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御殿場〜須走口五合目登山口〜本八合目胸突江戸屋〜山頂ご来光〜
お鉢巡り〜剣ヶ峰〜砂走り〜砂払い〜須走五合目登山口〜御殿場
富 士 登 山 (須走ルート)
2010年 9月4〜5日
空前の富士登山ブームと言われる今年は、8月まで既に28万人の登山者を数えた。 |
雲海の上の富士山頂にて御来光を待つ登山者。下からはまだ続々と登ってきている。
<コース概要> |
1、御殿場駅〜 2、須走口五合目登山口 8時58分〜 3、胸突江戸屋(本8合目)宿泊 〜 4、御来光 5時15分 〜 5、お鉢巡り 〜 6、剣ヶ峰 〜 7、須走りルート 砂走り 下山道 〜 8、砂払い五合目 〜 9、須走口五合目登山口 10時22分 〜 10、御殿場駅 |
機内から日本一の富士山をみる。これからあの頂上に挑戦すると思ったらワクワクしてくる。
1、御殿場駅 9月4日 7時05分 7時10分発の富士急バスに乗車し、約1時間かけて、須走口五合目登山口を目指す。 今回はT師匠、Aさん、私の三人での挑戦!
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須走口五合目バス停 8時11分 登山口に近づくにつれ、富士山も徐々に大きく見えてきた。空は青く、絶好の登山日和。 標高2000m |
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高度順応(約50分) 登山口に到着して、すぐにでも歩き出したいところだが、富士山はそう甘くはない。しっかりと高所に身体を慣らしてから登ることにする。 有料トイレ
200円。 |
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2、須走口五合目登山口 出発 8時58分 我々は今から出発だが、茶店ではすでに下山したばかりの登山者達が休憩していた。
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ナナカマドの実 |
トリカブト |
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アキノキリンソウ |
イタドリ? |
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古御嶽(こみたけ)神社 9時06分 「必ず登頂を!」 そして安全祈願をして進む。
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ひんやりしたシラビソの林の中を歩く。
富士山には四本の登山道があるが、この須走ルートのみ、このような樹林帯がある。
高山病対策で、ゆっくり歩くように心がける。 9時13分
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見上げれば富士山が呼んでいる 10時03分 シラビソやダケカンバ等の樹林帯を抜けると、目の前に富士山が現れた。「待ってろよー。」
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六合目 長田山荘 10時24分 標高2450m 休憩して小さなアンパンを1個食べた。
バナナ100円。冷凍バナナ200円。 |
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本六合目 瀬戸館 11時06分 標高2700m 山小屋のメニューが目につく。少々高めだ。
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小屋を出発して左を見ると、遠くで「砂走り」をしている光景が目に入った。砂塵が舞っている。
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徐々に緑が消えていく 11時50分 登山口を出発して、おおよそ三時間。この辺りが草木の限界地帯か。以後は砂と石の世界。 次の山小屋だ! |
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七合目 太陽館 12時22分 標高3090m ここで昼食タイム。(おにぎり、アンパン) 高度順応も兼ねて、約40分の休憩をとる。 快調!快調! |
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須走口七合目の標識 13時08分 とにかく頂上目指して歩くだけ。
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坂がだんだんきつくなる 13時22分 下を見れば先程の太陽館が小さく見える。
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本七合目 見晴館 13時42分 標高3200m トイレから戻ったT師匠なぜか元気がない。 トイレの床が揺れるって、それ大丈夫なの?
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山小屋はブルドーザーで物資を運搬している。 |
下界には雲海 14時11分 見晴館を出発。上からは、風を切って何人も走って下りてくる。砂埃りよけのマスクをした。 砂塵が舞う |
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江戸屋 14時22分 標高3350m この山小屋は皇太子殿下が御宿泊されたようだ。かなり空気が薄くなってきた。 ちょっと休憩 |
上からどんどん下山してくる。 |
江戸屋を出発 14時30分
富士山ホテル付近で休憩 15時13分 |
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3、胸突江戸屋 15時22分 標高3400m きょうはここで宿泊。登山口より6時間24分。
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山小屋からふと下を見ると、雲海に映る夕日の影富士が・・・。素晴らしい光景である。
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さっそく山小屋チェックイン 15時30分 今日は満員で、予約なしでは泊まれないらしい。大部屋が上・中・下の三段に区切られていた。一人のスペースは半畳。シュラフが、間をあけずに並べられ、あとから小屋に着いた外人さんはかなり驚いていた。もちろんお風呂やシャワーなどない。食事の時間まで、着替えたり、荷物整理、そして外に出て壮大な雲海を飽きずに眺めていた。少し肌寒くなってきた。 |
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大部屋風景(シュラフがビッシリと) |
夕食 16時28分 宿泊費は1泊2食で9000円。 600円 |
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ペットボトルの水 一本 500円 2本買った。
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インスタントコーヒー 一杯 400円
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夕食後に食堂で甘酒とコーヒーで乾杯!
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食堂風景 19時31分 夕方5時を過ぎると続々と山小屋に登山客が入ってくる。外気温は9.5度。わりと暖かい。
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9月5日 2日目登山開始 1時59分 昨夜床に就いたのは夜の8時頃だった。山小屋の説明では1時30分に部屋を点灯するといっていたが、12時頃には団体さんが一斉に支度を初めて、部屋の中が騒がしくなった。結局1時に点灯したと同時に起床し、私たちも支度をした。外に出てみると既に登山者の行列が出来て、下から大勢登ってくる。そして、その行列は頂上まで続いていた。(悲) |
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胸突江戸屋前は大混雑 皆さん準備で大忙し。 目が覚めてから調子がよくない。少し頭痛がしてきた。やはり寝不足と高山病?なのか。 頭がぼんやりする。 |
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頂上まで大渋滞 2時30分 真っ暗な闇の中、ヘッドライトの明かりが下の方から頂上まで続いている。とにかく、若者たちがたくさん登っていた。日頃、よく見かける私たちのような中高年の登山者は少ない。富士登山は、若者に人気のようだ。 富士登山はレジャー登山なのか? 富士登山の魅力は・・・御来光? 話題性? それとも やはり日本一の標高制覇? |
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渋滞を離れ栄養補給 2時51分 ザックを下して一休み。挾間師匠から差し入れて頂いたゼリーを食べた。とても旨く、そして元気が出た。 見上げると空は満天の星、オリオン座が一際明るく光る。それに加え、三日月の月明りで雲海がうっすらと光って見える。なんと神秘的な風景であろうか。この光景はしっかりと目に焼き付いている。 |
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久須志(くすし)神社の鳥居 4時03分 須走口頂上に到着。小屋を出て2時間だった。普通であれば1時間なので、かなりのスローペースだ。頂上の土産物屋さんは大混雑! 杖印は300円 |
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小屋の前で酸素を補給。 4時14分 T師匠は少々気分が悪く、携帯酸素を吸って気分を落ち着かせる。多少の効果はあるようだ。 1本 1500円 |
しかし、申し訳ないがゆっくり酸素を吸っている場合ではない。御来光が迫っている。
頂上に到着すると、ほとんどの人が御来光を迎える場所を探している。
ベストポジションにはたくさんの人が寒さに耐えて待っていた。
私たちもその中で、御来光の瞬間を待つことにした。
夜明け前の光景 4時48分
空には三日月、雲海と空の間は徐々に赤く染まって雰囲気満点だ。
雲海は何とも言えない表情をしている。 4時49分 来てよかった。
4、2010年9月5日の御来光 5時16分 力強い光が雲海から昇ってくる。歓声が上がる。
2010年9月5日の御来光 5時16分 神々しい。 感動して声が出ない。
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5、お鉢巡り開始 5時23分 御来光を拝むと一斉に人が動き出した。 すぐに下山する人も多い。私たちは計画通り一周3キロのお鉢巡りに挑戦することにした。 朝日がとても強く、眩しい。その光は山頂を赤く染めた。雲海は時間とともに表情を変えていく。色や形がとても面白い。ずっと雲海を見ていると、何故か自分たちが宙に浮いている気分にもなってくる。不思議な世界だ。 |
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雲海を見ながらお鉢巡り 5時42分 谷側に滑りそうな危険な場所もあった。
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気分も晴れて調子よく歩く 5時43分
T師匠の最高のショット。年賀状にいかが? |
富士山頂浅間大社銀明水 富士宮口下山道碑 |
浅間大社奥宮 |
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山小屋でもらった弁当を食べる 5時59分 質素だがとても美味しかった。満足です。
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「剣ヶ峰」を目指して「馬の背」を登る。 |
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6、日本最高峰富士山 剣ヶ峰 6時52分 馬の背を登ると、剣ヶ峰の碑の前で記念写真を撮るために、たくさんの人が(約100人)が辛抱強く並んでいた。私たちも最後尾に並び、約30分待ってやっと山頂碑の前で記念写真を撮ることができた。 ここが日本の「てっぺん」 3776m である。 達成感を味わい、またまた元気が出てくる。 |
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富士山測候所 展望台 6時54分 ここから私たちが登ってきた富士山の反対側を見ることができる。 この測候所は1932年に観測が始まったが、2004年9月に自動観測技術の発達に伴い無人化され、職員の常駐観測を終了し、72年間に亘る有人観測の歴史に幕を下ろした。 |
下を見ると、朝日に照らされた富士山の影が映っていた。朝日の「影富士」である。
今回の富士登山で、朝・夕の2度も影富士を見ることが出来て本当にラッキーである。
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お鉢巡り再開 7時04分 影富士を堪能して、あと半分のお鉢巡りを再開した。遠くに見えるのは南アルプスだろうか?
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噴火口 7時11分 まだ雪が残っている部分がある。まるで月面のようだ。直径700m深さ250mのすり鉢形。
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お鉢巡り完了 7時30分 剣ヶ峰で30分ロスしたが、合計約2時間でお鉢巡りを完了した。土産物店に立ち寄った。
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下山開始 7時50分 須走口下山道の碑の場所から下山した。 顔には砂埃りよけのマスクとサングラス。
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砂埃りで汚れるので、ザックにはザックカバーをして下山した。 8時05分
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皆さんどんどん下りていく 8時11分
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江戸屋 通過 8時18分 屋根の上ではシュラフを干していた。 一歩一歩 |
今回の富士登山は色々とハプニングもあったが、一度は登ってみたいという希望が叶って、しかも絶好のコンディションにも恵まれて本当によかった。 素晴しい日本の風景に接し、また山が好きになった。 T師匠、また連れて行って下さい。 |
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