濃霧の大船山
2010年10月23日
天気予報は「晴れ」だったが・・、現地に到着したら濃霧と小雨。 半ば、本日の登山を諦めて、長者原まで様子を伺いに行ってみた。 すると、個人や団体の登山客が、しかも私より年輩の方々がガンガン出発していたので、これは負けてはならないと、 変なスイッチが入ってしまい・・・・・、当初の計画通り、吉部(よしぶ)の登山口に向かった。 残念ながら終日、霧は晴れなかったが、それなりに秋の久住を満喫できた。モミジの「赤」が素晴らしかった。 |
坊ヶツルの真ん中。この先、大船山への登山道へ続く。風に吹かれ、霧に溶け込んで歩いた。
♪四面 山(霧?)なる 坊ケツル〜♪ と 「坊ケツル賛歌」を口ずさむ。
<コース概要> |
1、吉部(よしぶ)登山口 8時43分 〜 2、暮雨(くらぞめ)の滝 〜 3、坊ヶツル 〜 |
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九重町大字田野の交差点 7時35分 九重IC〜四季彩ロードを経て飯田高原へ。 濃霧なので登る気が失せてしまい長者原へ。 確認しよう! |
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吉部の登山口へ 8時02分 長者原から吉部へ戻ってきた。九重町大字田野の交差点から黒岳方向へ向かうと、道路の両サイドに大きな木の並木道がある。この並木道をまっすぐ進む。この並木道の手前を左に曲がると、黒岳の登山口である男池(おいけ)へと続く。写真でわかるように、先は濃霧で全く見えず、真白である。この中を入山するのには少々勇気がいる。 |
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分かれ道 8時05分 真っ直ぐ進むと道の角に小さな標識が出ている。吉部方面が二つあるので、ん?と悩むが、大船林道方面の右に曲がって進む。 向かう「吉部登山口」は、久住で登山をする人には当然のように知られているが、長者原や、牧ノ戸のように、幹線道路に面していないので、一般の方には殆ど知られていない。実を言うと、私も初めて吉部登山口に行くのである。 |
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すぐに2度目の分かれ道 8時06分 真っ直ぐ行くと俳優の榎木孝明美術館がある。 大船林道の標識通り、ここを左に進む。細い一本道を行くと吉部の登山口に突き当たる。 満車だった(悲) |
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くらぞめ駐車場 8時19分 路上駐車の料金は無料だが、そのすぐ近くの、くらぞめ駐車場は1日1000円必要である。 いったん、路上に駐車出来ないかと努力したが、まったく停められず、しかも、切り返しが出来ずに約200mあたふたバックして、結局くらぞめ駐車場にお世話になった。初めからここに入ればよかったが・・・格好悪かった。1000円払ってさっそく登山準備に取り掛かる。 |
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登山開始 8時38分 駐車場を出発。すぐに登山口の登山届BOXが目に入る。この先にも登山口がある。
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1、吉部(よしぶ)登山口 8時43分 この登山口は坊ヶツルまで最短で、「暮雨の滝」経由である。しかし、最初は急登が続く。 遭難者が多発 |
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最初は植林の中を歩く 8時49分 歩いていると、足元に栗がたくさん落ちていた。最初は歩きやすいのだが、この先は・・・。 栗、栗、栗 |
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急登が続く 8時58分 約20分は急登が続く。当然汗が噴き出すが、足元の花々が疲れを癒してくれる。 ツリフネソウ |
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暮雨の滝への分岐 9時23分 登山口から40分。ここから下ると暮雨の滝。 滝の音がゴーゴーと聞こえる。 見落としがち。 |
2、紅葉と見事なマッチングをした、綺麗な暮雨(くらぞめ)の滝。落差7m。幅は15m。 9時27分
落ち葉が滝つぼに溜まって、秋の情緒満点の暮雨(くらぞめ)の滝である。
♪深山(みやま)紅葉に初時雨 暮雨滝の水音を 佇み聞くは山男 もののあわれを知る頃ぞ♪
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滝の撮影後、更に先へ進む 10時06分 時折、趣のある大きな木が・・・。 ところどころに秋の花が咲いている。 シラヤマギク |
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落ち葉のアート 10時17分 岩の上に誰かが綺麗な落ち葉で遊んでいた。 ナイス! |
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森を出ると、大船林道と合流 10時24分 歩きやすい平坦な道。坊ヶツルの玄関口。
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分岐を振り返ってみる 10時24分 色づいた山肌は、霧で近くまでしか見えない。
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坊ヶツルへと進む 10時36分 リンドウのブルーがあちこちに自己主張! 鮮やか! |
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坊ヶツルへの分岐 10時38分 霧の中でもわかりやすい表示がしてある。 左へ! |
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鳴子川を渡る 10時42分 綺麗に整備がされている。
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3、一面ススキの坊ヶツル 10時44分 見えるのはススキと真白な霧(笑) 誰もいない |
秋の坊ヶツルをしんみり歩く。 10時45分
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霧の中から建物(トイレ)が現れた。10時51分 坊ヶツルのキャンプ場だった。ここから大船山の登山口はすぐだ。何人か先を歩いている。 |
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坊ヶツルキャンプ場 10時54分 この天候だが、キャンプ場にはたくさんのテントが設営されていた。さすが、「アッパレ!」 休憩者も多い |
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管理休憩舎の前を通る 10時55分 最近建てられたらしい。登山口が見えた。
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大船山登山道 10時57分 この時間、既に下山してくる人も多い。
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見事に色づいたモミジ。目を奪われる。
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モミジの道を歩く 11時18分 綺麗なモミジの落ち葉を踏んで進む。
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大船山への標識 11時32分 この標識を右に進むと立中山へと続くとか? 小ケルン |
4、濃霧の段原 約100人が休憩していた(驚)。休まずに大船山頂上を目指した。 12時07分
本当ならこの時期のハイライトである山肌の紅葉が綺麗なのだが・・・。残念である。
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山頂が見えた。 12時30分 山頂は確認できたが・・他は見えない。 風が強い! |
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5、大船山山頂 12時31分 1786m お腹がペコペコ。山頂で温かいカップラーメンを頂く。ソーセージも茹でて食べた。 質素だが旨い! |
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下山開始 13時11分 モミジの「赤」がとても鮮やかで綺麗だった。
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6、段原の標識 13時29分 標識のてっぺんに、ここからの道案内が表示してあった。6月に登った平治岳は左方面だ。 気温は9度 |
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先ほどの坊ヶツルへの標識 13時57分 濃霧に加えて小雨が降りだした。焦った! |
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7、坊ヶツルへ戻ってきた。 14時25分 山頂からの所要時間は1時間14分。
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管理休憩舎で暫し休憩 14時27分 中は登山客でごった返していた。ここでレインウェアを着て、下山に備えた。 綺麗な室内 |
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休憩後に出発 14時49分 トイレの横から、来た道を戻る。早く暗くなりそうなので、時間が気になり速足となる。 15時00分 |
この地点からは、以前、挾間大師匠から戴いた手作り地図がとても重宝しました。大感謝です。 |
8、大船林道への分岐 15時11分 直進すると「暮雨の滝」経由の、登って来た道だが、右に曲がり大船林道を歩くことにした。 分岐表示 |
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すぐに橋を渡る 15時12分 この辺りの紅葉も「赤に黄色」と素晴らしい。 |
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大戸越への分岐 15時20分 6月、友人と男池から登った平治岳は大戸越経由だった。注意しないと見落としてしまう。 地面にある! |
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広場に出た。 15時21分 地元の方の車がある。更にまっすぐ進む。
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集材路(平治岳への分岐) 15時33分 この集材路は、平治岳北登山口にも続いている。次回平治岳へ向かう場合は、ここを歩いてみたい。 平治岳と落書きが |
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大船林道ショートカットの分岐 15時40分 山火事注意看板のすぐ右に、細い道があった。 |
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最初は歩きやすい道だった。 15時41分 だんだん森が深くなり、暗くなってきた。
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林道に出た。 16時02分 大船林道の入口ゲート付近に着いたと思って左に歩くと行き止まりで・・・違っていた。(悲)
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まだ先があった 16時06分 先ほどの分岐に戻り、よく見ると、林道を横切る道が続いていた。木に赤テープがあった。 冷静に! |
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9、暗い森を歩いてゲート到着 16時16分 先程の林道からゲートに到着するまでの10分間がとても長く感じた。明るくなり、ホッとした。
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10、吉部登山口へ到着 16時19分 「暮雨の滝」経由の、他の登山客と同時ゴールになった。
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路上の車はほとんど消えていた 16時21分くらぞめ駐車場も車が減っていた。
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くらぞめ駐車場到着 16時27分 やっと駐車場に辿り着き、三脚を立てて記念写真を一枚撮った。大船山往復7時間49分。 駐車場料金所 |
よく考えてみると、初めての久住単独登山だった。これまで何度も登っているが、必ず誰かと一緒に歩いていた。 今回は初めての吉部登山口で、コースも見当がつかない部分もあって少し緊張していた。 案の定、最後の下山が夕方近くになり、しかも森の中は早く暗くなってくるので少々不安がよぎった。 秋、冬の山行きは余裕のある計画であることが第一条件だと痛感した。 |
大船山の紅葉は濃霧のために見ることは出来なかったが、深まりゆく秋の「暮雨の滝」の写真が撮影出来、 また、真っ赤に色付いたモミジも観賞でき、秋の久住を満喫できた。 でも、この濃霧のリベンジはいつか必ず・・・・。 大船山から見下ろした御池(おいけ)の紅葉の写真を撮ってみたい。 |
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