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福智下宮神社〜駐車場〜福智中宮神社〜八丁〜福智神社上宮〜
                 福智山山頂〜上野越〜鷹取山〜上野越〜駐車場

 

福智神社三宮参拝 福智山・鷹取山

 

2014年8月17日

 

今年の夏は天候が悩ましい。お盆休みも雨続きで山に行きたくてもなかなかタイミングが掴めない。幸いなことにお盆休みの最終日は午前中だけ曇りの予報になった!ここぞとばかり、雨を覚悟で・・・。目指すは上野から八丁越えで福智山、帰りは鷹取山経由で下山する周回モデルコースだ!ただ、今回の目的は福智神社の下宮・中宮・上宮の三宮を巡る参拝登山である!


鷹取山山頂で咲いているノヒメユリ(背景は八丁と福智山)


<コース概要>

1、福智下宮神社  7時14分 〜 2、上野峡無料駐車場 7時47分 〜 
3、
福智中宮神社 〜 
4、白糸の滝 〜 5、おおつが林道 〜 6、八丁 〜 
7、
福智神社上宮 〜 (昼食) 〜 8、福智山山頂 〜 9、八丁の辻 〜 
10、
上野越 〜11 鷹取山山頂 〜 12、上野越 〜 13、上野峡登山口 〜 
14、上野峡無料駐車場   13時33分




      

1、福智下宮神社  7時14分  


田川・直方バイパス(県道22号)の宮野馬場信号から県道62号に入り、上野峡(あがのきょう)方面へ進むと、信号を曲がってすぐ右側に福智下宮神社の鳥居が見える。
本日はまずここを参拝して、上野峡にある福智中宮神社、そして福智山山頂にある上宮までの道を辿ることにした。題して、福智神社(下宮・中宮・上宮)の三宮参拝登山である。



 

福智下宮神社拝殿  7時17分
鳥居を潜り、石段を上り詰めると広場になり、その向こうに下宮神社の拝殿がある。

   大木が茂る

 

河村光陽先生生誕地記念之碑  7時21分
下宮神社の参拝を終え、参道を下って行くと記念碑が目に付いた。それは、ここ上野(あがの)出身で、「かもめの水兵さん」や「うれしいひなまつり」等で有名な童謡作曲家「河村光陽」の生誕地記念碑だった。河村光陽の生家はこの下宮神社の隣だったらしい。福智下宮神社参拝、そして童謡の歴史にも触れて上野峡の駐車場へと車を走らせた。

 

2、上野峡無料駐車場を出発  7時47分
下宮神社から上野峡方面に県道62号を3km程進むと上野峡に到着。福智川に架かる城山橋を渡ってすぐ左折し、200m程下ると無料駐車場に着く。先着車は4台。どんよりと曇ったお天気なので登山者も出足が鈍いのだろうか?天気予報によるとお昼過ぎ位までは曇り、その後は雨になるとのことなので、早め早めの行動が望まれる。

 

綺麗に整備されたトイレ  7時49分
駐車場から徒歩2分で正面に綺麗なトイレが見えてくる。目指す中宮神社はここを右に曲がり城山橋を渡ってすぐ左へと上る。

   上野八景の看板

 

城山橋を渡ってすぐ左へ  7時50分
紺色の看板の通り舗装道路を左へ上って行く。次は中宮神社を目指す。その後、「白糸の滝」を経て急登の八丁越えに挑む。

    看板標識確認!

 

3、福智中宮神社  7時55分
舗装道路を上って行くと、急カーブの付近に駐車場がある。そこを過ぎるとすぐに中宮神社の鳥居が見えてくる。

   鳥居の表札





福智中宮神社  7時57分


鳥居を潜り石段を上って行くと、夏草が綺麗に刈り取られたグリーンの世界。その中で中宮神社の拝殿が一際明るく光っていた。ここで下宮神社に引き続き2度目の参拝をした。
ここは福智山山頂に行けない人の遥拝所なのだろうか。ここでなんと雨が降り出した。
「あ〜っ」とため息をつきながらも、拝殿の軒先をお借りしてレインウェア等を着て雨対策!




 

白糸の滝駐車場  8時13分
先程の舗装道路に戻り先に進むと、すぐに駐車場。真っ直ぐ進んでも滝に通じるが、駐車場手前の表示に沿って滝へと階段を上った。

    駐車場手前を右へ

 

駐車場を左下に見ながら進む  8時14分
観光客も利用するので階段がバッチリ整備されている。進むにつれて滝の音が次第に大きくなってくる。すると目の前に・・・。

   森に癒される 






4、白糸の滝  8時14分

ここ三日間降り続く雨の影響で水量がかなり多い。もはや「白糸」ではない! 滝の飛沫で全身があっという間にびしょ濡れだ。もの凄い音を立てて流れ落ちる滝を、「不動明王」が滝の中程、左側から睨みつけている。何かちょっと怖いような・・そんな感じを受けた。 




 

不動明王の横から取り付く  8時18分
滝下の登山道でも、滝に対峙するように不動明王が祀られている。この横から八丁越えの急登が始まることになる。気合だー!

    少し上って振り返る

 

下界は濃霧で真っ白  8時39分
白糸の滝からの急登に苦労しながら上る。レインウェアを着ているので、蒸し暑くてたまらない。全身汗が流れるのがわかる。

   シダが覆い茂る

 

虎尾桜への分岐を通過  8時48分
今日は思うように足が運べず超スローペース。やっと平坦な道になった。ここは虎尾桜への分岐である。春は大勢の人で賑わう。

    分岐表示

 

源平桜への分岐  9時03分  左へ
右は源平桜へ行くことが出来るが、勿論左へ進んで福智山を目指す。どうもペースが上がらない。時間を気にせずゆっくり歩いた。

    左 福智山

 

5、おおつが林道終点に出会う  9時09分
いつの間にか雨は止んだが、相変わらず霧が立ち込めている。ここで休憩することに決め、林道に腰を下ろし羊羹を口に入れる。

   甘くて美味しい!






八丁はまだかまだかと一歩一歩辛抱しながら進む  9時37分


 

やっと森を抜けるが・・・  10時10分
濃霧で視界が全く利かない。何が楽しくて歩いているのか?() だが、汗だくの身体には、そよ吹く風がとても気持ちいい。

   オミナエシ






6、八丁を通過  10時16分  濃霧の中の一本道


八丁のケルンに立ち寄ろうと思っていたが、濃霧の中、足下に咲く花々に気を取られて、不覚にもケルンを通り過ぎてしまった。そしてこの辺りで、ウツボグサを撮影していると、感じの良いご夫婦から「きままに登山靴の方ですか?」と、尋ねられた。突然のことでビックリ! 嬉し恥ずかし、声を掛けて頂きありがとうございました。



カワラナデシコ


オカトラノオ


ヤマジノホトトギス


コウゾリナ?


ウツボグサ


ノアザミ






本来なら正面に福智山の山頂を見ながら歩く場面だが、濃霧で福智山の姿は全く見えない。足下の花の撮影をしながら、どこを歩いているのかもよくわからず進んでいると・・気が付けば八丁の辻を通り過ぎてクマザサ帯の横を歩いていた。やはり霧は感覚を鈍らせる。「もう少しで山頂だろう」と思った瞬間に福智神社上宮が目の前に現れた!





福智山山頂直下  福智神社上宮  10時32分

せっかく上って来たのに山頂はこの状態! 人影もない。いや見えないのだ!


 

7、豊前小笠原藩・福智神社上宮 10時33分
これで、下宮・中宮・上宮の三宮を参拝完了!
目的を達成したらお腹がすいてきた。
いつもの四畳半岩に立ち寄るが常連さんもいない。仕方ないので岩陰で風を避けて一人で昼食。「H師匠、今日はどうしているのかな?」とメールを入れると、皿倉山系を歩いているとのことだった。さすが師匠、福智山にいないと思ったら他の山を歩いていた。






8、福智山山頂  11時04分  901m

昼食後、山頂碑にご挨拶! 霧の中に人影が見えるが、先程のご夫婦だろうか?


 

筑前黒田藩・鳥野神社上宮  11時05分
山頂碑に続き、もう一つの祠、鳥野神社上宮に参拝した。山頂には人がいなくて寂しい限り、祠の横を見ると青い花が咲いていた。

    ツユクサ

 

さあ下山!  11時07分
霧は益々濃くなったようだ!「雨が降り出す前に早く下山しよう!」急ぎ足で八丁方面へ。八丁の辻で上野方面(右)へと下る。

    9、八丁の辻

 

分岐を左へ  11時14分
ここからは上野越を目指してとにかく真っ直ぐ下るだけ。ぬかるんだ登山道、濡れた石や岩をかわしながらテンポよく歩く。

   コバギボウシ

 

筑豊新道への分岐  11時20分
沿道にたくさん咲いている薄紫色のコバギボウシを見ながら気分よく歩く。水場を通過すると標識が現れた。ここは筑豊新道への分岐で、ここから下ると福智山ダムまで続いている。しかし、急登やガレバも多く、おまけに登山道はわかり難い。雨や霧の日など、初心者は下りには絶対使ってはいけない!登山は安全第一。

 

10、上野越  11時42分
時折上ってくる登山者と挨拶を交わしながら快調に下ると上野越に到着。なんだか空が明るくなった。鷹取山に寄ってみよう!

    鷹取山迄500m

  鳥野神社への分岐を通過 11時50分
登山道を上り、鷹取山山頂に程近い所に分岐がある。注意していないと見過ごしてしまうが、ここから内ヶ磯ダムの鳥野神社に続く。

    目印の岩
 

11、鷹取山山頂  11時52分  633m
八丁や福智山にかかる雲がどんどん山肌を駆け昇る。これは晴れる兆しだ!
山頂広場は多くの花が咲き乱れていた。

    クルマバナ






以前は山頂碑などない山だったが、NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」の影響なのだろうか?どなたかが、鷹取山の山頂碑を作ってくれていた。やはり山頂には山頂碑が必要だ!
ここは、福岡民謡「酒は飲め飲め飲むならば・・・」の歌詞、黒田節で有名な「母里太兵衛」の居城、鷹取城址である。 11時57分





一気に雲が流れ青空が広がった。遠くの皿倉山や権現山まで見える。 12時12分

まさかこんなに晴れるとは思ってもみなかった。ドラマチックに晴れ渡り、福智山でもきっと歓声が上がっているのでは? ちょっと悔しかったが天候回復は大歓迎!
ポカポカしてきたので、のんびり花散策をしていると、オレンジ色の花が目に付いた!






ノヒメユリが気持ちよさそうに揺れている  12時18分


 


再度、山頂碑を撮影  12時20分  見事に晴れた! 天晴れ!(アッパレ!)

八丁とその左にチョコンと顔を出した福智山が見える。




可愛いキノコも顔を出していた!      12時23分
鷹取山でゆったりした時間を過ごした後、上野越に戻ることにした。




 

12、上野越  12時36分
上野越まで下る際に、八丁で出会ったご夫婦とも再会。「晴れましたね〜」とお互い苦笑。鷹取山から9分で上野越に到着した。

    上野峡迄2.4km



ここから少し下ると林道に出る。その林道を横切りまた登山道を進むことになるが、かなりの急坂で滑りやすく注意が必要だ!急坂を下って行くと程なく沢に出る。ルートはこの沢沿いに下って行くのだが、ルートをよく確認しないと「アレっ、どっち?」と言うことになる。岩に印された黄色のペンキがとても有り難い。見逃さないようにしよう!




 

黄色のペンキを見逃すな!  12時57分
沢沿いを下る際に、右に左にと何度も沢を渡渉する。その都度黄色のペンキや矢印を確認して先へと進む。

    確認! 確認!

 

虎尾桜への分岐  13時10分
ここまでくれば一安心。道はなだらかで歩き易くなる。下るにつれて気温は上がり陽射しがジリジリと暑くなってきた。

   分岐を通過 


この分岐から5分も歩くと、「虎尾桜」と言う有名な県下最大のエドヒガンがある。
推定樹齢は600年。
春は上野峡(あがのきょう)の人気スポットとして大勢の人が詰めかける。



 

13、上野峡登山口  13時22分
無事に登山口に到着!雨→霧→晴れと目まぐるしい一日だったが、山を堪能した。

    登山口正面

  登山靴を洗う  13時26分
登山口から駐車場までの舗装道路に登山靴を洗うことの出来るように、川の水を引き、ブラシが用意されてある。
今日のようなぬかるんだ登山道では、靴やストックの先がドロドロで・・・。
住民の方のご好意に感謝!と、勝手に解釈して登山靴を洗わせて頂いた。ありがとうございました。


上野峡登山口から舗装道路を真っ直ぐ10分程下ると、今朝出発した綺麗なトイレのある場所に通じる。一本道なので迷うことはない。





14、上野峡無料駐車場  13時33分  本日の山歩きは5時間46分だった!
駐車場の車は増えることなく閑散としていた。さすがに今日の登山者は少なかったようだ。




訪問ありがとうございました。
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