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鱒渕ダム〜七重の滝コース登山口〜山瀬〜豊前越〜からす落〜
        福智山山頂〜福智平〜ホッテ谷分れ〜福智山登山口〜鱒渕ダム 
 

七重の滝を経て 福智山

 

2015年1月3日

 

今年初めての登山は、もちろん敬意を表して福智山である。
山は年末からの連続寒波でかなり冷え込んでいる。年末年始は荒天続きだったが、正月三日になってようやく晴れ間が見えてきた。

山もさぞ賑わっているのかと思いきや、正月でお屠蘇気分なのか登山者は意外に少なく、山中はひっそりとしていた。他の登山者に出会ったのは、からす落〜山頂の間だけだった。




福智山山頂   登山道には雪が残り、登山道が白く浮かび上がる。

 

<コース概要>

1、鱒渕ダム 8時04分 〜 2、福智山登山口(七重の滝コース) 〜 
3、
七重の滝(一の滝〜七の滝) 〜 4、山瀬 〜 5、豊前越 〜 6、からす落 〜 
7、
たぬき水 〜 8、荒宿荘 〜9、福智山山頂 〜 10、福智平 〜 11、大杉渡り 〜
12、1.8のコル 〜 13、ホッテ谷別れ〜 14、福智山登山口(九州自然歩道) 〜 
15、鱒渕ダム 15時10分



               
 

1、鱒渕ダムをスタート  8時04分
気温はマイナス3℃。かなり冷え込んでいる。手がかじかんで思うようにスパッツが付けられない() さあ今年初めての登山である。

   ダム建設記念碑 

 

ダムの堰堤を歩く  8時05分
ダムの路肩に先着車は3台だけ。寒さのせいか、他の登山者の出足も鈍いようだ。太陽の光を浴びながら堰堤を一人占めして歩く。

   湖面には靄が・・・

 

車両通行止めゲートを越える  8時07分
ゲート前にはダムに溜まった流木が積んである。ゲートの左横に緑の表示。今日歩くコースの「七重の滝」まで2kmと書いてある。

   見上げる

 

ます渕橋  8時10分
真っ赤な「ます渕橋」が見えてきた。しかし、この橋を渡らずに真っ直ぐ進む。帰りはこの橋を渡ってここまで戻る予定だ。

   左に見ながら通過






福智山を望む  8時17分  ダムの周回路から本日目指す福智山が見える

おそらく、鱒渕ダムから福智山を望めるのはこのポイントだけだろう!

 


 

2、七重の滝コースの登山口  8時30分
スタートして26分で登山口へ到着。体も温まって、ウォーミングアップ終了。ここから本格的な登山道に入って行く。

   標識確認

 

七重の滝入口橋  8時34分
登山口から4分程で分岐。左は七重の滝コース。右は林道が続いているが、50m程で七重の滝コースの迂回路入口がある。この橋は鱒渕ダム(昭和48年)より早く竣工している。

   この橋の竣工は昭和39年

 

川にロープが架かる  8時42分
登山道を歩いて行くと、道は途絶え川の対岸までロープが架かっている。以前は橋があったらしいが・・・ロープを掴んで渡渉する。

   渡渉後振り返る

 

滝見橋を渡る  8時46分
滝の流れ落ちる音が次第に大きくなってきた。この橋を渡ると「七重の滝」が始まる。既に橋の後ろに「一の滝」が見え隠れする。

   鉄製の赤い橋

  3、七重の滝(一の滝〜七の滝)  8時47分
滝見橋を渡ると一の滝が待っている。いつものように流れは激しいようだ!黄色の標識は風雨にさらされ痛んでいる。

    一の滝
  分岐に出会う  右へ  8時48分
「一の滝」を見終わるとすぐ左に分岐がある。ここから右に進めば、鎖場を経て二の滝へ、左の迂回路に進めば、三の滝の手前に出る。

   右の鎖場へ





鎖場をよじ登る  8時49分  15メートルはある苔むした岩、やけに重い鎖を手にして緊張

 


 

二の滝  8時53分
岩を上りきると二の滝が現れる。遠目なので細い滝に見えるが、結構激しく流れ落ちている。二の滝の標識も傷んでいた。

   二の滝

 

女滝の美しい流れ  9時00分
「二の滝」と」三の滝」の途中に「女滝」が現れる。七重の滝とは別の支流である。広い岩肌を流れるとても穏やかな滑滝である。

   静かな流れ

 

倒木が登山道を塞ぐ  9時02分
一瞬、登山道が消え道を間違ったかと思った。よく見ると登山道の上の木が倒れて道を塞いでいた。かろうじて下を潜る事が出来た。

   荒れた登山道

 

三の滝  9時04分
登山道沿いに次々と滝が現れる。とても変化に富んで楽しい「七重の滝コース」だ!人気のコースなのがよく分かる。

   三の滝

 

四の滝  9時10分
登山道からは遠くて見難かったので近づいて撮影した。周囲には雪がチラホラと残っている。標識の文字はかすれていた。

   四の滝

 

五の滝  9時17分
上流に行くにつれて徐々に滝も大きくなり、流れも激しくなってくる。いよいよ佳境に入る。雪も多くなって一層寒さが増してくる。

   五の滝






鎖場を上り、振り返る  9時21分  滑り易くて注意! とても寒々しい。
こんな所を一人で歩いているが、登山をしない人からすると理解不能と言われるだろう。() 



 


六の滝  9時23分 「ゴッー、ゴッー」と凄まじい音で流れ落ちる。引き込まれそうで怖い。
太陽の光が少し射してきた。滝の飛沫に光が当たって綺麗だ!





七の滝(大滝)  9時26分  迫力満点! 「七の滝」の黄色の標識は見当たらない。
滝つぼに近づき暫し上を眺める。流れ落ちる水の風圧と共に滝の飛沫が飛んでくる。
汗ばんだ身体がとても心地良い。癒されるとはこのことか!






 広い河原を渡渉(てっぺん広場とも呼ばれているらしい)  9時35分
さてどこから渡ろうか? 安全なルートを確認して渡渉開始!




 

迂回路と合流  左へ進む  9時40分
渡渉して5メートル程上ると、道が左右に分かれる。進行方向は左。右は七重の滝の迂回路で、下ると七重の滝入口橋付近に辿り着く。

   右は迂回路

 

炭焼き跡通過  9時43分
福智山の登山道沿いには随所に炭焼き跡が見られる。特に川沿いに多い。昭和30年代頃まで炭焼きが行われていたらしい。

   豆蔦がビッシリ

 

橋が朽ちて落ちている  9時45分
残念ながらここの橋も倒壊したままになっている。右手に回り込み川の浅瀬を慎重に渡渉することになる。注意、注意!

    凍った登山道

  またまた橋が倒壊  9時53分
山瀬に到着する寸前の川にさしかかったが、ここの橋も朽ち落ちている。七重の滝コースの橋はことごとく倒壊している。

   左に迂回路
  迂回路へ  9時54分
橋が倒壊していてどうしようかと思ったが、5メートル程左に迂回渡渉場があった。ネットに石が入れられてとても歩き易い。感謝!

    ナイス!
4、山瀬  左へ 9時55分
川を渡ると山瀬。右は山瀬越を経て尺岳へ。左は豊前越を経て福智山へと通じている。
今回は左の福智山へと向かう。

   福智山へ
 

杉木立の中に陽が射してきた

 

杉の植林帯へ突入  9時57分
山瀬からは歩き易い植林帯を進むことになる。雪が一層多くなってきた。しかしまだアイゼンを付けるまでもない。
「あっ、また橋が壊れている。」

   
ここは右手に迂回して難なく通過。静かな森、自分の足音だけが聞こえる。ひっそりと歩く登山もいいものだ!充実した時間が過ぎる。



ガレ場(涸れ沢)にさしかかる  10時16分  ルートがはっきりせずに戸惑う
雪がまだらに積もっているので、ルートが分かり難い。石に塗られたペンキや赤テープなどもない。ガレ場を上ることは間違いないはずなので、上を見てルートの雰囲気と踏み跡らしき痕跡を探して上って行った。結局このガレ場を外さないように上ればいいだけだった。




 

5、豊前越  左へ  10時26分
福智山系の背骨の尾根に到着。鱒渕ダムを出発して既に2時間22分経過。左に進めば福智山。右は山瀬越〜尺岳と続く。標識確認!

   福智山へ 2.3km

 

快適な尾根歩き  10時53分
積雪は5センチ程度。陽が射すと明るくてとても気分がいい。足取りも軽く、楽しみながらの雪道散歩。気温が低いので汗もかかない。

   雪道を踏み締めて

 

6、からす落  11時01分
思ったより雪は積もっていない。からす落のベンチで休憩。山頂までの坂道は凍っていることが多いので、用心してアイゼンを装着。

   ベンチも積雪

 

からす落を出発  11時13分
アイゼンは5分で装着完了!しかし、この5分間で手が冷たくかじかんでしまった。
さあ、残り700m。山頂に向かってGO!

   6本爪アイゼン

  7、たぬき水  11時20分
ここも辺り一面真っ白。チョロチョロと水が流れ出る。飲まずに先へと進む。

   寒々しい
  8、荒宿荘  11時21分
荒宿荘の中から人の笑い声がした。寒いので休憩をしているのだろう。

   福智山避難小屋
 

バイオトイレ「山ぼうし庵」  11時27分

  

 

分岐を右に  11時34分
荒宿荘から2分程上るとT字路にさしかかる。どちらに進んでも福智山山頂に通じるが、今回は右に進んだ。そして次の分岐を左へ上る。

   一つ目の分岐を左へ

 

一つ目の分岐から左上を見ると・・・11時38分
福智山の山頂がすぐそこに見える。上って行くにつれて視界が広がって行く。

   八丁が見える

 

筑前黒田藩・鳥野神社上宮  11時46分
風が強い!帽子が飛ばされそうになる。さっそく鳥野神社上宮にお礼参拝と今年一年の安全登山のお願いをした。

   安全登山祈願

  山頂より八丁を望む  11時48分
風が強くて寒くなってきた。ゆっくり写真など撮りたいがそうもいかない。

   皿倉山遠望  
  9、福智山山頂  11時52分
鱒渕ダムを出発して3時間48分だった。山頂碑周辺の登山者は5人程度だろうか?予想より少ない。山頂からもう一つの祠へ向かう。

   視界良好






豊前小笠原藩・福智神社の上宮  11時55分  山頂から下ってこの祠でも参拝

 



 

風を避け四畳半岩の裏側で昼食  12時02分
四畳半岩の裏には三人の先客がいた。雪の積もる中、ガスでお湯を沸かしてカップ麺。平尾台方面を見ながらゆっくりランチタイム。

   温まった

 

10、福智平(鈴ヶ岩屋) 12時54分
山頂で40分程休憩した後、福智平まで下って来た。この場所の新設コース説明板には福智平ではなく、
「鈴ヶ岩屋」となっている。


   コース説明板

 

鈴ヶ岩屋への分岐  12時57分
ここから鈴ヶ岩屋の山頂まで10分。この登山道は藪になって登頂が困難だったが、常連さんの尽力により道が拓かれた。

   今回はパス






福智山を振り返る  12時57分  名残惜しいが福智山とお別れだ!

 

 

スズメバチに注意  13時18分
福智平から鱒渕ダムまで約5キロ。九州自然歩道の登山道を調子よく下っていると、木に注意喚起の貼紙があった。「スズメバチに注意」。知らない間にこの登山道がこんなことになっていたとは?驚いた!きっと登山者に被害があったのだろう。いつ頃のことだろうか?駆除はしたのだろうか?その辺の情報を登山口に掲示して欲しいと思った。

  11、大杉渡り  13時19分
沢の部分を除いて一面雪に覆われている。この沢は水量が少なく、気楽に渡ることが出来る。この先のベンチでアイゼンを外した。

   小さなプレート 
  アカガシ林を歩いていると・・・  13時37分
1.8のコルに到着する寸前、左下の谷でガサガサと音がした。樹木の間から谷底を見ると、真っ黒で大きなイノシシが三頭。小走りで林の中へ逃げて行くのが見えた。写真を撮ろうとカメラを構えたが撮影は無理だった。
雪の中、谷を走る黒いイノシシの姿はちょっと異様に感じた。登山道の方に上って来ないだろうかと、内心焦った。 
  12、1.8のコル  13時38分
登山口まで1.8km。ここから先程イノシシが走り抜けた谷へと下るが、大丈夫だろうか?

   左へと下る 



ここにもスズメバチ注意の貼紙がある。かなり強調しているので心配になる。




      アカガシ林

アカガシは、ドングリの仲間であるブナ科の常緑高木。




ここから登山口まで1.8キロ。山頂まで1.8キロ。
丁度中間地点である。

  ☆スズメバチ情報
昨年秋、九州自然歩道で、登山者が腹部を二カ所刺されたそうです。その刺された登山者が役所に連絡をして、駆除してもらったそうです。今のところ安心です。
登山中は気をつけて歩きましょう!!
  13、ホッテ谷分れ  右へ 14時06分
1.8のコルから22分でホッテ谷分れまで快調に下って来た。ここには鱒渕ダムへの標識は無いが、右に下ると鱒渕ダム登山口に通じる。

   標識確認 
  強羅橋  14時12分
水の音が大きくなったと思ったら、強羅橋にさしかかった。いつ見ても綺麗な渓谷だ。

   橋の上から 



14時17分  杉木立の中に太陽光。 気分よく下って行く




 

 

林道との合流地点  14時18分
ここから右折すると林道で登山口へ通じる。昨年何度か歩いたが、今回は直進して下山することにした。また杉木立の中に突入!

   右は林道経由で下山

 

林道に出会う  14時34分
バイク進入禁止の柵を越えると林道である。
先程の林道合流地点から林道を歩けばここでまた合流することになる。

    登山道終了

 

登山靴とアイゼンを洗う  14時35分
川に降りて帰り支度。泥だらけになった登山靴とアイゼンをざっと洗うことにした。川へ降りる場所は赤い横断幕が目印になっている。

   壊れてないかな?

 

14、福智山登山口(九州自然歩道)14時43分
やっと鱒渕ダム周回路に到着。これから右に進んでダムの堰堤へと向かう。登山口の標識にもスズメバチ注意の貼紙があった。

   ダム堰堤まで1.5km

 

ます渕橋  14時59分
今日一日の満足感に浸り、周回路を歩いて赤い「ます渕橋」までやって来た。この橋を渡り、右に進むと堰堤へ続く。

   静かな橋

  車両通行止めゲートを越える  15時05分
このゲートの向こうに「ます淵ダム管理所」が見えている。堰堤もすぐそこだ。

   ここから堰堤
 

ダムの堰堤を歩く  15時06分
福智山から鱒渕ダムまで下って来たが、登山者には誰一人会うことはなかった。

   ダムの左側

  5、鱒渕ダム 15時10分
今日の山歩きは7時間06分、19013歩でゴール!寒い一日だったが、太陽も顔を出してとても良い山行となった。

   お疲れ様でした!

訪問ありがとうございました。
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背後のカラー