩道を進んだ。

   真っ直ぐ

 

南岳への分岐  9時12分
先程の分岐から森の中の登山道を約7分上ると、前方が開けて少し明るくなった。そこは四方向の分岐だった。
今歩いてきた@鬼杉への道。A南岳への道。B大南神社への道。 そしてこれから我々が目標としている
C裏英彦山への道である。
裏英彦山へのルートは、登山道に手作りの標識が置いてあった。古くて分り難かったが、これ一つで安心することが出来る。



登山道に置いてある、手作りの古い標識




籠水峠(こもりみずとうげ) 〜 裏英彦山道/県境尾根
藪こぎ・ガレ場・倒木の多い難路  初心者のみの入山は危険!


これを読むとちょっと怖気づいてしまうが、今日はH師匠とベテランのYさんが同行なので何の問題もない。ただ、足の速い同行のお二人にしっかりついていけるかどうか・・・。それが心配だ(笑)




 






古い標識に注意書きがしてあった通り、苔むした大きな岩や倒木が多く、不規則な登山道は続いた。
結構歩き難く、木の根も足を置くと滑るので要注意!以前はもっと酷かったらしいが、最近裏英彦山に行く人も徐々に増えて、これでも歩き易くなったそうだ。私は足下ばかり注意して歩いていたので、目の前に張り出している倒木に頭をぶつけることもあった。気が付くと二人から置いて行かれそうになり、「待ってくれ〜」とも言い出せず、焦って必死でついていった。


突然H師匠の足が止まった! そこはオレンジ色の花が群生する別世界だった! 9時36分





オオキツネノカミソリの群落

他の登山者は誰もいない。この空間で3人だけの贅沢な時間を過ごした。
これまでの難路の苦労などすっかり忘れて、オレンジ色のオオキツネノカミソリの世界に浸った。
どうやらこの辺りにだけ群生しているらしく、夏の暑い時期にだけ花を咲かせるオオキツネノカミソリのショータイムである。嬉しいことに、ここまでくる登山者も限られているのであまり踏み荒らされていない。
 





オキツネノカミソリ
ヒガンバナ科 多年生草本球根植物   花言葉は「妖艶」 



 

シダの群生する坂道を上る  10時12分
オオキツネノカミソリを堪能し、籠水峠へ向かう。ここは明るくて気持ちも晴れる。

   シダ

 

5、籠水(こもりみず)峠へ到着  10時15分
H師匠によると今日は猫ノ丸尾まで行く予定だったが、霧も深いのでここで引き返すとのことだった。次の機会に挑戦したいものだ。
籠水峠は風が少々強かったが、蒸し暑い身体には気持ち良かった。気温は20度で天然クーラーがよく効いている。
左上を見上げると霧に見え隠れする大岩壁がその存在を訴えていた。






籠水(こもりみず)の岩壁   10時18分  この岩壁を登攀する人もいるそうだ(驚)


 

籠水峠で引き返す   10時25分
今日はここまででUターンする。これから一気に鬼杉まで下って昼食にすることにした。

  
 分岐標示

 

ふかふかの苔  11時01分
大きな木の根元に苔が生えている。上から触るとふかふかですごく弾力がある。

    緑が濃い 

  6、鬼杉へ戻ってきた  11時08分
籠水峠から一気に下って33分だった。
ようやく昼食タイム。冷えたノンアルコールビールがとても美味しい。

    小鳥が囀る森の中
 

英彦山野鳥の森観察舎
 

観察舎内で昼食
 

昼食を終え下山  11時39分
さっきまでの雨はどうやら止んだようだ。しばらく談笑し、鬼杉に別れを告げて下山開始。

   またねー。

 

木の橋を渡る  11時51分
快調に下山する。途中、倒木に生えている白くて大きなキノコ?を見つけた。

   不気味

 

鬼杉への分岐  11時55分
鹿避けネットを越えたらすぐに大南林道だ!
これよりまたアスファルトをウォーキング。

    トボトボと

  大南林道を下って駐車場へ  12時13分
途中で雨が降り出した。とうとう本降りだ。
傘を出して駐車場に向かった。

   12時33分



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背後のカラー