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鱒渕ダム〜七重の滝コース登山口〜山瀬越〜
          雲取山〜雲取分れ〜からす落〜福智山〜からす落〜
                   ホッテ谷分れ〜福智山登山口〜鱒渕ダム

 

鱒渕ダムからの 雲取山・福智山

 

2014年4月6日

 

前夜の凄まじい雷雨で山行きが危ぶまれたが、早朝には小雨に変わり、取りあえず集合場所に車を走らせた。集合場所の鱒渕ダムには、私の心配はよそにメンバー全員山行きが当然の如く集まり早々に準備開始。今にも降り出しそうな天候の中、レインウェアがすぐに取り出せるように支度を整えてスタートした。本日の目標は雲取山〜福智山の周回ロングコースである。




福智山   雲取山の稜線を眺め、春風に吹かれながらクマザサ帯を下る

<コース概要>

1、鱒渕ダム  7時34分 〜 2、七重の滝コース登山口 〜 3、山瀬 〜 4、クジラ岩 〜 
5、山瀬越 〜 6、雲取山 〜 7、雲取分れ 〜 8、豊前越 〜 9、からす落 〜 
10、福智山 〜 11、からす落 〜 12、ホッテ谷分れ 〜 13、鱒渕ダム  16時50分



               
 

鱒渕ダム  7時18分
昨夜の雷鳴では何度も目を覚ました。きっと山行も中止の連絡が入るだろうと思っていたが、H師匠からは連絡はない。早朝には小雨になっていたので、取りあえず集合場所に行ってみると、メンバー全員、張り切って時間通りに集合。
「私は雨でも登るよ」とH師匠の言葉をお聞きして・・・
山を愛する度合いの違いを感じて脱帽である。





朝もやで霞む鱒渕ダム  山肌を見ると所々に桜の花が・・・春の装い


 

1、鱒渕ダムをスタート  7時34分
路面は濡れている。今にも降り出しそうな天候の中、
メンバー4人でスタート!


   堰堤を歩く

 

桜のゲート  7時38分
早朝の静かな堰堤を歩き、車両通行止めのゲートに辿り着いた。すると、今日は見事な桜並木がお出迎えである。山間は気温が低く、桜はまだまだ残っている。曇天ではあるが、ちょっと嬉しくなって気持ちは晴れマーク。つい桜を愛でながら歩くので、ペースがいつもより遅くなってしまう。この先は自転車・歩行者専用道路となっている。






贅沢なウォーキング  7時38分  桜の花びらで埋め尽くされた中を歩く



 

ます渕橋を渡らずに進む  7時41分
ます渕橋を渡っても良いのだが、今回はます渕橋を通過して登山口へ向かう。

   ます渕橋






朝もやの中、福智山の山頂を眺める  7時47分  福智山山頂に雪の気配が・・・!



 

2、七重の滝コース登山口  8時08分
道中、とうとう雨が降り出した。全員ザックカバー装着。ヤジさんと私はレインウェアを着たが、H師匠とY本さんは一時的な雨だと予想して傘を取り出した。
ここからいよいよ登山道に突入することになる。
昨夜からの雨で山はどうなっているのだろう?
増水してないだろうか?雨脚がだんだん強くなってくる中、少々不安な気持ちで山へ入った。

 

川の流れが激しい  8時09分
ここは何度も大水で道路が流された場所である。
自然の力は計り知れない。今は修復工事も終えて安心して歩くことが出来る。


   アオキの赤い実


 
七重の滝コースの迂回路に進む  8時12分
本来なら真っ直ぐ進んで七重の滝コースに入る。
しかし、H師匠の長年の経験上、昨夜からの雨の影響で「増水間違いなし」と言うことで、右に曲がって迂回路を利用することにした。七重の滝コースは、橋のない川の渡渉があったり、岩を上る鎖場があるので、安全を期しての判断である。ここを右に曲がって
50m程で迂回路の取り付きがある。
 

カーブの辺りから取り付く  8時13分
まさかこんなところに迂回路の取り付きがあるとは・・・。ここには分岐表示もないので、一般の人は分らないと思った。
雨は相変わらず降っている。しかし、これより森に入るので、身体に当たる雨は幾分少なくなりそうだ。
天気予報では「午後から徐々に回復に向かう」となっていたので、空を見上げて早く晴れるのを願うばかりだった。

 

急勾配(用心坂)に喘ぐ  8時15分
取り付きから足を踏み入れた途端に急勾配。
木の根が滑り易く真剣に上った。5分程で登り詰めると、急坂の名前表示があり・・納得!


  その名は「用心坂」

 

なだらかな歩き易い登山道  8時20分
用心坂をクリアすると、あとは平坦な登山道となる。杉木立の中、歩き易い登山道が続く。
ヤジさんは今日も絶好調!先頭に立って後続をグイグイ引っ張って行く。写真を撮りながらモタモタとついて行く私が一番ネックだろう。この道は簡単に説明すると、七重の滝の裏側に伸びる登山道で、最終的には七重の滝コースと合流することになる。






杉木立の中の登山道  8時32分  なだらかな上りなので疲れを感じない
いつの間にか雨も止んだ。蒸し暑くなってレインウェアを脱ぎペースを上げる。

 

 

木製の橋を渡る  8時35分
時折小さな川を渡る。木製の橋も年数が経っているのだろうか?かなり傷んでいる。濡れているので滑らないように慎重に渡る。

   ふきのとう

 

快適な登山道  8時40分
すっかり雨も上がって木漏れ日が射すようになってきた。左下から七重の滝の音が断続的に聞えてくる。
「増水してるかなあ〜。」


   リョウブの木

  七重の滝の上流?  8時55分
「ゴォーゴォー」と滝の落ちる音が聞える中、下を覗くと滝が見えた。たぶん七重の滝「七の滝」の上流だと思われる。

   ウラジロ
  七重の滝コースと合流  8時57分
見覚えのある風景だと思ったら、七重の滝コースとの分岐だった。迂回路の取り付きから45分でこの分岐に到着した。

   小休止
  ワラビを発見  9時00分
七重の滝への分岐を過ぎ、快調に歩いていると、Y本さんがワラビを見つけた!さっそく皆でワラビ狩り。
3分もしないうちに50本位採って・・・私が全部頂戴しました()

昨年の4月末に、H師匠と牛斬山と香春岳に登った際にたくさんワラビを採って帰ったことを思い出した。
ワラビも気になるが、先が長いので早々にワラビ狩りを切り上げた。

 

橋が倒壊  9時09分
川に架かる橋が倒壊していた。以前はその形をまだ留めていたのだが、完全喪失だ!
右手の浅瀬を慎重に渡渉することにした。

  川を飛び越える!





静かな川の流れ  9時13分  ゆったりとした雰囲気が漂う



 

3、山瀬  9時19分
ここで道が分かれることになる。
右は山瀬越へ、左は豊前越に続く。
我々は右の山瀬越方面へ進み、雲取山を目指す!


   橋を渡る

 

雰囲気の良い登山道  9時24分
杉木立の中に突入。日は射しているが気温はなかなか上がらない。温度計を見ると4℃である。
何度か川を渡る場面も出てくる。


   ナイス!バランス

  登山道の途中で面白い岩  9時32分
先頭を歩くヤジさんの足が止まった!登山道の左側を何やら見上げているが?何だろうと思って近づいて見ると・・・何かの頭に似た、面白い形の岩があるではないか!
私には恐竜の頭に見えて仕方なかったが、既にクジラ岩と命名されていた。尖った岩は口のように見えて、一筋の割れ目がニヤリと笑った顔を形作っている。
  4、クジラ岩  9時34分
この岩の前で3分程休憩し先へと進んだが、川に架かる橋がまた倒壊していた。このコースの整備を早急にお願いしたいものである。

    増水して危険!






湿原地帯に入る  9時53分  ここは夏場でも湿原状態と言うことである




 

林道に出会う  10時03分
湿原を通り抜けると、頓野林道の支線に出会う。
左は行き止まり、右は尺岳平へと続く。我々は林道を横切って山瀬越へ向かう。


   山瀬越へ

  5、山瀬越  10時15分
先程の林道から10分も歩くと山瀬越に到着した。
ここは福智山系の背骨にあたる尾根である。
ザックを下ろして休憩。気温は4℃。


   福智山迄3.5km
  尾根を横切り雲取山へ  10時19分
山瀬越で休憩後、この尾根も横切り雲取山を目指して下って行く。林の中を2分も歩けば頓野林道に出会う。

   頓野林道
  頓野林道を左へ  10時21分
頓野林道に出ると足下に小さな標識がある。この標識に雲取山の文字を見つけてホッとする。林道を矢印通りに進む。

   さあ行こう!
 

雲取山への分岐  10時30分
林道を8分程歩けば雲取山への青い分岐表示にさしかかる。ここを右に下る。表示によると雲取山まで716mだ!

   もうひと踏ん張り

  三叉路  10時45分
風の強い雑木林の中を歩いていると、徐々に身体が冷えて上着を着込んだ。程なく三叉路に到着したが、以前あった表示が壊れている。ここを右に進むと雲取山に通じる。

   正確な表示が必要!






雲取山の主  10時49分  大木に寄り添うH師匠
雲取山の尾根にひときわ大きな木がある。風雨に耐えたその雄姿に圧倒される。



 

雲取山への最後の急登  10時54分
雲取山の山頂は目前だが、最後に長くロープが張られた急登が待っていた。滑り易い急斜面を一歩一歩上って行く。
    あと一息

 

6、雲取山山頂  10時58分  607m
鱒渕ダムを出発して3時間24分で登頂!ここで昼食に決定!山頂は風もなく穏やかだった。
Y本さんから大福餅の差し入れ!


     甘くて旨い!






雲取山山頂からの眺望  11時00分 福智山〜八丁〜鷹取山の稜線が見える



 

約50分の休憩後、重い腰を上げて次の目標である福智山を目指すことにした。雲取山から眺める福智山は遠いが大丈夫なのか?

   山頂碑






ついさっき必死で登った急坂を下る  11時47分  ズルズル滑る急坂はロープが頼りだ!




 

キクラゲ(木耳)発見! 11時51分
突然H師匠の足が止まった!珍しいキクラゲを見つけたようだ。このあと雲取山から往路を辿り、頓野林道まで戻ってきた。

     頓野林道

 

頓野林道を横切る  12時08分
頓野林道に戻ると、往路で見た青い表示に
  「福智山4178m」  と書いてある。
その表示に従って頓野林道を横切り林の中へ入る。


   まだまだ先は長い

 

7、雲取分れを右へ  12時24分
頓野林道から、ヤブツバキの落下を踏みつつ樹林帯の中を15分程歩けば、福智山系の背骨の尾根にある雲取分れに到着した!

   快適な尾根歩き

 

8、豊前越  12時49分
雲取分れから25分で豊前越へ到着。ちょっとペースが落ちてきたか?ここで小休止、水分補給をして福智山を目指す!

   福智山まで2.3km

  9、からす落  13時36分
豊前越からの道中でH師匠の知人に会って暫く立ち話。お天気は完全に回復!万歳!
しかし、気温は依然4℃と低いままだ。

  
 福智山まで700
  たぬき水  13時45分
同行の三人は「たぬき水」には寄らずに真っ直ぐ上って行ったが、最後尾を歩く私一人が、たぬき水に寄り道して喉を潤した。

   冷たくて旨い
 

荒宿荘通過  13時46分
たぬき水に寄り道したので、100m位遅れてしまった。遅れを取り戻そうと、必死で速足。追いついたと思ったら息が上がって・・・山での勝手な行動は事故につながるし、同行者の迷惑になるのでNGです。反省です。
荒宿荘から福智山山頂までは辛抱の急登。
全員寡黙になって上った。気温は低いが、4月の風はやはり暖かく感じる。





振り返ると絶景  13時56分  真正面の一番奥に権現山と皿倉山

左奥の稜線は金剛山、その手前の稜線が先程登頂した雲取山の稜線である。



鳥野神社上宮  14時00分
さっそく鳥野神社に参拝。祠の中は雪が解けずに残っていた。往路で採ったワラビをお供えして登山安全祈願&お礼参拝。

    ワラビのお供え

 

10、福智山山頂  14時04分  901m
やっと福智山の山頂碑に到着!鱒渕ダムから既に
6時間30分が経過していた。


    山頂風景

 

福智神社上宮  14時07分
山頂碑での記念撮影後に、福智神社の上宮に参拝。
そしてその祠の裏で腰を下ろした。


    穏やかな山頂

 

福智山を下山  14時20分
山頂で少し体を休めて下山に取り掛かった。下山は一旦「からす落」に戻り、ホッテ谷新道を辿って鱒渕ダムまで下ることにした。

    皆さん元気!






 11、からす落  14時42分  ここからホッテ谷新道を歩く



 

ホッテ谷新道を下る  14時51分

皆さんリズムよく下って行く。私も離されないように必死に追いかける。ホッテ谷新道は道筋がはっきりしてない部分もあるので、踏み跡や赤テープなどを確実に確認しなければならない。間違い易いところには標識があるので、注意しながら歩いた。
秋になると紅葉が素晴らしいこの道は、知る人ぞ知る福智山の紅葉スポットである。

 

ホッテ平  15時16分
炭焼き跡があるホッテ平に到着。
30分以上歩いたのでここで小休止。


   炭焼き跡に

 

ヤブツバキ落花の登山道  15時24分
登山道のあちこちでヤブツバキの落花がとても綺麗だった。赤くて大きな花がたくさん落ちて、まるでヤブツバキの絨毯である。

    綺麗な赤

 

ホッテ谷分れ  15時41分
からす落から1.4km。ここで九州自然歩道と合流した。休憩せずに下山する。

   快調、快調






杉木立の横を通過  15時52分  太陽が傾いてきたのがわかる


 


 

スミレ


 
サツマイナモリ




マムシ草


 

ミツマタ

 

トウダイグサ



お茶


いろんな草花を見ながら下山した。




 

車両通行止めの杭を通過  16時13分
ここを左に進んで川沿いを下る。
下山は写真撮影などしていてちょっと時間がかかってしまった。
登山道は昨日からの雨でぬかるんでいたので、登山靴はドロドロ状態。今日は登山靴を川で洗って帰ることにした。この先に川に降りる場所があり、靴などの洗い場となっている。助かります。

 

川で登山靴を洗う  16時16分
ブラシなども用意してあって、本当に助かります。
自宅で洗うと大変です!


   ゴシゴシ

 

福智山登山口  16時20分
ようやく登山口まで下って来た。これからはダム湖の周回路を歩いてダム堰堤へ。

   桜の花びら

 

ます渕橋  16時41分
鱒渕ダムのシンボルである、赤います渕橋を渡る。
青空が眩しい!


   ます渕橋

 

ダム湖の畔に桜  16時42分
ダム湖の畔に垂れ下がる桜を見ると、夕日に透かされ、とても美しく見えた。

   堰堤方面

  12、鱒渕ダム堰堤  16時50分
今日の全行程9時間16分。
スマホの歩数計は30180歩だった。福智山を思う存分楽しんだ一日となった。お疲れ様でした!


   無事に下山!

訪問ありがとうございました。
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背後のカラー