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男池登山口〜かくし水〜ソババッケ〜
                      大戸越〜平治岳南峰〜平治岳本峰  往復

男池からの 平治岳 

2014年6月8日 

 

一か月程前、高校時代の同級生M原君から「ミヤマキリシマを見に行こう!」と連絡が入った。最近まともなミヤマキリシマを見ていなかった私は、すぐにその誘いに「OK」と返事をした。
山行記録を見ると、男池から平治岳を目指しスタートするのは4年振りである。今回の同行者は奇しくも前回と同じメンバー。この三人で山行する際は必ずと言っていいほど雨が降る。思い起こせば4年前の平治岳登山は土砂降りの中を歩いたが・・・。さて今回はいかに?




平治岳本峰斜面   ガスの切れ間に見えたミヤマキリシマの群落

<コース概要>

1、男池駐車場  4時57分 〜 2、男池登山口 〜 3、かくし水 〜 4、ソババッケ 〜 
5、大戸越(うとんごし) 〜  6、平治岳南峰 〜 7、平治岳本峰 〜 8、大戸越 〜 
9、ソババッケ 〜 10、かくし水 〜 11、男池駐車場  12時18分



               
 

男池駐車場 到着  4時32分 
北九州を午前2時に出発。同級生M原君の愛車は九州自動車道を快走し男池に到着。ミヤマキリシマの最盛期と言うことで、予想通り既にかなりの車が停まっていた。第一駐車場に入ると満車。すぐにその隣の第二駐車へ移動したが、こちらも約半分のスペースが埋まっていた。辺りはまだ真っ暗で、駐車場に続々と入ってくる車のライトが眩しかった。

 

1、男池駐車場をスタート  4時57分
本日の日の出は5時06分と言うことで、空は徐々に明るくなっている。その中で登山靴に履き替え準備を始めた。周囲の車を見ると九州・山口各県の様々なナンバープレートが目に入る。皆さんこの日を楽しみにやって来たに違いない。背景の平治岳は霞みながらもその雄姿を現している。天気予報は午後から雨。山の神様にお願いして出発!

 

男池公衆トイレ  4時58分
男池の駐車場には立派な公衆トイレが併設されている。男池の湧水をはじめ、森林の環境保全の為にもなくてはならない施設だと思う。下山後は泥のついた登山靴を洗うことも出来るので、本当にありがたい。近頃、山中ではバイオトイレなどの設置が進んでいる。登山ブームで大勢の登山客が押し寄せる場所にはトイレは必須だと思う。

 

2、男池登山口  5時02分
登山口周辺のお店もまだ閉まっている。その前を通り過ぎると男池清掃員詰所がある。ここが平治岳や黒岳への登山口だ。
いよいよ登山口からのスタートとなるが、ここでは中学生以上は100円の美化清掃協力金を支払うことになる。朝が早く管理人さんはまだ来ていないので、入口にある竹の筒に100円を入れてスタートした。

 

暗い森の中へ  5時02分
清掃協力金を支払いさっそく森の中へ。いつもながら、森に入って行くこの瞬間がたまらなくいい気分だ!森の中は一層暗くなる。

   かくし水方面へ





静かな森を歩く  5時12分  鳥も目覚めたのか、さえずりが聞こえてきた


 

有刺鉄線の柵を越える  5時29分
登山口を出発して27分で有刺鉄線の柵に出会う。
ここを越えると「かくし水」である。


   バイケイソウ






3、かくし水  5時30分  さっそくここで小休憩して喉を潤す
苔むす倒木の横から冷たい水が流れ出ている






4、ソババッケ  6時00分  登山口から約1時間。森を抜けると広い場所。思わす深呼吸!
カエルの鳴き声(合唱)が響く中、霞む平治岳を見ながら小休憩。
地名の由来は、そば畑(ソババタケ)→ソババッケと言う説もあるらしい。




 

ソババッケを出発  6時06分
蒸し暑く、ダラダラと流れる汗を拭って水分補給。
本当はゆっくり休憩したいがミヤマキリシマが気になって5分程度で出発した。


   平治岳まで2時間






大戸越(うとんごし)を目指す  6時25分  濡れた不規則な岩、しかも苔むして歩き難い
ここは急登、しかも岩ゴロである。ペースの速い二人に必死について行った




 

黒土が滑って一苦労  7時04分
大戸越に近づくにつれて岩ゴロゴロの道から黒土ヌルヌルの道に変わって行く。転倒しないように気を付けて足を運ぶ。

     林を抜けると






5、大戸越(うとんごし)に到着  7時10分  ソババッケから1時間04分だった。
正面上空には青空が見える。これは期待できるぞ!





大戸越から見る平治岳南峰斜面  7時14分  恐る恐る上を見上げると・・・
南峰斜面はピンクに染まっていた。そして既にたくさんの登山者が山頂を目指していた



 

南峰斜面に取り付く  7時15分
ここから「上り専用路」を辿って上って行く。細い登山道なので登山者がすれ違うことを避け、混雑を解消するための工夫である。

   ルール順守






ミヤマキリシマの群落の中を進む  7時20分  幸せな気分




 

大戸越を振り返る  7時21分
綺麗な風景に見惚れながらゆっくり上って行く。
「♪みやまきりしま 咲き誇り・・♪」


   美人さん

 

渋滞  7時32分
ペースダウンしたと思ったら、それはなんと渋滞だった。予想はしていたものの、この早朝7時30分に渋滞とは・・、さすが人気の平治岳だ!どうやら私たちの前に20人程の団体さんがいるようだ。このミヤマキリシマの時期だけは仕方がないですね。焦らず、ゆっくり写真でも撮りながら上ろう!





6、平治岳南峰  7時46分  断続的に流れるガスの中で、大戸越が確認出来た

上り専用路を上り詰めるとそこは南峰山頂直下となる。岩場の方に歩くとすぐに下り専用路の標識がある。ここからは三俣山が見えるはずだが、ガスがその雄姿を見せてくれない。



 

南峰より本峰を望む  7時47分
流れるガスの中、平治岳本峰は見えたり隠れたり。しかし、ミヤマキリシマは虫害の影響もなくしっかり咲いているようだ。時折太陽の陽射しを浴びるピンクの輝きは最高に美しい。「来て良かった!」心満たされて声が出ない。「わぁ〜綺麗」「わぁ〜、わぁ〜」、と周りから何度も歓声が聞こえる。

 

南峰より本峰へ向かう  7時56分
「さあ平治岳の山頂に行こう!」心弾ませて平治岳本峰の山頂へ向かったが・・・。

    ドウダンツツジ

 

ガス襲来  7時58分
ピンク色に染まる本峰斜面を見ながら気分よく歩いていたが、突然濃い霧が発生(悲)
それでも周りに咲いているミヤマキリシマに感動しながら山頂を目指した。ミヤマキリシマが登山道に張り出しているので、なるべく自分の身体やザックに触れないように心がけて歩いた。






7、平治岳山頂  8時04分  1643m   残念ながら真っ白な霧で覆われていた
既にたくさんの人が休憩している。 山頂碑の前では記念写真の順番待ちをしている
周囲は真っ白 何も見えないので、ゆっくり霧が晴れるのを待つことにした




 

平治岳山頂で乾杯!  8時08分
霧が晴れるのを待つ間にちょっと一杯と言うことで、M利君がおもむろにキンキンに冷えたビールとコロッケを振る舞ってくれた。「旨い!」この蒸し暑い中、山頂に立った喜び、そして何と言ってもミヤマキリシマを愛でながらのビールの喉越しは最高だ!
この後、ザックをデポして、ほろ酔い気分で斜面を散策することになった。






平治岳山頂より本峰斜面を望む  8時11分  霧の中で咲き誇るミヤマキリシマ
花に酔い、ビールに酔ってピンクの世界をブ〜ラブラと!



 

斜面を下る  8時18分
最初は霧で見えなかったが、斜面を下って行くと、たくさんの人がこの群落に入っていた。ざっと数えて5〜60人位だろうか?
まだまだ続々と上ってくると思われるので内心焦るが、依然と霧が晴れてくれない。
「霧よ、晴れてくれ〜」と山の神様に願うばかりだった。
そして待つこと17分・・・。




 平治岳 本峰斜面のミヤマキリシマ  8時35分  霧が晴れてきた! 見えた!
霧は完全に晴れた訳ではないが、この好機を逃さずいろんな角度でシャッターを切った!






素晴らしい!   8時39分  ミヤマキリシマがビッシリと咲いている





同行のM原君とM利君  8時44分  ミヤマキリシマ群落の中で



 

山頂碑の前で記念撮影  8時53分
約40分ミヤマキリシマを観賞し三人とも大満足!記念にスリーショット撮影。

   山頂碑

 

山頂から南峰へ  8時56分
たくさんの人が押し寄せ、本峰もかなり混雑してきた。名残惜しいが一足お先に下山することにした。相変わらず霧が晴れないが、雨が降ることを思ったら文句は言えない。天気予報はお昼から雨なので、決して楽観はできない。歓声をあげて歩く大勢の団体さんとすれ違いながら南峰へと戻った。この光景を見ると、きっとくじゅう登山にハマるだろう。




南峰の岩場  9時07分  本来なら三俣山が見えるはずなのだが・・・





南峰下り専用路で大戸越へ戻る  9時07分  眼下に大戸越が見える


下山途中にふと目に付いた白い花・・・それは白いミヤマキリシマだった!


 
白いミヤマキリシマ



ピンクのミヤマキリシマ





右下にかろうじて見える坊ヶツル 9時22分 カッコウ(郭公)の鳴き声を聞きながら下山

   
坊ヶツルにはカラフルなテントがたくさんあるようだ! 坊ヶツルから見る平治岳の上部はきっとピンク色に染まって見えているだろう。右奥の方に法華院温泉山荘も見える。
「あの山小屋にもまたいつか泊まってみたい。」そんな気持ちを抱きながら、渋滞気味の下山道をのんびりと大戸越へと下った。






8、大戸越(うとんごし)  9時30分  休憩していると、男池方面(右)、坊ヶツル方面(左)の両方からひっきりなしに登山者が上ってくる。相変わらず霧は断続的に発生している。
その中、行列をなして上る登山者。「あ〜きっと
渋滞だ!」と、つい心配してしまう。




 

大戸越で休憩する登山者  10時01分
ミヤマキリシマを見ながら、おにぎりとカップラーメンでおなかを満たした。時間はまだ早いし元気も余っている。ここから北大船〜大船まで足を伸ばすかどうか話し合った。少し迷ったが、冷静なM利君からお天気の助言があり、ミヤマキリシマは十分満足したと言うことで、下山することに決めた。

 

男池に向かって下山開始  10時19分
結局、大戸越(うとんごし)で約50分休憩し、男池の登山口へ下山を開始した。
霧は南峰斜面に深く垂れ込めていた。
「ごきげんよう、さようなら」そう呟きながら南峰斜面に別れを告げた。
この後の下山道はヌルヌルとした黒土が滑りに滑ってとても歩き難かった。このような場合、Wストックがとても有効である。





9、ソババッケ 11時15分 ヌルヌルの黒土や濡れた岩ゴロと格闘すること約1時間。
フラフラでソババッケに辿り着くと大勢の人が休憩していた。皆さんお疲れの様子だった。


  

ソババッケを出発  11時23分
のんびり休憩しているとパラパラ雨が降って来た。慌てて林の中へ逃げ込み、そのままソババッケを出発した。  

   標高は1097m

 

ガクウツギ
 


シダ


 
バイケイソウ





緑溢れる森を歩く  11時42分






10、かくし水を通過  11時45分 下山時に「かくし水」で水を汲んで行く人が多い。





岩を包み込む大木の根  11時47分  悠久の時を感じる


 

男池の川で登山靴を洗う登山者  12時11分
男池に近づくと道は平坦になり、森を楽しんで歩くことが出来る。多くの登山者が泥だらけになった登山靴を川に降りて洗っていた。

   サイハイラン 

 

10、男池登山口〜駐車場へ  12時18分
ソババッケから55分で男池登山口へ到着。ミヤマキリシマを堪能して無事に下山!
大満足の山行きだった。お疲れ様でした。

   路上駐車が延々と


この後、車に乗って男池駐車場を出発すると、なんと凄まじい土砂降りになった。我々は間一髪セーフ。
でも、まだ平治岳にはたくさんの登山者がいるはずだが・・・。



訪問ありがとうございました。
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背後のカラー